↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
78/335

エルフは上から物を言うし、魔力ガッツリ減るし良いこと無い

火山の魔法(笑)はスミレには大うけだったようだけれども、俺的には二度と使用したくない魔法だった

だって見ているだけのスミレは良いけど、この噴火するの魔力が…ガッツリ喰らうんですがねぇ

一回につき1400ってお前…馬鹿じゃないの

台風の魔法は一回につき400でした

不適合属性の風魔法使った台風より、得意でめちゃくちゃ使い慣れてて規模がそれなりの噴火の魔法が割を食う件について小一時間…


【そりゃそうなるだろ。あほだ。台風はただ風を起こしただけ、所が噴火のイメージで使った魔法は地面が吸い込み、貯めて、爆発する。大きく分けて三段階に魔力が大幅に消費される。スミレの大量な水を吸い込んだ地面を利用するのは精霊術と魔法の影響を受けた地面を無理やり噴火させるという荒業。精霊術と魔法は相性悪いから効率悪かった。桔梗なんかが使う水属性の魔法と一緒じゃないのに一緒だと考えた昇次の落ち度。ばーか】


・・・分ちゃんに馬鹿にされた

なんでだよぉ、いいと思ったからやったのにぃ…ブーブー・・・

後そんな事言ったら精霊術使わせたの分ちゃんじゃないか


【私が提案したのは風の方だけだ。勝手に自分の首を絞めたのはお前の方だろうが。風だったら主導権は魔法の方がとりやすくて数も手加減もしなくていい。さらに水もあのくらいの量なら問題にならない、筈だった。事実そうだった。】


あーはいはい、俺がいらん事して勝手に自爆しました、それでいいって事ね

はいはい、わかった わかったってば。

次からは気を付けますー、ごーめーんーねー

【ヽ(`Д´)ノ聞いているのか昇次!】

あー、聞いているから、頭の中顔文字でいっぱいにしないでくんないかな?!

頭痛くなるから、やめて!


俺は分ちゃんに文句をウィンドウ一杯にされながらも、頭痛と魔力切れを回復するためスカーフからエリクシェルを取り出し一滴手に刷り込んでおいた

これで何とか魔力が回復してくれるだろう

…ついでになんとか分ちゃんが原因の頭痛も何とかしてくれないかなー…はぁ


素材回収する元気がないんですが、どうしようかな


『にゃー、魔石回収しにゃくていいにゃ?』

「いや、こんだけあちこちバラバラだと面倒だなって…」

『ニャ…ニャらミャーが集めて来てあげるにゃ!』

「うん?いいの?じゃあお願いしようかな。」

『みゃーい!いってくるにゃ!』


スミレはそう言ってぴょんと俺の肩から飛び降りてどうするのかなと見ていたら地面を紙のように表面だけ折りたたんで、そのまま斜めに傾けた

え、と驚いているとその地面の表紙の傾けた先には笊の様な何かが…設置されていた


・・・なにあれ

【精霊の種族共通で覚えている魔法の一つで、収集魔法という物だ。大量にある物を一か所に集める時や大量にいる魔獣をまとめてひとくくりにして集めたい時使える魔法だな】

そんなのあるなら爺に連れられて迷宮に行った時に活躍して欲しかったです(ぐったり)

【それはスミレに聞かなかったから、仕方がない】

お、おう…俺はなんてもったいない事をしていたんだ

【まぁそんなに活躍する機会がなかったのも事実だし仕方ないね】

………………うん、それ本気で思ってねぇな?本音は?

【m9(^Д^)プギャー】

やっぱ分ちゃん俺が一々影の中にしまっていくの影で笑っていただろ

【面白かった(^^)v】

お黙り分ちゃん

【             】


クッソ、俺の魔法なのに、分ちゃんに思い切り馬鹿にされとる…

【ざまぁ。】

喧しいわ…今度からスミレに回収してもらうからいいもん


『にゃ。にゃんか呼んだかにゃ?』

「なんもないっすよぉーだ。」

『みゃ?ニャに拗ねてるにゃ?』

「拗ねてねぇーよ」


そう言いつつ俺の肩の上に戻ってきたスミレを抱きかかえて撫でまくったのは悪くないはずだ、誰が何と言おうとも俺は悪くない

スミレの毛をめちゃくちゃ撫でているのは通常だ


『拗ねてるにゃ…。ショージ、後で、ストレーキキョウに出して貰うにゃ?』

「ストレーって?」


俺がスミレに聞いたらスミレが教えてくれる前に分ちゃんが説明してくれた

【桃に似た、木の実でマンゴーとパイナップルを足したような甘みと酸味のある魔力回復効果のある木の実です。ストレーはそのまま食べるとすっぱすぎるしアレルギーになる為炭酸か何かで煮込んだり、コンポートにしたりジャムにしたりした方がいい】


聞く限りうまそうだなーと思っていたらスミレがやや遅れて胸を張って説明してくれた


『美味しい木の実にゃ!』


・・・うんスミレに聞いた俺が悪かったよ。

さてときれいになったかなーと地表を見てみるとまぁ奇麗に根こそぎ、樹木でさえも薙ぎ倒され、そしてもれなく粒子に包まれそのまま素材状態に加工されて笊の上へと乗せられている状態だった

…わぉ


こ れ は ひ ど い w w


大き目な笊の上は魔石や木の実、枝、草に幹、様々な魔獣の素材が大量に、それこそ山の様にあるのに比べて地面には砂しか残っていない

…砂漠状態だと想像してくれればいいと思われます

もしくは荒れ地。植物一本もない

動物や魔獣も一匹たりともいない


更地状態ですな…どうしよう

やらかした感が半端ない


『にゃい!ショージ誉めて褒めてニャ!』


…うーん…これは褒めて良い物なのか?

それとも、叱り付けた方がいいのか?

どっちだろうか…


「…うん、偉い、ね?」

『にゃぁーん!』


スミレは嬉しそうに鳴いた

ただ今度はきちんと言い聞かせて手加減、ないしは極力更地にだけはしないように言い聞かせないといけないよな、うん。


「スミレ、一寸これはやりすぎだと俺でも思うな…植物まで何もないじゃないか」

『ニャ…駄目だったにゃ?素材になりそうにゃの一杯取りたかったニャン…』

「……………」


スミレはかわい子ぶっているのか、首を少し傾けてにゃーん、と鳴いて左前脚でちょいちょいと空を掻いて見せた

素材が沢山なのは助かる、けど、けど!!そんな仕草もあざと可愛いんだけどさぁ!

ここは注意するべきだと俺の良心が言っている…

気がする


何?俺が言うな?知らんな

今はスミレの教育中ですから俺の事じゃないので、はい


「せめて植物は戻してあげられるかな」

『生やせばいいにゃん?』

「う、うん…精霊さん達が元通りになるまでお願いね」

『にゃーい!まっかせるにゃん!』


スミレがニャーン、と大きく一鳴きすると土属性の魔法が光の球になり更地に吸い込まれていった先から土が鼓動するように地面が波打って、そこからぽこん、ポコポコッと何かが出た


えーと分かりやすく言うならトト●の、大きな葉っぱをもって花壇の方で不思議な踊りをした後の、あんな感じ…とでもいえばいいのだろうか

光の球が吸い込まれていった先からどんどん植物が生えて、成長し、草原になり樹木が生え、水が昏々と湧き…瞬き数回の間に一階層、二階層と同じ風景が出来上がった


『みゃー!できたにゃ!』


お、おう…

何事も無かったかのような目の前の景色に、俺は驚きを隠せなかった

あ、ちなみに笊の方はスミレが俺の影に入れる様にと俺の近くに置いた

もれなく貰っておいた


後でスミレにはもんぽちと金の皿をやろうと思います


大量に素材が手に入ったことに関しては感謝しているしね…

あの派手なやり方は、どうだろうとは思うけど


それにしても、あの大量発生の原因は一体何だったんだ?

【それは下の階層とこの階層に繋がる階段以外に魔獣が行き来できる“道”が出来たため】

は?なにそれ

【本来魔獣、魔鳥は上の階に自力で行けない様に他階層に移動できる階段には魔除け薬の練り込んである素材が使われている】

そ、そんな凄い階段だったのかよ


初めて知ったぜ

【それは授業で習う、筈だった】

爺のせいってことで安定事案ですねわかりました。


で、その“道”って何ぞや

【         】

?分ちゃんどうした

【道と言えば聞こえはいいが、実質はただの穴だ。直径20mの大きな穴ができた】

うわ!?それもう穴というかそれ、もう…ほぼ通路だね?

【事実そこから下のレベルの高い魔獣が湧き出ている。というかさらに強い魔獣たちに住処を追われて這い登る以外に選択肢がなくて住処を無理やり引っ越してきた】

………………………え


【下の階層は、先程のよりひどい状況】

………………………………OKわかった


俺は急いで場所だけ確認して本当にどでかい穴のある所を確認した

更にさらに、その穴のでかさは本当に、一寸したトンネルみたいな感じだった

ぽっかり空いた穴からぎょろっとした目がいくつも、それこそ大量にこちらを見ていて不気味に光っていた


うわぁ、ホラーかな?とか思ったほどだった


なぜ、見ているだけなのかというと簡単だ

穴に向かって集まっている、魔獣が詰まっているのだ

それこそ、ギューギューとすし詰め状態で穴にきつきつに詰められていて動ける状態になっていない


…俺は無言でその穴に向かって雷の魔法を使ってみた


【なぜその魔法をチョイスしたし】

いや、好奇心で。つい、どうなるかなーと思って?


結果としてはすし詰め状態だったところに、俺の攻撃がクリティカルヒットし、魔石や素材になってしまった

そしてその魔獣たちが蓋をしていた筈だった、後続にいた魔獣たちがわらわらと湧いてきたのだ


てへぺろ


俺は後悔してはいないけど、物凄い光景になってしまったことは否めない

まぁ俺はすぐに穴に蓋をして、その上で湧きだした魔獣をサクッと射貫いて殺したけどね

間に合ってよかった、そんなに湧き出してはなかったから、セーフです

ね、セーフだよね!

【セーフに近いアウトだね】

アウトなの?俺穴に蓋したし、そんなに漏れ出してないぜ?


【そもそもあそこで雷属性の魔法使わなかったら出てこなかった】

嫌どうなるのかと思ってさぁ…気になったらやってみたくなるじゃん

【…………………………昇次の悪癖の結果、湧き出たんだが?】

だからごめんて


『ニャ…あんにゃに沢山いたら精霊のミャー達じゃ息できにゃいにゃ…ショージ、助けてあげて欲しいにゃ!』

「助けるってどうすればいいのさ」

『グルグルするにゃ!』

「あー…」


スミレは何かを期待したような目で俺を見てきた

心なしか、台風の様子を見たい、と顔に書かれているようにすら見える…


「ハァ、そうだね、助けてあげるよ。」

『にゃ!にゃー!!流石ショージにゃ!』

「と言っても、最初はあの穴に詰まっているのをどうにかしてから、だね」

『バーンってするにゃ!』

「?」

『ちっちゃい丸いので、バーンにゃ!緑の木の実を投げたらバーンした奴にゃ!』


…もしかして手榴弾の事を言いたいのかな?と思ったので俺が手榴弾を見せて確認したら頷かれたので俺は穴に向かって手榴弾を投げ込んだ

気分的には落とした、だけど大した差ではないだろう


ドンッとものすごい破裂音と共に穴から神々しいまでの青白い粒子がブワリと立ち上り、穴から青白い光の柱が出てきた

何事かと思われるだろうが単純に、魔獣が詰まっている所に手榴弾を投げて爆発した、それにより魔獣たちが討伐され、その素材や魔石が落ち、物凄い量の魔獣の死がそこにあった、それだけだ


死んだら粒子になり消えるからね、それが穴の中密集している魔獣たちの身に降りかかった、それだけの話だ


俺は数回、手榴弾を投げ込んで、青白い光を落ち着かせて手榴弾を投げていくのを繰り返すこと、12回。

ついに、13回目の手榴弾を投げ込もうとしたらエルフたちと復活したのであろう先輩達がやって来たみたいで、ルネア君が俺を呼んでいた


「なーに?」


俺がストッと平原に着地したらルネア君が先程の大量にいた魔獣たちはどこに行ったのかと言ってきた

……討伐しました、と言ったら気違いじみているよなー…さすがに、それはまずいよな

さてどうしたものか…ウーム…でも言い訳や他の理由考えるの面倒だしなぁ…


『ニャー!ショージがやったにゃん!エッヘンにゃ!』


おまっにゃんて事を言い出すんです?!

俺はその事実を隠蔽じゃないけれども他の事に挿げ替えて言おうとしているというのに!

【落ち着け】

だだだっだって、ルネア君達にこんなことを聞かれたら!!

【だってスミレは猫の姿だから、ルネア達には見えない、聞こえていない。落ち着け】


あ


……………………………

し、知っていたし?だだだって、そんなの知ってたけど!?

知っていたけどさぁ?

【ジト― (―_―)!! 】

・・・(汗)


俺が黙って分ちゃんやスミレと会話をしているとルネア君が不思議そうにもう一度聞いてきた


「…………あー、黙秘で。」

「あ、は、はい…」


うん、そういうしかないから仕方ないね

そういった途端になんか察したようでカフィーユ君とルネア君からは呆れた表情で、アルト君は苦笑を漏らし、他の先輩たちからは文字通り化け物を見るような目を向けられた


だから、言いたくなかったんだ


まぁどう考えても俺一人飛んでいたんだから察するだろうけどね?

でも悪あがき位はしたくなるよね…ふぅ(くそデカ溜息)


「で、肝心なのはどうやって討伐したかだが?」

「…」

「どうした、いえんなら私が見たこと校長に報告するしかないな」

「あ、そうそうこの先の大きな穴覗いてみてくださいよぉエルフ先生」

「あな?」


俺がさした穴の方に全員でぞろぞろと近寄った

そして大きなクレーター状態の穴をエルフが覗き込む

そしてそのまま顔をすぐさま引っ込めて一言


「なんじゃアこの穴は!」


うん、驚くよねー

どでかい穴だし、その穴からは魔獣が犇めき合っている姿が見えるからね

なんだってあんな穴が出来たんだろうか…


【原因は教頭先生とコントロル。】

………………………へ?

【原因は教頭先生とコントロル。】

なんであの爺が原因なんだよ

【コントロルが入学してきた時、この場所で力試しをした。】

う、うわぁ…引くわぁ…

【教頭が無茶させて、6階層まで来たとき魔鳥達に囲まれて混戦になり、コントロルが操った魔獣が魔法を放ち、穴を開けた】

……………………………………


こ

コントロル君…災難…

【コントロルが災難…?理由はどうであれやったの、コントロルだよ?いいのかそれで】

爺に非があるだろ

俺は爺が10、コントロル君0で悪いと思っているから

【┐(´д`)┌ヤレヤレ 昇次の教頭嫌いには参った】


一度嫌いになったら徹底的なので?

【あっはい】


「と、とと、とにかく、とにかく、えーと、えーと!」

「…二階層ごとにあるとかいう、緊急連絡できる魔道具はいいんですか?」

「…忌々しい事に、壊れていたよ。長い間使われていなくて、整備だって一度もされていなかったせいでね」


は、肝心な時に使えねぇとかまじ?そんなガラクタ設置してあるとかこいつ自慢げに言っていたの?

止めたらぁ、この仕事ぉー…はー、つっかえ。ほんまつっかえ。


「うわぁ意味ねぇ…何が緊急用だ、いざっていう時に使えねぇならくその役にもたちゃしねぇな…。誰だよ、責任者…」

「こればかりは責められまい…こんな初級迷宮で、2階層の緊急魔道具だ。普段全然使われないのだろう…」


頭の痛い事だぜ…かと言ってもこの穴から見える酷い渋滞状態の中にあるであろうその他の緊急用魔道具が使い物になるかどうかとか試すのも、あれだしなぁ…

というかそんなの使えないに決まってるし…ハー、マジどうすんの


「あ、あの!」

「「?」」

「あの!ショージ様は魔道具が作り出せるんですよね?あ、あの、修理とかできませんか」

「何?それをもっと早く言わんか!」

「ひゃう、ご、ごめんなさい!」


おいこらルネア君いじめるんじゃないよエルフめ

可哀そうだろ!

ルネア君は恐縮しまくって半分涙目だ、可哀そうに…

俺はため息をつきつつもこの大きな穴を先にどうにかしてからならその魔道具の方に行くといって、土属性の魔法で巨大な穴を覆うように盛り土し、平らになるように均してから、更に木を生やし根付かせた


ここまでしておけば一旦は平気だろう


エルフの案内で俺は迷宮の二階層ごとにあるという緊急連絡用の魔道具の設置してある場所へと移動した

やれやれ、なんで一度降りた階段を上らにゃいかんのだ


~サンクチャリ迷宮 二階層~


えー、先生の言う通りにドナドナされた気分で魔道具のある所までやってきました

出口の階段付近から左(ざっくり大雑把に見て、左)側の方に進むこと5m位した所に緊急用と書かれたプレートがかかっている扉が設置されており、(長閑な平原風景に扉だけポツリと佇んでおいてある。物凄い違和感のある人工物…)緊急装置はこの扉の中だと言われたので扉を開き、中へと入った


あー、扉の中は簡単に言うなら電話ボックス。

子供なら2、3人が入れるようなスペース、大人なら1人が限度というようなスペースで、件の魔道具は見るからにやばそうな煙を吐き出していた

電話ボックスの中は煙で半分白くかすみ、魔道具はちかちかと点滅を繰り返している


…えーと、これをどうしろっつーんじゃ…

【とりあえず、一旦これを丸ごと影に入れろ。“私”が全力で壊れた部品を修復、更に中を解析してやるから組み立てろ】

お、了解っす、分ちゃん先生!任せた!

【任された】


俺は問答無用に影の中へとしまい込む

ルネア君達は不安そうに俺を見てくるなか、俺は何もできない(することない)ので大人しく分ちゃんの解析をまっていた


「あ、あのー、ショージ様?」

「あ、うん、どうしたの?」

「な、直せそうになかったんですか?影にしまった、みたいだけど…」


どうやらますます不安にさせてしまったようだ

俺は問題ないよと言っておいて今解析しているんだと伝えた

とりあえず問答無用で影にしまい込んだようにしか見えないだろうから仕方ないけどね

まずあの煙拭いている状態のまま解体、修繕なんかしたくない


「解析、ですか?」

「直すにはどういう魔術を使ってどういう仕組みになっているか、とかどの部品が壊れているか、とか大体調べないと直せないんだ。だから、解析中。影の中は時間が止まるから、部品劣化や破損状況が分かりやすいんだ。簡単に言うと影の中で悪い所を探してるって事」

「な、成程、そうですか。頑張ってください」

「頑張る―」


俺は何もしてないけどね

しているのは分ちゃんだけどね

【全くだ。あと15分かかるし、その間何もするな。本でも読んどけ】

ルールウド君と言い、分ちゃんと言い…何?大人しくしてる=読書なの?

【魔法を使うなというよりは読書しとけと言った方が効果的だろう?】

…否定できない俺がいた、訴訟。仕方がないから後俺は影から本を取り出して広げ、その場に座り込んだ


「あ、あのー、何分かかりそうですか?」

「結構かかりそうだよ。大体…15分くらい。」

「わ、分かりました、先生にそう言ってきます」


ルネア君がそう言ってこの狭いボックスから出て行ってしまった

ヒマになった俺はそのまま本を読んでいたけれども、暖かい日の光とちょうどいい狭さの空間でつい、うとうととしてきてしまってスミレがあくびしたのと同時にあくびを漏らしてしまった


『にゃーぁ、ぁふ…』

「ふあ…あふー…眠くなってきたねー」

『ニャー…そうにゃねぇ…』

「…ん、少しだけ、お昼寝しようか」

『にゃぁ…賛成にゃー…くぁあー…』


俺は少しだけ、スミレとその場で昼寝をすることにした


~数十分後~


俺は夢も見ずに、そのまま寝ていたらしい

分ちゃんに何度か起されたログを分ちゃん自身に見せられて、怒られながらも起きた

も、申し訳ない…

ガッツリ寝ていたみたいで、とっくに解析や修理は終わっていた

そして後は組み立てて新たに魔石に魔力を貯めて使えるようにするだけとなっていた

まじごめんて…

【魔法使いが荒い。私はこんなに頑張っているのに、あんまりだ】

…許して下しあ…お詫びが出来るなら俺に可能な限りであれば分ちゃんに何でもします

【ん?今なんで持って言ったな?】

お、おう


【ふふん、言質はとった。ログにも残してある。言い逃れできんぞ?】

はい、なんなりと言って下さい…俺にできる限りでお願いします

【まぁ今は保留にしておいてやろう。さっさと組み立ててくれ。構造はこれ(左)、魔力回路はこっち(右)】

ほいほい、さてやりますか

・・・

・・

・

数分もしない内に組み立て終わり修理も終わった

設置もしたけれども、これ単体では連絡が付きそうになかったと言う事が分かった

ハー、本真につっかえ…


これはいわば子機みたいな魔道具で、おおもとの親機、この魔道具の本体の方を修理しないといけないなんてこともわかってしまったのだ

嫌になるね…俺は頭を悩ませる


どうやら、親機の方、本体の方は10階層に設置されているらしいのだ

そこまで行かないといけない、とか最悪そのものだ

もう一旦学園の方に帰ろうじぇ…

5階層で脱出して専門職の人連れてきた方がよくね?

俺面倒なんですけど…


「ど、どうでした?だ、駄目…でしたか」


俺が面倒臭そうな顔を隠しもしないで扉から出てきたからか、ルネア君が不安そうに聞いてきた

扉の前ではエルフたちも俺の方を見てくるが、そんなの知らん

というか一年生にガンつけるんじゃないと思う物のぐっとこらえて俺はありのままを伝えることにした


「修理は成功したけれども…一度10階層の、大本の魔道具を一旦修理しないといけないらしい…どうやらこれ単体直しても、親の方…大本の方が外部との連絡手段を各階層の魔道具に魔導回線を」

「ま、待ったまった!詳しい事言われてもわからない。」


俺が解説しているのに、エルフの一人の先輩が止めてきた

むぅ、先輩なのになんでわからないんだよぉ

【無茶を言うな、先輩だといっても子供だ。純粋な子供にシステムの事を言ってもわかるわけないだろ】

あ、はいさーせんした

ほら見かけだけは子供っていう人を数多く見てきたから、つい…

俺は少しだけ考えて子供に分かりやすいようにどう説明したらいいか思考を巡らせた


結果、面倒くさくなってしまったので簡単にこれだけ直しても使えないと言う事にした


「簡単に言うならば、10階層にある機械を修理しなくちゃこれも使えない、ってことです。これだけ直しても、10階層にある機械を直さないと外に連絡できないんです」

「こ、これだけ待ったのに?!しかも異常事態が起こってる、魔獣だらけの中10階層に行かないといけないの?!」

「そう…いうことです」


仕方ないじゃん、分ちゃんが直してくれた魔導回線が親機の方で壊れているからそっち直さないといけない、そう物語っているのだから…

ここだけ直しても無駄なんだと、そういう事ですわ

ハー、使えねぇ…


「これだけ待たせておいてそれかね」

「仕方ないでしょう、そういう結論でたんだから。」

「この子達は10階層に連れていけそうなのかね」


エルフがアルト君達を見る

…正直、きついだろうなぁ…と俺でも思う

何せルネア君達は今日が初めての魔獣討伐だったわけで、ここに来る前までで戦闘はやって来たけれども俺のサポート有での事だったから…厳しいんじゃないだろうか…

俺がちらっとルネア君達三人の顔を見るが三人とも疲れているようだった


「通常状態ならまだしも今は魔獣が異常に増えているからきついでしょうね」

「君、先程の大掛かりな魔法はどの位生み出せるんだね」

「エリクシェルがまだ使いかけの物で半分、残りは3本あるからかなり余裕だけれども、この薬事態そんなに子供用の薬じゃないので馬鹿みたいに使いたくないし…うーん…」

「はっきり答えなさい」


なんでこのエルフ偉そうなんだよ…

【元々こういう口調なんだろ。諦めろ。後少々取り乱しているようだ】

まぁこんな状況じゃア仕方ないね


「大丈夫、台風の奴なら18回以上、噴火なら3回以上は出来るよ」

「…わかっているとは思うが君、だいぶ規格外だな」

「よく言われる。で、10階層に行くならば、5階層にて一旦小等部の俺達は解散して他の…欲を言えば理事長とか教頭とか校長とかその手の人を呼んだらいいんじゃないですか?」

「そうそうたるメンバーだな、流石にそんなに上の方々は呼べないぞ、お忙しいだろうからな。後個人的には教頭は呼びたくない。死ぬほど嫌いだからな。」


あ、この人と同意見だわ、あらどうしましょ。

俺は気持ちが少しわかるので苦笑したくなる

しないけどね、こいつと同情なんてしたくないからね


「では5階層迄は先程の魔法を頼りに進み、後は理事長か君、更に腕に自信のある連中に頼むとしよう。君、5階層迄頼むよ」

「………しょーがない、そうするしかないですよね…ハァ。」


俺は無言でそのままアルト君達と下の階へと戻るのだった

本当に何のためにこの階層に来たんだか…やれやれ…


~サンクチャリ迷宮 4階層~


三階をすっ飛ばしてここまでやってきました、4階層。

え、なんで飛ばしたか?

だって3階層は何もないからね

俺とスミレのおかげで奇麗さっぱり更地から立ち直したばかりだからね、仕方ないね

魔獣も何もポップしていないから、どうしようもないぜ

唯々奇麗な草木の生えている場所。それだけだったね

いや、本当に特筆することない…と言う事で4階層です


4階層はあい変わらず物凄い魔獣の量だった

ウーム、これは面倒臭い


「君、早くやり給え」

「ハァー、面倒くさいなぁ。」

「ここを突破し、先に進まねばいけないんだろうが。早くしたまえ」

「へ~へ~。」


俺は羽根を広げてそのまま分身を残し、光魔法で皆の周りに防御結解を張っておいてから中心位の所でスミレにお願いして水を出して貰いスミレの期待をめちゃくちゃ感じながらも俺は風の魔法を二つ生み出して適当に大きくしていった

えー…特筆することないです


ごうごうと唸り吹き荒れる台風はそのままゆっくりと進み魔獣ども、更に草木までもを巻き込みお掃除していく


えーと、はい

台風を4つ使った後で魔獣は1/5になっていました

嵐の跡と言っても過言ではない位にあちこちに魔石や千切れた草、根こそぎ土がひっくり返され掘り返され酷い有様になっている所に、容赦なく泥に埋まっている

ウエェ、これはひどい…


まぁその後奇麗にしたうえで更に影送り安定ですけどね

魔獣どもを一掃し、台風が届かなさそうなところにいる魔獣どもには漏れなく俺が直々に手榴弾の雨をプレゼントフォー・ユーしておいて奇麗に爆破しておいた


そんなこんなで俺が飛んでから、正確には魔法を使ってから10分足らずであっという間に荒れ地、というか台風が通り過ぎ、荒れたい放題の土地と化してしまった

所々地表が剥き出し、焦げた魔獣の革、角、爪、などが落ちているのも気にしちゃだめだ

そしてスミレが丸ごとお片付けしてくれたので元通りに草木の再生をして元通りにしてくれた


はい、三階層でやったことの繰り返しですが、何か?

更に、5階層へと繋がっている穴の中に手榴弾を10発放り込んでおいて爆発させ、そのまま無言で土の蓋アンド樹木を生やして後片付け、修復、再生完了です


工事、完了です

ぬぁあーん、疲れたもぉーん


淡々とそんなことをして一通りしたらぐったりしてエルフの元へ戻って終わったと伝えた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。