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2年後

あれから2年の月日が流れ私は18歳になった。

学院では最高学年で今年の春卒業する。


アルバート様やロイド様、クリス様は2年前に卒業し、それぞれ本格的に国の中枢で働いている。



アルバート様はデスクワークをこなしつつあっちこっちの領地に視察に行ったりと忙しそうで。

それでも視察から帰ってくると私にお土産を買って来てくれる。


ロイド様はお父様であるベルベット公爵様の元、領地経営を学びつつ王城勤務をこなしている。

ロイド様いわく一応本職はアルバート様の側近なので生活基盤は王都の方にあるとのこと。


クリス様はクリス様で今は次期宰相として宰相補佐として勉強しつつ働いている。

そしてなんとソフィアと良い感じになっている。



サザンローナでの留学を無事に終え帰ってきてから、学院内でソフィアとリリアンヌとよくお茶を楽しんでいた。

最初はセリーヌがいなくなって特にソフィアはずっと寂しそうにしていたから気を紛らわせる為何回もお茶会を開いてたのが始まりだった。


1、2か月を過ぎてようやくセリーヌがいない日常にも慣れたソフィアだったが、後から聞いた話だがソフィアを慰めていたのは私だけじゃないことが判明した。


クリス様が聖堂で元気のないソフィアを励まし続けたところからソフィアとクリス様の交際がはじまったのだという。



ある日、いつもの様にソフィアとリリアンヌとお茶を楽しんでいた時、ソフィアから嬉しい報告があった。


なんとクリス様からプロポーズされたということだった。


「ルシア様もお寂しい思いなさってるのに私の面倒を見ていただき本当に感謝しています。ルシア様とクリス様が励ましてくれたおかげであの時私も元気が出ました!

クリス様からプロポーズをされた時に真っ先に思い浮かんだのはルシア様のことで!クリス様の元に嫁げばルシア様のお力になれることもあるんじゃないかと…!あっもちろんクリス様のことも素敵な方だと思いプロポーズを受けたのですけどね。」


…何やらクリス様が二の次になっているような気がするが、私の手前そう言ったのだろうと自己完結し聞き流していた、がどうやら本当にそう思ってプロポーズを受けたらしくて。



後日クリス様にソフィアへのプロポーズのことを聞いてみたら苦虫を潰したような顔で「僕のことは二の次みたいでしたけどね、まぁプロポーズ受けて頂いて安心しましたが」と今にも舌打ちしそうな雰囲気で立ち去って行った。

その後ろ姿を一緒に見ていたアルバート様が笑いをこらえてたのはここだけの話。



お茶会の時に話は戻り、そのソフィアとクリス様の婚約の話を聞いた時リリアンヌが「てっきりソフィア様は兄と婚約するのかなと思ってたのですが…どうしましょう」と普段クールキュートな彼女が珍しく困った様な表情を浮かべていた。


「ええええ!?何故私とロイド様が婚約なさると思ってたのですか!」

ソフィアが心底分からないという表情でリリアンヌの方を見ている。

「性格的にソフィア様と兄は合いそうだな…と勝手に思ってました。」

「私的には私よりもルシア様の方がロイド様とお似合いだと思ってましたよ?アルバート殿下と婚約なさってなければルシア様とロイド様が婚約するのかなって思ってました。」

「えええ、私?!」

ソフィアの発言に今度は私が驚く番だった。

「確かに…アルバート殿下の婚約者様ということでルシア様を選択肢に入れてませんでしたが、確かにルシア様が兄と婚約なさってもおかしくはないですね。」

そう言いながら頷くリリアンヌ。


「もう!第一、今だから言うけど私の中でアルバート様とロイド様の第一印象最悪だったのよ?確かあの時ソフィアが席を外してたから分からないかもだけど。」

と、最初にアルバート様とロイド様と会った時の話を2人に話した。



話を聞き終えた2人は

「…最低ですね」

「本当に最低です!私2人を怒ってきます!!」

静かに怒るリリアンヌに今にも飛び出しそうなソフィア。

「まぁまぁ謝罪も受け取ったし、あくまで思い出話として!…とまぁこんなことあったから正直学院では2人と極力関わらないようにしようとは思ったよね。」

ソフィアを宥めつつ、あの頃の話を笑いながらする私。


「そんなルシア様とアルバート殿下が婚約されるなんて…世の中何があるか分かりませんね」

「そうねー」

と懐かしい話をしたところでこの女子会はお開きになった。




王城へ戻り私の部屋に向かう。

今日は私の王妃教育やら公務関係はお休みだ。


アルバート様が学院を卒業してからは王城で共に過ごす時間はアルバート様よりも王妃様との方が多くなった。


私はまだ学生の身分だからそこまでは割り当てられてないが公務に少し携わっている。

王妃教育も大詰めで王妃様の元で勉強しながら公務をこなしている状態だ。



そんな感じでお互い忙しく過ごしているが、その中でも頑張って時間を作って私に会いに来てくれるアルバート様のことを嬉しく思う。



そう思っていたところに前方からアルバート様がこちらに近づいてきた。


「今シアが帰ってきたと聞いて飛んできたよ」

「アルバート様、ただいま戻りました。」

「おかえり」

そう言って私の頭にキスを落とす。


「夕食まで一緒にいよう?」

そう言いながらアルバート様は私の手を引いて私の部屋に一緒に入って行った。

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