第42話 新たなる同居人1
食事が一段落すると、壮真はミィに尋ねた。
「ミィ、お前も俺たちと同じで、自分の部屋ごと洞窟に来たのか?」
ミィはこくりと頷く。
「気づいたら、知らない洞窟。部屋の中ごと全部あった・・・」
「やっぱりか・・・」
壮真が続ける。
「ミィは何処の国から来んだ?それと耳とシッポが生えているが獣人族でいいのか?」
「ナーリコぺ帝国・・・獣人族?私の国では耳もシッポもこれが普通・・・」
ミィがぽつりと言った。
「え?国をもう一回教えてくれ。」
「ナーリコぺ帝国・・・そこで道場の師範をしていた・・・」
「ナーリコぺ帝国?」
サーヤが考える。
「そんな国あったかな?ちょっと待ってるのだ!!」
サーヤはそう言い自分の鎧を脱ぎ内側をごそごそと探し始めた。
「あったあった。」
と言ってサーヤが取り出したのは古い地図だった。
「これが私の世界の地図だ。この通りナーリコぺ帝国という国は無い。」
「私もあなたの国・・・聞いたことない・・・」
「ということはミィは俺たちとは違う世界から来たのか?」
「ますますわからん、この島はいったい何なのだ!」
「本当だな、新しいエリアが開けたら新しい住人が増えた、まるでゲームの中みたいだな。」
「もう一個聞いていいか?」
「ん・・・」
「個々のあたりは探索したか?」
「した・・・初日にここがどんなところなのか少しだけ見て回った・・・」
「どうだった?」
「ここの生物は初めて見る物ばかりだ・・・慎重に行動していたのであまり遠くまでは行けなかった・・・」
「やっぱりか・・・」
壮真はミィの言葉を聞き確信した。
「この島は最低でもあと一つの世界と交わっている・・・おそらく南エリアあそこがミィのいた世界のはずだ。」
「なるほど私がいた場所は壮真殿が板世界の生き物がいて、壮真殿のいた場所は私の世界の生き物が・・・ということは南エリアがミィの世界の生き物がいると考えていい・・・ということは南エリアにも1人誰かがいる可能性もあるのか?」
「そうかもな・・・実際に行ってみないとわからんが、そのためには“ライリュウ”を倒さないとな。」
「ライリュウ?」
「そうなんだ、どういう仕組みかわからんけど、北エリアは初めから行けた場所ではないんだ。それぞれの場所の一番強い生物と戦ってその一部分を入手しないと行けなかったんだ。」
「そう・・・じゃあその次は“ライリュウ”を倒せばいいのね・・・」
「とりあえず、それはまだ考えていない・・・まずはミィ。君は俺たちと一緒に行動してくれるのか?」
「ん・・・」
ミィは黙って弁当箱を俺に渡し真剣な表情で、
「これを毎日たべさせてくれるなら・・・・」
「そんなに気に入ったのか?」
「初めて食べる・・・おいしい・・・もし毎日食べれるなら貴方と番になってもいい・・・」
「えっ!!!!!!!!!」
「なんだとーーーーーー!!!!!」
ミィの突然の発言に壮真とサーヤは驚く。
「な、な、な、な、な、なんと言ったのだ!!!」
「番にと・・・」
「そっ・・そっ・・そっ・・それはダメだーー!!!」
サーヤが全力でミィと壮真の間に入り視界を遮る。
「貴方たち・・・番なの?・・・」
「ちちちちちちちち・・・ちっ違うのだ!私たちはそういうのではないのだけども・・・・」
サーヤが顔を真っ赤にして壮真をチラチラ見ながら否定する。
「じゃあ・・・問題ない・・・貴方はどう?」
ミィはサーヤ越しに壮真に向けてそう言った。
「おおおおおおおお・・・おっ俺はべべべっべ別につつっつ番にならなくてもご飯は食べさせるよ。」
壮真はしどろもどろになりながらも何とかそう返答した。
「わかった・・・ならこの体をいつでも好きにしていい・・・」
そういいながらミィは服を脱ぎ始めようとする。
「なななななななななな、ななななんて破廉恥なーーー壮真殿見ては駄目なのだーーー!!!」
そう言って壮真の目をつぶそうとするサーヤ、
「痛ーーーーーーーーーーーーー!!!!目がーーー!!!俺の目がーーー!!!」
二人がわーきゃーわーきゃーしているのを見てミィは
「お前たち・・・賑やかだな・・・おもしろい・・・」
と無表情で言った。




