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サポートキャラとモブキャラの交流

あれからセリーヌやアルバート殿下、ルーク様と情報を共有した。


第一王子とその取り巻きは魅了魔法にかかっていること、魅了魔法がもちろん今回の騒動の一番の原因だが、そもそも魅了魔法にかかったのは心の弱さ、心の隙があることが魅了魔法を強くさせている要因であること…色々分かったことを報告した。


「…あの女…本当に許せないわ…」

セリーヌは悔しそうに呟いた。元々は尊敬していたお兄様があんな女のせいでこんなことになってしまったなんて…思う事は色々あるだろう。

ルーク様はそんなセリーヌを心配そうに見つめていた。


そんなこんなで報告会はお開きになった。




それから数日後、サーシャ様とお茶会を開いていた。


ここで話す内容は前世の話も含む為、私とサーシャ様の2人だけだ。

余談だがサーシャ様はあのメルという女やセドリック殿下と同級生である為私より1つ上の学年である。



初めて会った池のほとりの近くにガゼボがあり、そこでお茶を楽しみながら乙女ゲームの内容をこの前より深く色々教えてもらった。



乙女ゲームの一作目はアルバート殿下がメインヒーローでヒロインはなんとソフィアだったという。

聖女の力を得たソフィアが学院での学業と聖堂での修行を両立させてパラメータを上げてアルバート殿下をはじめとした攻略対象を攻略していくといったもの。


攻略対象者はアルバート殿下の他にロイド様やクリス様もだと言う話を聞いた時、みんな美形であるから驚きはしなかったし、ソフィアがヒロインポジだったと聞いても、あの純真さや優しさに触れればとてもしっくりくる。


そしてライバルキャラはイザベラ様やアイリーン様でラスボスがロゼリア様だという話を聞いた時も妙に納得した。



「アルバート殿下の婚約者様であるルシア様に一作目のヒロインの話をするのは気が引けました…」


「私が聞いたんだもの、気にしないで。それに私は自分がモブである自覚はあるのよ?

今でこそ髪色がこんな金髪に目の色が青と緑のオッドアイなんていう派手な出で立ちだけど元々髪色も目の色もありきたりな茶色だったの。魔力覚醒してこの色になったのよ。」


私は実は魔力無しだったという話をした時サーシャ様は驚いて目を見開いていた。



「…そうだったのですか?今のルシア様からは溢れんばかりの魔力を感じるのでとても信じられません」

「ふふふ…まぁこれも色々あったのよ…」

そう言って遠い目をした私にサーシャ様は深く言及しなかった。


なんで魔力覚醒したかという話もしても良かったのだけど、この話をすると長くなるのは目に見えていて、肝心な話が出来なくなると思った私は敢えて触れないでオーラを出していた。



「えっと…ではここからが本題ですが、先日もお伝えした通りここサザンローナを舞台にしたお話が二作目となります。一作目のヒロインソフィアは平民出の女の子でしたが二作目のヒロインのメルは男爵家の令嬢です。

ソフィアは学業の他に聖女としての修行を経て幸せを掴むお話でしたが、メルは淑女教育を受け立派なレディーになってセドリック殿下等の攻略対象の方やセリーヌ殿下をはじめとしたライバルキャラの方々から認められていく…といったお話になっています。

…ですがリアルのこの世界では本来のメルとしてはあり得ないことが起こっているのです。」


「…何かしら?」


「ゲームの中のメルは立派な淑女であろうと真面目に取り組んでいた令嬢です。爵位は低いですが真面目で優秀なのが本来のメルなのです。

ヒロインが婚約者のいる攻略対象と恋に落ちる略奪系の乙女ゲームもありますが、このゲームの内容でいえば実力で攻略対象の真の婚約者としての地位を確立していきます。

しかしこの世界のメルは完全な略奪行為をしてますよね?しかもきちんとした淑女教育も受けておらず、成績もお世辞にも良いとは言えない…。」


サーシャ様がここまで言ったことで何を言わんとしているのかなんとなくわかった様な気がしてきた。


「これはあくまで私の予想ですが…おそらく彼女も転生者だと思われます…」



…やはりそうきたか。


「…それで、サーシャ様は今後どうされたいとお考えなのですか?何か思うことがあって私に声をかけてくれたのでしょう?」


「私はこの乙女ゲームが大好きでした…乙女ゲームだけじゃない、ゲームの中のサザンローナも自分が今リアルで生きているこのサザンローナも好きでした…それが全部滅茶苦茶にされてるこの状況が悲しくて…そう言っても何もできない自分が悔しくて…ただこの話を誰かに聞いてもらいたかったんです…

そしてもしかしたら転生者かもしれないルシア様にお会いしたことで私の話を聞いてもらいたいという欲が更に大きくなりました…本来ルシア様に話しかけられる身分ではないのですけどね、私」


「ご無礼をして本当に申し訳ございません」と本当に申し訳なさそうに私に謝った。


サーシャ様は話していて分かったがとても聡明なご令嬢で、元来感情の赴くままにこうして話しかけたりはしないのだろう。


だがそのサーシャ様ですら堪忍袋の緒が切れる状況に陥ってるということがわかった。



「もう!謝らないでって言ってるでしょう?問題は大きいけれど得られるものもあったじゃないですか?私は転生者仲間ができて嬉しかったんですよ。もしよろしければお友達になって頂けるととても嬉しいです。」


「…はい!喜んで!!」


ここではじめてサーシャ様の心からの笑みを見た気がした。


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