表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/85

断罪(メル視点)

私はメル。

この世界での真のヒロインは私よ!


初めてセドリック様を見てからビビビッときて、あっここ前世で遊んでいた乙女ゲームだって気付いたの。


最初は最推しのアルバート殿下がヒーローのポジで登場する前作のヒロインソフィアじゃないことにがっかりしたけど、確か続編では隠れ攻略対象として登場するのよね?アルバート殿下って。


もちろん他の攻略対象者もみんなイケメン。せっかくヒロインに転生したんですもの、目指すなら逆ハーよね?


まずはじめはセドリック様…と言いたいところだけどさすが第一王子、ガードが固い。なんならお付きの他攻略対象もガードが固い。


その時私はある物の存在を思い出した。

『魅惑の香水』…それはこのゲームで唯一逆ハーの状況を作れる唯一のアイテム。

逆に言えばこれを手に入れられなかったら逆ハーの夢は潰える。

他にも色々条件はあるのだが、私はこのゲームに関してはガチゲーマーであった。他の条件をクリアするのは私には容易かった。


ただここでまたもや問題が起こる。

このアイテムをゲットする為に何人かの協力が必要なのだが、その内の1人サーシャ・ウォルフというメルの友達という名のサポートキャラがバグを起こしているのだ。


サーシャがゲーム通りの動きをしてくれない…寧ろ私がセドリック殿下に近づこうとすると妨害してきたりするのだ。


…彼女も転生者なのかしら…?


だがここで諦める私ではない。

サーシャが使い物にならないなら他の人間に協力してもらえばいい。


そこで貧困に苦しむ男爵家の令嬢に褒美を弾む代わりに本来サーシャがやってくれることを頼んだのだった。

そこでようやく念願の魅惑の香水を手に入れることができた。

そこからは攻略がとても簡単だったわ。今までガードの固かったセドリック様のお付きの人達も私に堕ちたし、それどころかセドリック様も私にメロメロだもの。



転生者って言えばアルバート殿下の婚約者…ルシア・シュレーゼンだっけ?誰よあのモブ。

絶対あの人も転生者よね。


色素の薄い金色の髪に青と緑のオッドアイのまぁ比較的綺麗な顔立ちした女…ヒロインの私には負けるけどね?

本来アルバート殿下は婚約者はいないという前提でこちらに留学にくるはずだ。

なのに婚約者と共に連れ立ってくることがそもそもおかしい、これもバグよ。



私が本当なら彼の横にいるはずなのに…そう考えると腹が立って仕方ない。


この前は思わず本人に言ってやったわ、アルバート殿下に相応しくないってね!!!



アルバート殿下はアルバート殿下でまだ接触できていない…本当に最近上手くいかないわね。

セドリック様達ともお話できてないし、最近は。


それどころか2週間前からアルバート殿下とルシア・シュレーゼンはグランバニアに帰ってるらしいし…早くサザンローナに戻ってきてくれないかしら?アルバート殿下。

戻ってきたら私の魅惑の香水で私を好きにならせてあげるのに!



私はプリプリしながら講堂の方へ向かった。

今日は講堂で何やらお話があるらしく他の生徒達も講堂の方へ移動している。




講堂に入った瞬間、他の令嬢達の香水の他に何やら香水とはまた別の物の匂いが漂ってきたような…気がする。

だがほんと些細なことなので私は自分のクラスの集合場所へ歩いて行った。



その時


「メル・ティモン!!!」


私の名前を呼ぶ大きな声が壇上から響き渡った。


私はその時初めて壇上の方へ目をやった。

真ん中には生徒会長のフレディック様、その両脇にはセリーヌやルーク様、アルバート殿下にルシア。

逆隣りにはセドリック殿下とそのお付きの攻略者達。


あっ!アルバート殿下!グランバニアから戻られたのね!?



最初何事!?って思ったけどアルバート殿下の見目麗しいお姿に頬が緩んだ。

隣のルシア・シュレーゼンが邪魔だけどね!



「お前は国家転覆を目論む反逆者として王家の方から身柄を受け渡すようにと通達がきている!!」

フレディック様が私を思いきり睨みながら大きな声を轟かせていた。


「はぁ!?何言ってんの!?王家って私はセドリック様のお気に入りなのよ?そんなことあるわけないでしょ!?」

そう、私はセドリック様のお気に入りだしまだ発表されてないけど恐らく私がセドリック様の次の婚約者なのよ?王城だって出入りしてるし既に私の家みたいなもんだもんね!


そう言いながら壇上にいるセドリック様の方を向けば親の仇みたいな目で思いきり睨まれている。


……え?


「お前の稚拙な術にかかっていた私の不徳の致す限り…だがお前のせいで多くの人間の人生を狂わせてきた…厳しい罰を覚悟しろ。」


え?え?なんでセドリック様がそんなこと言うの?あんなに私のことが好きだったのに…。


…もしや最近セドリック様とお話をきちんとできていなかった。

その間に何かあったの!?



私の知らない所で何かあったのは確かだ…。ここで初めて私の置かれてる立場がやばいことに気が付いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ