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苺の国のパルフェ魔法女学園  作者: ビリリねこ
第四章 聖騎士 対 魔女
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第47話 試合終了、の後


「ここで10カウント! ダブルノックダウンで引き分けとなりました!!」


 吟遊詩人が叫ぶ。


「魔女と引き分けだなんて、チェルシー先輩も大したこと無かったな」

「あんな人が生徒会長でいいのかしら」

「もう先輩とは思わないわ」


 聖騎士学院の生徒たち。


「こんなバカなことがあるか!」

「聖騎士学院の面汚しめが」

「彼女は退学にしましょう」


 聖騎士学院の教員たち。


 しばらくして、医療チームが闘技場へ入り二人の怪我の状況を確認した。

 聖女アルマナの光の加護のおかげで、特に異常はなく、チェルシーとレイの二人は立ち上がり観客に礼をした。


 選手たちに観客から拍手が送られる。


「レイ先輩大丈夫っぽい?」

「聖女さまも言ってたし大丈夫なんだと思う、けど心配」

「でもさー、聖騎士と引き分けなんてすごいよねー!」


 魔法女学園の生徒たち。


「うう、よくやったぞフランベール!」

「見事よ! ケーキ奢っちゃうわ!」

「よーし! 今日は宴会だー!」


 魔法女学園の教員たち。


 こうして、「聖騎士学院」対「魔法女学園」の御前試合は終わった。





「一族の恥め」


 チェルシーの父であるルシェミ・キルスターシュが、会場中を映す映像室で一人呟いた。


「自分の子供に向かって酷いこと言うじゃないか」

「本当に」


 ルシェミが声の方を見ると、映像室のドアが開けられ、世界最強の魔女ミリ・ヴァレリアンヌと、王国第一聖女アルマナ・シトロンルージュが立っていた。


「今は機嫌が悪いんだ、用事なら後にしてくれないか?」


 ルシェミが興味なさそうに言った。


「そういうわけにもいかないんだよ」

「そう、妖精プリムの居場所をお聞きしたいのです」


 二人の問いかけにルシェミは、


「妖精など知らん。さっさとどこかへ行け」


苛立ちのにじむ声で答えた。


 それを受けて聖女アルマナとミリは一歩部屋に踏み込んだ。


「この辺りにいるという有力な情報を掴んだのです。協力してくださらない?」

「隠し立てしても無駄だよ。妖精プリムをだしな」


 二人の言葉に反応せず、場内の映像を見つめ無言のルシェミ。

 突如、剣を抜いてアルマナに斬りかかった。


ガァンッ!


 アルマナは手に持っていたホーリーロッドの両端を掴むと、剣を受けた。

 そしてすかさず前蹴りでルシェミの腹を蹴り飛ばす。


 映像室の奥にかかるカーテンまで吹き飛び、片膝立ちで着地するルシェミ。


「アルマナはな、見た目は20代ぐらいにしか見えないが、60年以上生きているベテランだよ。不意打ちなんて通じるわけないだろ」


 ミリの言葉にルシェミが嗤う。


「お前たち今のを見たな? 辛相に暴行を働いた罪人を始末しろ!」


 カーテンの後ろがモゾモゾと動いた。

 そして、10人の聖騎士たちがまろび出た。

 無言でアルマナとミリに襲いかかる。


 ご丁寧にもアンチマジックフィールドが広範囲に展開されている。


「どうしてこんな人数で、私たちを止められると思うのでしょうか?」

「知らないよ、私に聞くなよ」


 聖騎士たちの斬撃をひらりとかわし、一人また、一人とロッドで殴打していくアルマナ。

 そして、夢の世界へと旅立つ聖騎士たち。


 しかし、その隙にカーテンの裏にある隠し部屋へと逃げ込むルシェミ。


「その部屋の奥にプリムがいるよ!」

「こらアミティア危ないってば!」

「キャラメリーゼ、下がれ!」


 映像室のドアから学園の生徒と教員、そして妖精の3名? が姿を覗かせていた。

 その声を聞いたミリが、


「あの奥だね! ここは任せたよ、アルマナ!」


眼前の聖騎士を蹴散らし、ドアへと突き進んだ。


 その重いドアを開けると中は真っ暗だった。

 二、三歩奥へと進む。


 ドアが閉まり、ガチャリと鍵がかかる。

 そして部屋が明るくなった。


 振り返ると、ドアの前にはルシェミが立っていた。


 大きな赤い絨毯が敷かれたその部屋の反対側には、聖騎士の中でもトップクラスの才能を持つものしかなれない、青い鎧を身に纏ったロイヤルガード5名を従えたプリムがいた。


「憎っくき魔女の棟梁、ここであなたを始末させてもらうわ」


 プリムが上機嫌でミリを指差した。



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