修学旅行11
「晴人君何食べようか?」穂乃果が笑顔で言う。
「八ツ橋だろ? 宇治金時のアイス食べたいんだっけ? 正直甘いもんより、京都ラーメンが良いが。」
「うん、宇治金時のアイス食べたい。ラーメンもいいね。両方食べよう。」
「食いきれないよ」
「いけるでしょ。ラーメン食べたあと、宇治金時のアイス食べて八ツ橋ね。」
ここは、彼女の言う通りにするか。
「なぁ、トラブルのことなんだけどさ、ちょっと聞いて欲しいんだ。その事が気になって夜も寝れないかも。」
「トラブル? なにかな?」
沢田さんの件、船木さんの件、彼女にも心配をかけてしまうかもしれないけど、自分だけで考え込むよりは良いか。
それに穂乃果に協力してもらわないとな。
俺は事情を説明した。
「なるほど、それが気になる訳だね? 名探偵晴人君」
「そう言う事だ、穂乃果君。」
「フフフ、ワトソン君じゃなくて、穂乃果君って返す晴人君、思いやりがあるね。」
「まぁね。それで、修学旅行中には、やっぱり確認は辞めた方がいいかな?」俺は穂乃果に相談した。
「うん、辞めとこう。聞くなら、夏休み終わってからゆっくり聞けばいいよ。それか、真相は、藪の中で妄想するのもおすすめ。」
と穂乃果が答えた。
「だよなぁ、でも気になるんだよな〜。船木さんが浮気したのか、してないのか。沢田さんが本当に変態なのかどうか?」
「そんなのどっちでも良いよ〜。晴人君には、関わりないんだから。違う事考えよ? 私の事考えてくれたら、嬉しいかな。なんて…てへ」
全く穂乃果は、可愛いやつだ。彼女の笑顔と照れる仕草は、彼女の意見に同意させる魅力があった。
「穂乃果の言うことも一理あるな。そうしよう。穂乃果の誕生日のこと考えるよ。」
「あはっ、本当に考えちゃうんだ?」
「おいっ、考えろって言ったじゃん。」
「言いましたよ? 本当に考えちゃうとは思わなかったかなー。」
「くっ、罠にかけたな! こいつめ。」
「きゃっ、晴人君、くすぐったいよ。」
「あっ」と彼女が言った。
穂乃果を押し倒してしまった。
「晴人君、こう言う事は、付き合ってからが良いな。まだ…だ・め。」
「ってか2人きりじゃないんだぞ。みんなに誤解されるわ。」俺はそう言って、すぐに立ち上がった。
「うん、2人きりならいつでもOK。誤解ウェルカムだよ。今日の私、テンション高いから。」
周りの視線や、ヒソヒソ話を肌で感じた。
「ああ、そうみたいだな。テンション高いと、そんな風に言うんだな。」
「そう言う事言うと、私、冷静になっちゃうよ。いつもの、照れ屋な私に戻っちゃう。」
「いや、人が多いんだから、冷静でいてくれ。」
「むっー晴人君となんだか温度差を感じるよう。」
「お姫様は、不満なようだな。大丈夫、温度差は一緒だから。口に出して言わないだけ。」俺は、彼女を安心させるように言った。
「口に出しましょう。躊躇いをすてるのです。」
「誰だよ。」
「あはっ、女神様?」
「女神様かよっ、全く揶揄い気質が、透みたいになってない? 穂乃果のお母さんもそんな感じだよな。」
「のんのん、私は、晴人君と家族だけだよ。揶揄うのは。」
こうして、2人で自由時間で語り合いながら、修学旅行は終わった。
そして帰宅。なんだかんだで、穂乃果とほぼデートみたいな修学旅行だったな。
やっぱり、我が家はいいな。安心して寝れる。
俺はその日ぐっすり寝た。
そして、修学旅行後可憐に話し合いをする為、どの場所でするか、可憐と確認した。
可憐に電話をかけた。
「個室があるところがいいな。やっぱり人には、あんまり話しの内容聞かせたくないから。なんなら私の家でも良いよ?」そう可憐が言った。
「家か、それは、穂乃果が嫌がるかなー。許可しなそう。」
「んー、なら個室あるとこで。」
「焼肉屋だな。それが良い。」
「分かった。〇〇で待ち合わせはどう?」
「うん、そこにしよう。じゃあ、これからよろしく。」
時間を決めて、俺は通話を切った。
そして待ち合わせ、可憐と一緒に店に入った。
店にはいると、早速店員さんが何名か聞いた。2名と答え、個室希望と伝えて、案内された。
案内中に、焼肉の香りがほのかに匂ってきた。
食欲をそそるな。
俺は座布団を可憐の席に敷いた。
ありがとう、晴人。そう可憐が甘い声で、お礼を言った。
彼女の声は、癒しだな。そう思った。
「メニューは何が良いかな。カルビは外せないね。」
「うん、カルビと、そうね、ホルモンと、牛タンが食べたいかな。」
「OK、じゃあ、早速頼むよ。」店員を呼んで、メニューを伝えた。
注文した焼肉が来て、それを焼いた。私がやると可憐が言ったが、いいから、俺にさせてと伝えた。
「本当に紳士なんだから。」
と可憐が微笑んで言った。
「それじゃ話し合いしましょうか。まず、穂乃果と仲直りは、難しい理由を話すわね。」




