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修学旅行6


金閣寺を見た。

金色の発光している様にすら見える、その輝きに魅入られる。


黒い屋根がそれを引き立たせる様だ。全てが金色ではないのが、また味が出てる。


1番下は白く、それが城だと実感させてくれる。


周りの木々が生い茂って、金閣寺を包み込む様に生えている。


近辺の池が、鏡になってそれらを影になって写す。


そして生徒達の足音が聞こえて、それが不快にならず、むしろそれが、風情がある様に感じる。


風が強く吹いて音を立てて、自然の森の中にいるかのようだ。



「ふん、金粉の付いた、ただの城だろ?」

誰が言ったか見ると、沢田さんだった。


「晴人君、ムード台無しにされた〜反論して。」と穂乃果が耳元で囁いた。


「あのな、ピラミッドだって、ただの石の塊だろ?」


「でも、歴史があって、価値がある。ほっときな、雰囲気楽しもう。」そう俺は穂乃果に説明した。


「は〜い。けど、晴人君、その反論ってよく聞く反論だよね?」


「じゃあ別の反論しようか?

ただの城、そもそも城も価値ある。その上周りは大きな池がある。自然と城の融合だ。これはただの城じゃないだろ?」



「それに、普通に見た目好きじゃん?」

トドメの反論をした。



「ふふ、晴人君、そうだね。見た目が好き。シンプルだけど、いいね!」


「さすが晴人君、ムードが戻りました。」穂乃果に褒められた。


そして他のメンバーが集まってきて、合流した。


「お兄ちゃん、理沙ちゃん、初めましての方、よろしくお願いします。」穂乃果がメンバーに挨拶した。


「よぉ、穂乃果、相変わらず、晴人にべったりだな! それにしても彩芽と来たかったな。残念。」


「うん、彩芽ちゃんともいつか、来たいね。」


「透、久しぶり。船木さん、冬馬さんも久しぶり。彼氏さんもさっきぶり。」俺は全員顔見知りだった。


それぞれ挨拶を交わして、次の場所に向かった。


清水寺だな、次は。


「ちょっと晴人話そうぜ。」

透がそう言って、俺は立ち止まる。



「なぁ晴人、穂乃果とは、ちゃんと付き合うんだろな? それとも可憐と付き合うのか?」


「直球だな。それは、穂乃果と付き合うよ。穂乃果の誕生日に告白するつもり。」


「うぉーマジか。ありがとう。妹のことよろしく頼む。」そう言って透が手を差し出した。


お互いきっちりと握手した。


「いや、穂乃果、最近気落ちしたり、明るくなったり忙しいからさ。心配なるだろ?」


「そうだな。色々あったから。でも大丈夫、穂乃果のことは、任せて欲しい。」俺は力強く言った。


「おいおい、変わったな、晴人。今超頼もしく見えた。結婚したら、義兄弟だな。」

透が微笑んで言った。


「結婚は、早いよ。まだまだ、先の話だ。」


「そうだな。結婚までいかなくても良い。良い思い出作ってやってくれ。」


「ほんと、妹想いだな。穂乃果もいい兄貴持って幸せだ。」


「照れ癖なぁ。サンキュー。」2人で笑い合って、透は、穂乃果のところに行った。



「穂乃果良かったな。」


「お兄ちゃん、なにが?」


「いや、なんでもない。」


「相変わらず変だねぇ、お兄ちゃんは。」


双子の兄妹の会話が聞こえた。


はは、仲いいな。それにしても、透本当に同い年か? お兄ちゃんってより、お父さんって感じだな。そう思って、透を見た。



「理沙、グループだけど、2人きりみたいな感じにしたい。」


「えー、翔太、私のこと好きすぎー。でもいいよん。みんなと少し離れながら、話そ。」


新幹線の隣の席だった男子、翔太さんって言うのか。しかし盗み聞きしてる様に思うけど、2人とも聞こえるんで。


カップルで来てるのは、このグループで2人だけか。冬馬さんも、彼氏いたって話だけど、見当たらないな。違う学校なのかな?



まぁ聞くほど、仲良い訳じゃないからな。


「晴人、私だけ、カップルじゃないんですけど、悔しくいんですけど。」美咲が俺に言う。


「俺も彼女いないけど。」穂乃果とはまだ付き合ってないから、嘘じゃないけど、嘘ついてら様にも思った。


「嘘つくなし、穂乃果ちゃんと付き合ってるんでしょ? このグループで私だけ彼氏いないー。」




「いや、嘘じゃないよ。まだ付き合ってない。」


「本当に? なら私とくっつく?」


美咲がまた、好意を伝えてきた。彼女を傷つけたくないが。なんて答えるか、思案した。



「なーんて、答えは言わなくていいよ。私も諦めが悪いよね。でもそれだけ、晴人が好きって事。迷惑かけます。」

美咲が苦笑いして言った。


「大丈夫だよ。迷惑じゃない。」そう答えた。


美咲ぐらい、可愛くて、性格良ければ、彼氏はすぐ作れる。いっそのこと嫌われる様な事した方が、彼女にとっては良いのだろうか?



でもそれは、俺には出来ない。彼女は、大切な友達だから。


「私、料理下手だから、今上手くなる様、努力してるんだ」美咲が、話題を変える様に言った。


「お、偉い。まだ高校生だし、大学生なった頃には、バッチリだよ。そんな高校生で、料理下手なの気にし過ぎることないよ。」


「本当に優しいんだから。私、晴人に今度こそ、私の作ったお弁当食べさせたいなと。」


「ごめん、話題変えたのに、また晴人の話になっちゃた。てへ。」美咲が微笑んで言う。


「そんなこと言われると、ドキッとしちゃうよ。純粋だな。美咲って。」


「ふふ、私なんて、晴人に毎回ドキッとさせられてるんですけどね。」


美咲と話していて、ついに清水寺が見えてきた。

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