第72話 初めてのダンジョン準備と“異世界キャンプ道具”
遺跡の偵察を終え、4人は壮真の部屋へ戻ってきた。
壮真はスマホを取り出し、真剣な表情で言った。
「よし、ダンジョン攻略の前に・・・まずは“キャンプグッズ”を揃えよう!」
サーヤが即座に手を挙げる。
「うむ!アマゾンなのだな!!任せるのだ!私はもう何度も使っているのだ!!“おすすめ商品”の見方も知っているのだ!!」
壮真は苦笑する。
「お前、だいぶアマゾン使いこなしてるよな・・・」
ミィは首を傾げる。
「・・・キャンプ・・・?にく・・・やける・・・?」
「お前はBBQのことしか知らないだろ!」
ミィはこくりと頷く。
「・・・うん・・・にく・・・だけ・・・」
リュミナは羽をぱたぱたさせながら、興味津々で身を乗り出した。
「キャンプグッズ・・・?どんなの?!」
壮真はスマホを操作し、アマゾンのキャンプ用品ページを開いた。
「よし、見せてやるよ。これが“地球のキャンプ道具”だ!」
画面には――
テント、寝袋、ランタン、折りたたみ椅子、携帯コンロなどが並んでいる。
リュミナは羽をバサッと広げた。
「わぁぁぁぁぁ!!なにこれ!!すごい!!魔法みたい!!」
サーヤは得意げに胸を張る。
「ふふん!これは“テント”というのだ!布なのに家になるのだ!レビューも星4.5なのだ!!」
壮真「レビューまで見てるのかよ・・・」
ミィは寝袋を指さす。
「・・・これ・・・あったかい・・・?BBQのとき・・・さむかった・・・」
「寝袋は暖かいぞ。冬山でも使えるやつもある。」
ミィは小さく拳を握った。
「・・・ほしい・・・」
リュミナは寝袋の写真を見て、両手を胸の前でぎゅっと握った。
「・・・これ・・・羽・・・つぶれない・・・?ふかふか・・・?」
「ふかふかだぞ」
「ほしい!!」
サーヤがすかさず言う。
「うむ!買うのだ!!アマゾンポイントの出番なのだ!!私はもう“お気に入りリスト”も作ってあるのだ!!」
壮真「お前、完全にアマゾンユーザーじゃん・・・」
壮真はスマホを見せながら説明する。
「まずはテント。ダンジョン内で休むときに使う。」
サーヤが頷く。
「うむ!これは“ワンタッチ式”が便利なのだ!レビューに“初心者でも簡単”と書いてあったのだ!」
「お前ほんとに詳しいな・・・」
「当然なのだ!アマゾンは偉大なのだ!」
「だが、テントはもう俺が持っている。だから今回は買わない!」
「私のこの力説をどうしてくれるのだーーー!」
ミィはランタンの写真を見て言う。
「・・・これ・・・ひかる・・・?BBQのとき・・・くらかった・・・」
「ランタンは必須だな。ダンジョンは暗いし。今のところ3つあるけど人数分欲しいから1つ注文しよう。」
リュミナは感動して羽を震わせた。
「これ、すごい・・・魔力いらないの・・・?」
「いらない。」
「すごい!!」
サーヤは寝袋を指さす。
「“寝袋”は必要なのだ!1つしかないから、交代で使うとしてももう1つ欲しいのだ。レビューに“ふかふかで暖かい”と書いてあるのだ!」
リュミナは寝袋の写真を見て、目を輝かせた。
「・・・これ、わたし・・・入ってみたい!ふわふわ・・・あったかそう!」
壮真は笑った。
「よし、これ買うか!」
壮真はカートに商品を入れ、“購入”ボタンを押した。
ピコンッ!
『ご注文ありがとうございます。』
サーヤがガッツポーズ。
「うむ!これでシマちゃんグッズに近づいたのだ!!」
「いやポイント減ってるから遠ざかってるぞ!」
「なん・・・だと・・・」
リュミナは胸に手を当て、嬉しそうに微笑んだ。
「・・・すごい 地球の道具は便利ね。これなら、ダンジョンでもみんなで休める・・・」
壮真は4人を見回し、頼もしさを感じながら言った。
「よし、明日はいよいよ本格攻略だ。キャンプ道具も届くし、準備は万全だな。」
サーヤが剣を掲げる。
「うむ!家族の力、見せてやるのだ!!」
ミィも拳を握る。
「・・・がんばる・・・」
リュミナは羽を広げ、小さく、でも力強く頷いた。




