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先月下旬には更新しようと思ってたけど、色々あって出来ませんでした。評価やブクマしてくださってた方すみません。今月は、もう何回か更新できるように頑張ります。

一ヶ月後にハーヴェル侯爵家の養女としてのお披露目がある。


それまでに、貴族としての礼儀を覚えなければならない。


それだけじゃない。


その後も、レイ様の婚約者候補として、色々と学ぶことがあるそうだ。


しばらくの間、私は王宮で過ごすことになる。


父とルークとミイナとは、離れ離れになる。


そう思うと、少し寂しくなった。


私は別れの挨拶をするため、父達が控えている部屋へ向かった。


部屋の前に立つと中からルークとミイナの声が聞こえた。


扉を叩くと父が返事をした。


「はい……」


私は、一度だけ深く息を吸い、扉を開いた。


「あ、リア姉」


「リア姉ちゃん」


ルークとミイナが駆け寄って来る。


「……寂しいよ、一緒に帰ろうよ」


「……また、会えるよな?」


二人は顔を曇らせていた。


「大丈夫よ。また、会えるから」


「離れるのは、私も寂しいもの……」


私は、二人を抱きしめた。


そして、父に視線をむける。


「お父さん……私、これから」


そこまで言ったところで、父が静かに首を横に振った。


「分かってる。殿下の隣に立てるよう頑張りなさい……」


父はそれ以上何も言わなかった。


「……うん……私、頑張るよ。私が決めたことだから」


私は父の目を見据える。


「あのね、レイ様がたまには家に帰ることも、お父さん達を王宮に招くことも許してくれたの」


「……そうか、良かった」


「リアが……遠いところに行ってしまうような、もう会えなくなるような気がしていた」


「……殿下は、本当にお優しい方だな」


父の声は震えていた。


「うん……分かりにくいだけで、本当はとても優しいのよ」


私はレイ様の顔を思い浮かべ笑った。


そのとき扉が外から叩かれた。


父が返事をすると、侍女が扉を開き入り口に立った。


「お帰りの馬車のご用意ができました」


「ああ、はい。今、向かいます」


父は返事をし、荷物を持った。


「もう少し、ここにいたかったなぁ」


「兄ちゃんに、剣を教えて欲しかったのに」


ルークとミイナが名残惜しそうにしている。


部屋を出て、王宮の外へ向かった。


馬車の元まで行くと、レイとルシナスも見送りに出てきた。


「今回は、お世話になりました。どうか……娘をよろしくお願いします」


父はレイに頭を下げる。


「リアを大切にすると約束しよう」


レイは近くにいた私を側に抱き寄せた。


私は、自分の顔が熱くなるのが分かった。


父は、安心したように微笑んだ。


「兄ちゃん、次会ったときは必ず剣教えてよ!また、馬にも乗りたい」


ルークはルシナスに向かって言った。


「良いよ。またおいで」


ルシナスはルークの頭を撫でた。


ミイナは、もじもじとルシナスを見上げている。


「君もまた遊びにおいで」


ルシナスはミイナにも気づき、頭を撫でて声をかけた。


「……うん」


ミイナは嬉しそうに笑った。


「リア、元気でな」


「お父さんも、ね」


父は私に手を振り、馬車へ乗り込んだ。


ルークとミイナも続いて中へ入り、席に着く。


馬車の扉が閉まり、ゆっくりと走り出した。


三人は窓から手を振った。


私も父達に手を振り返した。

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