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第83話 氷狼の群れと“爆裂魔法”


氷の回廊を抜けた4人は、さらに奥へと進んでいた。


サーヤが剣を構えながら言う。


「むぅ・・・空気がさらに冷たいのだ!」


ミィは吐く息を見つめる。


「白い・・・さむい・・・いやな・・・きけん・・・」


リュミナは風を読み、羽を震わせた。


「風が震えてる。この先、たくさんいるよ。」


壮真は眉をひそめた。


「たくさん・・・?」


その時――


ヒュオォォォォ・・・


低い唸り声が響いた。


青白い毛並みの狼が霧の中から姿を現した。


「むぅぅぅ!!狼なのだ!!」


「つよい・・・はやい・・・」


リュミナは緊張した声で言った。


「氷狼?・・・氷の牙で獲物を凍らせる魔物。しかも群れで動くの。」


「群れ・・・?」


ガルルルルルル・・・


左右、前方、後方――すべて狼。


「むぅ!?囲まれているのだ!!」


「おおい・・・」


「全部で・・・十匹以上いるよ!」


「多すぎるだろ・・・!」


氷狼が一斉に飛びかかる。


「むぅぅぅ!!来るのだ!!」


「まもる・・・!」


サーヤが前方を斬り、ミィが横から殴り飛ばす。


ザシュッ!!ドガァッ!!


しかし――別の狼が背後から飛びかかる。


「サーヤ、後ろ!!」


リュミナが風のバリアを張る。


「風よ、守って!」


バシュッ!!


狼の牙が弾かれる。


「助かったのだ!!」


氷狼が口を開き、氷の弾丸を放つ。


キィィィィィィン!!


「氷のブレスかよ!!」


ミィが腕でガード。


ドガァァァン!!


「つめたい・・・!」


「むぅぅぅ!!ミィ、大丈夫なのだ!?」


「だいじょうぶ・・・でも・・・つぎ・・・くる・・・」


リュミナは風を読み、叫ぶ。


「右から三匹!左から二匹!前から四匹来る!」


「多すぎる!!」


氷狼は連携して動く。


囮 → 背後から本命

左右から挟み撃ち

氷のブレスで足止め


「むぅ!?また後ろなのだ!!」


「はやい・・・!」


「風が乱れてる・・・!」


(このままじゃ押し切られる・・・!)


氷狼が一斉に飛びかかる。


ガルルルルルル!!


「むぅぅぅ!!多すぎるのだ!!」


「まもれ・・・ない・・・!」


「風が・・・足りない・・・!」


「みんな!下がれ!!俺がやる!!少し危険だがあの魔法を使う!」


壮真は手を構え、魔力を集める。


「我が魂の深淵に眠りし古の焔よ。時の狭間に封じられし破壊の理よ。いま、世界の理を捻じ曲げ、 万象を焦がす紅蓮の咆哮として顕現せよ。沈黙せし大地よ震えろ。天を覆う虚空よたじろげ。星々の運命を繋ぐ鎖よ断ち切れ。我が意志は刃、我が魔力は雷、我が叫びは滅びの鐘。集え、集え、集え。破滅の火核コアよ、我が掌に宿れ。いまこそ封印を解き放ち、世界を穿つ紅蓮の王として降臨せよ! 我が名に応えよ、破壊の覇王!我が敵を焼き尽くせ、終焉の光!《エクスプロージョン》!!!



壮真が放った魔力が氷狼の群れの中心に到達すると・・・


ドッカーーーーーン!!!!!!


ギャアアアアアアアアッ!!


到達地点を中心に半径5メートルのクレータが出来上がった!


「むぅぅぅ!!相変わらず、すごいのだ!!」


「つよい・・・!」


「かなり危険な魔法だけど・・・今はこれしかない・・・!」


エクスプロージョンにより狼の数が2匹に減った。


「むぅ!今がチャンスなのだ!!」


「いく・・・!」


「風で援護するね!」


サーヤが飛び出す。


「はぁぁぁぁっ!!」


ザシュッ!!


ミィが横から飛びかかる。


「はっ!!」


ドガァァァン!!


リュミナは風の刃を放つ。


「風よ、切り裂いて!」


バシュッ!!


「あと少しだ!!押し切れ!!」


最後の氷狼が倒れ、静寂が戻る。


「むぅぅぅ・・・多すぎるのだ・・・!」


「つかれた・・・」


リュミナは胸に手を当て、ほっと息をつく。


「みんな無事でよかった・・・」


「いや・・・マジで死ぬかと思った・・・」


サーヤが魔石を拾う。


「むっ!これは今までと違う色の魔石なのだ!!もしかして高いかもしれないのだ!!!」


壮真が吸収する。


ピコンッ!


『魔石吸収 +3』


「3・・・」


「いや少なっ!!10匹倒しても30かよ!」


「むぅぅぅ!!あれだけ苦戦したのに!!」


リュミナは微笑む。


「でも・・・みんなで勝てた。それが一番だよ。」


壮真は頷く。


「よし、氷エリアの奥へ進もう。まだまだポイント稼ぎは続く」


こうして4人は、氷狼の群れを突破し、氷の回廊のさらに奥へと進んでいった。

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