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神様の旅  作者: RENREN


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二対一の優勢

「じゃあ、道は私が作るからね」


 そう言ってトワは付近に迫っていた魔物の群れに向かって魔法を放った。


「《閃撃》」


 トワの正面にいたはずの魔物は跡形もなく姿を消した。


「みんな早く逃げてね!」

「……まじかよ」


 その様子を眺めていた冒険者たちは呆然としていた。


「私はソウちゃんの方に向かうから、後の誘導は頑張ってね!」

「ああ……わかった」


 トワは冒険者たちに避難の誘導を全て任せて走り出した。


 ……


「千日手とでも言うのでしょうか? このままでは決着がつきませんねぇ……」


 おかしい、明らかに人類が使える《神聖魔法》の回数をすでに超えているはず……


「お前は本当に人類として分類していいのか?」

「おお! 『神』からその言葉を聞けるとは嬉しいものですね!」


 男は似合わない笑顔でそのように言う。


「ところでお前はどこの『神』からその力を貰ったんだ?」

「そうですね……まあ手札がここまで割れてしまっているなら話してもいいですかね」


 男はそう言って両手を天に向けながら話す。


「『絶対神』! それが私が使える『神』です」

「そうか……」


 ここで『光』が警告していた教会の存在が関わってくるのか。


「聞いておくが教会と繋がりは?」

「それについては話す気はありません」

「……そうか、ならばここで仕留めさせてもらう」


 私はそう言ってまた武器を創り出そうとした時、一閃の光が見えた。


「《閃撃》!」

「っ……!」


 土煙が舞い、晴れたその場にはトワが立っていた。


「ソウちゃん! 大丈夫?」

「ああ、避難の方はちゃんとやったのか?」

「他の人に任せといた!」

「まったく……」


 最後まではしなかった様だが、トワは誇らしげな表情をしていた。


「まさか……あの《呪縛》を解いてくるとは……私よりそちらの方がやはり人間離れしているのでは?」

「それはそうかもしれないが、お前はこの世界に有害すぎる」

「そうですか……何とでも言ってください」


 男はトワの《閃撃》を防ぎきれなかったようで傷を負っていた。


「それでは二対一……始めましょうか?」

「はやく片づけよっか! ソウちゃん!」


 ……この男は自身がここまで危機的状況になっても逃げない人物だったか? そこだけが疑問に残った。


「私が武器を投げて誘導する、その間に攻撃をするんだ」

「わかった!」


 武器を大量に創り出し男の動く方向を塞ぐように向ける。


「《火球》!」


 トワはその間に小さな、しかし強化した魔法を撃ちこむ。


 ……とても順調に男を攻めることが出来た。


「ㇷッ」


 男はどこか余裕そうにしている。そのところがやはり気になる。


「トワ! 強力なものを頼む!」


 そう言うとトワは男の懐に飛び込んで魔法を放つ。


「《閃撃》!!」


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