第18話 神出鬼没
うん?声が重なって聞こえたぞ?
「って、りゅーさん、なんでここに?」
「あぁ、しんが『むむ!身に覚えのない時空の乱れ!』って言って職務放棄してどこかに行こうとしたから掴んで一緒に来たんや。」
「こーあん、空間系使えたっけ?」
しんさんがいることに気付いてなかった・・・一応ここ私の領域だから格上でもそう簡単には入れないはずなんだけどなぁ・・・大妖怪の血が入ってるからか・・・?
「巫女姫サマと一緒に開発した、投げたときに思い浮かべていた地点にあたった存在を転移させる札ですよ。ちょっと弟子1号が錯乱したようだったので強制送還したんです。」
「錯乱?こーあんお前なにやったんや」
「不意に私のことを好きとか言って来たんですよ。私に心当たりはありませんが、明らかに発言的に錯乱判定でしょう?」
3人が頷く。さすがに酷くねぇ?
「それでさっきのこーあんのことを好きになる女性がいるわけないって話になるんやな・・・その娘、誰かに薬飲まされてたりせぇへん?」
「しんさんと違って一切の心当たりがないんですよねぇ。」
「じゃあ、本当に好いてるんじゃないん?」
うん?しんさんらしくないな・・・あっ
「緑川君も藍田君と同い年だから、私をからかったらそれが自分に返ってくるという理由で味方のような対応をするのはやめてください?」
「・・・やっぱわかっちゃう?」
そうだ、これ利用して話題そらそう。
「えぇ、まぁ。というか、私はともかくしんさんはつながなきゃいけない血脈なんですし、同年代と強制的に結婚させられて、お互い好いてない者同士の結婚になるくらいなら、おとなしく受け入れたらどうです?相手が求めているししんさんも若い娘に好意ぶつけられてまんざらでもないんでしょう?」
「いやぁ・・・さすがに年齢倍はやばいやろ・・・」
「「「あのしんさんにそんな常識があったとは・・・」」」
「あほか!一応警察官やぞ!率先して風紀乱すようなことできるかいな!」
「いやぁ・・・それは今更では?」
「せやね」
「そうだね」
「橙木ちゃーん、こいつら酷いと思わな~い?」
「ふぇ!?わ、わたしですか!よ、よくわからないです・・・」
3人でしんさんをぼろくそに言ってたらしんさんが橙木君に・・・あっ・・・話そらすのに必死で存在忘れてた。
「そういえば放置しちゃってたね。そうだ、ちょうどこの国の上位者が3人も来てくれたことだし橙木君の疑問解決でもしようか?」
「!ししょー!いいんですか?」
「いいでしょ?」
私は3人の方を向いて問いかける。
「まぁ、私は構わないよ?」「俺もえぇで~」「俺も問題ない!」




