第78話 風の心珠が示す“山の中心”と、新たな冒険の準備
第三層のボス《風牙の白面》を浄化し、4人は静まり返った部屋の中央に立っていた。
リュミナが胸に抱く“風の心珠”が――ふわり、と淡い光を放つ。
壮真が驚いて言う。
「おい・・・光ってるぞ?」
サーヤが目を輝かせる。
「むっ!?これは何かの合図なのだ!!宝珠が道を示しているのだ!!」
ミィはじっと光を見つめる。
「・・・なにか・・・うごいてる・・・」
リュミナは心珠をそっと両手で包み込んだ。
「・・・これは、“風の道標” 風の民が進むべき場所を示す宝珠・・・」
「つまり、次の目的地ってことか?」
リュミナは頷き、光の向かう方向を見つめた。
「・・・山の中心・・・この島の一番高い場所・・・」
サーヤが息を呑む。
「むぅ・・・あの山の頂上なのだな・・・!」
ミィは静かに言う。
「・・・あそこ・・・たかい・・・のぼる・・・たいへん・・・」
壮真は苦笑しながら言った。
「いや、たいへんどころじゃないだろ・・・あの山、普通に登山装備が必要だぞ!」
サーヤが胸を張る。
「ならばアマゾンで買うのだ!!全部そろえるのだ!!」
「いや・・・ポイント足りないんだよな・・・」
「むっ・・・!?」
「・・・にく・・・買ったから・・・?」
壮真「それもあるけど、キャンプ道具でほぼ使ったんだよ!」
リュミナは心珠を抱えながら、不安そうに言った。
「ちゃんと準備しないと。みんな、けがする。」
壮真は頷いた。
「だからこそ、装備をそろえる必要がある。そのためには・・・」
サーヤが拳を握る。
「アマゾンポイントを稼ぐのだな!!」
ミィも拳を握る。
「・・・まもの・・・たおす・・・ポイント・・・ふえる・・・」
リュミナは羽を広げ、小さく頷いた。
「・・・わたしも・・・がんばる・・・!」
壮真は地図を広げ、北側のエリアを指さした。
「次に行くのは――北側のダンジョンの続きだ」
「むぅ!あそこはまだ途中だったのだ!」
「そう、あの先にまだ魔物がいるはずだ」
「・・・風が・・・言ってる・・・ 北の森にも・・・“異世界の気配”がある・・・」
壮真は立ち上がり、仲間たちを見回した。
「よし、決まりだ。登山装備をそろえるために――北側ダンジョンでポイントを稼ぐ!」
サーヤが剣を掲げる。
「うむ!家族で挑む新たな冒険なのだ!!」
ミィは拳を握る。
リュミナは心珠を抱きしめ、静かに微笑んだ。
壮真は頷き、北側へ続く森の道を見つめた。
「行くぞ。次の目的地は――北のダンジョンだ」
こうして4人は、新たな目的と希望を胸に、北側のダンジョンへ向かって歩き出した。




