思い出してはいけない
砕ける。
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頭の奥で。
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何かが。
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音を立てて。
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砕けていく。
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「……あ」
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膝が揺れる。
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立っているはずなのに。
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世界が遠い。
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学院も。
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空も。
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みんなの声も。
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全部。
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遠くなる。
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『ミナ!』
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誰かが呼ぶ。
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ユナ。
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たぶん。
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でも。
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うまく聞こえない。
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代わりに。
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知らない声が聞こえる。
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『失敗した』
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男とも女とも分からない声。
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遠い。
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昔の声。
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『また失敗だ』
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白い部屋。
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知らない場所。
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私はそこにいた。
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小さい。
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今よりずっと。
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小さい。
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目の前には。
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大人たち。
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顔が見えない。
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でも。
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笑っていない。
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『存在が安定しない』
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『観測不能』
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『世界へ定着しない』
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『廃棄対象』
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声。
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声。
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声。
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声。
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全部。
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嫌になるほど冷たい。
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「……やめろ」
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頭を押さえる。
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痛い。
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痛い。
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痛い。
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その瞬間。
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空の扉から。
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声が響く。
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『記憶封印の解除を確認』
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学院全体が震える。
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『観測対象の再接続を開始』
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「再接続……?」
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ルナが呟く。
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黒髪の存在は顔をしかめる。
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『まずい』
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本気の声だった。
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『思い出させる気だ』
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「何を」
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ユナが叫ぶ。
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黒髪の存在は答えない。
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答えられない。
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そんな顔だった。
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その時。
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私の周囲に。
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光が現れる。
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一つ。
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また一つ。
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また一つ。
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光の欠片。
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記憶。
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忘れていたもの。
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封じられていたもの。
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そして。
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一つの映像が映る。
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広い空間。
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果てのない白。
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無数の扉。
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無数の世界。
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無数の命。
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その中心。
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一人の少女が立っていた。
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銀髪。
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白い服。
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今のあの少女によく似ている。
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でも。
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違う。
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笑っていた。
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ちゃんと。
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笑っていた。
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『あなたは特別』
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その少女が言う。
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誰かに。
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私に。
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『だから怖い』
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映像が揺れる。
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『でも』
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少女が泣いている。
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『私はあなたが好き』
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胸が痛む。
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知らない。
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知らないはずだ。
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なのに。
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懐かしい。
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どうしようもなく。
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懐かしい。
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『だから』
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少女が手を伸ばす。
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『生きて』
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映像が途切れる。
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そこで終わる。
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「……誰だ」
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呟く。
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答えはない。
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しかし。
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扉の向こうから。
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別の声が響く。
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『確認』
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冷たい声。
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機械の声。
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『危険因子の覚醒を確認』
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空が震える。
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『修正処理を開始』
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巨大な影が動く。
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扉の奥。
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世界より大きな存在。
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それが。
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ゆっくりと手を伸ばした。
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学院へ。
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世界へ。
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私へ。
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その瞬間。
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『下がれ』
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黒髪の存在が前へ出る。
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圧倒的な魔力。
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学院全体を包む。
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今までとは比較にならない。
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別格。
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本物。
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それでも。
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巨大な手は止まらない。
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まるで。
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虫を潰すように。
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世界ごと。
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消そうとしていた。
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『ミナ』
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黒髪の存在が言う。
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振り返らないまま。
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『思い出せ』
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静かな声。
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『お前が何者かじゃない』
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巨大な手が迫る。
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学院が悲鳴を上げる。
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『なぜ生きたかったのかを思い出せ』
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その言葉に。
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私の心臓が跳ねた。
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そして。
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忘れていた最後の記憶が。
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ゆっくりと開き始める。




