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合同合宿

マーキュリー令嬢とドキドキのランチの後、アルバート殿下に一応報告した。


いやただの牽制の為のランチだったのなら何も言わなかったのだけど、どうもマーキュリー嬢に違和感を覚えた私はアルバート殿下に報告した方が良さそうな気がしてきたからだ。


その後アルバート殿下が対応してくれたらしく、その結末を教えてくれた。



やはり…他に黒幕がいるという私の読みは当たったか…。そしてあの人が黒幕なら納得だった。



そんなこんなで今日から合同合宿だ。


合同合宿ということで多少班の人員も班の人数も変えるらしい。


そしてそのメンツを見た時、明らかに裏で手を回してるようにしか思えない様なメンツだった。


私とソフィア、ルーク、アルバート殿下にロイド様、クリス様、イザベラ様にロゼリア様だった。


本当はここにアイリーン様も入っていたのだが、アイリーン様は欠席の為いない。

まぁそれもアルバート殿下に聞いていたので驚きはしない。



ふとルークの方を見ると何やら残念そうな表情をしていた。

視線の先には別の班になってしまったセーラがいる。


…なるほど…。セーラと同じ班になりたかったのね。

この裏のある班割りでルークは被害者となったわけか…ちょっと同情していたが顔はニマニマしてしまっていた。



「シア、何を笑ってるんだ?」

振り返ればむすっとしたアルバート殿下がいた。


「い、いえいえ!なんでもありません!」

慌てて言えばより一層不機嫌そうな表情になった。


「…この合同合宿は危険だからな、俺から極力離れないように」

…あぁそういえば最近全く気にしてなかったから忘れてたけど、『今の私』は魔力なしだったんだ。

今の私では人に守ってもらわねば危険な目に遭う確率が高すぎる……そこに少し申し訳なく感じつつ「わかりました」と伝えた。


「魔力がなくて申し訳ないとか思わないで?俺はただ純粋にシアを守りたいと思っただけだから…シアの力になれて俺は嬉しいんだよ?」


私の表情を読み取ってか、アルバート殿下が気遣う様に微笑みながら私の顔を覗き込んだ。


私の隣で「きゃっ」と何故か頬を染めてるソフィア。

多分ソフィアは違う方で勘違いしてるのだと思って「ソフィア、何を考えてるか知らないけれどアルバート殿下は私が魔力無しだから気遣ってるのよ」って話したらソフィアは何故か呆然とした表情をし、アルバート殿下の後ろにいたロイド様やクリス様は私を信じられないものを見るような表情をしていた。


アルバート殿下は何やら呟きながら両手で顔を覆っている。

「ここまで鈍感だったのか…」という呟きは私の耳に入ることはなかった。



ソフィアはそんなアルバート殿下に「ここがルシア様の愛らしいところでもあるので…」とよく分からないフォローを入れていた。



「本当にそうよ、勘違いなさらないで?」

イザベラ様がずかずか近づいてきて私を睨んだ。


「ルシア様、あなたの言った通りアルバート殿下はあなたが魔力無しであることを心配なさっての発言だわ。あまり私達の足を引っ張らないでちょうだいね?」


「えぇ、もちろんです。実技はこの通り絶望的ですが極力ご迷惑をおかけしないように頑張りますね!」


私は当たり障りなく答えた。


「あなたがルシア様ですね。」

ここで凛とした声が私の耳に届いた。


「はじめまして、ですわね?私はロゼリア・ジュピターと申します。今回の合同合宿ではよろしくお願いしますね?」

綺麗な笑顔で挨拶してきたのはロゼリア様。


「イザベラ様のおっしゃたことはお気になさらないで?彼女、あなたが殿下と親しくしてるのが面白くないだけだから」


「ロゼリア様、いくらあなたでも許さなくてよ?」


私達の周りだけ気温が下がった様な気がする。

イザベラ様は目に見えて怒ってるが、ロゼリア様はロゼリア様で微笑んでいるけど目が笑っていない。



「みんな落ち着いてくれ、これから合宿がはじまるんだから余計な問題起こすなよ」

アルバート殿下の一喝でみんなに落ち着きが戻った。



初日、私達の班は魔力増強の為の訓練を行った。

私は増強方法をノートと照らし合わせて見学しているだけだった。


主にイザベラ様の行動のせいで嫌な空気が流れることもあったが、アルバート殿下の手前大事にならずに済んで良かった。

私やソフィアに対して嫌味を言うこともあったがアルバート殿下へのアピールも並行してやってる辺り器用だな…とある意味感心しながら見ていた。


ロゼリア様はロゼリア様でにこやかにアルバート殿下とお話していた。


ちょいちょい私やソフィアに対してアクションしてくるイザベラ様に対してロゼリア様は私やソフィアはほとんどいないものの様にアルバート殿下と接するだけだった。


成績優秀なロゼリア様は何かとアルバート殿下とも話が合うのだろう。2人で訓練しながら雑談している所を目撃していた。



こうやって見てみれば完全無欠なご令嬢と言われているロゼリア様もイザベラ様やアイリーン様と変わらず恋する乙女なのだろうか?


ぼけぇっとみんなの訓練風景を見ながらそんなことを考えていた。



初日は何事もなく平和に過ごせていたのだが…次の日、大きな問題が発生した。



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