休みになったよ、やったねたえちゃん
エフィールさんが俺の好きな物作るなんて言い出したから、曲がって俺が(こっちの世界の)両親に手料理ごちそうになることになって、それなら孫の手料理食べたいとおじいさま達もご参戦なさった件について小一時間問い詰めたい…
更に言うなら闇馬でエフィールさんの家こと屋敷へと行くとエフィールさんがキッチンへと案内してくれた
「ショージちゃん、魔祖が入っていれば私たち魔族は美味しく感じるし、エルフも同じだから、失敗しても大丈夫だからね?」
「料理は慣れてますよ?向こうの世界で散々料理してましたし、こっちでも少しはしてますし。」
「あら、じゃあ大丈夫なのね?キューリャ、よろしくね?」
「は。」
だから大丈夫だと言うておるのに…と思っていました
でもまぁよく考えればすぐにその不安になったのは、理解できるものとなった
今小さい体と身長だからね?凄く、キッチンのシンクやらが上に見えるんです…
…台か何かないかな?と俺が周りを見回した、ら使用人なのだろう、コックさんみたいな白い仕事着(コックローブ?とかいう専用の服らしい)を身に着けた方たちが不安そうに俺の方を見ていたのと目が合った
「大丈夫でしょうか…」
「旦那様と奥様のご命令とは言え…ご子息をこのようなところに…」
「ご子息様台をお持ちしましたが…」
ソロリと子供用の脚立を持ってきてくれた、コックさんにお礼を言って小さい手足で無理しながら登った
本と、子供って大変なんだな…と思う瞬間だったよ
寮のキッチンは子供に合わせて小さく、そこそこのサイズだったので高さもちょうどよく出来ていたんだと改めて些細な気遣いのできている所だったんだなと思ったね
キューリャさんに手伝ってもらいながらお肉を焼いてもらったり、野菜を切って貰ったり俺は色々と大きい大人用のキッチンを行ったり来たりしながらもちょこまかちょこまかと動き、何とか料理をしていった
鍋も大きくて寸胴の物しかなくて、掻き回そうとして落っこちそうになった
大慌てでコックさんが駆け寄ってくれたけれども、キューリャさんの方が早かったのでキューリャさんが支えてくれたりしたので助かった
子供の体でのキッチンは大変だと思い直したきっかけでもあるね
しかも100歳までこのサイズだと聞いているから、恐ろしい物があるな…
何とか慣れねば…もしくは、俺の調理室を作って貰ったようにキッチンを子供用の物を揃えてもらうとか…調合室なら、もう持っているんだがキッチンとは違うからな
調合室は薬品やそれを作る器具ばかりだし、キッチンとは違うのですよ
【カシャルドの中にキッチンがあるのを忘れている模様】
わ…わすれてはいませんよ?(震え声)
エフィールさんがキッチンへと案内してくれたから、それで、ですよぉ?
【ジト―ッ…(― ―゛)】
顔文字で抗議するのを止めてくれないかね
そうこうしているうちに、簡単で子供が作る料理代表のカレーがおいしそうな香りをしながらも出来上がってきました
ふっふっふ、俺のいた世界で、俺の国で独自の発展をしてきて子供から大人まで大好物、外れなしでしかも拘ろうとしたら様々な味や具材、スパイスなどの入っている、カレーならばこの世界の人達にも受け入れてもらえると言う事は、シェンフ君や生徒会長さん達にも好評だったので、知っているのだ!
しかも、カレーの中に、この世界独自のスパイスを少し混ぜるとドラゴン向けになるのも、ルールウド君やキューリャさんの反応を見て知っているのだ!(ドヤァ)
ライスの実をご飯の様にふっくらと炊き込んで、よだれを出しそうになっているコックさん達に試食して貰ったら皆さん泣き出しながら美味しいと言ってくれた
大人用の、しかもドラゴン用の大容量の寸胴に入っているカレーはそこそこの量だ
少しくらい味見としてコックさん達にあげても問題ないだろうと思ったから上げた
そしたら滅茶苦茶泣かれてしまった俺はどうしたらいいか戸惑う一択なんだが…。
え、マジでどうしたらいいのこれ…(汗)
とりあえずコックさん達が落ち着くまで待った後、ようやくライスの実をお皿に盛りつけ、カレーを別の皿によそっておいて、自分で好きなだけかけて食べてもいい様なスタイルにしてみた
カレーライスにするもよし、別々で食べてもよし
まぁ俺はカレーライスにするけどねーと思いつつもどばーっとライスの実にカレーをかけた為見た目完全にカレーライスだ
異世界の具材使っててもカレー出来ちゃう俺凄くね?
【なお、魔法でカレールー出したり食材を出したりした模様】
誰にそれを言っているのか知らんがカレールーさえあればなんでもカレー風になると俺は信じてるので問題ないです、勿論カレー粉も可!
【おい】
分ちゃんの言葉をスルーして食事を乗せる専用の台車に寸胴の鍋を置いてもらって、ライス入りのお皿を皿にのせて貰った後に漬物も小皿に出して完成した
「出来た!」
「お疲れ様です、ショージさま。後は私たちが運びますのでお席にお付き下さい」
「はい!」
メイドさんとコックさん達が俺に頭を下げてくれたので場所を貸して貰ったお礼を言ってから俺も食堂の方へと移動した
移動中、キューリャさんが少しだけ困ったような口振りで話しかけてきた
「ショージ様、次に調理をするときはカシャルドの中に記録させているキッチンルームをお使いください。今日のようなことが無いとは限りませんので。」
あー…ですよねー(苦笑)確かに、今日俺自身も大きく広いキッチンや道具に思い切り苦戦したので納得してしまう
特にカレーを入れている鍋なんかはとても深くて大きく、5歳児そこらの体の俺では、すっぽりの逆さまに入ってしまいそうだった
キューリャさんに頷いて今度はカシャルドに入っているキッチンにすると言ったらほっと安心しているような表情になった
その後はカレーを食べて孫の食事を楽しみにしてくれていたらしい、おばあ様方達とカレーを食べ、漬物と共に食べた
漬物はやはり好評でランドロークさんとかメジェストさんとか、主にドラゴンさん達に気に入られたみたいだった
エルフ族の方にはどちらかというと味が濃いみたいで、ライスの実を多めに食べていた
でも気に入ってくれたみたいで、美味しいと言ってくれた
「ライスの実がふっくらもちもちしていて美味しいねぇ」
「新感覚ね!美味しいわ!」
この世界ではライスの実を炒めたりそのままで食べたりするだけで炊かないからね、新感覚なんだろうね
俺の世界の米と同じでこのライスの実は炊くともちもちしているし、美味しいですからね
「私はこのかれぇ、というのがもっとさらさらしていたら食べやすいと思うわ、ショージちゃん」
「そうか?私はもっと辛くてもいいと思うしもっと、とろとろとしていてもいいと思うぞ」
「そう?今度はもっと辛くしてもらいましょう、貴方。」
「うむ。」
どうやらエルフ族、ドラゴン族で好みがはっきり分かれているようです
でもって漬物は両種族共に好みだそうです
ルールウド君達も漬物好きだったものね
そしてご褒美、としておばあ様たちおじいさま達になんか色々と道具や薬草、木の実や魔法陣の書かれた巻物とかを貰った
要らない、と拒否したいところだがそれを言うと4人とも何とも言えない表情で悲しんだり、絶望したり…するのでわーいと笑顔で子供っぽく…喜んで見せた
引きつっていなかったかどうかだけが、気になる所です
まぁ喜んでくれるみたいだったので、良しとしよう…その贈り物が多い事を気にしたら負けですよね、フフフ…(遠目)
―翌日―
今日明日はヒマになったよ、やったね分ちゃん
【そうだね、ショージちゃん】
ボケにボケを重ねるんじゃあないよ
そこは“おい馬鹿止めろ”と突っ込み入れる所でしょうが!
【事実、ヒマになったからそう答えただけだろうが。】
ぐぬぬ…そうだ、親方の所に行こう
【…休みをもらったのにこき使われるとわかっている、工房に行くのはお前位だ】
休みって言っても何していいのかこの世界だと思いつかないんだよ
だから魔道具を見せて貰ったりできる工房に行ってヒマ潰しするくらいは良いじゃないか
子供の体とはいえ、中身が成人しているのだから子供の遊びはつまらないし、読書は好きだけれど一日読書しっぱなしというのも味がない
病人でも何でもないので病院に行くのも変だし(アルト君が治るまでは病院に行っていた)レシェルナさんの家には明後日散々お世話になるのだから行くのはためらわれる
消去法であり俺も退屈なんかせず、何気に色々と知れる工房は俺の好きな所だ
今日と明日は工房へと行こう
俺はキューリャさんにそう伝えるとキューリャさんは頭を下げて畏まった後エフィールさん達に伝えてくると言って俺の部屋から出て行ってしまった
「着替えないとね!」
パチンと指を鳴らしささっとエフィールさんやメジェストさん達に服屋を何件か連れていかれて買い与えられた中の一つ、適当な私服に着替えたあとローブを被り帽子をかぶった
ここ一か月分かった事だけれども、やはり周りが雪に囲まれているだけあって室内でもわりとどことなく肌寒いんだ
種族差なんだろうかキューリャさんは全然寒さを感じていなさそうなのに、俺だけが腕を摩ったり手に息を吐いたり、朝起きるのが億劫だったりするんだよな
あ、あと一日眠る日が一番困るかも。レシェルナさんのおうちにお泊りしてすぐ、4日目に丸一日眠ってしまったので凄く迷惑と心配をかけてしまって、アルト君のお兄さんが出張で俺を見にわざわざやってきてくれたりしたのだ
起きた時、検査して何もないとわかった後にエリクシェルの作り方をアルト君に教えた事をお礼言われたけどね
そんな事をぐちぐちと心の中で文句、というか思い出しているとキューリャさんが戻ってきたので出かける用意をして貰った
自分でやろうとするとあんまりいい顔しないし、キューリャさんが困るみたいなのだ
うーん、もうすでに4年もたっているのに、自分の事をやって貰うっていう事は悪い気がするんだよなぁ。なれない、というか…なんだろうか
それが仕事だと言う事も理解しているし、キューリャさんは良かれと思っているような感じなのは分かるんだが…その…ね、やはりなれないんですよね
もだもだするような、なんとも言えないもやもや感を感じながら、支度をして貰った
朝食を食べ終えるとメニーさんが馬車が来てくれたようだと呼びに来てくれるまで、ヒマになったので俺とキューリャさんはのんびりと紅茶を飲みながらも雑談をしていた
ここ最近でようやく俺と雑談をしてくれるようになったキューリャさん(長かったなー、本当に。だってキューリャさん、俺が近づくと透明化して逃げたり、どこかへと隠れてたりすることが多くて雑談してくれるような余裕がなかったみたいなんだもの。まぁ俺元人間だし、ハーフエルフで扱いが難しいという判断だったのかもしれないね。)に心の中だけでほっこりしているとあっという間だった
メニーさんに玄関口まで見送って貰った後に馬車に乗って、街の方へと行き街外れの親方の工房へと行った
~工房~
ガチャッと問答無用でお店の方の扉を開けると明かりは消えていて鼾が聞こえる
親方は、昼間酒を飲んで寝ているのだ
ドワーフだからか、わりと大酒ぐらいの甘党な、親方や部下たち(俺の兄弟子達)もお酒を飲んで朝は寝ているのが、多いため凄いアルコール臭と、鼾のオンパレードだ
他の種族の兄弟子や俺の弟弟子となるであろう弟子たちは耳栓をして店の方にいるか、材料の買い付け、小遣い稼ぎに冒険者をしに行くなんて人達もいる位だ
俺なんかは問答無用で森に材料を見つけに行くぞーとか、発掘に行くぞーとか…兄弟子の方たちに色々と連れ回され材料の買い付けに行っていたな…
換気の為に窓を開けてとっ散らかっている踏み場も無い位散らかっている床や炉の煤がこびりついていたりと…あーもう、全く!
俺は服をパチンと指を鳴らして変えて、汚れてもいい服装をしてから理事長先生に貰ったローブと帽子を脱いで影へと入れた
寒い、と一瞬思う物の俺は風の魔法を使い自分の周りを適温に頑張って保った後俺はお掃除を始めた
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数十時間後、角の方に沢山巣を張っていた蜘蛛の巣や虫を退治し、奇麗に整理整頓し、材料も木箱を持ってきてその中身も突っ込んでいるだけだったので一から全部纏めて種類別に区別し、分かりやすくした




