第87話 釣りリベンジ!今日は普通に釣りがしたい!!
昨日のタコ地獄とサメ乱入事件から一夜明けた朝。
海は穏やかで、まるで「今日は平和だよ」と言っているようだった。
壮真は伸びをしながら言う。
「よし・・・今日は普通に釣りがしたい。タコもサメもいらない。ただ、魚を釣って平和に過ごしたい」
サーヤは布団の中で震えていた。
「むぅ・・・タコ・・・いやなのだ・・・顔に張り付くのはもういやなのだ・・・」
ミィも同じく布団にくるまっている。
「・・・ぬるぬる・・・いや・・・」
「二人とも、今日はタコじゃなくて魚を狙うから大丈夫だって」
リュミナは朝日を浴びながら微笑む。
「今日はきっと大丈夫だよ。風も優しいし、海も静かだし・・・サーヤとミィちゃんも、一緒に頑張ろう?」
サーヤは震えながらも立ち上がる。
「むぅ・・・リュミナが言うなら・・・がんばるのだ・・・」
ミィもゆっくり立ち上がる。
「・・・タコ・・・こない・・・なら・・・」
「よし、じゃあ釣りリベンジだ!」
サーヤは竿を握りしめ、恐る恐る海を覗き込む。
「むぅ・・・タコはいないのだ・・・?」
「いないいない。今日は魚だけだ」
リュミナは竿を海に垂らしながら言う。
「サーヤ、ゆっくりでいいよ。焦らなくても大丈夫」
「むぅ・・・リュミナは優しいのだ・・・」
ミィは海をじっと見つめている。
「・・・サメ・・・くる・・・?」
「来ない来ない。昨日のは偶然だよ」
「・・・漢友達・・・」
「いや友達じゃないし漢字が違うし!?」
サーヤの竿がピクッと動いた。
「むぅ!?なんか来たのだ!!でも・・・タコじゃないのだ・・・?」
「その引きは魚だな。ゆっくり巻け!」
「むぅぅぅ!!いくのだ!!」
「サーヤ、頑張って!」
「・・・おおきい・・・?」
サーヤは慎重に巻き上げる。
バシャッ!
小さめの魚が釣れた。
「むぅぅぅ!!魚なのだ!!タコじゃないのだ!!」
リュミナは拍手した。
「サーヤ、すごい!初めての成功だよ!」
サーヤは胸を張る。
「むぅ!!私はやればできる子なのだ!!」
「よし、今日はいい感じだな」
リュミナの竿にもヒット。
「わっ・・・来た!サーヤ、見てて!」
「むぅぅぅ!!リュミナも釣るのだ!!」
リュミナは優しく巻き上げ、きれいな青い魚を釣り上げた。
ミィも竿を持って海に向かう。
「・・・つかまえる・・・」
「ミィ、今日は素手じゃなくて竿でな」
「・・・がんばる・・・」
ミィの竿にもヒット。
バシャァッ!
「・・・つれた・・・」
「おお、ミィも釣れたじゃん!」
「むぅぅぅ!!今日は平和なのだ!!」
「みんなで釣れて嬉しいね」
その時だった。
海の奥から、巨大な影がゆっくりと近づいてきた。
リュミナが風を読み、顔を青ざめさせる。
「・・・来る・・・また・・・大きい・・・」
「いやだ・・・昨日のデジャヴだ・・・」
「むぅ!?タコなのだ!?タコはいやなのだ!!」
ミィは海を見つめて呟く。
「・・・ともだち・・・?」
「来るな!!来るな!!」
海面が盛り上がり――
ドバァァァァァァン!!
昨日のサメが現れた。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ!!またサメなのだぁぁぁぁ!!」
ミィは嬉しそうに手を振る。
「・・・ともだち・・・」
「ガァァァァァ!!」
「サメって鳴くの!!?」(※鳴きません)
リュミナは苦笑しながら言う。
「ミィちゃん・・・本当に友達になっちゃったんだね」
「むぅ・・・サメは怖いのだ・・・」
「よし、今日はここまで!!撤収!!撤収だ!!」
「・・・また・・・あそぶ・・・」
「遊ぶな!!」
「むぅ・・・魚は釣れたのだ・・・でもサメはもういいのだ・・・」
「でも、今日はタコ来なかったし・・・みんな釣れたし・・・いい日だったよ」
こうして4人は、なんとか釣りリベンジを成功させた・・・のか?




