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神様の旅  作者: RENREN


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次の目的

「ソウちゃん、そういえば何処に向かうの?」

「む、そうだな結局決めなかったのな」

「あんた達なにやってんのよ……」 


 セラがあきれた表情でこちらを見てきたが、旅とはこのような物ではないのだろうか?


「次の目的地くらいは決めておきなさいよ……」

「そう言うが、何処か目指すべきところがあるのか?」


 そう言うとセラは更に呆れた表情をした。


「あんた本当に常識がないのね、教会が一番実質的権力を持っている場所……聖都に向かうべきだわ」



 聖都……聞くところ教会管轄の都市なのだろう。


「では聖都に向かうとしようか、どれくらいかかる?」

「そうね……大体歩いて5日で着くかどうかってところね」


 そこそこ距離があるらしいが正確な位置が私にはわからない以上、魔法などは使えず歩くしかないだろう。


「トワ、早めに行きたいか?」

「うーん、ここから先って魔物出やすい?」

「いいえ、街道で整備されてるから滅多なことがない限り出てこないわ」


 トワはやはり魔物との戦闘を求めているらしく、魔物が出ないことを残念がっていた。


「なら走っていこうよ!」

「別に構わないが……」

「……あんたたち正気?」


 そうして私達は聖都に向けて走ることになった。セラがすぐに体力を使い果たしていたが。


 ……


「……して、教皇はどのようにお考えで?」


 荘厳で巨大な教会の中、一人の男と教皇が対話していた。


「『唯一神』に命じられたことはお前に任せる、私は私のやるべき事をするまで」

「貴方らしい……本当に私が一任してよろしいのですね?」

「ああ、『唯一神』の力を簒奪した愚かなエルフを殺せ」


 その声はとても広く冷たい石でできた空間に響き渡った。


「仰せのままに……」


 男はそう言い、教皇の元を離れる。


「そうだ、一つ言い忘れておった」

「何でしょうか?」

「これから奴らがこの聖都にくると示された、そちらの準備はこちらで進めとる」

「そうですか、それはありがたい」


 杖で床を強く叩く音が響いた後、教皇は力強く言った。


「奴らは、私の代で滅ぼす」


 ……


 木漏れ日を受ける大樹の枝の上、一人のエルフは空を指で四角く区切ったその先を覗いていた。


「あの子があそこに辿り着けば、全てが終わる……」


 彼女は大樹から飛び降り、着地する。


「終わり……だけどこれは始まりかもしれない、歴史の転換期は今のようね」


 息を大きく吸い、透き通る声で呼びかける。


「精霊よ! 『秩序』を独占する者と戦うときが来た!」


 その呼びかけに彼女にしか見えない光が反応する。


「世界に散るハイエルフに伝えよ! 備えを怠るな!」


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