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魔法学校の中の刀使い  作者: シェイフォン
第二章 我が道を行く
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26/29

引き抜き 5

キリが良いのでここで投稿します。


放課後。


懸念していた事項ーー時間を置くことによって白川先輩の気が変わらなくて良かった。


「必ず御神楽さんを奪い返します」


……まあ、変心した方が良かったと思わないでもないが。


隣で意気込んでいる白川先輩を見た僕は思わず天を仰いでしまった。




南条会長はその複雑な生い立ちのせいか猫を被るのが非常に上手い。


どれくらい巧みなのかというと、僕など極一部の生徒を除いて本性を隠し通していること。


南条会長は懐が広く、情も深いので理想のリーダーとしての認識であり、それは白川先輩も例外でない。


そう、だからこそ。


「ウエルカーム、白川書記」


満面の笑みそう迎えられた白川先輩の目が丸くなったのは仕方ないだろう。


「よく来てくれたわね、白川書記」


「……」


まだ混乱から抜け出していない白川先輩を差し置いて南条会長は話を進めていく。


「白川雪は平風紀委員という座に甘んじているけど、ハッキリ言って役不足ね。あなたにはもっと相応しい立場がある。それがーー」


「南条会長、白川先輩を置いていっているぞ」


堪らず僕は声を上げる。


主導権を握るためとはいえここまでいくと逆効果だろう。


「あら、いけない」


状況を把握した南条会長は口に手を当てる。


「失敗しちゃったかしら」


「大失敗だな」


奇を衒い過ぎ、滑ってしまった感が否めない。


「どうしたら良いのかしら?」


いや、僕に聞くなよ。


「こういう時こそ数々の修羅場を潜り抜けたその手腕を発揮する時だろう」


「ジジイ相手ならいくらでも対処方法が思い付くのだけど」


「……お茶を出すから仕切り直してくれ」


グダグダになりそうな雰囲気を変えるために僕はとりあえず白川先輩を席に座らせて食器棚へと向かった。




「御神楽さんにお茶の才能があったのですね」


「フフフ、凄いでしょう。生徒会役員になれば毎日圭一君の淹れるお茶が飲めるわよ」


「そうなのですか!?」


「南条会長、さりげなく僕を一員にしないでほしいのだけど」


南条会長の発言に白川先輩が目を剥いたので僕は溜め息を吐いて否定する。


お茶を淹れた後、僕は用件が済んだのでサッサと退出しようとしたのだけど二人から止められる。


「圭一君、私は帰って良いと一言も言っていないわよ」


「南条さんと二人きりにしないで下さい」


南条会長のたわ言はともかく、白川先輩の言葉は一理あったので留まることになった。


南条会長と白川先輩が会長机を挟んで相体する中、僕はいつもの定位置ーードア付近の壁にもたれ掛かる。


そこで僕は二人の会話を見守ることとなった。

次話において御神楽が空気にならないよう頑張ります。

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