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なんでこうも順調にいかないんだろうか

俺は手伝わないよと言っておいて、魔法でばっちりサポートしてんだけどね

魔力回復薬を飲んで、フルーツを食べながらみんなの動きを見守っていた

ウサギたちが頑張っていて、最近活躍中のスミレもサポートをするため一緒に動いていたから安心してみて居られたけどね

というかウサギたちの戦闘方法が可愛かった件について小一時間…。

ぴょこぴょこはねて、牛もどきの尻尾を必死に噛んで、牛の背中に何とか三匹でよじ登りそこからぺシペシト足で蹴ったり齧りついたりしてて和む


スミレも頑張ってウサギやアルト君達のフォローをしていて、何とか10分位かけて何とか一戦闘終わった

嫌皆達成感感じているところ悪いけどお変わりまだ4体あるんだけどな…


「どう?疲れた?」

「こんなに大きい魔獣を倒すなんて…初めてです」

「そもそも魔獣を倒すの、初めてなんですけど」

「ピピュイたちが頑張ってくれてよかったよ」


みんな安心しているけど、まだいるからね?

先輩たちも茂みから心配そうに見ているの、分かっているからね?

心配そうにしているの、人間の先輩だけど…エルフ?なんか変な事してるよ

精霊達に果物を上げているのかな?果物を埋めているよ


俺が俺の捕縛している以外の魔鳥を片手間に作った影の槍で打ち落とす

魔獣が近づかない様にドンドンと射貫いたりパチンコで狙撃したりしながら果物を齧った

さてそろそろいいかな?


「ルネア君達、まだいるからねー?」

「あ、はい!」

「ショージ様が抑えてくれていたのを忘れていました」

「あ、ピツィ怪我してるよ」


アルト君がウサギの一匹を抱き抱えて足の怪我を撫でた

俺がポーションを一本上げてすぐに下がるとウサギたちは猫のように毛が逆立っていたのにキュアキュア鳴きだしアルト君に引っ付いている

…俺、動物には好かれている方だと思ったのに、ショックだなぁ…

こうなったらあとで目一杯スミレや馬達を愛でるか


俺が渡したポーションを一滴傷口に垂らしたらスッと傷が消えて、毛も生えた

戻ってよかったね

なぜみんなそんなに驚いているのかな?エルフ先輩たちも驚いているけど、何か変だったかな?


「それで、一匹出していい?」

「「は、はい」」

「う、うん」


俺は皆が震えているのを苦笑しながら牛もどきを一匹檻から出した

牛もどきが俺に怯えているように俺から逃げようとしたけど俺は逃がさず、その場で影を縫い留めた


『今にゃー!』

「う、うん。ピピュイ!おねがい」

「ご、ごめんなさい!えい!」


スミレが号令みたいに叫ぶとウサギたちがキュア―と一鳴きし、飛びついた

脛の辺りをけられ、牛もどきが鬱陶しそうにしたけれども、ルネア君が殴り掛かりスミレも土属性の術を使い土礫を飛ばした

顔に飛んできて嫌がる牛もどきがなんか鳴き、檻に閉じ込めている牛もどきが共鳴したように鳴いた後体当たりしだした


か、可哀そうに…


俺の檻はそんな事じゃあ解けないしむしろ自分で自分を傷つけただけなのにね

暴れるのが余りに哀れなので俺は檻の牛もどきが傷つかないように檻の中の牛もどきを眠らせておいてあげた

勿論寝るだけで戦闘に悪影響はないようにしてあげたよ


魔獣と少しでも戦って魔獣と戦えるという自信や牛もどきとはいえ魔獣を倒せるという経験を皆にあげたいものね


そうして俺は魔力を回復させたり、暢気に本を読んでいる傍ら皆が頑張って牛もどきを相手しているのを見守った

後、俺が動けないのでちょうどいいからと土属性の方の分身で採取しまくっていたら他の魔物を怒らせちゃったみたいで向かってきたけれども皆の為に教材になって頂いた

檻に放り投げ捕獲した後はのんびり眠って頂き、後で戦闘時にはばっちり活躍して貰ったよ?…討伐経験としてね(にやり)


おかげで俺は素材をたっぷりゲット、カフィーユ君達は10回も戦ってぐったりだけど途中休憩も挟んだり回復したりしてたからまだ優しい方だと思う

爺、休憩略なしだったし、こんな優しくないし、一対一じゃないし、檻とか捕縛とか自分でどうぞ、見てるだけ、だったし…

いやまぁ俺もやる事同じに思えるかも知れないが俺はまだあいつよりは優しいし親切だと思いたいね


「お、終わったぁ…」

「ちょっと、疲れちゃいましたぁ」

「魔祖を多く含む、ジュースだよ、よければ飲んで?」

「「「いただきます」」」


俺は水筒を影から出すよう見せかけて水筒を魔法で出しその中身も直ぐに魔法で生み出したけれどもわからないように偽装工作し、三人に渡した


先輩たちには上げないよ?

スミレにはミルクを上げて、ウサギたちにはアルト君の手から草を上げさせた

草の方がいいんだってスミレが言うからそこら辺の雑草を上げてみたアルト君はウサギたちが喜んでいるようだととったみたいだけど、端からすればそれはどうなのかなとか思わなくもないけどね


…ウサギに嫌われている俺が出す物は駄目、と言う事なんだろうか…

ショックだ、後で目一杯スミレを撫でよう…


『ミャーは今にゃでてもいいにゃよ?』


…い、いや少女姿のスミレは撫でられないよ

俺の気持ち的に、なんだかいやだからね


『みゃー?』


スミレは首を傾げていまいちわかっていない様子だった

うん、わからなくていいよ…(ぐったり)


俺達が少し休憩中特にやることもないので、先輩たちが精霊術を使い、魔獣を討伐しているのを見ていた

呪文を唱えて杖を向け、精霊達に力を貸して貰っている

やはり魔法使いまくる俺からしてみれば不便この上ない過程の多さにうわ、っとか思ってしまう


・・・たとえるなら、そう


スマホを使い、パソコンを使いまくっている人がワープロや手書きのはがきや手紙を送り合う老人を見るような感覚、と言っていいやら…なんか、こう…

メール作成すれば終るじゃんとか、USBメモリーにコピーしてそれごと送ればいいじゃんとかネット使えよとか・・・思うレベルで、ややこしいこと一々している感じ、と言っていいのか…


スタンプだけで会話、している若者とかが、キセルの挨拶を筆ペンや万年筆で一々手書きで文章送る老人を見るような・・・


あ、さっきから老人、老人言い過ぎ?さーせん

つまり俺はややこしい事しているな、と思っている、そういう事が伝わればいいんだよ

勿論バリバリスマホやパソコン、IT家電使いまくっている方々もいらっしゃるというのは理解してますしお寿司…悪気や老人を貶めるような意図はございませんぜ


なーんて休憩中変な事を考えていたらアルト君の足元にコロコロとしたものが転がってきた

うわ、可愛い


何が転がって来たかというと、全長たった3cmのちいさなアルマジロだった

可愛い…


ちまちましたアルマジロもどきはアルト君に向かってコロコロとぶつかりパッと顔を上げてもう2、3回コロコロと転がって体当たりしていた

…可愛い、けどこのパターンはまた俺嫌われる奴だろうから見るだけにしておこう


「え、っとぉ、此れも抱っこしてあげれば、いいのかな」

『にゃ。そうにゃ。』


スミレの言われるままにアルト君が抱き上げるとまた光が出てきて魔法陣が出てきた

今度の光は紫だった、とだけ言っておく


そしてアルト君はウサギ三匹、アルマジロ一匹と契約したらしい

良いなー、俺も欲しい…可愛いペット…


『みゃーがいるにゃ!そんにゃのいらにゃいにゃ!』


あ、はい

成程精霊は他のにも、嫉妬する、と…はいはい

嫉妬されて悪い気はしないけどね

スミレ事態も可愛いし、猫の姿の時は遠慮なく撫でているけどね

でも、さ、ペット位いいじゃないか


『にゃ!駄目にゃ!!』


どうしても?


『みゃ!…にゃー。どうしてもっていうにゃら、ミャーの言う事ちゃんと聞く頭の良いのがいいにゃ。そしたら妹として育ててもいいにゃ!』


女の子限定だそうです

でもでも、あれだ

これは、もう一匹ペット枠で飼える、そういうことですな!やったね

【精霊は嫉妬深い。スミレを中心に甘やかさないと、精霊は新参者にお構いなしで食って掛かるから気を付けろ】

お、おう、きをつけます


アルマジロ君を掌に載せ、ウサギ三人を両肩に一匹ずつ、頭に一匹乗せているアルト君…

一人サーカス団か何かなのかな、とも思わなくないし、大変そうに見える

・・・なんだろう重くはないのかな


「アルト君、重くない?」

「ううん、重くないよ?」


そんなにわちゃわちゃと動物だらけになったら動けなくなるんじゃなかろうかと思うのは俺だけじゃないだろうに…

というか俺が精霊や動物に群がられているとどうにも身動きが取れないというのにアルト君が囲まれているのは小動物だから、そうでもない、とそういう事ですかぁあああああ?

何それずるい!俺も小動物とキャッキャうふふしたい


【昇次の欲望は一ミリも反映されない】

嘘―ん…俺悲しくてふて寝しそう

【m9(^Д^)プギャー】

分ちゃんが追い打ち駆けてくるんですが、それは…

【昇次の魔力が漏れているから小動物や魔力にある程度耐性がある動物じゃないと結構無理することになる。自然と、中型、大型になる。頑張れww】


いいもん、いいもん

スミレのお友達の精霊さん達は俺と共にいるもん(ぐすん

スミレもいるし、スミレも…可愛いしね

【( ´艸`)】

分ちゃんが辛辣ですん…ぐすん


そんなことを思っているとアルト君達がウサギといつの間にか戯れていた

くそう、いいんだ、俺にはスミレっていう可愛い精霊がいるんだからね!


羨ましくなんか、ないやい…


俺がしょんぼりしながらもスミレに猫に戻って貰い撫でているとスミレが慰めてくれているのか、ペロッと俺の手を舐めてくれて擽ったかった

スミレを目一杯撫でなら画もそろそろ次の階層に行きたいな、とか思っていたらカフィーユ君が俺に射貫いた魔獣や魔鳥の素材や魔石は回収しないのかと聞いてきたからとっくに取り終わっているとそう返した


というか取らなくちゃ勿体ないでしょ、せっかく討伐したんだから。

倒した魔獣が魔石や素材を落としたら影が出来るでしょ?

そしたら俺が影の手を使って何とか影の中へと埋めるでしょ?

ハイ回収終了。


ちなみにこの方法はツインズリードを駆け回っている時にミーシェちゃんが落とした石を取らないのは流石に勿体ないと言ったから実は魔石と知らないで回収していた時からやっている事だったりする


「それじゃあ次の階層にでもい」


こうか、と続けようとしたらシェンフ君から俺にメッセージが届いた


『〈手が空いている時にでいいのだけど、悪いけど気付薬をくれないかな〉』


お、う…俺は出鼻をくじかれてしまった

気付薬、だっけ?

俺は気付薬を入れた箱をそのまま影に入れたまま、シェンフ君に送ってみた

するとしばらくしてから届いたという返事が来た

よしよし、もともと影に入っている物ならば別に表に一々出してから影へと入れ送り主に送るなんてことをしなくていい、と言う事が判明したぞ


もはや電子マネーを動かしている感覚のまま気楽に物流が出来るぞ

これでもっと俺の影に入っている物を色々と俺の影分身が影に入っている相手に送る事が出来るし、外からはたいして分からない筈だ


よしよし、これで俺がハイスぺだとばれることg

【それはもう手遅れ。諦めろ。ただし何もないと思わせること自体には、有効】

分ちゃんが突っ込みを入れてくる…俺が気分落ち込むからやめとくれ…

【しるか】


辛辣…なけるぜ


影でついでにポーションを送り、更に俺は遊技君の好きな甘々コーヒーと、更に清爽君の好みのコーヒーをアイスにして送っておいた


『〈ありがたいけれど、こんなに魔法を使って大丈夫?〉』

『大丈夫だよ。こっちの迷宮は爺に嫌がらせされ強制連行された迷宮よりランク下だから』

『〈ゆ、油断しすぎないようにね?〉』

『りょうかーい』


なんかほのぼのした内容だけど、送っている最中にも魔物が現れた

しかし俺の土属性で作り上げた鎖と、光魔法で作り出した強化ガラスでの防御結解は打ち破る事出来なかったのか、あっさり捕まりあがいているうちに皆の手により死んだ


「ば…化け物か、なんという魔力、なんという…っ」

「ど、同時展開だけでも数人出来るかできないかというのに、同じ属性魔法を変幻自在に操りながら暢気に腕飾りをいじっているぞ…」

「いや、同時展開、なんて生易しい物じゃないぞ!影をよく見ろ」

「闇魔法、光魔法、土魔法をいとも簡単に同時に使い分けているみたいです!」


・・・うん?・・・うん。ん?

なんか先輩たちが俺の方を見て驚愕しているみたいなんだけど、どうしたんだろね?

なんかやらかしたかな?まぁもしやらかしていたとしても、こいつらには何も教えないし言わないけどね?

俺はそのままスルーしてバングルでシェンフ君とお話ししていた


『なんか、ダーディ先生の贔屓の先輩がこっちチラチラ見て来てて気になる』

『〈うん、ショージ君が何をしたか、によるかな〉』

『普通に』

『〈うん、普通じゃないんだね、何したのかな〉』


なぜそこで普通、を異常と捉えるのかが謎だが…

あ、というかこれシェンフ君に言ったら怒られるのかな?

え、怒られる案件なのかな、此れ?


怒られたくないなぁ…せめて、魔法封じだけは勘弁してもらいた


『〈ショージ君、なにしたのかな?〉』


・・・うっすらと、怒っている気配がバングルから送られてくる文字に滲んでいる気がする件、小一時間…逃げ出したくなる

そう思いつつも俺がさっきまでしてたことをざっくりシェンフ君に報告


そしたら少し返信されずにバングルが大人しくなった

どうしたんだろうか…あ、迷宮にいるんだもんね、戦闘中とかだったりするのかな?

もうちょっと待ってみよう


きっかり5分後

シェンフ君の返信が来た時に俺はまた新たな獲物を檻の中に放り込んでいる時だった


ルネア君達はちゃんと休憩したりしてたから大丈夫だし、何ならポーションで元気づけたりするしいつでも万全の態勢で檻から一匹ずつ出して鎖でつなぎ留めた魔獣を討伐させていた


『〈えー…と、たぶんだけれどね、ダーディ先生のとこの先輩達はショージ君の魔力量に驚いていると思うよ〉』

『ルールウド君より低いよ?』

『〈ルールウド君はドラゴン族、君はハーフエルフ〉』

『あっはい』


あぁそういえばそうでしたね

ミーシェちゃんの体にいた時散々飛ぶ練習してた時があったから俺も羽出せるし

そんなに耳の形も変わっていないから 忘 れ て た よ

そうかー、先輩たちとしてみれば、俺はただのハーフエルフだからそんなに魔力量ないように見えるし、ただ光属性の適性がある生意気なだけの子供、に見えていたかー


嫌だからと言って仲良くなんざしませんけどね?


今更!俺の事実はすごい、だなんて持ち上げても俺は何にも思わねぇどころかふざけんな、能力しか見てねぇのかって、つっかえすぞ?

なんて思っていたらさらにシェンフ君がメッセージを送ってきた


『〈あと話聞いている限りだと魔法の同時展開しているでしょう〉』

『うん、してるよー。』

『〈同時展開はそんなにできる人多くないから初めて見たんじゃない?〉』

『お?おお…おおおお!なるほど!納得した!』


俺がなんかすっきりしているとアルト君が休憩したいというので俺が頑張って檻の魔獣たちを眠らせ、ドーム型の結解を張り、さらに魔力回復薬とフルーツを差し出した

勿論ソファーとテーブルも提供し、その後俺達は休憩した


紅茶とチャイを出して提供して(勿論魔祖入り)飲ませてみたら甘いのが受けたらしくチャイが凄く好評だった

チャイは甘くてシナモンも入っているけど…意外に大丈夫なんだね、シナモン

苦手っていう子供多いんだけどな?


ルネア君達が元気に次の階層へと行けるようになったっぽいので次の階層への階段を探すため、また歩き出した

また二匹以上の魔獣や魔鳥が現れた時は俺が加勢し、単独になるよう調節してあげた

単独なら何とか三人で倒せるとわかったからだけども、スミレも加勢して二人と小動物たちが魔獣に立ち向かっているのがなんだか可愛らしい光景に見えて仕方がなかった


勿論、食い止めている俺だけども遠くの魔鳥や魔獣を弓で射抜いているからさぼっているわけじゃあないよ?つかそろそろ疲れる…何が疲れるって?

視線が痛々しいんだよ


先輩たちの鬱陶しい視線が!


力だけほしい、そんな視線がバシバシ来るんだよ!

うっとぉしい!コッチみんな

魔法の同時展開が珍しい?しるかそんなもん!

俺の周り出来る人しかいなかったんじゃボゲェ!!


ルールウド君だってできるよ!

そんな目で見んじゃねぇよこの似非エルフどもが!ファッキュー!!


明らかに変わった、羨ましそうに見る視線と話しかけたそうにしている気配

鬱陶しいったらないね

俺は無視安定だとわかっているのにいら立って仕方がない


無視して次の階層への足を速める

しかし、先輩達だけでなくあのくそエルフでさえそれに近い視線向けるのはどうよ?

先に喧嘩売ってきたのてめぇだろうがよ


一寸苛々しながらも、単調にやることはやっているよ

単独なら放置し周りにいないか警戒しいたら討伐もしくは檻入りさせるだけのお仕事です

終ったら、そのまま階段探しに歩くんだけどね


この間、先輩たちは一切手出ししないし口出しもしないわりには、視線だけがめっちゃ俺を向いている、というか俺を観察している


マジでやめろ 金取るぞこのやろう…

よし、今ならアルト君達は戦闘中だから聞こえてないよね?ね?

うん、聞こえてないっぽい


よっしゃ、俺は近くの木の影にいるくそエルフ事エルフに文句言う事にした


「あの、鬱陶しいんで見ないでくれませんかね。」

「自意識過剰じゃないかね?見とらんがね」

「嘘つけてめぇらの視線が鬱陶しくってついうっかり魔獣を拘束している魔法が溶けても知らんぞ、そうなったら魔獣はきっと先輩たちの方に向けると思うのですがねぇ、この野郎」


あ?何だとこの野郎、と言いたそうな位に青筋を立ててじろりと見てくるくそエルフだったが俺は一々みられてて鬱陶しいからやめろと当たり前のことを言っているだけなんですけれどもね?


「ふん、そうなったらなったでお前の実力不足だな」

「あ”?死ねくそエルフ。だったら人の事さっきからじろじろ盗み見てんじゃねぇよさっさと10階でも何でも行ってろてめぇらには魔法なんて高度な技術使えないんだからさっさと先行けよ」

「さすが出来損ないの半端物はいう事が違うようじゃな?」

「さすがは長生きするしかできない只のご老人、俺の言いたい事は聞こえないんですかね?あ、なんだったら風穴開けて差し上げましょう、耳の穴を大きくしてやるよ」


俺がそう言ってパチンコを作り出してやろうかと思ったらアルト君が戦闘終了したのか俺を呼んできた

明らかに、タイミングというかこちらが言い争っているのを止めるためこじつけで理由を作った物だろうと思われる


「ショージ君、回復お願い。ちょっとピピュイが怪我しちゃって」

「はいはい、ポーションでいい?」

「いいよ?」


さっきのあまりでいいのだろうと思って一度使ったポーションを取り出して渡した

それにしてもピピュイ君怪我が多くないかい?

エルフがせかし、先輩達が俺の方をちらちら気にしながらもせかされるままさっさと次の階段の方を探しに行った


俺達はゆっくり採取してから下の階へと行くことにした


~サンクチャリ迷宮 三階層~


ま、言うても三階なんてあの人たちなら余裕だろうしね

・・・なんて思っていた時が俺も思っていました


うん

先に降りて行ったエルフやエルフ先輩たちがね?

死にそうになっているんですよね


なんだこれ


なにがあったかというと、俺達は三階層へとゆっくり採取してから行きました


結果、なぜか大量にあふれかえっている魔獣たちの熱烈歓迎を受けました

階層の平原が草の一本も生えていない位根こそぎ魔獣や魔鳥が犇めき合ってお互い攻撃し合い、精霊が息苦しそうに点滅を繰り返し粒子状になっては空中に消えている場面に出くわしたのだ


…えーとナニコレ、夏のコミケ会場とやらですか?

なんでこんなに大量に魔獣どもが犇めき合っているんだ?

精霊たちや先輩達、どうした

【瘴気が原因で契約精霊以外が耐えきれないため、精霊術が使えない=先輩たちはただのエルフ、ただの人間に成り下がって魔獣たちにあっさりやられてしまった模様】

うわぁ・・・・災難というほかないね


『ニャ…辛いにゃ…』


スミレでさえも、つらいというのだから、子供はたまらないと言う事なのだろう

なんでこんなことになっているのだろうか

爺に連れていかれたカマキリ迷宮よりも質悪くなっているぞ


「な、なんですかこの数は!?」

「原因不明だ!とりあえず君たちは三階層を封鎖し、二階層へ戻りなさい!」

「この状況じゃ先生精霊術使えないでしょう?!」

「馬鹿にするな!こう見えても私は教員だ!精霊術のプロだ!」


嫌なんの維持を張っているんだこの人(嫌エルフだけど)

俺が呆れ半分、どうするのか興味半分で見ているとエルフは何やら長ったらしい精霊術の魔法を唱えだした

おいおいどうすんのそれと思わなくもない

そういう俺の方にも魔獣たちは襲い掛かってきているが俺は影の手で薙ぎ払い、周りの魔獣たちを巻き込んで倒したり払いのけたりしている


「ショージ様、先輩たちをとりあえずなんとかしてください!」

「いや、今回復しても無駄だよ!とりあえず先輩たちを二階層に連れて行って!!」

「「はい!」」

「わかった!」


アルト君達三人が(三匹のウサギと一匹のアルマジロが後ろから先輩たちの足だけ)何とか戦線離脱した先輩たちを二階層の階段の付近へと運んで安全を確保した


先生だけに三階層の危機をなんとかできるとは思えない

何より俺は分身が出来る


俺は分身して本体の方は先生の方を助けつつアルト君達にエリクシェルを使うよう、渡しておいた


「何している、君も逃げなさい」

「だが断る!」

「え」

「なんで素直に言うこと聞かねぇといけねぇんですかねぇ?さっさとそのややこしい事しているの、終わらせてくださいよ。しょーがないから光魔法で守っててやるから。」


俺がそういうとエルフの目が大きく見開かれた

うっぜ、早く精霊術終らせろっていうのに


「な、生意気な口を利く…君はまだ一年生だろう、この現状を把握できないのかね?」

「ざっと100は魔獣がいますねー魔鳥は200?くらいですな」

「精霊もこんなに魔獣がいては応えられん。」

「俺魔法だから関係ないし」

「庇え切れないから、さっさと外部から増援を呼ぶんじゃ。異常状態に備え、2階層ごとに外部と連絡が取れる魔法道具がある。」

「その魔法具の場所知らねぇし」


エルフがごちゃごちゃといってくるけれども、そうそう悠長に雑談していられないんですが、それは・・・

というか鬱陶しい位にいるな…ちょいと間引くか


俺は背中に魔力を集め、羽を出して空中へと浮かんだ


下からなんかエルフが言ってくるけれども、魔獣どもの騒音に消える

キューリャさんがあとから追いかけてきて、どうする気かと聞かれた


「ちまちま入り口でとどまってて退治しても面倒なので、この魔獣の出口を塞いで置かなきゃ。土属性の魔法で爆薬を作ります、キューリャさんはあのむかつくけどエルフをお願いします」

「賛同しかねます。私はショージ様の執事ですから、私がお守りするのはお一人だけです」


うわぁ、格好いい…ってバカ違うわ!

なんか一瞬かっこよかったとか思ったわ!

セリフがイケメン過ぎて俺びっくりだよ、キューリャさん…

せめて守っているのが可愛い女の子とかご令嬢だったら!!

凄く様になっていただろうにね、相手が俺っていう残念感ね


俺はダイナマイトを作り出し、ついでに手榴弾をいくつか魔法で出す


キューリャさんは守ってくれない、と言う事なので俺はまた魔法で影分身を先生の方に出し、魔法で守るようにした

仕方ないね、俺はこれから手榴弾とダイナマイトを投下するんだよ?

危険じゃないか


俺はキューリャさんと先生に耳を塞ぐよう言ってからダイナマイトを投げる

本来投げたくらいじゃ爆発しないが落ちるダイナマイトの導火線に火をつける位俺のファイアーボールでもできる


結果


ダイナマイトのおかげで半数の魔獣が消し飛んだ

更に、追撃で手りゅう弾の雨で魔鳥達も半分くらいは消し飛んだ


少しは間引けたかと思っていたらすぐにその穴を周りにいる魔獣が埋めるように、魔獣たちが凄き大きな魔獣の波が蠢くのがみえた


「わー・・・絶望的。」

「いえ。先程の物のおかげで密集度が変わっております。」

「ま、多少ね。もう10回くらいしないと何とも言えないかな」

「そうですね。密集している地点を中心に先程の爆発魔法をお願いします」

「はいはいっと。手榴弾位なら何とかなるけど」


そう言いながら俺は弓を出して魔鳥を射抜いた

んー、何とかしてこの大量の魔獣を一網打尽にお片付けできないかなー


【できるよ】

・・・分ちゃん、そういうのは早く言おうか?

【まず、スミレに水を大量に出して貰う】

ふんふん、つぎは?

【風属性の魔法で台風を作る】

…うん?待て、風属性俺不適合なんですが?

【遠慮はいらない、つまり加減しなくていい。今回は大規模の暴風を生み出しても問題ない。むしろ片付く。】


お、おう…確かに、俺は細かい加減が苦手だから風魔法や火属性の魔法を使わないけど…

え?本当に、それするの?

【一気に片付く。そして台風を二つ作るのがコツ。】

・・・OK、やってみようではないか、面白そうだし!


「スミレ、大量に水を出して」

『にゃーい!』


スミレが返事をしてドドドドッとものすごい勢いで大量に水を出した

俺は加減しなくていいとのことなので目一杯張り切って風に動きを与えて円を描くようにつむじ風を起こし、そこからだんだん大きく風を操り台風を作り水と魔獣を巻き上げて上昇した


ふぁあ、すげぇ(語彙力皆無だけどそう思った)


分ちゃんがボケっとしてないでもう一個作れといったのでもう一個同じ物を作った

そしてそれぞれが影響し合う中にいた魔獣や魔鳥はもれなくなすすべもなく空へと打ち上げられ、風に水にあらゆるところから無様に攻撃され粒子となり消えていく


更に、比較的密度が少なくなったとはいえ、かなり魔獣がいる中、身動きが取れない魔獣たちはなすすべもなく台風に吸い込まれて先に巻き込まれた魔獣たちの魔石に当たり、石に当たり体力が削られ、討伐部位であろう角とか羽根とか草にあたり刻まれていく

逃れようと最初の方はあがくがどうにも逃げられない魔獣たちは哀れ同族を次々と巻き込んでいく台風の前には無力だった


更に台風は進んでいく

何故かというと、スミレが水圧を変え、風を進ませるのだ

…ダ●ソン、吸引力の変わらないただ一つの掃除機というワードがぽつりと頭の中に浮かんだ俺は思わず苦笑してしまった


なんつー光景なんだろう


『ミャー、此れ楽しいにゃ!』


いけない、うちの子が変な遊びにはまりそうだ

一旦魔法を解除しよう

俺は魔法を解き、風を作り出すのを止めた


送られていた風供給がやんだ後もしばらく独自に二つの風は渦を巻き15分もの長い間魔獣どもを巻き込み打ち上げて行った


『にゃーにゃー!面白いにゃ、楽しいにゃ!もっともっとグルグルするにゃ!にゃ、にゃ!』


うーん、スミレの教育には悪影響だったかもしれない

同時にこれはもうよほどのことが無い限り封印だな、と決意した

スミレ、こんな大きな魔法は俺疲れちゃうからそんなに頻繁にしないよ


『ニャ…残念にゃけど、疲れるのは嫌にゃね。』


うん、俺そんなに風属性の適性が無いから使うと疲れちゃうからね


『ニャー…お薬付けるにゃ?』


ううん、まだそこまでじゃないから大丈夫だよ。ただ、連続は出していられないかな


『無理はよくニャいにゃ。よしとくにゃ』


うん、そうだね

でもって結構片付いたね


上空から見てみると俺が台風で片づけた魔獣たちのいた所はぽっかり大きな穴をあけ魔石や素材が積み上がっていた

魔鳥は俺から逃げる様に飛んでいくので残りはサクサクと弓で射貫いた


地上の魔獣たちは1/5位になっていてだいぶ減った


そして、動きもしないし逃げもしない

なんだか、魔獣たちは大人しく息を顰めるようにしているようだ

スミレの出した大量の水のせいで足場が最悪、更に平原の地表がぬかるんだせいで足元が疎かになっているようだ

ウーム・・・そうだ、そのままぬかるんでいる地面を利用して・・・


俺は次の魔法を使うためイメージを固め、魔法を使った


ゴゴゴゴゴゴゴと地鳴りがしてそのままパックンと地面が割れ三角錐のようにして、三角錐の頂点の辺りの一か所だけ穴が開き蟻地獄の様に中に吸い込む

そのまま地面が水を排水溝の様に吸い込み、足を取られている魔獣たちは水の勢いにより吸い取られ穴へと向かっていく

そしてそのまま一定の所まで吸い込むと一気に膨らんだ地面がドカンと爆発したように破裂し、中に吸い込まれた魔獣たちは一気に上空へと打ち上げられる


今回俺の魔法使ったイメージは、火山の噴火です


台風も再現できるならもしやと思いやってみた

→できた

打ち上げられた魔獣たちは可哀そうなくらい無抵抗に打ち上げられ、地面へと素材だけになって帰ってきた

お帰り、俺の錬術素材


『にゃー!どっかーん、にゃ!にゃー、もっかい!もっかい!!』


楽しそうなスミレだけど、意外にこの噴火するの魔力が…ガッツリ喰らうんですがねぇ

一回につき1400ってお前…燃費悪い…

台風よりも魔獣を吸い込んだりした分お片付けとしての規模は大きいけどさ…

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