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都市伝説の留学生の正体

魔法が解ける様にみるみるうちに元の姿に戻っていくセーラ。

まぁ変わっていたのは髪型と髪色だけだけども、それが違うだけでガラリと印象が変わるものなのか、と内心驚いていたが。


「魔法が解けたんじゃなくて私の学院での姿が魔法がかかっている状態なのよ。」

セーラ..セリーヌ殿下はイタズラが成功した様な笑顔でネタばらしをした。


「えっと…学院で噂になっていた隣国の王族の留学生ってセーラ…じゃなかったセリーヌ殿下のことだったのですか?」


以前リリアンヌがクリス様がフリシティから留学を終えて帰ってきた時に聞いたことがある。こちらのグランバニア王国の学院にも他国の王族の留学生が在籍しているらしいと言う話を聞いた。


その時はその話も嘘か誠か分からず、学生の間ではその留学生の存在が都市伝説と化しているという話で終わった。



「そうね…黙っててごめんなさい、実はその頃には既にサザンローナでは私の兄である第一王子の問題が露呈していないだけで既に発生していて、私の行動を周りにバレる訳にはいかなかったの…

さすがにこの国の王族の方々をだます訳にはいかないから国王陛下とアルバート殿下には留学する前に許可を頂いたけれども…」

セリーヌ殿下はつらそうな表情で俯いた。


王子とはいえ自分の兄だ、しかも問題が起きるまでは優秀な王太子になれるだろうと言われていた兄。

そんな兄がそんな風に腑抜けてそれを改善すべく自国を離れ独りで動いていたセリーヌ殿下は一体どれほど辛い思いをされたのだろう。



「セリーヌ殿下、まずは殿下とは知らず数々の御無礼お許しください。

自国の問題を一身に背負い自国を離れこちらに来られた殿下の心中お察しします」

セリーヌ殿下…セーラとして仲良くしていた頃は普通にタメ口で話していたし気軽に接していた。

知らなかったとはいえ私は数々の無礼を働いている。首がいくつあっても足りないレベルで。


「ルシア、やめて、ルシアのこの気さくさで私は本当に救われたの。今まで通りに接してほしいわ?」

「えっ…ですが…」

「ルシア、これは王族命令よ?今まで通りに接してちょうだい」


私が躊躇っていると王族の伝家の宝刀王族命令が炸裂した。

それを行使されれば従わずにはいられない。



「ルシア…それからアルバート殿下、どうか私のこれまでの話を聞いて頂けますか?

アルバート殿下は知ってる話もあるかもしれませんが、私はルシアにたくさんの隠し事をしてきたわ。ルシアにも私の本当のことを知ってほしい。」

「構わない、是非私とシアに話を聞かせてくれ」


アルバート殿下の返答に頷いたセリーヌ殿下はこれまでのことを思い出しながら話し始めた。


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