約束の続き
世界が止まる。
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誰も動かない。
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誰も喋らない。
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巨大な扉。
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白い世界。
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無数の観測者。
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全部が。
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遠くなる。
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私の目には。
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その少女しか映らなかった。
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銀色の髪。
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白い服。
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少し泣きそうな顔。
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でも。
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笑っている。
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あの日と同じ。
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『生きていてくれた』
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その言葉。
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胸の奥に落ちる。
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ゆっくり。
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深く。
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どこまでも深く。
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「……お前」
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声が掠れる。
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名前を思い出せない。
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でも。
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忘れていたわけじゃない。
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ただ。
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封じられていた。
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そんな感覚。
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少女は少し笑った。
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昔みたいに。
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『思い出せなくていいよ』
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優しい声。
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『私は覚えてるから』
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胸が痛い。
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なぜだろう。
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泣きそうになる。
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その時。
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白い少女が叫んだ。
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『接触禁止!』
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初めてだった。
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感情を剥き出しにしたのは。
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『観測領域へ侵入しています!』
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『即時帰還を要求します!』
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銀髪の少女は見向きもしない。
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ただ。
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私だけを見ている。
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ずっと。
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探していたみたいに。
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『ごめんね』
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静かな声。
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「なんで謝る」
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『一人にしたから』
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私は固まる。
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銀髪の少女は笑う。
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少しだけ寂しそうに。
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『本当は一緒に逃げたかった』
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世界が静まる。
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『でも』
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『私には出来なかった』
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拳を握る。
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震えていた。
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彼女も。
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ずっと苦しかったのだ。
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たぶん。
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私と同じくらい。
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『だから』
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少女が一歩前へ出る。
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扉の境界へ。
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世界と世界の狭間へ。
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『会いたかった』
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その瞬間。
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白い世界が震えた。
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無数の観測者が立ち上がる。
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ざわり。
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空気が変わる。
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黒髪の存在が顔をしかめる。
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『まずい』
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本気の声だった。
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『あいつら気付いた』
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「何に」
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私が聞く。
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黒髪の存在は答える。
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『ミナじゃない』
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巨大な扉を見る。
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その奥。
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銀髪の少女を見る。
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『本当に恐れていたのは』
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低い声。
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『あの子の方だ』
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静寂。
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学院中が息を呑む。
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「……え?」
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私も理解できない。
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だって。
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あの子は。
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泣き虫で。
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優しくて。
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ただの少女だった。
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その時。
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扉の奥から。
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声が響く。
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無数の観測者の声。
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初めて。
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焦りを含んだ声。
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『管理者権限異常』
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『封印状態解除を確認』
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『個体名』
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空間が震える。
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世界が震える。
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そして。
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その名が告げられた。
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『第一管理者』
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『エイル』
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銀髪の少女が目を閉じる。
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まるで。
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隠していた秘密を暴かれたみたいに。
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悲しそうに。
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『やっぱり』
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小さく呟く。
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その瞬間。
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彼女の背後に。
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巨大な光の翼が現れた。
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世界を覆うほどの。
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圧倒的な翼。
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学院の全員が絶句する。
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白い少女は膝をついた。
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震えながら。
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恐怖しながら。
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『第一管理者……』
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黒髪の存在が苦笑する。
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『なるほど』
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『だからお前を逃がせたのか』
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私はまだ理解できない。
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何も。
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でも。
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一つだけ分かる。
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あの子も。
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ずっと一人だった。
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私と同じように。
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ずっと。
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その時。
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エイルがこちらを見る。
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そして。
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少しだけ笑った。
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『ミナ』
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懐かしい声。
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温かい声。
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『約束の続きをしよう』
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その瞬間。
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巨大な扉の奥で。
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何かが目を開いた。
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観測者たちすら沈黙する。
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黒髪の存在が顔色を失う。
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エイルも笑顔を消す。
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世界の中枢よりも古い。
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世界の管理者たちが恐れる存在。
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それが。
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ゆっくりと目覚め始めていた。




