第20話 三つの継承
今日からは1日1話です。
継承について・・・さっき話さなかったっけか?・・・継承具という単語が出ただけか。
「まぁ、そのうち継承することが確定してるし、問題ないかな?」
「じゃあ、お願いします!」
「術の名家の継承には3つの方法がある。1つ目はさっき藍田君との会話の時に言った継承具を用いて引き継ぐ方法。これは、一時的に断絶したとしても適合する存在が再び生まれれば復活できるという利点があるけど、継承具自体が意識を持っているがゆえに先代が選べないという欠点がある。」
「えっ?意識がある?」
「あぁ、あれはうるさかったなぁ・・・」
うん・あぁそうか、実際に経験したのか。
「りゅーさんも継承具でしたよねぇ~竜との戦闘に勝利する必要があったんでしたっけ?」
「せや。ぶっちゃけアレ以上の化け物はダンジョンに出て来とらんから、まだまだ余裕があるで?」
そりゃそうでしょうよ。神が連れていかれる前に力のほとんど注ぎ込んで作ったんですし。
「神に近い存在ですからねぇ・・・S級のラスボスくらいですかね?」
「はぇ・・・」
「関係がない話が長いぞこーあん、りゅーさん。」
おっと、怒られちゃった。
「あぁ、すみません駆逐さん。2つ目は術による継承。先代が死んだときに、次の当主に継承されるんだ。で、これは、先代が誰に継承するか選べるし、どんなことができるかもわかる、つまり得た瞬間から先代と同じレベルの使用ができるという利点がある。まぁ利点だけでなく、死なずに動けない状況になった場合当主不在と同じ、適合者がいなかったら途絶えるっていう欠点があるね。」
「生きてるはずなのに継承されたから、おや?と思ってたら傀儡になってた、っていう、安否がわかるって利点もあるよ?」
「それは利点と言っていいのかわかりませんね・・・」
「まぁ、四獣は継承具で六樹は術による継承ってことを覚えておくだけでいいよ?」
「3つ目って何ですか?その2つ以外に何かあるんですよね?」
「うん。3つ目はね、力の祖となってる神に認められること。」
「神に、ですか?つまり神が選ぶってことです?」
「そうそう。家自体が術的に特殊な領域・・・神域になってて、常時存在できるんだよね。で、これの利点は断絶しようと何しようと神が健在であれば継承可能なこと。神によっては話し合うことで先代が指名できるよ。」
「勝手に決めることもあるってことですか?」
「うん、欠点は本人が望んでいなくても継承させられることがあるってことだね。」
「強制的に継承させられたせいで癇癪起こして神殺しを成し遂げたこーあんが言うと説得力あるなぁ」
「しんさん?言わなくていいこと言わないでください?」
「えっ?神殺し?」




