増援?
「いや……うん、こうなるとは思ったけどね」
私は何故か単独行動にされてしまった。予測はできていたがいざそうされてしまうと心に何か来るものがある。
「聖都って高額な商品ばっかりだった気がするけど……」
「おい、止まれ」
何故か呼び止められてしまった。
まじですかー、私が呼び止められますかー。あの二人予よりは後ろめたい事ないけど、なんか話しちゃいそうだなー
そんなことを考えていると、続けて声をかけられた。
「おい! 聞いているのか?」
「ああ、スミマセン、なんでしょうか?」
後ろを振り向いてみると高身長のエルフの女が立っていた。
「お前、あの方々とどのような関係だ?」
「あの方々って……あの二人ですか?」
「人間と同列にするなんて……まぁ今はいい、でどのような関係だ?」
このエルフはあの二人の関係者か何かなのかしら? 一人……と言えるかは怪しいが神と関係があるならまたややこしいわね……
「一応聞いておきますけどあの人たちの正体……というかなんというか微妙な所ですがそういうのは知っているんですか?」
「勿論だ、よく聞かされている」
「そうですか」
逃げよう……と思っても逃げられる気がしない……エルフの冒険者は何人か今までにも見てきたがトワは規格外だし、この人からも同じような雰囲気を感じる。
「今、別行動なので合流するまで一緒に来ますか?」
「そちらの方が効率がいいかもしれんな、そうさせてもらおう」
休みとしての単独行動だったが全くもって休まる気がしなかった。
……
「トワ様! 創造神様!」
私がその言葉を聞いた瞬間、その声を発した人物に対して攻撃を仕掛ける。
創り出された槍が対象を囲み、射出される。
「ちょちょ! 待ってください敵じゃないですって!」
そう言いながらも全ての槍を彼は叩き落とした。
「何者だ?」
「あーすみません、一応潜伏中でしたよね」
一見エルフと見受けられる男は姿勢を直して続ける。
「俺はハイエルフの一人のセキって言います、トワ様のお母様から聖都にてお二方を支援するようにと言われ、聖都の結界の綻びから侵入した次第です」
ハイエルフか……トワの母親の関係者か、何を考えているんだ? 彼女なら私達に支援はあまり必要ないとわかっているはずなのに。
「……ひとまずよろしくと言っておこうか」
「ありがとうございます! あ、この後にもう一人来るんでそっちも後で紹介させていただきますね」
ハイエルフを二人? 過剰な戦力ではないか? そう思いながらも私はひとまず受け入れることにした。
「ソウちゃん! 次行こう!」
トワは何も気にする素振りもなく、観光を楽しんでいた。
「俺の事完全無視ですか!」
そうセキは言ったが、トワはやはり聞いていなかった。




