一度あることは二度三度あるという言葉がありますよね(遠目)
[アルト君]
[ねぇ、他にも灯りの魔道具ってあるの?]
『あるよ。帽子に明かりがついていて、被るだけで明かりがつくもの。これは帽子を取ると明かりが消えるようになってるの。欠点は、自分の頭についているから、動くとそのまま明かりも一緒に動くから、戦闘とかがある場所には向かない。』
勿論この灯り付き帽子の元はヘッドライトだ
真っ先に思いついた灯りだけれども改善しようのない、欠点のせいですぐに影送りになった物である
洞窟とか狭い所で両手を使って安全を確保するためなら優秀だと思ったんだがなぁ…
[ルネア君]
[た、確かに迷宮とかダンジョン向きではないですね]
[カフィーユ君]
[そうですね。ただ、戦闘がなくて狭い所に入る時には重宝すると思います。鉱山とか。]
[ルネア君・アルト君]
[なるほど、確かに!]
おぉ、カフィーユ君流石に鋭い
事実そういう目的で使われていたものを魔道具で表現したものだからね
そう思うのも無理はない、というかすぐに思いつくものだろう
[カフィーユ君]
[他はないのですか?]
カフィーユ君は期待しているような目で見てきた
他・・・と言われましても灯りは魔道具を5つしかないし3つしか実用的な物はないぜ?
凄く期待されているけど、ね
『と言ってもなー…明かりの魔道具はランプ、帽子、メガネ型、時計、バッチの5つだよ』
俺がそういうと目を益々輝かせて詳しく聞かせて欲しい、そう言ってきた
新しい玩具を製作する制作会社は設立していませんぜ
そんな新しい玩具を早く見せて欲しい、おもちゃで遊ばせて欲しいと顔に書かれてても仕方ないぞ?
『…あー、メガネは暗くても灯りを付けたように見える物だよ。魔力を耳にかけるつるというところにある魔石に流すと効果が出るようになってる。手も空いていて暗い所と明るい所に両方すぐに対応可能、さらに魔法でマップが表示可能、敵の魔物が色付きで赤く出る。欠点はこれが眼鏡であること。ずれやすいから戦闘には向かない。』
此れの元はナイトスコープと通常の眼鏡だ
[カフィーユ君]
[眼鏡だからこそ落としたりしそうで怖いですね]
[ルネア君]
[眼鏡、ですものね。でも明るい世界のように見えるのはいいですね]
[アルト君]
[確かに!]
でもよく考えてみたらわかるんだけど、此れ探索魔法に効果丸被りしている所あるんだよね…ははは(遠目)
敵やマップ、更にトラップが分かると言う点ではバンクルでも賄えるし、探索魔法でパパパと分かる物しか表示されないし、計測魔法であっさり敵との位置もわかるし…
本当、なんでこれにしたしって思われても仕方ない
そのためこれも俺には一度も使われることなく影送り行きです
きっといつか改善点を思いついて何とかするよ
未来の俺、お願いします
【昇次は未来に問題を先送りにした】
……………そんなこと、ない、よぉ?(滝汗)
[ルネア君]
[あの、バッチはどういう道具なのでしょうか?]
『服に着けて前方を照らす魔道具だよ。胸元に着けて魔力を流すと前を明るく照らすものでね、服に着けているから落ちたり手を塞ぐ心配はないし、大きさも邪魔にならない程度だから問題ないよ。ただし、問題はバッチだからつけたり外したりしすぎるとなくしやすいってこと。』
これは胸のポケットライトを参考に魔道具で作った物だ
小さくて女性に人気、だが俺にとっては影送り
小さくて夜まで灯りが手元にある、さらに魔力消費はたったの2~5とリーズナブル
だが影送りだ
俺には必要ないのだから仕方ない
ランプの方がより幅広く広範囲に照らせるからね
バッチタイプの明かりは町中の女性、特に奥さん連中に大人気です
眼鏡タイプは逆に男性に人気だ
何せ暗い所を眼鏡一つで進めるし、オンオフ切り替えも直ぐだし、魔力消費も少ない
(だが俺には必要ないので影送りです)
時点で時計タイプ。
この世界の男性は、家事なんかはしないから余計につけたり外したりが少ない物ね
あ、時計タイプと言ってもバンクルとは違うからね
腕に着ける、お手軽な明かりで某少年の名探偵の、あんな感じで明かりが腕に固定してあるバンドでくっついてある、魔力を流したり止めたりすることでオンオフ可能
欠点は手の方は空くけれども結局手首に着けているので手をかざしながら灯りを付けなきゃいけないってことだけれども、意外や意外、こっちの世界の既存の明かりよりも明るくて魔力消費も少ないから一寸したものを探すときや夜道の巡回に役立つんだそうです
でもってこれはお父さん世代の人たちが付けるのを見てなぜか真似したがる子供にものすごい勢いで大人気になったんだったな…なんか、変身しそうでかっこいい、だそうです
世界が変わっても、男の子には変身願望はあるんだねと変なところで共感を覚えた
あと単純に大人の持っている物ってかっこよく見えるのかもしれないね
憧れ、なのかな?
実用的で今の所欠点のない物って、やっぱり最後に作ったランプなんだよね
最後まで試行錯誤してたけど、戦闘や罠がそこら中にあるであろうダンジョンや迷宮に行くならランプタイプが一番なんだよね、自動追従してくれるし、増えるし、何よりも魔力負担が少ない明かりシリーズの中、一番拘ったから一番思い入れがあると言うか…
逆にそうでもないけど人気だったのがバッチや時計タイプの明かり
試行錯誤はしないし、こんなのがあればいいなーと適当に作っていたら出来た、みたいな感覚でお手軽に作れてしまった為余りにもお粗末な結果になったと自分では思っている
…その後こんなのできたよーと奥様や旦那さんたちに見せたら一回試させろと言われじゃあ私にも俺にもとあっという間に5人から10人、20人と増えていき、噂が噂を呼びどんどん俺の知らない所で欲しいと言う人が出てきたので急遽増産してお菓子とかもらった
お菓子一杯貰ったのでミーシェちゃん達と分け合って食べたけどそれでもしばらくは食べきれなかったよ
ミーシェちゃんの影に入れて置いたけれども、それでも数週間はそれだけで三時のおやつはすんだくらいにはあったよ
まぁ魔道具って本来なら庶民の手には中々手に入らない貴重な物や訳の分からない物が多い中俺の作る物は素人でもわかるようになっているし、仕組みだけじゃなく魔力量もそんなに多くないからすぐさま明かりシリーズとかプチ魔道具シリーズは割と人気で玩具感覚で子供にまで広まっているのでドラゴニア家の国内ならばいいけれども魔道具シリーズは裏とか壁面にドラゴニア王家のマークを付け、国外に行く人は魔道具使っちゃダメという法令が出来た
マジごめんなさい…でもドラゴニア家の人達は凄く喜んでくれたからいいよね!
(え、それで誤魔化そうとするな?ハハハそんな事をしていないよー?)(滝汗)
そんな明かりシリーズを紹介していたらエルフが俺の方を睨んできて気が散るから大人しくしていろとか言ってきたので俺は何もしていません、といってやった
事実大した事してないし、それよりこの俺の足元に群がってきている動物達どうにかしてくれませんかね、と小一時間
そしてそのまま聞いて 聞いてワードで皆と雑談して半日を過ごした
そしてお昼になったのでキューリャさんに案内してもらい自室へと帰りそこで俺の料理が食べたいと言うので生徒会メンバーたちの分も含めて大目にから揚げとサクラエビ、長ネギ、それと適当な物で作ったかき揚げ、更にフキノトウとかを上げて海老天も上げてうどんとそばを作った
完璧じゃね?ふふふ、さて皆はどういう反応するかなー
生徒会メンバーには汁の源汁を渡しといた
水で薄めてくれると思うし大丈夫だろ
天ぷらも一緒にそばやうどんも一緒に影分身へと送り、影経緯で皆に送った
魔石が光ったから多分シェンフ君達に届いたんだと思う
メッセージを見てみると、ルールウド君から“送って”メッセージで来た物だった
『〈食べ物ありがとう、凄く先輩たちが喜んでいたよ〉』
『それはよかった。うどんとか余った?』
『〈いや、コントロル先輩が余ったら魔獣にやるって言ってて、一人占めしたよ〉』
…何やっているんだあいつ…(呆れ)
まぁコントロル君には狼君がいるからね、仕方ないね
でも独り占めはどうかと思うけどね
『仲がいいようで何よりです』
『〈うん。じゃあね〉』
『ばいばーい、薬が必要ならいつでもいってね』
『〈うん〉』
まぁポーションがまだ残っていればそれもまだ必要ないだろうけれどね
そう思いながらも天ぷらそばと海老天うどんをカフィーユ君達に持って行った
サクッとした衣が面白い触感になって、美味しい!!
かき揚げもいい感じに上がってる
「「美味しいです!」」
「サクサク!不思議!」
カフィーユ君とルネア君が頬を押さえてうどんを食べて目を輝かせた
アルト君はてんぷらをザクザクと食べていて美味しそうにしていた
うん、好評のようで何よりです
異世界の俺の食事が受け入れられてきていて、食事の上手い美食国家の日本人で良かったと思う俺でした
これがもし他国でもそうなのかな…ま、俺は日本人だからこう思うのかもしれないけどね
食事が終ってからヒマになるわけだけれども、ルネア君がバングルの使い方を教えて欲しいとのことで、ナビゲーションの使い方を教えてあげた
「俺が移動するから、俺の名前を触って、何処にいるか場所を教えて貰ったらナビゲーションってところを押せばいいよ。俺少しだけ隠れておくね」
「は、はい!」
と言う事で俺は校庭まで行ってみました
随時俺はここだよーとバンクルが教えるので隠れるもないんだよなぁ
校庭に透明になってやってきて、こっそりと影の中に入り俺は透明化を解除した
バンクルでメッセージを送ると今からナビゲート使っていきます、と何ともつたない返事で返ってきたのでつい微笑ましくなった
しばらくしてから三人がバングルを見ながら歩いてくる
ナビゲートモードはバンクル上の地図に矢印がでて目的の人物の元にまで案内してくれるからそれを見ながら進んでいるんだと思う
俺は木の影へと移動して、こっそりと影から出ておいてあげた
影だとわかり辛いからね
数分もしない内に俺の元まで移動してきた三人
「「いました!」」
「ショージ君発見!」
そう言って俺の元へと駆け寄ってきた三人に、子供らしいなぁ、とか元気だなぁ、とか思ってしまった
「うん、見つかっちゃった。というかバンクルで案内してるんだからそりゃそうよ。」
「「「ねー。」」」
君たち仲がいいですね
いつの間にそんなに仲が良くなったんだい、お兄さん少し寂しい…
暫くバンクルの話をしていたらその場にいた上級生たちが俺たちの方を見てきてあれは何だろう、とかお前は知らないのか、僕も知らないとか、色々と呟いているのを聞いた
「じゃあ俺の部屋に行こうか。」
「は、はい。戻りましょう」
ルネア君は半分獣人だからか、先程の呟きが聞こえたとみて周りをきょろきょろしてそわそわ落ち着きのない様子で早く戻ろうと言ってきた
大丈夫、そんなにそわそわしなくてももしここにいる君達三人に手を出そうものなら俺の魔法が火を噴くぜ
爆発魔法的な意味でもな!
俺はひそかにそう思いつつも自室へと戻ろうとした
「そういえばショージ様、教室で見せて頂いたあの板。どうやって使うのかは見せて頂いたのですがもう一度拝見したいです。確か、広い所で使うものだと申していましたよね」
「えー?あー…スケボーのこと?」
「…いえ、名前はわからないのですが。板に乗って、教室中を動いていた物です」
「うん、それこれかな?」
俺は魔法でスケボーを出して見せるとこくこくとカフィーユ君が頷いた
仕方がないけどスケボーって初心者向けじゃないんですが、大丈夫なのかな…
俺がカフィーユ君に貸してみるとくるくる回して不思議そうに眺めた後乗ってもいいかと聞いてきたのでいいよと言いつつ乗り方を教えてあげた
数分後何とか転ばなくなってきたのでほっとしながらも見ていたらルネア君とアルト君もやってみたいと言ってきたので俺はインストラクターか何かかなという気分になりつつも教えてあげた
土属性の魔法で板と無属性でゴムタイヤ(小)を出し組み合わせるだけの簡単な物なのに結構喜んでいるようで何よりです…
シャーッと軽快な音を立てて滑っていくカフィーユ君達を見て上級生達も羨ましそうに見ていたがとうとう俺に出せと言ってきた
まぁ他人がやっていたり持っている物って羨ましく見える物だから仕方がないのかもしれないな
そう自分に言い聞かせてスケボーをひたすら10台も作ってあげた
交代で使うようにと注意してから喧嘩をさせないように注意して、それから乗り方を教えてあげた後土魔法でわざとらしくも大きな坂や障害物をだしてあげた
そして俺がお手本でスイーッと走って見せたらカフィーユ君達も嬉々として走り出して、俺についてきた
しばらくしたら上級生たちも俺の出した障害物の上を自由に走らせあちこちに友人と走り回ってみた
そしたら楽しかったのか、どんどん走らせて、ずるいとかいい加減変われとかにぎやかな子供たちの声がしてきた
(しかしそれも直ぐに止めることになったが…。)
「ショージ様!何、なんて物をおつくりになったんですかあ!」
あ、ステフィム先生だ
校舎の中からステフィム先生が走ってやってきた
俺がピタッと止まってあげると肩で息をしているステフィム先生も俺にやっと追いついてきたので更に少し待ってあげると障害物を指さしてあれは何だと聞いてきた
「何って、スケボー用の障害物です!」
「どれだけ大規模な障害物なんですか!というかどんだけ無茶をしているんですか!魔力量は?!大丈夫ですか?眩暈などは?」
真っ先に心配してくれるなんて良い先生だなぁ
まぁ俺はこれ位なら問題ないんだけどね
「大丈夫です!」
「だ…大丈夫ならいいのですが、あまり調子に乗って魔法をお使いになられると倒れますよ?それと、この障害物は今すぐに消してください、校庭だと目立ちすぎます」
「はーい。魔法消しますよーーーーー!」
俺が上級生に呼びかけると遊ぶのを止めて障害物やスケボーを惜しげに見つめる上級生達だったが俺は遠慮なく消した
先生に文句言いたそうにしている上級生たちを先生はにっこり笑って各自戻るよう言った
教室に戻る上級生たちを尻目に俺とカフィーユ君達も俺の部屋に行くことにした
「ショージ様、このような巨大な物を作る時には職員かもしくは成人している人などに監督許可を貰って頂かないと困ります。もしくは私に一声おかけください…急にこのような物を立てると周りが混乱します、というかしていました」
「…そ、それはすみませんでした」
誰が、とは言わない
恐らく生徒と、職員全員が、だろうと言う事が分かったからだ
なぜわかるか?…窓から校庭を見ている人たちが沢山いたのが分かったからだ
本当に申し訳ございません…俺自身はそんなに、派手に魔法使っている気がしていないんだけどね、申し訳ない
「ショージ様は一応まだ初等部に入学したばかりですのであまり派手な事をなさらないようご忠告しておきます…教頭先生の様に気に入られますよ」
「それは困るので気を付けます」
「ぜひ、気を付けてください」
俺がそういうとステフィム先生が胃の辺りを摩りながらも幸薄そうに微笑んだ
なんかステフィム先生いっつもこんな表情しているなぁ…
俺に会うたびこんな顔してない?
え、俺のせいだろ?知らんな
教室じゃなくて自室へと戻った俺達はそのまま授業に出る事が出来ないので教本を見ながらキューリャさんやほかの従者さん達に教わりながら勉強をしました
え?エルフさん達はどうした?
エルフさん達は後で迎えにくるからっていうから俺はそのままでいいやとも思ってます
どうせ難癖付けられるんだしね
勉強をしているとコンコンと一時間後にノックされた
一時間も何していたんだか…スミレ、おいでと呼び掛けてスミレを俺の首元に襟巻にした
スミレはニャーと一鳴きして大人しく俺の肩に乗って、丸まった
ノックしてきたのはエルフさんだった
「今から迷宮へ行きますよ、くれぐれも邪魔だけはしない様にするんじゃな」
誰がだよこのくそエルフ
誰が邪魔するか、バーカ!
むしろ俺の邪魔すんじゃねーぞ、エルフさん!
俺は基本的に魔法だけが取り柄だと思っていたら大間違いだぞ(多分!)
…エルフ、今まであったやつ…性格悪いのしかいねぇな…
レシェルナさんやトーマスさん達が希少種だろ…
これは…俺が人間だったからだろうか…それとも、元々そういう種族なのだろうか
【元々エルフは自分の里の者以外は受け入れがたい性格している。自分たちが一番知識を持つと考えていて、自分の里の者を守るため仲間意識が凄く強い。その分自分の懐に入れた者には甘い。どこまでも寛容になり、一回外部に傷つけられると激怒する。それは、プライドが傷つけられた時でも同じ。】
お…おう…
プライド、ねぇ…俺もうアウトじゃないか?
だって精霊術馬鹿にしまくったし…
【相手が悪かった。諦めて頂こう(にっこり)】
・・・分ちゃんがこういっているのだから、いいか
【うむ。あいつらのプライドなんてくそくらえだ】
分ちゃん…言い過ぎではないですか
【いいえ、決して言い過ぎではありません】
左様ですか
【はい】
・・・
分ちゃんは相当エルフさんが気に食わない(俺もだけれども)ようですね
で、迷宮に行くんだっけ?
回復、アタッカー、どっちも任せろバリバリ!
【やめて】
分ちゃんも俺に慣れてきたね
【まぁね】
「迷宮…不安です。僕たち、まだ魔法もきちんとできないのに」
「大丈夫、俺がみんなを守るから!」
「「…心強いです」」
「やりすぎてエルフ先輩たちの邪魔にならないと良いのですが…。教本によると精霊術と魔法はお互い反発し合うって…書いてありましたよ」
そうなんだけど、それはまぁうまいことやるよ
スミレと共にカバーし合うさ
精霊だからね、スミレは。
魔法と精霊術は反発し合うけれども、スミレと俺は結構相性いいよね
『ミャーも仕方にゃいから精一杯頑張ってあげるにゃ!ショージ馬鹿にされるにゃんてミャーも馬鹿にしているのみゃ!許せんニャ!』
す、スミレ迄お怒りになっていらっしゃるんですが、それは?
エルフは精霊術を使うのに、精霊のスミレを怒らせたら駄目なのでは?
『〈ショージ君、薬をくれないかな〉』
おっと、シェンフ君からも薬クレクレメッセージが。
はいはい直ちに送りましょうねー
ポーション5本セット10個送りました
『〈ありがとう…後、ポーション一寸でよかったんだけど…(汗)〉』
えへへ、送りすぎちゃったんだぜ
でも でもあれなんだよ、此れから俺も迷宮に行くらしいからね、仕方ないね
『俺も此れから迷宮行くらしいので頻繁にお薬供給できないかもしれないから』
『〈え、迷宮行くのかい?ダーティ先生、迷宮余り好きじゃないのに〉』
『そうなんだ、まぁ興味ないけど。』
『〈あ、魔法使いすぎには気を付けてね。精霊術と相性悪いから難癖付けられるよ〉』
いいえ、もう手遅れです
難癖付けてくるのはわかってましたしお寿司…
スミレが協力してくれると言うので精霊術を中心にお願いしようかな
「スミレがいるから大丈夫だもんね」
『ミャ―!ミャーに任せろニャ!』
「うん、任せるよ!」
俺がスミレと話していると不思議そうな顔をして俺の方を見てきたカフィーユ君達だった
【所で昇次は忘れているようだが、精霊の友人になったから精霊術使えるんだが】
・・・あ
そう言えば、そんな事言われてたね
本当にすっかり頭の中になかったよ
だって今まで魔法しかできなかったのに、出来ると言われてふーん、位にしか…
【忘れてた言い訳、乙】
うるさいやい…
っていうかそれならなんで分ちゃん口出さなかったの?俺が魔法使うんだから精霊術使えないよってアルト君達に言った時
【精霊術使えても使えなくてもほぼ外見からはあまり変わらないようにみえる。今まで魔法を使えたのにいきなり精霊術使えるようになるのはこの世界の人たちにとってあり得ない事。つまり異常。】
・・・そ、そうだね?
【ただでさえ昇次は魔法をバカバカ使っていて魔法が使えることをアピールしてきた。そこで精霊術使えるなんて言ったら病気疑われるレベル。後色々とトラブルに成る。エルフに睨まれる位なら可愛い物だと思えるほどトラブルに成る】
・・・・・・ほ、ほぉーん…???
【非常識。ということは希少種扱い。】
お、おう、そうだね?
【 攫われるリスクが高まる】
それは大変だし困るな、うん
【精霊術が使えることは、秘密にしておいて後で魔法並みに使いこなす練習すべき。奥の手はいくつあったっていい。魔法はもう隠す事が出来ない位に派出に使っているから、いい隠れ蓑にするしかないね】
は、はひ…
【とりあえず昇次は今まで通りに、魔法しかないと思わせる方が得策。いいね?】
は、はーい
【些細な精霊術なら契約精霊のスミレがいるから、精霊のせいだと誤魔化せるが精霊術は使わない方が無難だ。発動したら厄介だしな】
お、おう。今まで通り魔法使っていればいいって事だね?
【まぁ当分はね。】
脳内で分ちゃんにお話ししていたらエルフさんは俺達を連れて先程の人間とエルフの先輩たちのいる教室へ行き、それからこちらを見下したような蔑んだ目でチラ見した後鼻を鳴らしてエレベーターへ乗り、地下だろう所まで降りて一度爺に無理やり連れてこられた薄暗い廊下へとやってきたのだった
~ダンジョン部屋~
等間隔で並ぶように設置されている青白く発光している扉の横にはプレートがありダンジョン名や迷宮名が書かれている
照明器具は扉よりも狭い感覚で並べられていて、足元を見るのに苦労は一切しない
・・・ここにくるの2度目何で、特にいう事ないっすねー
ルネア君とカフィーユ君はびくびくしているのか俺の後ろにいるし、アルト君は目を輝かせて扉や壁を見ている
…君たち反応が分かりやすいね
あ、言う事あったわ。
先輩たちはテントでも貼るんだろうか、と聞きたくなるくらいの大きいリュックサックを従者さん達に持たせて自分でも小さいリュックサック、水筒、ランプに杖とごちゃごちゃ持っている
・・・邪魔じゃ、ないのかな?
よぉわからん
あれ全部、必要なんだろうけど…万が一の備え、なんだろうけど…
俺にとっては邪魔でしかない、気がする…嵩張ってるし、戦闘時はどうするんだろう
「しょ、ショージ様、どうしましょう…ぼ、僕まだ魔法上手く使えないのに」
「僕も、不安です…」
がくがく震えて怖がっているルネア君と不安そうにしているカフィーユ君が俺にそう言ってきたけど俺としては二度目だから、しかも爺の時の様に急じゃないからか滅茶苦茶平然としていられるし平気だ
爺がどこかで“わしのおかげじゃろ”などとのたまう気がするがてめぇのおかげじゃねぇからな!
「大丈夫、攻撃よけきれそうになかったら俺がフォローして壁作ってあげるから!」
「「お、お願いします!!」」
「ふふふ、すっかり二人のお兄ちゃん、みたいだねショージ君」
「お、そういう事言うとアルト君はかばわないよー?」
「えー?それは困るなぁ。僕の分もお願いするよ」
「ふふ、了解。任せておいて、俺がみんな守るから。」
薬も、魔力もたっぷりふんだんに使って守ってあげますよ!
「ふん、能天気な奴らだ。威勢がいつまで続くのかの」
べーっだ。お前らなんか守ってやんねーからな!
【全くだ!“私”がいる限り昇次がヘタをすることないぞ!】
…う、うん、その言い方だと俺が普段ヘタをしているかのようだぜ…
【え、普段ヘタをしていない、そう思っていた、だと?】
分ちゃんお黙り
【 】
エルフと先輩たちはとある扉の前へと移動した
その扉の上のプレートにある名前は、『サンクチャリ迷宮』となっていた
・・・・・・似非っぽい名前だなぁ
なんだ、サンクチャリって…
【サンクチャリとサンクチュアリーは別物だからな】
あ、はい(汗)
分ちゃんに先に言われてしまったでございます
【サンクチャリはそういう名前の魔獣。昇次の世界でのイタチに似たような姿の魔獣で前歯が鋭く、サンクチャリは4・5匹の群れを作り行動する。別にサンクチュアリーとは似ていない。】
何となく似ているなーと思っただけじゃないか
そんなに厳しく言わなくとも…
【厳しく言ってない、違う物を違うと言っただけだ。】
あっはい
【ここのエリアボス、サンクチャリ・キングはクイーンを常に連れている。一対の攻撃をしてくるから注意しとけ】
わぁ、異世界でもリア充基、リア魔獣がいるのかよ
リア充死ねし
散滅すべし(ギリイイイイイ)
【僻み乙】
ち、違うし?!決して僻みなんかじゃないし?
俺が分ちゃんとじゃれ合っているとエルフが今日は10階層まで行くと言ってきたので初心者に甘くねぇなぁ、さっすがお高いエルフ様―と俺が言うとジロッと睨まれ、無駄口叩くんじゃないと言われた
「聞いた?エルフはこれだから駄目だねー。人を思いやるって言葉を知らない。僕達は5階層だけで遠慮しますねー。初心者ですから~。」
「ふん、流石は低級な奴だ。監督官の私が10階と言えば10階層に行く。お前たちは勝手に帰るんだな」
「ぜってぇに回復させねぇ」
「ふん!ハーフなんぞの回復術なんぞあてにするものか!行くぞ!」
エルフはマジ苛立つ
【全くだ】
エルフや先輩たちはさっさと扉を潜って青白い光へと進んでいった
俺も行こうとしたがルネア君達が俺の腕を引き留めた
「んぉ?!な、なんぞ?」
「あ、あの、喧嘩はよくないです!」
ルネア君…俺は喧嘩したくてしているんじゃあないんだよ?
相手が悪いんだよ?
「喧嘩、というかなんというか…。向こうが突っかかってきている、それだけなんだが」
「怪我してたら治療はしてあげて下さい、可愛そうです」
ルネア君…全く、ルネア君がそこまで言うなら一回だけ回復してやるか
「じゃあ、一回だけ回復してあげることにして差し上げましょう、ふふふ。ルネア君に免じて、ね」
「よかったです」
ルネア君はほっとしたような表情で胸を撫で下ろした
うーん、ルネア君は優しい人だなぁ(半獣人だけど)
耳がくてっと倒れていて心底安心したんだろうことが伺えた
そんな安心しているルネア君、ちょっと可愛い
カフィーユ君がルネア君に甘いなぁとか言っていて、俺もそこは同感だけれどもルネア君のいい所でもあると思うよ
まぁ本当に、一回だけだけどね
そう思いながらも俺とルネア君、カフィーユ君、アルト君は先輩たちの入って行った迷宮へと入っていくのだった
爺に連れられて行った、カマキリだらけのあんな迷宮じゃなきゃ、どんな迷宮でもルネア君達を庇う気で入るんだけれども…俺の魔法が通じる程度の魔獣が出る所であることを願うばかりです




