休みを取ろう
「ここが聖都のギルドか~、綺麗な所だね~」
トワが目を輝かせてそのように言った。
「確かに石造りであの街の物よりは頑丈そうだな」
「あのね……木造と比べちゃいけない気がするんだけど」
実際にそんなことはどうでもいい為、先に依頼を見ることにした。
「魔物の討伐依頼は……ないな」
「えーー! ないの!」
トワが残念がっているがない物は仕方ない。
「依頼じゃなくて聖都の外にでて帰ってくると、また検問所通らなきゃいけないから諦めるしかないわね」
「……《転移魔法》でも使うか?」
「前の騒動で街に張られた結界より相当強い結界が聖都を覆っているから無理よ」
「……いっそ壊す?」
「やめなさい」
トワが結界を壊す事を考えたがすぐさま却下された。
「なら、どうするべきなのだろうか?」
「もういっそお休みで良いんじゃない 私は疲れたわよ……」
なるほど、息抜きのために観光するのもいいか。休むことはセラの精神面にも良いだろう。
「えーー! 戦いたいよう!」
……トワの精神面には悪いかもしれないが。
「しばらく観光というのはどうだろうか? 私達も色々と知っておきたい事があるからな」
「ソウちゃんまで!」
仕方なく、聖都を観光する事にした。
……
「ここが聖都……ですか?」
「いやー検問所厳しそうっすね、抜けますか?」
「あくまで私たちに言われたのは待機命令でしょう? 外側から探れるものだけ探っておきましょう」
二人のエルフが上空から聖都を見下ろしていた。
「にしてもあのお方の娘ですか? 育てる才能あったんだ……」
「貴方……後々殺されても文句言えないわよ?」
二人は様々な魔法を使いながら他愛のない会話を続ける。
「ここまで探知系の魔法使っても結界の構造が解明しないんすか〜」
「流石に頑丈だな」
次に一人のエルフが魔法を使い聖都の中の様子を覗く。
「おー、《望遠》までは弾かれないみたいですね〜、例の娘、見えますよ」
「なるほど、隣にいるのは『創造』の神ですか」
「近いうちに挨拶しないとダメっすねー」
「そうだな、あちらから聖都の外に出てくるまではこのまま結界の解析を続けるとするか」
二人のエルフは結界の解析を再び始めた。
……
「何か見られたような気がするんだけど」
「私もそう感じたが、まぁいちいち視線を気にするまでもないだろう」
「あんた狙われてる自覚ある?」
またしてもセラに呆れられてしまった。
「宿もとれた事だし、自由に行動してもいいぞ」
「……それって私だけ単独行動になる気がするんだけど」
その言葉も虚しく、セラは単独行動になった。




