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修学旅行2

「うん、見たい! ねぇ晴人君、テレビ電話しない?」

穂乃果がそう提案してきた。


「なんで? 後で会えるじゃん。チャットでいいしょ。」顔面ドアップは、ちょっと恥ずかしいので、軽く拒否した。


「なんでって、したいから。晴人君もしたいよね?」


したくない。なんて言えない雰囲気だな。

うーん、ここは、彼女の気持ちを重視してあげるか。


「そりゃ、穂乃果の顔見たいから、テレビ電話したいね。」

やれやれ、彼女持ったら色々大変だなこりゃ。


そう思いつつ、女子に合わせるのは、慣れてるかもしれないと感じた。


スマホが鳴った。かかってきた。


「晴人君〜やっほー」

スマホの画面に映った穂乃果が、笑顔で手を振りながら言う。


「テンション高いね。良いことあった?」俺は聞いた。


「うーん…良いことも、悪いこともあったよ。テンション高いのは、晴人君のおかげかな?」


俺のおかげか。 何かしたかな? この前の食事デート? したからか、なるほど。


「それは良かった。これからも穂乃果は、元気良くいてくれたら嬉しいよ。何かあったら、力になるからさ。」


そう言って、後から恥ずかしくなる。思った事を言う性格の為、後から恥ずかしくなる。


「はうぅ…はい…ありがとうございます。晴人君、めっちゃ嬉しいです。」


やっば、穂乃果ちゃん、めっちゃ照れて敬語じゃん。とスマホから声が聞こえた。


「だって、凄い励まされたんだよ? 嬉しくて、舞い上がっちゃうよ。」横を向いて、彼女が、その声の主に伝えた。


穂乃果それ、俺にも聞こえてるから。

そう心で呟いた。


「ねぇ、晴人君。京都の有名なお菓子、何か食べたい物ある?」


京都で有名な菓子…いきなり言われても思い浮かばないんですけど。

ここは、彼女に聞くか。


あーでも、無難に八つ橋って言っとくか。


「八つ橋が食べたいかな。シナモンと、抹茶のやつ、香りが良いからさ。」


正直今は、ネットで菓子なんて買えるから、京都で買う必要もそれほどない。


そう言っちゃうと怒られそうなので、やはり彼女に合わせるのが良いな。


「穂乃果は何が食べたい?」俺は聞いた。


私が食べたいのあなたって言っときな。スマホからまたしても声がした。


「晴人君ごめんね、変な事言う人がいて。宇治金時のアイスが食べたいな。抹茶のどら焼きも食べたい。」


変な事言う人って、穂乃果ちゃんだってほんとは、思ってたくせにー。


「もう、私のお兄ちゃんみたいな事言わないで。付き合ったら言うから、まだ言えないの。」穂乃果が、小声で声の主に注意した。


いや、聞こえてるから、付き合ったら言うのかい。と心で呟いた。


「宇治金時のアイスか、俺も食べたいな。」

と彼女に伝えた。


「なぁ、さっきから、聞き覚えのある声が聞こえてるんだけど、もしかして俺の彼女の声すかね?」


隣の席の男子がそう言った。


「えっ、ヤバっ、さっきの話彼氏に聞かれた?」スマホから声が聞こえた。


おおっと、これは奇遇。 


「そうぽいですね。」俺は同意した。


「晴人君の隣、理沙ちゃんの彼氏みたいだね。」穂乃果がそう言った。


その名前に聞き覚えがあった。美咲の友達か。確かギャルだった子だ。


「しー、名前言うなし。私のイメージガタ落ちするから。」


「ごめん、気をつける。晴人君、宇治金時のアイス一緒に回る時食べよ。」


「オッケー、一緒に食べよう。」同意した。


しかし、穂乃果の交友関係広いのか、それとも美咲繋がりで仲良くなったのか、気になるな。


後で聞くか。一緒のグループだし。


「ねぇ、晴人君、1番京都に来て、楽しみなことは、何かな?」


「そーだな。やっぱり奈良の大仏見てみたいかな。」俺は軽く、ジョークを飛ばしてみた。


「あはは、晴人君、京都だよ、京都。奈良の大仏は、奈良だよ。」



「ナイス、ツッコミ! 京都と言えば、やっぱり、貴船神社かな。穂乃果と一緒に行きたい。」遠回しの告白だ。彼女なら、理解するはず。


「晴人君…それって、ふふふ。もう! 私も一緒に行きたい。1番の楽しみに、私もするね。」

彼女は、満面の笑みで答えた。


恥ずかしそうに、彼女は、手をクネクネと動かしていた。


恋愛のパワースポットで有名だからね。そこは。と心で呟いた。


「やばいすね、ご馳走様です。」隣の男子が微笑んで言った。


「あはは、どうも。」苦笑いして俺は言った。恥ずかしい〜。二人だけの世界に入ってました。と心で囁いた。


「恥ずかしくなってきたらから、そろそろ切るよ。」テレビ電話を終わりにすると穂乃果に伝えた。



「えーまだお話ししたいんですけどー。私も恥ずかしいけど、嬉しさの方が勝ってるよ。もっと話そ?」


「そうか、穂乃果がそう言うなら、続けるけど。」


「やったー。晴人君、私の誕生日なんだけど、その日、予約とか入れないでね。私のお家に来てね。」


「ああ、分かってる。その日は、いっぱい祝ってやるから。」そう、その日が告白の日になるから。

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