第15話 不穏
さて、どう返事をするのやら。
まぁぶっちゃけ墨の継承問題だけであれば他の名家当主・次期当主に継がせればいいだけの話なんだけど、どうせ何らかの継承しなきゃってなったら藍の継承具を探すかどこかの名家に嫁入りするか私が継承させるかしか選択肢ないし、これが最善さ。駆逐さん達にばれたら怒られるだろうけど。
「・・・わかりました」
「じゃ、改めてよろしくね~明日からは」
「学長と結婚すれば問題ないんですよね?」
・・・は?え?んん?うーん・・・藍の継承具を探せば防衛面での問題はない、で、術関連名家の契約も、問題ない・・・本人の希望だし自由恋愛?・・・おや?
「がくちょー?」
「ちょっと待ってくれ。いま反論を考えている」
「嫌、ですか・・・?」
「む・・・」
はっはーん。わかったぞ。これは、修行付け始めのころからやってる揶揄いの一環だな?どうしようもないと判断して私をからかってやろうという算段か。ま、思い通りにはならないと示してやろうか。慌てふためくがいい。
「うーん・・・反論が浮かばないし、藍田君がそれでいいならそうしようか?まぁ、私の名はもう無いから結婚などの書類は面倒だが」
「ふぇ?」
「うん?どうしたんだい、藍田君。君から言い出したことだろう?私は君のためを思って提案していたんだ、最善だと君が思ったのならそれを手伝うよ?」
ふふふ。勝ったな。
「本当ですか?」
ん?
「あ、あぁ、本当さ。まぁ、君が本当にそう望んでいるのならだがね?」
「じゃぁ、よろしくお願いします!えへへ・・・」
・・・おや?
「・・・藍田君?」
「なんですか?」
「・・・ほんっとうに、冗談抜きで最善だと思ってるわけじゃないよね?からかってるんだよね?」
「ひっどーい!一回も揶揄ったことなんてないですぅ!」
・・・え?つまり?私が揶揄いだと認識していたことはすべてアプローチであった、と?それを私は笑いながら茶化して流した?え?まじで?うっそだろおい
「・・・なぜその結論に至ったのか聞いてもいいかな?」
「ぇー・・・恥ずかしいですけど・・・その、話しを聞いてるときに、襲撃が来たじゃないですか」
「あぁ、そうだね?」
「その時守ってくれたのがかっこよくって・・・」
「ふむ」
「その、自由恋愛って聞いた時に真っ先に浮かんだのが学長だったので、それなら私が藍を継承して私たちの子に藍と墨を各自に継承させればいいんじゃないかな?って。えへへ。最低二人は産みますよ!」
「・・・そうか・・・藍田君。」
「はい?」




