生徒会メンバーも討伐に苦戦しているようです
ステータスをみせろと爺が言ってきたから俺は拒否したが理事長先生が見せて欲しいというので紙を生み出しステータスを見えるようにして出した
前までは・・・
―――――――――――――
朝間雫 昇次
種属;ハーフエルフ
職業;精霊使い 魔法レベル;Ⅰ
体力;600
魔力;2700
筋力;200
耐久力;235
敏捷;1470
知識;520
教養;660
閃き;4200
精神力;340
幸運 ;190
適正属性;土、光、闇、無
不属性;火、風、空
火 ;星Ⅰ
水 ;星Ⅷ
土 ;星Ⅸ
風 ;星Ⅰ
闇 ;星Ⅸ
光 ;星Ⅹ
無 ;星Ⅹ
空 ;星Ⅰ
―――――――――――――――
だったのに、今ではこう変化していた…
なんでやねん…
―――――――――――――――
朝間雫 昇次
種属;マジックエルフ←new
職業;精霊の友人←new 魔法レベル;Ⅰ+Ⅱ←new
体力;1800(+1200)
魔力;6000(+3300)
筋力;600(+400)
耐久力;2400(+2165)
敏捷;3000(+1530)
知識;2600(+2080)
教養;2700(+2040)
閃き;5200(+1000)
精神力;2500(+2160)
幸運 ;1300(+1110)
適正属性;土、光、闇、無
不属性;火、風、空
火 ;星Ⅰ
水 ;星Ⅷ
土 ;星Ⅸ
風 ;星Ⅰ
闇 ;星Ⅸ
光 ;星Ⅹ
無 ;星Ⅹ
空 ;星Ⅰ
―――――――――――
なんか色々とかわってきたみたいです
んー…なんか、めっちゃ成長したんだか、そうでもないんだか…
魔法レベルの所…なに、+って…よくわからんな
後で分ちゃんに聞くとしよう、忘れていなければ、ね
それと一部凄い成長していませんか?
魔力…お ま え だ よ!
何一気に成長してんだよ!
2700だったのが、一気に6000っておかしいだろ
成長しすぎぃ!
「あぁ…ショージ君、迷宮から帰ったら魔法レベル昇級テストを受けた方がいいね」
「それって、魔法レベル上げるためのテストですよね?」
「うん。本来ならばこんなに早くないんだけどね…」
「受けた方がいいってどういう意味です?」
「実力とレベル差があるんだね。魔法レベルが正当じゃないと正確に学期末テストができないからね」
ああああああ・・・
て、テスト嫌いって条件反射ですぐ思ってしまう
いや、納期よりましか…
先方に無理やり難題を言い渡され上司に押し付けられ残業させられても一向に終わらない書類…迫る納期、増える課題…うごご…
うん僕テスト大好き、ははははははは…
異世界に来ても一応ここは学園なのだから、そりゃテスト位はあるよな
うん、大丈夫だ
よくよく考えたら当たり前だ
よし、問題ない
「うん、僕テスト大好き、ハハハ…納期や取引先の無理難題よりましだぁあははは…」
「…ショージ、目が死んでいるよ?大丈夫?」
「……大丈夫。ちょっと嫌なこと思い出しただけ。テストって聞くと懐かしいなーって…」
「ボクなんかはテストって聞くとうええって感じだけどねー」
「学生だけだよ。社会人としてはもっと嫌なこと沢山あるからね…理不尽な事とかも。」
そう、俺が悪いわけじゃないのに同僚のへまで謝罪しに行ったり
取引先の都合で俺が3、4週間かけて作った物が丸々要らなくなったり
接待したり…あー…戻りたくねぇ…
キキョウさんが苦笑してポンポンと肩を叩いてきた
ハッと気が付いたけれどもここは異世界なのだからそんなこと考えなくていいんだった!
「大丈夫?」
「…問題ないです。あ、で、ルネア君達はもう返した方がいいんじゃないかなって思うんですけど…10階層まで連れていくのは大変だろうし…」
「あ、もう大丈夫そうね。今度お酒でも飲んで愚痴、聞こうかとすら思ったわ」
「あ、はい。もう大丈夫です。」
俺今7歳時何ですけど?!
それは流石に遠慮します、体に悪影響与えそうだし…
さてと今はこの異常事態解決だよね
さてどうしようか…
「俺的にはこれより下だとルネア君達は守り切れないし、精霊術は元々使えないから先輩達やエルフは進めないと思うんだけど…というか俺エルフになっていたんだけど…」
「マジックエルフは魔法主体だから問題なく魔獣たちの瘴気に耐えられるようになっているよ。ただ、もうダーディ君達は引き返した方がいいだろうね。異常事態は生徒会とショージ君、パブリックが当たってくれるかな。」
え、俺も帰れるんじゃないの
もう面倒臭いし、疲れたんだけど…
【一度魔道具を修理したんだ、最後まで、付いてはメインの親機となっている10階層の魔道具まで見ないといけないだろjk】
…まぁそれもそうかと思ってしまった
「あと、ノブレは生徒会と同じく10階層迄ショージ君を護衛していってね。」
「小僧の護衛はいるのか?」
「うん、いるよ。大本の魔道具を見て貰って修復している間、魔獣とかが襲ってこないとは限らないし何より、パブリックは戦闘むきじゃないからね?魔道具の修理、修復は難しいから時間かかるだろうし、その間一切他の魔法は使えない。いわば無警戒になるからね。結解魔法も下手したら解除するだろう。」
そうなの?と分ちゃんに聞いたら単純にそうだよと返って来た
成程、そうなのかー、と納得した
まぁいわば魔力が必要な方に全部持っていかれるから他の事するとバカみたいに重くなる的な何かだと言う事かな?
【そう思ってくれればいい。私が解析して修復している間は何もするな】
うーい。わかりましたぁー
「逆に言えば、魔道具の修復に魔力を温存させるため道中のせん滅はノブレ達にやって貰わないといけないんだからね?」
「なんじゃ、そんなの小僧の魔力の量なら」
「護 衛 し て ね」
「…………わ、わかったわい」
うわぁ、校長先生怖い…
俺がついついルールウド君の背後に隠れたくなったくらいには、怖かったよ?
「ショージ様、僕達は帰っていいんでしょうか」
ルネア君が不安そうに俺の袖を引いてきたから頷いてみた
まぁこの状態なら一年生であるルネア君達のできる事ははっきり言ってないもの、仕方ないよね。…俺も一年生何で帰りたいです、先生
【駄目に決まっているだろ】
ですよねー…
「いいと思うよ。疲れたでしょ。ゆっくり休んでね?」
「あ、は、はい!ショージ様もお疲れさまでした」
「ご無理をなさらないよう、気を付けてくださいね?」
「また明日ね、ショージ君。」
「うん。また明日ね!」
『ばいばいにゃ!』
『キュアキューア!』
人間風になったスミレが手を振る
するとウサギたちが鳴き声だけで応えていて可愛かった
ちまっこいウサギたちもそのまま、アルト君とルネア君達と共にエルフの先生に連れられ、小屋の中へと入っていった
ダンジョンの帰還部屋へと入り、皆は帰って行ってしまった
俺は残ったどころか、メンバーを変えて引き続き修理稼業をしないといけないらしい…
あー俺も疲れたのになー…よしもうひと頑張り!愚痴っていても仕方ないよね!
俺はポン、と栄養ドリンクをだしt
いたたたた…いてぇ…
「ショージ君、君は、魔法を此れから魔道具修復に使わないといけないんだから、魔法を禁止です。いいね」
「………………ふぁひ」
校長先生に、思い切りほっぺたを左右に引っ張られました
い、痛いです…
伸ばされて、ヒリヒリする…ぐすん…
頑張ろう、として栄養剤を出しただけだっていうのに、理不尽だ…ぐすん…
『ニャにやってるにゃ…』
【バーカ】
オウフ…二人に馬鹿にされたような呆れたような表情と文章を向けられた
後純粋に罵倒だけはやめて下しあ…地味に傷つく…
「魔道具を修復することのできるパブリックもいるけれども、いいかい?10階層の大本以外の魔道具はショージ君が引き続き修理してね。10階層の魔道具は大きいし、ややこしい仕組みだそうだから気を付けてね。魔法を使わないように注意しようね?」
「ぁい…」
頬を押さえて返事をした
ひりひりするので変な返事になっていないか不安です
と言う訳で俺の出したばかりの栄養ドリンクはボッシュートされました
皆が苦笑している中、校長先生はまたねと言って帰っていった
…ほおがひりひりする
「…お前、あほだろ」
「否定できないのが遺憾です。」
「なんでこれから面倒なことに魔力使うってのに魔法使うんだよ」
「リポⅮ的なの飲んでおこうかと思った、反省してない」
「やっぱあほだ」
もう何とでも言っとくれ…
アッやっぱりそんなにたくさん言わないで
お兄さん地味に傷ついちゃうから…そんなにハート強くないから…
そんなくだらない事を思いながらもコントロル君に愚痴るのだった
「迷宮にいるってわかっているのに、飯くれ飯くれと騒いでいた奴に言われたかない」
「緊急事態とか知らなかったからセーフだろ」
「それは…確かにそうだけどさぁ。」
知らせなかったのは、思いつかなかったからだけどね
う~ん、完全に俺はあほだとは、思うな
自分でもそうなんだから他人からしたら余計にそう見えても仕方ないんだろう…ハハハ
虚しくなってくるからやめようぜ…(ぐったり)
「ハー…さて、そろそろ行くかの。」
爺がやれやれという表情で面倒ごとは早く片付けようという態度で先に行こうとしているけれども初期段階で穴をお前が奇麗に塞いでおけばそもそもこんな事になってないんだよなぁ…そこんところ誤魔化そうとしているのか?
「ま、待て、待てこの穴から這い出ている魔獣をどうにかしてから…というか穴はどうしていたんだ、ショージ君。こんな大きな穴はここに来るまで見なかったが」
「土魔法で俺が塞いだ」
「「「 」」」
俺以外が驚き、半分どこか納得したような表情で、さらに半分呆れたような表情をされた
特にひどい表情をしているのは理事長先生だけだったが、理事長先生は俺の魔法をあんまり見たことが無いんだっけ?
「ショージ君は…穴も塞いで、友人を守りつつも修理したのか?」
「うん。」
「そ、そうか…道中の魔獣は?ダーディ君は精霊術だから、中々召喚しきれるまで時間がかかるだろう、その間守ったのかね?」
「ううん。」
「………ま、まさかとは思うが、え…?き、君一人で相手したとか?」
「うん。」
それを言ったらなんか、もう理事長先生は頭を抱えてそんなの不可能だとか、そんなに魔道具の修復に魔力を割かないのかとか、うんぬんかんぬんと言い出した
大丈夫なのかな、この人…情緒不安定だけど…
爺は玩具を目の前にしたようにじーっと俺を欲しそうにして見てきたし、ルールウド君はマクスェルさんに何かポーションみたいな入れ物の頭痛薬を貰った
あれなんだろう、どういう薬効なのかな?気になる
【あれは頭痛、神経系胃痛に効くシュルクです。】
ほーん…俺まだそれ作ったことない!
「ルールウド君そのお薬なーに」
「うん?」
「薬!俺それまだ習ってないからどんなのかなって。」
「あぁ…頭痛薬の一種だよ。ショージがまた“やりすぎ”ているのを聞いて頭が痛くなったからね」
「なんていう薬?」
「シュルクだよ。というか分ちゃんに聞けばいいじゃない?」
「うん。」
実は、ちゃんと教わった後に聞いているんだけどね
なんとなく、ルールウド君はこういう一寸した質問で意識が反れると痛そうにしないからなんとなく意識を反らすためです
「でもそれ習ってない。後でレシェルナさんに教わるかな」
「そうだね。」
苦笑してルールウド君は俺の頭を撫でてくれた
分ちゃんに聞くのもいいけどちょっと前までルールウド君に何でもかんでも聞いていたからたまにはいいよね
【ルールウドもまんざらじゃない。たまには弟アピール、有効】
誰に向けてアピールしてんだそれ…
【さぁ?】
えええええええええええええ…
分ちゃんが言い出したのに基本的になげっぱで終わりにしやがったぜ?
それでいいのか分ちゃん…
「それで、ショージはどんな魔法を使って魔獣を討伐したの?」
「あ、うん。次の階層に行けば魔獣がどのくらいいたかわかると思うけど、物凄くいるから空を羽で飛んで、飛びながらスミレに水を大量に出して貰った後に、風を起こしてつむじ風から、台風にして魔獣を巻き上げた!」
「……………………………ショージ風魔法苦手じゃなかったっけ」
ルールウド君が再び頭を抱えてぽつりと呟いた
けど俺は風魔法で台風作った魔力は400そこらでできたよ?
まぁ苦手属性だけどね
「微調節しなくていいから遠慮なく使っていいって分ちゃんが言うからつむじ風を起こして、だんだん大きくするだけだし問題なかったよ」
「……おいで」
「デコピンは嫌だよ?」
「ショージ?」
「うう…」
もれなくデコピン喰らわされた…
いったい…俺がおでこを押さえて痛がると他の人が苦笑したのが視界に入った
痛い…頑張ったのになぁ…
「だってちまちま入り口で呪文唱えてる駄目ダメエルフとルネア君達新入学生たち、更に足手纏いとなった精霊使いたちだよ?瘴気で全然精霊が呼べないっていうんだもの。俺しか頑張れなかったんだもん」
「うーん…それを聞くと、頭が痛い…。もっと早くに助けを呼べなかったの?」
うーん、それを言われると痛いよね
だって実際に人間の先輩に言われない限り、思いつかなかったんだもの…
でもでも、その前に魔法沢山使っていたし、そのせいで色々と手が回らなかったし…ハァ
素直に言うしかないよねー…
「言い訳になるかも知れないけれど、連絡魔道具壊れてたし…その、アルト君達に防御魔法使ってたり大掛かりな魔法使ったり、魔道具直したりで思いつかなくて…。というか皆して俺を頼り過ぎだと思うんだけどどう思う?」
「…ショージが何でも一人でやっちゃうからでしょ!」
「いひゃい いひゃい!!」
グイっと頬を引っ張られた
いたたた…痛い
頬を引張られたの2回目なんですけど!
俺が無言で頬を押さえた
「うー…というか俺疲れたんですけど…。」
「頑張りましょう、ほら桃。」
「桃―!」
『にゃー!』
キキョウさんが桃を出してくれたので思わずスミレと共に食いついてしまった
そういえば魔獣が沢山いた階層からはフルーツ食べてないんだぜ!
早速まるかじりして、スミレが涙目で俺にねだって来たがこれは俺の!と譲らなかった
結果猫パンチ喰らった
「ふふふ、ショージ、いじわるしたら駄目だよ。スミレちゃんにも上げな。」
「いってぇ…でもこれは俺のだから!」
『にゃー!ミャーにも寄越すにゃ!頑張ったにゃ!』
「俺だって頑張ったし!あとでもんぽちだって出す予定だし!!」
『今にゃ!いーまー!もーもー!』
尻尾をびったんびったんと叩きつつスミレがうろうろした
俺だって頑張ったご褒美ほしい!
スミレと言い争っていたらキキョウさんが苦笑してもう一つ出してくれた
「ほら、喧嘩しないの。桃位なら私が出してあげるわ。ほらどうぞ?」
『にゃー!今度はミャーのにゃ!ショージとっちゃ駄目にゃよ!』
「…とんないよ。キキョウさんありがと!」
『ありがとにゃ!』
「ふふふ、いいのよぉ、別に。今日はショージ君にたあぁっくさん、助けられたものぉ。おそば、美味しかったわぁ。」
スミレは自分の分だと言わんばかりにがっしり桃を抱え込んでかぷかぷと齧ってすすっている…口の周り、汚れているけれども、最近よく口にしている“レディーらしさ”はどこ行ったんだろうね
あ、生徒会メンバー達はそばとうどんがお気に召してくれたみたいで何よりです
よかった、よかった
桃のお代わりを貰ってたっぷり食べた
そしてそのまま階段の方へと行く前に、穴を塞ごうとした
そしたら生徒会メンバー数人に、ルールウド君からストップかかった
おっといけねぇ、うっかり使ってしまう所だったぜ
魔力は温存第一、だったね
危ない 危ない
「ショージ君には少し休んでもらおうか。」
「…そうだね、ついでだからソルシエ先輩の戦闘を見せて貰ったらいいよ」
「魔導武器のため、頑張る!」
ソルシエ君が張り切りだした
が、頑張れー、ソルシエ君
ソルシエ君が張り切っているので俺は頷いてちゃんと見せて貰う事になった
そして早く次の階へ行きたそうにそわそわしていた
ハハハ…さてとソルシエ君があの団体の中如何活躍できるのかねぇ
あ、穴はキキョウさんと遊技君が頑張ってひーひ―言いながら塞いだよ
そんなに大袈裟に言わなくても塞げるのにね?
「ちょぉーっと、この穴大きすぎじゃない?!ショージ君一人で塞げたの?」
「手榴弾をいくつだしても這い上がって来るよぉ!」
「…大変そうだね、手伝おうか?」
「「魔力温存しておいて!」」
お、おう…(汗)
…でも二人が大変そうだった、とだけはいっておく…
手伝った方が、早かったかな?
やっと土で隠したと思ったら、その下からもこもこと魔獣が掘って迄やって来た
あ…完全に上がり切る前に爺に蹴り飛ばされた
魔獣が可哀そうに…モグラ叩きかのように次々と魔獣が出ようとしては爺やほかの生徒会メンバー達によって叩かれ時には埋め戻された
「なんじゃア、キキョウも、ブルローネも情けないのぉ。小僧に手本でも見せてもらった方がいいんじゃあないかの」
「校長先生になんて言われるかわかったもんじゃないわよ!大体この大きさの土を固めるのって大変なのよ、教頭!」
「じゃあ代わりにやってよ、おじい。ボク一人じゃ討伐できないよ!」
…た、大変そうだねぇ
その大変な事を俺一人でやらされていたわけなんだけども、そんなに大変だった訳じゃないんだけど…こういうのって個人差があるのかな?
「ねぇ、攻めて俺が穴塞いであげよう、か?魔道具の修復は分ちゃんがやるんだしさっきまで俺やってたから要領は、分かってるし…」
「「……手伝って貰っていい?」」「かしら」
「うん、穴と魔道具修復だけは俺がするね?ただ俺も疲れちゃうから魔獣討伐は任せるからね」
「「う、うん」」
ぼこぼこと次々にキキョウさんが塞いだ穴から魔獣が這い出てとうとう土魔法が意味をなさなくなってきた(汗)
「これも、お片付け手伝う?」
「ショージ、そうやって安請け合いするから皆頼り過ぎになるんだよ。ちょっと休憩。」
「は、はーい。」
それもそうなんだけど、なんだかなぁ…
見ているだけっていうのも、どうかと思ってしまうんだよなぁ…と思っていたらルールウド君は少し何かを考えた後マクスェルさんに何かいった
そして少ししてからルールウド君には美味しそうな果物を手渡された
「はい、此れでも食べて討伐を待って居よう?」
「なにこれ」
「今日食べる予定だった保存食。魔祖も豊富で、日持ちもする、果物だよ」
「どうやって食べるの」
「ヘタを取って、そのヘタのあった処から果実の部分を吸うの。食べてごらん」
俺はルールウド君に貰った果物を言われるがまま吸って食べてみた
んー…なんだろ、この感じ…あ、わかった!
柿の熟れた様な味!トゥルンとしてるんだけど、すんごく甘いの
「あまー!うまー!!俺これ好き!」
『ミャーも食べたいにゃ…どんにゃの?』
「え、…ショージ、これ好きなの?」
「好き!」
「そ、そう……先輩達にも賛否両論だけど…嫌う人多いのに…。」
「あぁ…好き嫌い激しそうな感じはするよね」
柿の熟れ過ぎたやつは俺は好きだけど弟嫌っていたしなぁ…
そういうのが嫌い、柿はしゃきっとしているのがいいっていう人もいるしね
渋柿の粉拭いたあの感じも好き嫌いあるけどね
俺は好き
余りにも俺が美味しそうに食べているからか、スミレもくれくれと必死に前足でとろうとしてくるので仕方なく少し分けてあげることにした
スミレの口元にまで持っていくとスミレは試しに一口小さく食べてみた
『にゃむ!ぁぐぁぐ…にゃむ…にゃんか、美味しくニャいにゃ…甘々すぎるにゃ』
「あれスミレこれ駄目だった?」
「あ!ショージ、これ精霊にあげちゃダメなんだよ!」
な、なんだって?!
一口欲しいっていう顔していたから一口上げちゃったよ、どうしよう…
こんなので病気になったらどうしたら…病院?!
動物病院ってどこ?!あ、待って、スミレの場合精霊だし、精霊病院なんてあるの?
「え、ご、ごめんそうだったの?スミレが欲しがってたからいいのかと思った、どうしよう、病気になる?!」
「あー…うん、病気にはならないよ、落ち着いて。ただ、精霊には味が濃すぎなんだよ。魔祖含有量も多いから魔祖過多になっちゃうよ。すぐに魔法を使わせてあげて」
「う、うん。スミレ、あの穴の魔獣に向かって水を流して押し流して」
『みゃーい!』
スミレに穴の方を指さして指示するとスミレは遠慮なく物凄い量の水をドバアアアア!と音を滝のように出させて穴から次の階層目掛けて水を流させた
ドドドドッと滝のように大量に水を流した音がしたので暫く待ってみて、恐る恐る除き、中を確認したら魔獣どもの姿は穴からは確認できずに、代わりに穴から青白い光があふれ出るのが見えたのでそれを見守った
「す、ストップ、もういいよスミレ」
『みゃーい。』
スミレがそう言ってやめてくれたので、穴の中は惨劇になっているのだろうな…と思いつつもしばらく放置してみたが這い上がってくる魔獣もいなくなり、更にスミレの体調も大丈夫だろうとルールウド君が言ってくれたので念のため本猫にも体調に変化とかないか、とか大丈夫かどうかと尋ねてみた
スミレ自身はあの位(一口)なら大丈夫との返事が返ってきたのでほっと一息をついた
そしてその後は遊技君に呼ばれたので穴をキキョウさんが頑張って土を被せる所に俺も手伝って穴をきっちりと埋めた
今度は俺が土魔法で手伝ったからか、きちんと穴は閉じられた上に、整備された
「念のために、上に樹木を生やして欲しいんだけど、いいかな」
「いいわよぉ?はい。」
キキョウさんがそう言って魔力で適当な木を生やした
よしよし、これでもうこの穴から這い上がってくることはないな
なんでかキキョウさんが苦笑しているけれども、なんでだろうね
そして漸く次の階層へと移動したのだった
~サンクチャリ迷宮 6階層~
6階層からは普通に魔獣が出てきて、俺はただ魔道具の修復をすればいい
そう思っていた時もありました
だって上の階の魔獣たちは全員下、つまり穴が開いた階層である6階層から来ていると分ちゃんが言っていた物だから、6階層はガラガラになってると思った(半分期待、半分予想)のに…
そこに待ち受けていたのは、先程までの階層と同じくらいの大量の魔獣たちでした
「……………うわぁ…」
遊技君が呆けてしまう位には、密集してます
まぁそうなるよね…というか分ちゃん、なんで原因の穴を開けた階層がこんなになっているの?普通、この階でぶっ放しただけならここから上の階へ魔獣が移動しているからここには魔獣いないはずじゃあ…
【原因不明】
は?え、なんで?
【3階層から、5階層までは穴が原因だった。6階層のこの状況は、原因不明。昇次の言うとおり、上の階層へと逃げるから6階層は魔獣がこんなに発生するはずは、ない。他の原因があるはず。今の所は、原因不明。】
分ちゃんでさえも、この状況が原因不明とか…
はあ…どうなっているんだろうね…
シェンフ君も予想だにしていなかったのか、凄く驚きつつも俺に質問してきた
「ショージ君、この原因はわかるかい?君が言っていたことが正しいなら、6階層には魔獣が少ないと思うんだけど…」
「分ちゃんが別の原因があるって。今までの階層に魔獣があふれていた原因は穴なんだけど、この階層からは別の原因があるんじゃないかって…」
「…そうか。まぁとりあえずは、お片付けが先だね。ショージ君はお休みしててね。」
「はーい。ソルシエ君の戦闘見てるね」
俺が冗談でそういうとソルシエ君は苦笑して首を左右に振った
うん、だろうね
ソルシエ君の戦闘スタイルがどうであれこの密集地帯で糸や魔眼を駆使して戦闘方法じゃア活躍は見込めない、俺もそう思うよ
まぁ何にしてもこんなにぎゅうぎゅうに魔獣がいたら大変だろうね
俺は台風を魔法で生み出して解決したけどねww
…これだから規格外、なんて言われてしまうんだろうな、ハハハ、ハァ
「僕の活躍は、単体の方が効く。…ちょっと、厳しい。僕、出番ない。」
「じゃあ俺がまびk」
「ショージは、休憩。」
「あ、はいそうですよねー」
「うん」
そうでしょうねぇ…なんて思いつつも俺はヒマになったので読書をして待って居た
え?他の人の戦闘方法を見ないのか?見てるよ、分ちゃんが!
【何でもかんでも私に頼るのはよくないぞ】
うん、俺もちゃんと見てるよ?魔力の流れとか
…テンツァー君とか清爽君とかが魔法で凄く活躍しているようだけれど、うちのお兄様であるルールウド君も竜化までして火を使い、頑張っています
なんだろうね…こう、見ているだけというのももどかしいですねぇ(見てないけど)
テンツァー君が弾幕タイプで数うちゃあ当たるという戦闘スタイルで、魔力の塊を浮かせて魔獣どもに当てる、散弾銃タイプだとすればナイト君は個別で狙い撃つタイプ?かな?
ナイト君はダイナマイトとか爆弾で魔獣どもを蹴散らした
…俺が言うのもあれかも知れないけれど、ナイト君相当派手にやるじゃないか
俺だけこんなに規格外扱いは、どうかと思うな
直感さんは自分の周り、半径300mにいる魔獣どもを巻き込み暴風を起こし、吹き飛ばしつつも他の魔獣どもにぶつける
コントロル君はペットの魔獣、狼君を影から出して狩りをするかのように指示をしながら各個撃破していく
「小僧、見てるだけなら弓で狙わんか!」
「えー?やっていいならやるよ?」
「ショージ、魔法禁止、弓も属性魔法なしでお願い」
「…はーい」
それならば簡単にいいよね?と頷いて弓を生み出し皆から離れ上の方から射貫いていった
たまに俺を狙っているのだろう魔法が飛んでくるが俺は問題なく躱したり、反撃したりしながら矢の雨を上げた
矢の雨と言ってもそんなに数はないが全部的確に心臓辺りや魔獣どもの弱点である部分を貫くので次々と青白い光に変化していくのだった
15分後
ちっとも減っていないように思えているのか、皆肩で息をしてふらふらになっている…
どうやら魔力がそんなに残っていないようだ
上から見たらわかるけれども、入り口付近やそこから500mまではギリギリ間引けているようだが、まだ魔獣は沢山いるのだ
このままじゃじり貧どころか押し切られそうだ
「も、もうダメ…ボクらじゃあこの数さばけないよ!」
「教頭、何とかできないの?」
「もうとっくに何とか出来るならしとるわい」
あのくそむかつく爺でさえも連戦に少しぐったりしている
爺は各個撃破するタイプなのか、魔法を使い自分を強化し団体を相手にしていたけれども(それでも魔獣は結構減った)段々鬱陶しくなったのか、疲れてきたのか雑になり魔獣に押されてきた
後、魔獣が先程の3、4階層よりも強くなっているからか頑丈過ぎて決定打が打てないという事だ
「…ショージ、エリクシェルある?」
「ルールウド君、大丈夫?」
「う、うん。でももう魔力なくて…僕達も迷宮に行ってきたばかりで、僕の手持ちにもうないんだ。」
それもそうだよねと納得する一方俺の持っているエリクシェルだって3本と少しだ
俺がルールウド君にエリクシェルを渡すと早々に皆に一滴ずつつけてあげた
…万能薬とはいえ薬だから、そんなに頻繁に使って大丈夫なんだろうかと不安になってくるが一本丸々の量を一人に使ったわけじゃないから大丈夫だと分ちゃんが教えてくれた
そんな事を言っても不安になるのは仕方がないじゃないか
俺の作った薬で中毒者≪ジャンキー≫になられたら目覚めが悪いし一生気にして暮らしそうだし何より気分悪いじゃあないか
「小僧、なんかアイディアはないのか」
うわ、最低だぞこの爺
俺に問題丸投げしてきたおww
ま、俺も普段似たような事しているんだけどね、分ちゃんに丸投げしているからねw
さてさて何かいいことないか考えますか
「…急に言われてもなぁ…」
「なんじゃ、なんもないのか?さっきみたいにさっさと編み出せ」
…なんでこう…他力本願な癖に上から目線なんだ、こいつら…
エルフと言い、爺と言い…自分で何とかしねぇのかよ…と呆れつつも俺はとある物をどう魔法で再現し、具現化させられるかを考えた
【魔法、使わないんじゃあなかったのか】
分ちゃんがそういうけれども、今のままじゃ魔道具の元へと行く事すらできないじゃないか、まず討伐するべきだろ
俺が直している時に背後から襲われたら魔法使えないんだから怖いじゃないか
【せめて生徒会メンバーのできる魔法で討伐が容易になる物を考えてやろうか】
そうだね、俺ができても皆が出来ないんじゃあ問題外だしね
所で分ちゃん皆の魔法で戦車って作れると思う?
【 】
やっぱり無謀だったかな?戦車なら頑丈だし、弾きつぶして無理やり進めて、更に大砲で道を開けるからと思ったんだけれども
【皆の魔力量じゃ無理。昇次ならギリギリできる】
俺がギリギリじゃダメかもしれないね。諦めよう
戦車、じゃないけれども他のもの…他のもの…と戦力になりそうなものを考えた
そうだなー、特になんもないんだけどなー…だって俺は出来るけど生徒会メンバーが出来るかというと微妙、という物しか思いつけないからなぁ…
俺ならできるけど、というのは魔力量的な意味でもそうだけれども、魔法を作り出しつつ合わせるのが大変そうという意味でも、なんだよな…
「俺がやるなら簡単だけど、皆にさせるには難しいっていうのしか思いつかないんだけど」
俺がそういうと爺が渋い顔をした
めっちゃくちゃ眉を寄せて苦々しい何かを噛んだみたいな顔してきたから俺はどうしようもないんだけどな…
理事長先生が俺に近くにくるように手を招くような仕草をした
なんかあるのかなと思い近寄ると、俺の影を差した
?影がどうかしたのかな?
「この中に入っている、魔導武具を貸し出してはいかがかね」
「…貸すの?いいけれども、でもガラクタばかりですよ?」
「魔導武器だからね、魔法を纏った武器ならうまいこと使えれば一掃も難しくないんじゃあないかい?」
「…うーん、駄目じゃないかな…」
影の中にあるガラクタなんか幾らでも貸すけどそんなもの…あ、あるじゃないか、ちょうどいい物が!
俺は自分の影の中に放り込んでおいた、魔道具を取り出した
10㎝の、コロッとした掌に一寸収まる位の大きさで正方形の形をした箱だ
理事長先生は目を輝かせて俺の手に乗った箱をじーっと見てくる
すると、ナイト君と清爽君も二人して期待しているかのような目を向けてくる
…いや見てないでどうぞ戦っててくださいな
これすぐに使える訳じゃないんだから…
「小僧それはどういうもんなんじゃ?」
「小さい、な…。」
「簡単に言うなら爆弾だよ。使い捨ての魔道具なんだ。」
「「………」」
教員二人はなぜか顔をしかめたまま黙って箱と俺を変な目で見てきた
生徒会長さんがそれはどのくらいの規模なのかを聞いてきた
まぁこんな小さい見た目の箱が爆弾と聞いてもこの魔獣たちの数をどうにかできるのかというのは疑問に思っても仕方がないよね
「これはね、魔獣を囲むように設置して、魔力を流さないと効果ないんだ。」
「どういう事かな?」
「簡単な檻みたいなものだよ。魔獣を四角くなるようにこうやって囲んで」
俺は地面に絵を描きつつ説明した
魔獣に見立てて適当な石を四角く小さい絵を四隅に置きさらに大きく四隅の四角同士をつなぐように栓を書いた
魔獣に見立てておいた石を長方形の四角で囲うように描き終えた
「で!この閉じ込めた中は、この小さい魔道具に魔力を籠めると一気に爆発するんだ。」
「…その魔力量はどのくらい必要なの?」
「15!そしてこれは置いた量によるからたくさん置けば置くほど効果があるよ。」
「……ショージ君なんでもっと先に出さなかったの?」
今思い出したからね、とは言わずに、この魔道具の弱点を言う事にした
「大量にい過ぎたから囲めないでしょ?魔道具、使い捨てだから効率も悪いし何より…」
「?何より?」
「そんなに数持ってない!」
俺がそういうと皆してこけた
そう、この魔道具は数があればあるほど強力なんだ
数がないと意味がない物と化すという欠点があるのだ
しかし俺の所持しているこの設置型魔道具はたったの8つ
そう、膨大な数の魔獣をすべて囲もうとしたら8つしかないので囲み切れなかったのだ
遊技君とルールウド君が二人声を揃えて駄目じゃないかという突っ込みを入れた
仕方ないじゃないか、使い捨てな割にこれ作るのが難しいんだから…
魔力量も少ないし、設置して魔力を流せばどこでも使える持ち運びOKな魔道具、それなりに威力があるとくれば量産待ったなしと思うかもしれないが、作り出すときに下手に手を抜いたりしたら自爆するんだよ?
魔術語も魔法陣も使うし…造るのは難しいんだもの…
使い捨てだから再利用できないし手間かけてこの箱型爆弾を作るよりほかの魔道具造った方が効率的にいいんだもの…だからこそ、今まで忘れていた位だしなぁ…ハァ…
「…これ、作るのに2日もかかって魔術語や術式を組み込むんだけど大量に作れると思う?」
「……あー、それは、…無理だね」
「うん。下手すれば作っているその場で自爆する魔道具だよ」
「そんなの作ってたの?」
ルールウド君はそういうけど、魔道具には色々とあるからね
俺が知っている中でさえ15種類くらい、危険な魔道具があるからね
「そうだよ。こういう物もあるって教わったんだよ。ちなみに俺が作っている時にすでに5回も失敗したからね?俺これを作ってる時光魔法が使えてよかったとつくづく思った位には怪我したよ。そんなのを沢山なんて作り出せないよ。」
「た、確かに…一度きり、だっていうしそんなに危険な物なら仕方ないかもね」
「ご、ごめんね?そんなに大変だと思わなくって…」
俺は怒っていないけれどもちょっと機嫌が悪くなった、と思ったのかルールウド君と遊技君がすぐさま謝ってくれた
作る側は大変なんだぞと言う事が伝わってくれていると良いのだけどね?
俺は魔獣たちの波をぼんやりとだけど見ていて、二人の方を無視しているように見えてしまったのかもしれない、怒っているわけじゃないんだけどね




