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神様の旅  作者: RENREN
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森の結界

 《精霊魔法》それは精霊を使役することによって他の魔法効果を底上げする魔法である。本来普通の人類には精霊は見えないはずだが、この子は特殊なんだろう。


「この光の玉を通すように魔力を通せばいいってこと?」

「そうだ、やってみろ」

「うん!」


 本当に飲み込みの早い子だ、全て覚えきるまでには時間はかからないだろう。


「よし、基本的な魔法も教えるからやってみろ」


 ……


 とりあえず、トワに魔法を教えながら道を進んでいき、森の前に着くとたしかにギルドで聞いた通り森の中央から外側に掛けて結界が張られている事に気づいた。


「はぁ……これは面倒だ」


 これを人類に迷惑をかけずに消し去るのはなかなか骨が折れるな……いっそ壊してしまおうか?

 ……いや、これは『破壊』の領分だな


「どうだトワ、壊してみるか?」

「うーん、やってみる!」


 トワは私に習った通り《精霊魔法》を通して《流星群(メテオ)》を使うように指示する。


「精霊さんお願い!めてお!!」


 すると結界の上空に幾重にも重なる魔方陣が描かれ流星群が出現する。

 精霊魔法による精霊の補助により結界だけを正確に撃ち抜いた。


「短期間でここまでやれるようになったか」

「やったー! ソウちゃんありがとう!」


 そのようにトワの成長を喜びながら塵一つなく崩れていく結界を眺めていた。


 ……


 結界を物理的に無くして私達は森へと入った。

 案外、最初に誰かを見つけるまでにはそう時間はかからなかった。


「あなたが……結界を……壊したの……ですか?」

「正確に言うとそこのトワだ」

「うん! 私!」

「トワ!? 三日前に姿を見なくなったから探したぞ!」

「うん! なんか変な壁? みたいなの壊して帰ってきた!」

「……」


 トワの知り合いと思わしき老人は驚きが隠せない様子だった。


「トワの親に合わせてほしい、引き合わせに来た」

「……はい」


 ……


「……どうも……トワの母です、この度は娘が本当にお世話になったようで! 申し訳ございません!」

「いや、礼を言われる筋合いはない」


 この件は私が勝手に興味を持って勝手に送り届けただけであったからな。


「……あの〜、つかぬことをお伺いしますが〜貴方様は神様でいらっしゃいますよね? それもとても高位の」

「一応『創造』ということになっている」

「……」


 なにか返答を誤ったのだろうか、返事がなくなった。


「あのそのですね、娘と二人きりで話してもよろしいでしょうか?」

「構わない」


 親子の時間も大切なのは私もわかるからな


 ……


「ちょっといいかなトワ?」

「何? おかあさん」

「あの人創造神だよ? すごい神様だよ? 悪いことしてない?」

「? いい神様だったよ?」

「スゥ……」


 ……


「ただいま戻りました……貴方様をこの集落の神として崇めてもよろしいですか?」

「私は神だから構わんが?」


 こうして私はこのエルフの集落の神となったのだ。


tips:《流星群(メテオ)

この世界における上位魔法。

一度に一般男性約1人分の魔力を消費する。

トワの魔力量は現在一般男性約5人分である。

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