↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
79/335

緊急事態にSOS出せる機械なにかn…もう有ったわ

「ふん、見事じゃあないか、流石あの脳筋の一番弟子だな」

「は?」

「鬱陶しい位に魔力が有り余っとるようだな」

「いや一寸聞き捨てならないんですが、は?誰が誰の弟子だと?」


いや俺があのくそ爺の一番弟子?

はぁ?吹っ飛ばすぞこのくそエルフ…


『ぴ?!ピャー!』

「わわ、どうしたのピツァ?」

『キュア―、キュア―!!』

「ど、どうしたのピピュイまで」


俺がジロッとエルフを睨んでいたらなんだかウサギたちが騒いだ

知らんな、と言いたい所だが100%俺のせいだろうね、ごめんね?

俺が睨むのを止めるとウサギたちはアルト君の背後にひしっとしがみつき、キュアキュア鳴いていた


うー、可愛い…でも触ろうとしたら絶対に怖がらせちゃうよなぁ…

そんなことを思いながらもぽそっと呟いた一言はなんだか脅してしまったように聞こえる言葉となっていた


「誤解のない様に言っておくと俺はあのくそ爺の事嫌いなんだ次言ったらあんたたちに向けてあの魔法使うぞー?」

「「「ぴ!?」」」


あー…

俺は悪くないやい…

でもやっぱり少し謝っとこう、御免なさい


…何があったかというならはっきり言いましょう

先輩たちが全員、ズボンを汚してしまった、だけです

…貴族の子息様たちはみっともないを通り越していっその事哀れになってしまう…


俺は無言で目を反らしながら奇麗にする魔法を使ってあげた

何も、見てませんからそんな顔をしなくていいですよ、ええ、本当に。


「…と、兎に角爺が嫌いなので次は言わないで下さいね」

「わ、悪かった…とだけは言っておこう。」


エルフも引いていると言う事は若干あの言葉は効いたのだろう

うんうん、よかった…よかった、のかな?

なんだかこんなに教師や先輩を脅しててブラックリストとかに乗らないと良いけど

【手遅れ乙】

お黙り分ちゃん

【          】


俺は5階層に向かう階段へと向かいがてら、先程の緊急連絡用の魔道具を人間の先輩に直してくれと丁寧にお願いされたので仕方なく、直してあげることにした

再びのんびり影にいれ、影の中で本を読んでいたら今度はあっさりと8分で直してくれた


読書していたら分ちゃんが堂々とできたぞと字幕で教えてくれたので設置し、しながら組み立てて魔力を補填しておいた

もういっその事魔道具修理店でも開けそうな気分だ

絶対に面倒なのでやらないけれどもね!!面倒だから!!大事な事なので二回言ったよ!


そんなことを思いながら、扉から出て次の5階層の階段へと向かった


~サンクチャリ迷宮 5階層~


本来ならば、ここはエリアボスのリア魔獣ども基、雄雌の魔獣がいるはずだった

えー…今は、なんだろうか…

異常だというのは前までの階層と同じなのだと勝手に思っていました


目の前には明らかに可愛らしい、子供のイタチたちがわらわらと…

え、無理とか思ってしまった


だって!だって可愛いんだもの!!(可愛いのは無実、いいね!)

手のひらサイズの小っちゃいイタチがわらわらとそこら中にいて、20cmの大き目なサイズのイタチが一対いる

そして何よりそのイタチの片方、恐らく母親なのだろうと思われる子が、ちっちゃい子イタチたちを気にしているのか時々鳴き声らしくキュイキュイ鳴いてる


ぶっちゃけよう


この子達を倒すのは無理。負けました。

【おい】

だってこんなかわいい子達に乱暴なんて!無理!!

【じゃあ親だけ排除】

出来るかそんな鬼畜!!可哀そうだろ!


「しょ、ショージ様、どうしましょう…!可愛いです!」

「う、うぅ、か、かわいいっ!俺もう無理、この可愛いのを倒すなんて無理ぃ!」

「ショージ君可愛いのに弱いみたいだしね」

「だってこんなちまっこいのに攻撃なんて無理!!!」

「『わかる!』」


俺とルネア君が悶えるとイタチたちはくりくりした真ん丸な目をきょとっとして俺達を見上げてきた

あああああああああああああ…

かわええええ…


「見かけに騙されているとこいつらに痛い目に合わせられるぞ。こう見えても立派な魔獣だからな。特に子供は気を付けろ」


ははは何をおかしなことを言っているんだろうねこのエルフは

こんなかわいい子達が粗相をするわけないじゃないか


ほら今だって可愛い

こんな力弱いのに必死に登ってきて甘噛みしてくる


『フーーーーーーーー!!!ショージに触るにゃ!フシャー!!』


あぁ…スミレがいつもの様に嫉妬し始めたみたいだ

こんなに可愛いのに…残念だなぁ


スミレがそのままイタチの子供たちを威嚇しまくり子供たちはキュイキュイ可哀そうに鳴いてあちこちに逃げ回っていた

そんな姿も可愛らしいのだが、スミレはそれが気に入らないらしい

なんだかんだスミレがあちこちにイタチの子供たちを威嚇しまくって俺達から遠ざけた

…ちょっと悲しいな…


スミレたちがじゃれ合うのを見ているとバンクルが光り、メッセージが入って来たのを伝えてきた

誰からかな、と思ってみるとメッセージはコントロル君からで、一言


『〈飯!〉』


…………………………あのー…


だから俺は飯所じゃねぇっつってんだろ!

便利屋でも食堂でも!魔道具修理屋でも!ないんですけど!!!!


俺は返信として一言返しといた


『知るか!』


ふー、成し遂げたぜ

しかし再びコントロル君から飯クレクレとしつこくメッセージが来たため俺は黙らせるため影の中に置いてあった保存食のカップラーメンを叩きつけるイメージで送った

そしたらルールウド君がメッセージで影の黒い手が出てきてコントロル君に何か投げつけていたけど食べ物かと聞いてきた


成程、不本意だったがこれで影の手による遠距離攻撃も移送が可能な事が分かったぞ

ますます便利になるな、影。


多分その通りだと送るとルールウド君からは一言食べ物粗末にしたら駄目というお叱りが来ました

うん、その点に関しては面目ない

100%俺が悪いんだけどね、はい

きちんと謝っておいた


「先程からなぜ腕飾りを見て何をしているのじゃ」

「……これ魔道具なんで。」

「どんな機能があるのか聞いていいかな」


比較的優しめの言い方で人間の先輩が聞いてきた

この優しめの言い方をしてきた先輩は魔道具の修理を依頼した先輩だ


「遠くに離れている人とお話ができる機能を持つ魔道具です。時刻もわかるようになってます」

「へ~、凄い便利だね。」

「バンクルを付けている人同士限定でお話しできるようなっているので誰とでも、というわけじゃないんだけども、そこそこ便利です。」

「誰が、付けているのかわかるの?」

「一応。」

「…そのバンクルを付けている人たちに、助けを求められないかな。」


………………………………………

その考えはなかった


「あ、えーと…」


俺がヒマして居そうな人たちを探してみる

すると…


「あ、理事長先生が今手、空いてるみたいです。」

「あいつか…まぁいいだろう、呼びたまえ」

「あと校長先生が休憩中で、生徒会メンバーも迷宮から帰ってますね。呼びます?」

「仕方ない、呼べ」

「なんで上から目線なんですかねぇ」

「目上の者に対する態度以外はこうだ。」


こいつほっんとうに苛つく性格してやがるな

そう思って食って掛かろうとしたら人間の先輩が俺とエルフの間に入りいなした


「まぁまぁ、落ち着いて。ね?助けを呼んでくれるといいなー、お願いできるかな」

「…はぁーい。」


俺は仕方なくそのまま緊急用のワードを魔術語で伝えた


『ヘルプ、ヘルプ。サンクチャリ迷宮にて緊急事案発生中。最寄りの人は駆け付けたし。』


俺がそういうとルールウド君達が一斉に返信してきた

曰く状況説明をしろとの事なので状況を分ちゃんのログを絵に描き起こし、説明しながらサンクチャリ迷宮の現状を伝えた

すると一番早くて近くにすぐ来れる、俺の影分身を潜ませているシェンフ君と理事長先生が今すぐに来てくれることになった


ルールウド君はまだ慣れない人たちを連れて後から救援しに来てくれるそうです。

流石はお兄様。頼りになります


「もうすぐ生徒会メンバーのシェンフ先輩と理事長先生が来てくれるそうです」

「もうすぐってどれくらいかかりそう?」


不安そうに人間の先輩が言うけれども、もうすぐはもうすぐだよとしか言いようがない


もぞもぞと俺の影に異物感がしてズルッと人型の手が這い出てきた

俺がそのままその手を引き上げる

この手は成人男性の手だからあの人かな?


「ぷあ!」

「ひゃああああ?!」


ね、もうすぐだっていったでしょう?

最初に来てくれたのは、理事長先生でした

ずるずると鞄を片手に持ちながら影から這い出てきた理事長先生に、エルフたちの目をかけている生徒たちは目をひん剥いて驚いている


まぁ…何も知らない人が、見たら怖い映像だとは、思う

だって新入生のただのハーフエルフの影からマッドサイエンティストな人(なお顔だけ、な模様)が出てくるんだものね、怖いよね


「ショージ君、ここは何階層なのかね」

「5階層、エリアボスの所です。」

「なるほど。サンクチャリの子供が大量にいるね。」


理事長先生は周りを見渡して納得がいったようだ

そして俺の影が再び異物感を感じ、膨らんだ

そこから今度はシェンフ君がもこ、っと出てきた

手が出てきたので引っ張り上げるとズルッと出てきて、大きなため息をつかれた


「フゥ…。影移動は、実用的にするには魔力が大変だなぁ…何とか我慢するしかないか」


…なんだか来ただけでお疲れの様子だけど、大丈夫なのかな?


「あ、あの、大丈夫ですかシェンフ先輩」


優しい方の先輩がそういうとシェンフ君は頷いて爽やかに笑って見せた

お、おう…何だこのthe、王子スマイルは…


「大丈夫だよ。僕は闇属性が不適正属性だから、少し来るだけでも魔力消費が多くてね、ごめんごめん。」


へ~、初めて知った

影の中移動するだけでも闇属性の魔力使うのか

【影の中に入ること自体闇属性の魔法。少し考えればわかるだろバーカ】

…そこまで言わなくとも…ぐすん

【  言い過ぎた。そう落ち込むな】


俺がしょんぼりしていると分ちゃんが謝ってきた

うん、俺も少し考えればよかったのにね、朝、起きてすぐだったからルールウド君とシェンフ君、生徒会長さんに影を潜ませたんだものね…他の人にすればよかったね


「それで…ここは異常、という風には見えないけども…」

「わかりやすい異常と言えば、サンクチャリの子供が通常より大量にいるだけだな。」

「ですかね。間引きますか?」


…………………………あ


あっさりとシェンフ君が!!

そんな非道な事を言っているのですが!!


「か、可哀そうだよ?!」


おれがついそう言ったら理事長先生とシェンフ君は何かを納得したようだった


「「あぁ…成程。」」


え、何が?

何が成程、なの?


そう思っているとシェンフ君が説明してくれた


「あのねショージ君。サンクチャリの子供は人間とハーフエルフを餌としてみる傾向があるんだよ。」


え、こんなに可愛いのに?!

驚いていると理事長先生が頷いた


「過保護欲を誘ってハーフエルフや人間を無警戒にして、齧りつくんだ。現に、ショージ君怪我しているじゃない。」

「こんなくらい甘噛みかと思うけど…」

「そう…それが怖い所だよ。可愛いから何されてもいいか、で済ませちゃうんだね。」

「相性が悪い相手としか言いようのないな。」


ええ?!ルネア君達だって可愛いと思うでしょ?

実際ルネア君も可哀そうだといったよ!


「…うーん、ダーディ君何も説明もせず迷宮へ来たのかね?」

「あぁ、あの脳筋の一番で」


あ”?!と俺が睨むとそこで黙ったエルフはコホン、と咳をわざとらしくもして噂の新入生という風に言い換えた

うん、そっちならまだ許せる


「噂の新入生がどの位の能力なのかが知りたくてな。」

「それで、どうだったんだね」

「化け物だと判明したな」

「あははは、まぁそうでなくてはあのノブレが必死になるまいよ」


…遺憾の意

シェンフ君が俺の方に手を治さないのかと聞いてきたから治療した時にこの会話を聞いている俺はなんだか口を挟みたいような、でも否定はできないような…もどかしい思いをした


「ショージ君何をしたの?ダーディ先生がここまで言うなんて、相当だと思うけど」

「…魔獣で溢れかえってた3、4階層の魔獣たち全滅させた。2、4階層の緊急連絡装置の故障を修理した、以上。」

「…魔力回復しなくて平気?」

「もう回復した。」

「そう…。よく頑張ったね」


あう、怒られると思ったのに予想外にも頭を撫でられてしまった

…な、なぜ?なにゆえ?


怒られる、これあかん奴!って思って魔法封じも若干覚悟して報告したのに…

なんか、なんだろう…もやもやするんだぜ


「ショージ君達は階段の所まで下がっていてくれるかな。エリアボスは任せて。」


シェンフ君はそう言ってくれたので一旦俺達は大人しく階段の方まで引き返した

そして音が聞こえないようにと言う防音魔法を使われて、4階層へと戻るよう言われた


~サンクチャリ迷宮 4階層~


さてヒマになってしまったぞと思っていたらルールウド君達がぞろぞろと団体でやって来たのがバンクルで伝わってきた

いや、単純にナビゲートされている状態です、動かない様にとメッセージが飛んできたからわかったんだけどね?


15分くらい経ったらようやく俺達の視界に入る位には近くなったようだった

俺が手を振るとコントロル君の魔獣、狼君が走って来た

スミレが威嚇して、何か尻尾を膨らませている

それに呼応しているのか、狼君が口を大きく開けて、尻尾を逆立てているのがみえる


なお、音がないのでなんだか不思議な映像をみせられているようだった


シェンフ君が掛けてくれた魔法のおかげだけど、なんだろう

昔の音無しアニメみたいだ

狼君が口を開け示しているのを不思議に思いながらも見ていると、狼君が近くに来たコントロル君達の方へと走って行ってしまった

・・・違和感すごい


暫く待って居るとルールウド君が心配そうに何かを聞いてきた

が

口を開閉するばかりで音が聞こえないのでなんだか間抜けっぽく見える

仕方ないのでバンクルでシェンフ君の魔法(防音)が効いていることを伝えた


すると目の前にいるのにバンクルの方でチャットを余儀なくされたのだった


バンクルで会話をしていたら漸くシェンフ君が魔法を解除してくれたのか、音が聞こえるようになった

と同時にシェンフ君が階段を昇ってくる音が聞こえた


「ショージ君、終わったよ。一回5階層まで来てくれるかな」

「!はーい。行こ?」

「は、はい」

「う、うん…」


皆して返事をしてから再び5階層へと降りて行ったのだった

なんだか今日はよく階段を行き来する日だなぁ…


~サンクチャリ迷宮 5階層~


5階層へとやってくるとそこには可哀そうな光景が…なんてこともなく


唯々クリーム色の建物が建っているだけの平原と化していた


「フゥ…それでいったんここでショージ君と新入生君達を分けたいんだけど。」

「?」

「どうするか、だよね。もう夕方だし疲れてるだろう?」

「うーむ」


なんだか、校長先生と理事長先生、更にエルフが頭を悩ませている

なんぞ?もう終わりでいいんでねぇの?

え、帰っちゃダメなの、俺


「あのー、来たばかりでよくわかっていないんだけど」


ルールウド君が戸惑っていらっしゃる。勿論俺も分けわかめ状態なのですがねぇ…

えー…帰ったらダメっぽい?のかね?


「あぁ、ごめんね、説明してなかった。ダーディ先生によれば、この異常事態に緊急連絡する魔道具が壊れていたらしいんだ。」

「え?!2階層ごとにあるのに、全部だめだったんですか?」

「うん。それに関しては、ショージ君が修復したんだよね?」


シェンフ君が俺に向かって聞いてきたから頷いた


「あのね、大本の10階層にあるメインの魔道具から各階層に魔力回路やら回線がいきわたってるっぽいんだけど、どうやらそこの大本も壊れてるっぽいんだよね。だからそっち直してからじゃないと外部に連絡が行かないみたい。」


俺がそういうとルールウド君が頭を抱えた

うん、俺も頭を抱えたくなったから仕方ない

コントロル君も半目になってうわぁ、と言いたそうに左手を額に当てた


「き、緊急時に使えない様になってるって…ハァ」

「ただのガラクタじゃねぇかよ、使えねぇ~」


うん、それな。分ちゃんに任せてみた結果それしか答えがないっぽいんだよな

ハハハ、困ったねこりゃ

他の生徒会メンバーも何人かが あちゃーと言いたそうな顔をしているし、普段はこんな事はないんだろうね


「そして、こっちがさらに問題なんだけれども…魔獣がものすごく、増えているんだって。どこから来ているんだろうかは謎みたい。」

「ハァー?!」


シェンフ君がそういうとコントロル君が驚いた

けど、原因は爺だから仕方ないよね…というか爺はちょっとだけ心当たりがあるのか、少しだけ顎に手を当てていたのが額に移動していた

だから俺は内心もっと困らせてやろうとはっきりきっぱりと原因を教えてその大穴に連れていく事にした


「どこからっていうのはわかってるよ。」

「「「え?」」」

「下の階層から、大きな穴を通って魔獣があふれてきているの。」

「し、下の階層ってどのくらい下?」


ルールウド君が聞いてきたから俺は6階層辺りじゃないかと応えた

分ちゃんによれば、それであっているはずだけどね


「あ、穴ってどこにあるのかな」


シェンフ君がそう聞いてきたから俺は羽根を出して上空から穴を探した

出口となる、階段付近50m位の所に、先程まで見てきた穴よりも大きくなっている穴が開いているのを見つけた


バンクルを使ってナビゲートを使いここまで来るようにと皆に知らせてみた


つくづく、こういう時はバンクルが便利だと思い知ったのでした、まる

まぁ作り方も簡単だから誰でも出来るんだけどね、バンクル自体は。

しばし皆が来るまでの間、這い上がろうとすし詰め状態の魔獣どもと大きな穴を見ていると、10分近くしてから漸くシェンフ君達がやって来た


まぁ結構この迷宮って端から端まで遠いから、仕方ないね

そして穴の大きさに驚いていたのが表情を見なくてもわかる位、動揺していた


「な、何時からこんな大きな穴が!?」

「ひえー、ここから見たらもはや陥没だよ?!」

「こんなになるまで放置していたとしたら…魔獣が上階層へとくるのも仕方なしだな」


テンツァー君や遊技君も穴を見てそんな感想をもらした

そんな中、何か心当たりが思い当たったのか、コントロル君だけが顔色悪くした

うん、顔色が悪くなるのは仕方ないだろうけど気にしなくてもいいのにね


これやったの、君の従えている魔獣の狼君だから、かな?


「おい爺!」


俺がそういうと今度ばかりは爺も苦々しいような、滝汗を出してそっぽむいた

すると爺が今度ばかりは震え声で言い訳を言おうとした

スッとボケるのもいい加減にしろよ爺

こっちとら分ちゃんという証人がいるんだからな!


「…な、なんじゃ?わしは何もしとらんぞい」

「白々しいにも程があるぞ。」

「何のことじゃろうか…いや、わしじゃあないぞい?」


俺が爺、といった瞬間に何かを察したようで教員たちからは白い目で見られ、校長は目を見開き爺をじーっと見だした

生徒会メンバー達は呆れ半分、何やらかしたんだこいつ的な視線を向けられている

…コントロル君以外は、ね


俺は無言で爺を睨み付けたまま、何も言わなかった

こいつ監督責任放り投げたまま放置してたからな

多分迷宮に穴が開いた、なんてことも校長先生に報告してなかったと見える


「…昇次さん、どういう事」

「…説明。」


遊技君とソルシエ君がそう言ったから俺は分ちゃんに教えてもらった事を教えた


「爺がコントロル君が新入生の時、気に入ったからってこの迷宮につれてきたんだってさ。で、混戦になっちゃって6階層上空に向けてコントロル君の使役している方の魔獣が出した魔法で穴が開いた。穴自体は大したことないみたいだったから爺があとで直すだろうと思ったんだと思うけど、コントロル君はどうしようもなく放置した、らしい。分ちゃんが教えてくれたよ?その時に穴塞がなかったから魔獣がそこから上の階層にいどうした、らしいよぉお?」


俺がそういうと爺はそっぽを向き口笛を吹きそのまま汗をかきながら必死に誤魔化しているが、それで誤魔化せられているとでも思っているんだろうか

明らかにコントロル君は被害者だし、爺がその時フォローして穴を塞いでいたらこんなことになってないからね?


「だ、だいたい魔獣があふれたのは穴のせいだとしても魔道具が壊れたのは関係ないじゃろが」

「…分ちゃんによると、最初に魔道具壊れたの…6階層の緊急連絡魔道具で、次が4階層、情報が処理しきれなくなり10階層メインの魔道具。そこから全階層の魔道具が緊急停止。さらにそこからあふれた魔獣により各階層の魔道具が故障、破壊。言い逃れはまだある?」

「わ、…わしじゃなくコントロルじゃろが!」

「お前それでも教員か!!!!」


俺がそういうと爺は苦々しい顔をしてそっぽむいたままだった

あ、こいつ言い逃れしようと必死だなと馬鹿でもわかるような態度で爺は目を泳がせて大量に汗を掻いた

なお、その間校長先生はじーっと爺を見ていて怖いです


そんなことをしていたら穴から下の階層の魔獣どもが這い上がってきてしまった


「わ、一寸、そんな暢気な事言ってないで穴から魔獣がきてるよ!?」


遊技君がそう言って穴から出てこようとしている魔獣どもを指した

魔獣が10体位ぞろぞろと這い登ってきているので俺は無言で手榴弾を落としといた

破裂音を待ってからもう何度目かの責任追及をした


「爺、お前責任取れよ!」

「ええええええ…いいの?そんな雑でいいの?というか手榴弾…」

「さすが、ショージ。」

「うん、まぁ、もうそれでいいよね」


何故か、納得されているけれども誰もそれを問い詰めたりはしなかった

よくはわからないが遊技君達は諦めているようだ

とりあえず穴の魔獣を退治しておいたほうが落ち着いて話が出来ると思うので先に穴の魔獣を一掃しておこうと手榴弾を弾幕ゲームみたいに次々と作り出し穴に放り込んでおいた


穴に数個手榴弾を投げ込むと爆発音の後キーンと耳鳴りがなる

しかしおかげですっかり、一気に魔獣どもが掻き消えた

これで良し、さて話をしようかと思っていたら頭を抱えていたルールウド君が何やら深刻そうな顔をして俺を手招きした


「ショージおいで」

「?なにー?どうしたの?」


俺がルールウド君の方に行くとにこにこしたままスッと手を出してきた

?と疑問に思っていたらデコピンが来た

い、いたい…なんで?なんでデコピンされたの?俺やりすぎてないよ?

遺憾です…


「痛いんだけど」

「魔力量は一つどのくらい減るの?」

「あ、聞いてないね?!痛いんだけど!」


額を押さえながらも不服を申し立てるとルールウド君は目が笑っていない、口だけの笑顔で、もう一度手をいつでもデコピンできるようにした

お、おう、それを止めてください


「もう一回する?」

「ごめんなさい。魔力量は一つにつき3、です」


手榴弾は一回につきそんなにかからないようになったよ?

だからこそ連続で使っているのだけれども、消費と威力が比例してないって、それ一番俺が思っているから。

魔法とかでも何度か使えば要領がよくなるし、慣れたのかな?


「何属性なの」

「無属性。」


それを聞いて遊技君が手榴弾を造ろうとしたのが魔力の動きで分かった

暫くしていると遊技君がポンと手榴弾を出して、喜んでた

…そんなに喜ぶことなんだろうかね


「昇次さんの言うとおりに無属性だったよ!」

「しかし魔力量は15ですね」

「最初だから慣れてきたら15~3になるんじゃない?」


俺がそういうと校長先生が苦笑して魔法レベルが上がったんじゃないかなと言ってきた

そんなに簡単に上がるもんなのかな、魔法レベルって…

なんか、勝手な思い込みなんだけど、魔法レベルって早々に上がんない物だというイメージというか、そう教わったんだけど…え?誰にって、お屋敷の人達やルールウド君に、だけど何か?


えーと、またこれは何かやらかしてしまったパティーンですか?そうなんですか?


あ、ちょっとルールウド君大きくため息ついて頭抱えないで。俺も初めて知ったから。

意外に簡単に魔法レベルって上がるのが早いんだね、って今さっき知った所だから!

そんな遠い目でため息つかないでぇー…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。