第11話 全盛期学長の全力
うん、まぁ、確かに大人げなかったなとは思うけど、自分たち以外を見下してたあいつらが悪い。うん。
「煽るために先に攻略したようなもんだからねぇ。で、煽ったら巫女姫様、あ、先代ね?が思いのほか切れてさぁ」
「そりゃ切れるでしょうよ」
「そうかな?で、先に進む!って言って聞かなくって、シックスカラーズは先に進んだんだけど、私らはなんも準備してなかったから、とりあえずここにいるかってなったのよ。もし悲鳴とか魔素の流れが乱れてることが分かったら助けに行くってことで」
「まぁ、それは間違っていないと思いますが・・・その判断ができるのなら何で煽ったんですか・・・」
「年上の偉そうな大人の鼻明かしてやったぜ!的な?男の子だからねぇ。ま、それで、明らかに異常な魔力の流れがあって、それのせいで他の5人は魔力酔いになって気絶しちゃったんだよね。で、そのせいで私が見に行くってわけにもいかず、しばらく様子見してたんだけど、5人が目を覚ましたころに、ひたり、ひたりとドアの奥から足音がしてくるんだよね。」
「え?ホ、ホラーは苦手です・・・」
「でも、モンスターは入ってこれないし、私たちは大人たちが戻ってきたと思って無事だったと胸をなでおろしたんだよ。だけど、戌のがね?なんか変っていうから、仕方なく扉越しで魔力を見てみたわけ」
「そ、それで・・・?」
「するとびっくり、ニンゲンの魔力なのにシックスカラーズの6人の誰の魔力でもないんだ」
「えっ?」「ふぇ・・・?」
「でさ?俺らはも~パニックよ。ランキング的に私が知らないS級フロアボス討伐可能者なんて存在しないんだから。」
「そ、そうですよね・・・」
「で、猿が、上層にある転移トラップで送られたのでは?と言ってくれたから、開けることにしたんだよ」
「そんなのもあるんだぁ・・・」
「私としては、そもそもS級ダンジョンに入れる人は全部把握してたからあり得ないって言ったんだけど、A級踏破したばかりかもしれないといわれて渋々開けたわけさ。するとびっくり、開けた瞬間に暴風で5人が壁に叩きつけられてね。私も自分の身を守るので精いっぱいだったさ」
「それってよっぽど不味いのでは・・・?」
「うん、さすがにこりゃ不味いと判断して、切り札の神降ろしと何体か封印してた大妖怪を全開放して、私の持ってる限りの技で攻撃したわけよ。この当時はまだ黄泉さん覚醒してなかったし、ぶっちゃけニンゲンであれば殺せない相手なんて後の四変王の5人くらいだと自負してたんだけど、生きててさ」




