第86話 釣り開始!タコ地獄とサメとの友情
朝日が海を照らし、4人は海辺の釣り場に集合した。
サーヤは竿を握りしめて叫ぶ。
「むぅぅぅ!!いざ、釣り開始なのだ!!」
「サーヤ、今日はサメを釣るなよ」
「むぅ!?もう釣らないのだ!!」
リュミナは竿を抱えて嬉しそう。
「初めての釣り楽しみ。サーヤ、一緒に頑張ろう」
「むぅぅぅ!!任せるのだ!!」
ミィは海をじっと見つめている。
「・・・おおきい・・・の・・・いる・・・」
「ミィは素手で海に入るなよ。今日は釣り竿を使え」
「・・・がんばる・・・」
そういいながら釣りを開始した瞬間!サーヤの竿が突然しなった。
「むぅ!?なんか来たのだ!!すごい引きなのだ!!」
「お、早いな!やったじゃん!ゆっくり巻け!」
「むぅぅぅ!!負けないのだ!!」
「サーヤ、頑張って!」
「・・・おおきい・・・?」
サーヤは全力で竿を引く。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
バシャァァァァ!!
海面から飛び出したのは――巨大タコ。
しかもサーヤめがけて一直線。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ!?なんなのだこいつはぁぁぁぁ!!?」
タコ「ヌチャァァァァ・・・」
バチィィィィィ!!
サーヤの顔に張り付いた。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!息ができないのだぁぁぁぁ!!」
「サーヤ!?タコに負けるな!!」
「サーヤ、動かないで!風で剥がすから!」
ミィはタコを見て一言。
「・・・おいしい?・・・」
「ミィ、質問する前に助けろ!!」
リュミナが風でタコを剥がすと、タコは空中でクルクル回り――
ミィの顔にベチャッ。
「・・・・・・」
「ミィ!?大丈夫か!?」
「むぅ!?ミィが固まっているのだ!!」
タコ「ヌチャァァァァ・・・」
「・・・・・・」
「ミィ!?返事しろ!!」
「・・・・・・きもちわるい・・・」
「ミィが珍しく弱気になってる!!」
リュミナは慌てて風を集める。
「風よ、優しく・・・タコを剥がして!」
バシュッ!!
タコは吹き飛び、海へ帰っていった。
ミィは震えながら言う。
「・・・もう・・・タコ・・・いや・・・」
「むぅ・・・私もいやなのだ・・・」
「二人ともタコ恐怖症になったな・・・うまいんだけどな」
その時だった。
海の奥から、巨大な影がゆっくりと近づいてきた。
リュミナが風を読み、目を見開く。
「・・・来る・・・大きい・・・すごく大きい・・・!」
「まさか・・・」
海面が盛り上がり――
ドバァァァァァァン!!
巨大サメが跳ね上がった。
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ!?またサメなのだぁぁぁぁ!!」
ミィは震えながらも、サメをじっと見つめた。
「・・・タコより・・・まし・・・」
「いやサメの方が危険だろ!!」
サメはミィを見て、まるで挑むように対峙した。
サメ「・・・・」
ミィは拳を握る。
「・・・やる・・・」
「ミィ!?サメと戦うな!!」
「むぅ!?ミィがサメに挑むのだ!!」
「ミィちゃん、危ないよ!!」
ミィは海に飛び込み、サメと真正面からぶつかり合った。
ドガァァァァァァン!!
海面が爆発したように波立つ。
「ミィ!?無茶するな!!」
「むぅぅぅ!!ミィがサメと殴り合っているのだ!!」
ミィとサメは互いに殴り、噛みつき、水しぶきを上げながら戦い続けた。
そして――ドガァァァァァァン!!
ミィとサメは同時に吹き飛ばされ、海岸に転がった。
「ミィ!!」
「・・・つよい・・・」
サメ「・・・」
ミィはサメの頭をそっと撫でた。
「・・・おまえ・・・つよい・・・なかなかやるな・・・」
サメはミィの手に頭をすり寄せた。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?サメと友情が芽生えてる!!?よくあるベタな奴!!!!!」
「むぅ!?ミィはサメと友達になったのだ!!」
リュミナは微笑む。
「ミィちゃん・・・すごいね」
サメは海へ戻る前に、ミィへ向けて静かにヒレを挙げた。
サメ「・・・」
「・・・また・・・あそぶ・・・」
「遊ぶな!!」
「むぅ・・・タコは怖いのだ・・・」
「・・・タコ・・・いや・・・」
「今日は・・・すごい日だったね」
「釣りどころじゃなかったな・・・」
「むぅぅぅ!!明日は絶対釣るのだ!!」
「・・・タコ・・・こない・・・なら・・・」
「いやタコは来るかもしれないぞ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「二人とも固まっちゃった・・・」
「よし、今日は休もう。明日は・・・普通の釣りができるといいな」
こうして4人は、タコとサメに翻弄された一日を終えた。




