第17話 学長への認識
私があの時煽らなければ、一緒に行っていれば行方不明にならなかったのではないか、橙木君が寂しがる責任は私にある、そう考えていたが、確かに、私一人でどうにかなるようなものでもなかったな。私が思い悩むのは、消えたやつらに対しても、今なお探し続けている人たちに対しても、良くない考えだったかもしれんな。
「だから、気にしないでちはるちゃんと付き合っていいよ?」
ふむ?どうしてそうなったのだ?
「・・・君もどうやら私の見ていないところで頭を打ったらしいな。病院の予約を」
「いやいやいや!真面目に言ってるから!」
「そんなわけがないだろう?年齢差というものを考えてみろ。」
「4年くらい大人になれば関係なくない?私のおとーさんとおかーさんは6歳離れてるんだよ?」
「・・・そういえばそうだったな」
「うん。しかも、幼少期からの幼馴染って言ってたし。」
「・・・いや、術の名家だし許嫁の可能性が」
「無いって・・・私がいてもイチャイチャしてるんだから。あれが家同士の話で、とかだったら私は人間不信だよ」
「・・・そうか。君は運がいいらしいな」
「え?なに?もしかしてししょーって人間不信にでもなってるの?」
不意に目の前に男が現れる。
「こーあんは軽い女性不信なだけだから、気にしなくていいよ~。恋愛に関することにしか発症しないから、修行には何ら問題ない!って、ありゃ?もう一人は?」
「・・・駆逐さん、タイミング見計らってきましたよね?」
「うんにゃ?どうせ一番最初の修行付けること渋ってるのかな?と思って来たらこーあんが人間不信?って話が聞こえたからかっこつけただけだよ」
タイミングがいいのか悪いのかわからんな・・・
「あ、駆逐さんか!あのね、さっき千春ちゃんがね!ししょーに告白したんだけどね、ししょーは千春ちゃんが正気か疑って病院で診てもらえっていうんだよ!ひどいと思わない!?」
「・・・おいおいこーあん、15歳の少女に手を出すなんて犯罪だぞ?」
「手を出してなんかいない!きっと襲撃を受けたストレスでちょっとおかしくなってるんだ」
「ふむ、そのほうが現実味があるな。ヘタレこーあんが手を出すとも思えないし、こーあんを好きになる女の子がいるなんてさらに思えない」
「あ、あっれぇ・・・?おかしいなぁ・・・駆逐さんは千春ちゃんの恋を応援してくれると思ったんだけど・・・ししょーと同じ考えの人が増えただけ・・・?」
「「あぁ、橙木君、四変王は全員同じような反応をするよ」」




