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お試し期間という名のたらい回しが始まるヨ

キューリャさんと予期せぬ遭遇を果たして(?)しまったけれども、まぁ俺は気にしません

だってキューリャさんは俺の部屋に一緒にいるし、俺の執事さんなんだから、度々こういうハプニングなんだから仕方ないし避けようがなかったんだから

だから、さ…俺自身は気にしていないので、キューリャさんも落ち込まなくてもいいし、カーペットの上に正座からの土下座はしなくていいんですけども…。

誰か、キューリャさんに言い聞かせてください、俺はそこまで気にしてないのでやめてくださいと言って聞かせてください

その後しばらく、キューリャさんは落ち込んでいたので滅茶苦茶俺は慰めてから寝ました


~翌日~


えーと、学園に入ってから6日目です

今日はいよいよチームメイトお試し期間のスタートです

眠いです


なんでそんな事言っているかというと…


「おきんか小僧」

「うるへー…なんでお前に起されにゃならんのだ」


爺が俺の部屋に奇襲してきてるのです

早朝5時半です

くそ眠い・・・


ここは俺の部屋だし、俺はまだミーシェちゃんの夢の中にいてお話ししていたかったと言うのに、爺に強制で起床を促され着替えさせられ、無理やり連れだされて朝食すらもとっていないのに校長室へと連行されたのだ


校長先生の部屋には、同じように叩き起こされたのだろう眠たそうにしている生徒会メンバーと見知らぬ先生がむすっとした表情でそこに居た


「……なんで生徒会メンバーと見知らぬ先生がここにいるのか聞いていい?」

「あー、ショージ、この人が、ダーティ先生だよ。そして僕達がいる理由は教頭先生が…」

「一遍死ねくそ爺」

「口が悪い…よ?ふぁあー…ぁふ、眠…」


ルールウド君も眠そうで、今にも瞼が閉じそうになっているのを必死に擦って起きていようと言う涙ぐましそうな努力をしている


「ダーティ君はしっかり起きているうちにノブレに合うとやたらと文句言ったり突っかかってきて騒ぐからね、寝ぼけている時に挨拶を済ませてしまおうと言う気だろう。」

「そうじゃ。」

「てめぇの都合でうちら振り回すんじゃねぇよくそ爺。生徒会メンバーほぼ寝てるぞ、いいのかそれで」

「かまわん。こいつらは後ですぐに迷宮に行くから連れてきただけじゃ」


爺…朝っぱらから無理やり連れて行くんじゃねぇよ

爺は老人だから朝早くても大丈夫かもしれねぇけどこっちとら眠いんじゃぼけぇ!


「…可哀そうに…」


俺がそういうと生徒会長さんがこれくらいは慣れていると言うので、あまりに哀れになったので俺は影分身をルールウド君と生徒会長さんとシェンフ君の影へと送り忍び込ませてあげた


「これで俺があとで食べ物や薬、上げるからよかったら使って?」

「憐れまれてるね…ハハハ…いや、まぁ有り難く?貰っとくよ、うん…」


あとでおにぎりとインスタント味噌汁、カップタイプとカップラーメンを送ろう

お湯はきっとなんとかできるでしょ、キキョウさんとルールウド君がいるんだから火と水はあるわけだしね


薬は…ポーションでいいかな


くそ爺がダーディ先生(仮)に俺の肩を掴んで向き合うようにさせて俺の紹介を雑にした


「ダーディ、この小僧がわしのお気に入りじゃ、壊すなよ?ちゃんと返せよ?」

「…むにゃ…ふぁあー…んー…なんじゃこんな朝早くにそんなこと…むにゃむにゃ」


可哀そうに、この先生ほとんど寝ているじゃあないか…

俺も眠い中起きたけどほぼ寝ているぞこの人…

それと誰がいつてめぇの所有物になったんだよ爺!!

なんでてめぇの物になってんだよ、ふざけんな!!返せってなんだ、返せって!!

ファッキュー!


あ、ちなみに見たことの無い先生はエルフ耳で金髪、横髪が三つ編みになっていてそこの部分だけ色が違う緑色だった

腰まで伸びている長髪で三つ編みにされている髪以外は金なんだけど、髪留めが赤というなんか目に忙しい人だった


服装は白のロングコートに、体の線に沿って縦に緑色の太い線が入っていて、その上には金色の刺繍で草の模様と蔦の模様が入っている物を着用している

靴はくるぶしの上辺りまでの短いブーツを履いている

赤い6角形の15㎝位の大きさの宝石が杖の先についている物を腰紐に蔓下げている


ベルト代わりの腰紐に、輪っかが付いていて杖のフォルダー代わりになっているようだ

短杖を腰に下げているけど、奪い取られたりしないのだろうか…

というか杖なんてどうするんだろうか…魔法は杖なしでも使えるしなー…

【精霊使いは精霊術を使ったり精霊術をどこに出したいかと精霊に伝える時に杖、もしくは指輪を必要とする】

なるへそ。納得した


眠たそうなエルフ先生

俺も眠いです


「昇次さん、ボクねむーい!無属性の分身の作り方教えてよ、代わりに行って貰う―」

「いや無茶言うなし…自分で頑張ってくれ。俺も眠い…」


素で返すと遊技君は残念そうにそっかーとか言った

本気で眠いのか、その声もあまり元気がなかった

俺は何で爺に呼ばれたんだよ…


「ダーティ君、この子が噂の期待の新入学生のドラゴニア第二皇子のショージ君だよ」

「むむ…む?うー…」


目を擦っていたがパチッと目を開いてエルフ先生が俺を見た


「…うむ…わしがダーティじゃ、一週間わしとわしの目をかけとる生徒たちに危害を加えたり足を引っ張るでないぞ。魔法なんぞという卑屈で卑怯な力を持つお主がわしらと釣り合う何ぞ百年早いわ」


…なんかいきなり喧嘩売られたなう

【やるか、このくそエルフ。魔法の意地見せるぞこの野郎】

分ちゃんがお怒りなう

【昇次、このくそエルフに磔の刑を実行する許可くれ】

何物騒な許可求めてんだよ、駄目に決まってんだろJK

まぁ?家の分ちゃん、ないしは俺の魔法を馬鹿にしてくれたんだから俺この人たちを嫌い認定で徹底的に嫌っていいってことでいいかな?

【あー、いいっすねー!^^】

うむ、じゃあそういう事で、徹底的に無視、もしくは敵対で。


「先生の方こそ、俺の足引っ張るようなら遠慮なく、俺出ていきますので―。」

「ふん、きさまなんぞ光魔法抜きならただのハーフだ、何ら困らんな」


よしこの先生は敵だ

俺の魔法の便利さを知らないな、馬鹿め!

分ちゃん、徹底的にこの先生には魔法を使わない様にしよう、いいね

【ラジャー!( ̄▽ ̄)ゞ】

うむいい笑顔だ(顔文字だけど)


俺とくそエルフ(すでに先生はつける気失せた。こいつはくそエルフ確定だ)のやり取りを見てなぜか納得したように頷いている爺と生徒会メンバー数人…


「ショージ…自ら敵を増やさないで…お兄ちゃんかばえなくなっちゃう…」

「そこはお兄様に期待してます」

「ハァー…頭痛いよ、もう…」

「えへへー」


俺が眠いままそう言いつつもう戻っていいかと聞くと校長先生は良いよと言ってくれたので俺は影の中へと潜り込み自室へと残しておいた自分の影分身の影へと移動して、そこでベッドに倒れ込むように眠った


あのね、早朝と言っても過言ではない時間帯なんだよ?

いくら早起き推奨されている子供でも無理ってもんでしょ

おやすみなさい・・・

・・

・


えー…6日目の朝です

再び朝の挨拶からし始めるのもなんだけど、おはようございます

今度はきっちり朝食を食べ終えて紅茶を一口飲み、ゆったりのんびりしてスミレの朝の餌を与えている時でございます


着替えはもうすでにしてあるので整える程度で、髪の方も寝癖チェックしてばっちりでございます

そして今日から一週間のあの癖の強そうなエルフがいるチームへとお試し期間になるわけですが俺は早速行かなくてもいいんじゃないか、そう思っている次第でございます


態々喧嘩売られた相手の元に行く必要、ある?

なくね?はい、今ここでございます


このチーム加入お試し期間はさぁ、決める権利は俺の方にあり、向こう側は接待ないしは受け入れる側なわけですよ

喧嘩売られてむすっと来ないような優しさは持ち合わせにないのですよ


要するに、俺に足引っ張るなと、魔法を卑屈だの卑怯だのと言ってくれた先生の元になんか俺が行く必要、ないわけ。

力だけ貸せ、後は邪魔するなと露骨に言われ、はいそーですよね、へへへ、なんざいわねぇんだよ。それこそ出直してきな、ぺ!


と、言う訳で俺は今日から一週間図書館にこもろうと思います

アルト君達が来たら即移動したいと思います

あ、それか学園から出てレシェルナさんのとこ行こうかなー?


メジェストさん(ドラゴングランマさん)の所で修業もいいなー

勝手に出ていくのは差支えがあるだろうからちゃんと校長先生に許可を貰おう


え?大人が言いだした事撤回するんじゃあないって?

振り回したのはお前だろうって?


いや、お互いに気に食わないのになんで俺の力だけ搾取しようとしていて、しかもそれが分かり切ってんのにそんな事言われないといけねぇの?

振り回した?別に勝手に向こうが回ってるだけですけど?

俺は、普通に学園生活を送ろうとして教頭にくそ爺に気に入れられて、そのせいで巻き込まれて廻ってる馬鹿のチームに入れられようとしている、被害者ですよ?


はー…多少下出に出るならまだしもなんであんな否定されないといけないんです?

俺の方が決める権利あるのに、なんだあれ

上から見下しやがって…ぜってぇ怪我しても知らねぇ。


なーんて思うけれどもそうとは言えない、俺がいる

良くも悪くも日本人ですから…遠目になりつつも俺は仕方なく、ハーッと大きく息を吐き、嫌々ながらも一週間何を言われても我慢して魔法は一切使わないで上げよう


だって俺は光魔法使わなくていいよね?

【使う必要、なし!大怪我して死にかけても知らん、あんな言い方遺憾の意だ。“私”はただの魔法じゃない、ショージのオリジナル魔法だ!その“私”に卑怯だ卑屈だの…オコだ!】

うん、分ちゃん自身の事を言ったわけではないけど、凄くオコだし良いよね


校長先生と共に俺の部屋にあのエルフがやってきた

その後ろにぞろぞろと4人の子供のエルフに、3人の人間がいた

明らかに、こちらをじろじろと見降すように見てくるエルフどもと、物珍しそうに見てくる人間さん達

…先程決めた、決心を揺るがして一週間、ふけたくなった瞬間である


やがてルネア君やアルト君カフィーユ君の三人が俺の部屋にやってきて、校長先生がにこやかに笑いながらも一週間面倒を見てくれる先生だよーなんて言ってきたけどこいつら絶対に面倒見る気ないぞ?

いかにも面倒です、なんて露骨に顔に出ているエルフの子供もいるくらいだ


「「「い、一週間、よ、よろしくお願いします」」」


アルト君やルネア君達は頭を軽く下げて礼儀正しくしているけれども、こんな奴らにそこまでぺこぺこする気が起きない俺は少ししてから同じ態度で、同じように見下してやった


「…大変ですね、先輩方も。教頭先生の当てつけで僕らを面倒見ないといけない、なんて。よっぽど暇なんですねー、いいなぁー?僕は忙しいのでよかったら一週間と言わず、今日だけで結構ですよ?いやでしょう、教頭先生との当てつけでこんな下級生の面倒見るなんて。」

「「ちょ、ショージさま?!」」

「ショージ君?!」


俺は事実を言ってるだけだもんね

【うむ、ショージは間違ってない】


「僕、こう見えても根に持つ方なので一度嫌いと思ったら徹底的に嫌うので。爺は嫌いだけど、魔法を見下しているような人の下につくなんざこっちが嫌なんで。大体爺の当てつけに嫌いな魔法しか取り柄がない、なんて思っている子供を引き受けるとかよっぽど暇を持て余していらっしゃるようですねー。羨ましい限りです。いや、ほんと。」


俺がそういうとカッとなったのか赤くなって、次には忌々し気に眉を顰めた、エルフの子供たちと明らかに俺を敵視している、目を向ける人間さん達

でも最初に喧嘩売ってきたの、そっちの先生なんですよねー(にっこり)

え?数分前に何言われても我慢しようと言ったのはどうしたって?

そんなもん、エルフ先輩たち(笑)の態度と人間さんの態度見て、あ、こりゃやめだやめ!とあっさりどこかへ吹っ飛ばしましたよ?


「精霊術なんて俺から言わせれば、いちいち頼み事するしか能のない、ややこしい術なんだよねー。ねぇ何で精霊術に頼ってばかりのエルフさん達は回復手段使えないの?薬ばっかり頼って、自分で何とかできないのぉー?優秀な精霊術で何とかして貰えばいいじゃないですかぁ」


にやにや、なんてわざとらしくも俺が笑っていると分ちゃんが俺の掌に紙をわざわざ出現させて精霊術の特徴を書き出してくれた


【精霊術はあくまでも精霊に力を借りて能力行使している。つまり、光の精霊にお願いしないと使えない、屑。】

分ちゃん…煽るねぇー

【現在進行形で煽る昇次に言われても―?(・∀・)ニヤニヤ】


「あぁ、私らも一週間お荷物を持つのはごめんだ。ハーフの生意気な餓鬼に馬鹿にされるのも心外だし、今日だけでいい、邪魔するなよ」

「わぁ、ありがたい、無駄な時間を過ごさなくて済みましたぁ。さっすが先輩、いい判断です。じゃ、今日“だけ”お願いしますねー?」

「あぁ、今日だけで結構。」


俺がニコニコ笑いながらもこのくそエルフが、とか思っているとルネア君が必死に俺の袖を引いてきた


「なに?」

「ど、どうしたんですか?今日はいきなり怒っていらっしゃるようですけど」

「朝からそこの先生にね、魔法使うのは卑屈で卑怯だと言われたんですよ。そんなにおっしゃるのでしたら結構です、といったまでですよ?別に僕はこのチームにさしてこだわりもないですし、精霊術なんてややこしくて鬱陶しい術より魔法の方が優れていると思っているので、あ、勿論これは個人的な意見ですよぉ?僕は他の…そうですね、教頭先生の生徒会もいいですけど、理事長先生の方が性に合うのでチーム見学をさせてもらおうと思いますし。そうなると一日でも早く終わってくれる方がいいですわー」

「…しょ、ショージ様、お顔が怖いです…」


がくがくと震えているルネア君には悪かったと正直思うので笑うのを止めてあげた

いい笑顔をできていると思ったんだがなぁ、気に入らない奴に向けるような笑顔には自信があるのだが…。

うん、少しオブラートに包んだはずなのに、あんこ(嫌味)がはみ出ていたらしい

はっはっは、すまんね


「じゃ、邪魔しないので先輩たちも僕の邪魔をしないで下さいねー」

「ふん。」


俺は眠気覚ましにガムをポケットの中でひっそりと出して影の中に同じく眠気覚ましに色んな味のガムを魔法で出して影の中の分身に渡して、ひっそりとルールウド君達にガムを上げた

ガムをかむより飴でも舐めておこうかな

せっかくガム出したけどこいつらガムくったらそれだけで下品とか言いそうだし


俺はミント飴を舐めてすっきり爽快な気分になった


あー、こうむかつくような奴と一日でも行動を共にしないといけないとか、まじないわー

爺とは別の方向で、こいつ嫌いだわ


校長先生が少しだけ困ったように眉を寄せているけれども知らない


カフィーユ君が苦笑しているし、ルネア君は困惑しておろおろしている

…それは少しだけ、ほんの少しだけ2㎜程度に、俺が申し訳なく思ってるけどね

あー、ミント飴うめー、あ、おにぎり作って影の中に入れとかなきゃね


俺はおにぎりをポン、ポンと魔法で生み出し物珍しそうに目を見開いている先輩たちを無視して大皿に盛りつけラップを生み出し皿にかけて、次にはハンバーガーやおかずをポンポンと魔法で次々に生み出して影の中へといれていった


質問に答える事も、ましてや今さっき喧嘩をしている様な言葉を浴びせていた俺に質問するなんてこともしないし邪魔することもない先輩たちは素直に驚き、口をあんぐり間抜けにもあけている


貴族の子息様と思えない間抜け面だ事!


俺はそのままさらに魔法で食事提供を続けることにした

お味噌汁インスタントとぉー、カップラーメンを影の中に入れ、フォークと割り箸を人数分送った


よしこれで問題ないな、と思ったらバンクルの魔石が光った

魔力を通すとルールウド君からのメッセージで『食事、ありがとう。ただ、いまじゃない方がよかった…』ときた

ありゃりゃ…タイミング悪かったかぁ…


「ごめんねー、タイミング考えてなかった―、送って。」


俺がそうバンクルに呟くとそのまま俺が呟いた言葉がメッセージとなってルールウド君の元へと文字になり送られる

返答は一言


『戦闘直後だったから先輩たちが驚いて転んだ。』


・・・・・・しらんがな

なに、生徒会メンバー、どうした

『わしょく?に驚いたみたい。でも皆凄く喜んでるよ』

わーい喜んでくれているなら何よりだよ

よし、俺今日だけ嫌な奴に合わせなきゃいけなくなっているけど頑張っちゃおう


「お漬物いる?送って。」

『いるよ!沢庵ってやつときゅうりの辛いの。』

「わかった、すぐに送るねー。送って。」


俺がそう言いつつもキュウリ漬け2種類(浅漬けときゅうりの漬物)を出して小鉢に少量、生徒会メンバーの人数分と沢庵を同じように少量皿に入れて影へと送った


『届いたよ。ありがとう。』

「後でポーション送るねー、怪我してない?送って。」

『今の所大丈夫だよ?ポーションは欲しい時に連絡するね』

「わかったー。じゃあねー、送って。」

『じゃあね』


ルールウド君とのやり取りが終ったので俺は平然とバンクルに魔力を籠めるのを止めた

その後さも当たり前かのようににっこり笑ってアルト君達にここからの退出を促した

エルフ先輩たちは目を見開いたまま、固まっていらっしゃいますねぇ、プークスクス

【ざまぁm9(^Д^)】

ふふふ、分ちゃん、悪い人!

【魔法を馬鹿にしている方が、悪い】

確かにねーww


俺と分ちゃんが脳内で会話をしているとアルト君が俺に追いついてきて今のはどうやったのかと聞いてきた


「どうって?」

「影の中に、食べ物入れたらメッセージ来たじゃない?影の中に入れただけだよね?」

「あぁ、朝早くに生徒会メンバーと共にあの先生に合わせられたんだ。教頭先生がこの後すぐ迷宮に連れてくから一緒に呼んできたっていっててね。その時、影の分身をルールウド君の影に入れて置いたの。離れていても食べ物や薬を送れること分かったから。」

「…ふふ、凄い発想だよね。遠くから物を送る、なんて。」

「そうかなー、誰でも思いつくことだと思うけど…」


アルト君は苦笑してそれを実現させようとするのが凄い、といってくれた


えへへ、此れもまた魔法様〃のおかげですよ(にっこり)

そう、そんな便利な魔法を否定してくれるような輩と一緒に一周間もすごさないといけないなんて俺にはありえない選択肢なのですよね!


「さてと、どうしたんですか、そんなバカみたいな顔して呆けたりして。あれぇ?もしかして精霊術には先程の魔法に近い事が出来ないんですか?」

「ば、馬鹿にするな!魔法なんぞ低俗な…!あんなもの近い事なんてする気もおきないわ」

「ですよねー。こんなくらい誰でも出来ますしねー」


アルト君以外は真っ蒼になりつつびくびくと怯えているようだけど、こんな人達に怯えることないよ?(にっこり)

俺の方が、正確には俺の魔法の方がよっぽど信頼できるし自由度高いからね!

こんな奴らに攻撃をされたとしても問題なく防いでみせるよ?(にっこり)


【遺憾の意を示したくなる】

分ちゃんはこいつらがよほど気に食わなかったようで、いまだにオコです

まぁ魔法である分ちゃんには自分の存在自体が否定されてしまったような物だろうからわからなくはないけどね


まぁ勿論俺もこんな便利な魔法を否定され―の、ハーフであること馬鹿にされ―の、個人的にむかつきーの、しているのでこんな態度なのですけれどもね?


俺達はくそエルフにとある教室にまで連れていかれて、その後なんやかんや活動していることを上から目線バリバリで言われて教室にいた精霊達と交流している間邪魔するなと隅っこに追いやられています


ならば俺の元に集まってきている精霊達を何とかしろよと小一時間問い詰めてやりたいね


部屋に入って隅っこに追いやられた瞬間から精霊達が集まってきているのですが?


『ねー、ねー!これ食べりゅー?』

『美味しいお水あるよー?』

『わん!ぁん!へっへっへ、遊んで遊んで―!わんわん!』


うーん…(困惑)

エルフ先輩達には精霊が見えていないのだろうか、見当違いの方向で集まってなんだか無駄に長い詠唱をして精霊達を呼んでいる…俺の前にいるのにね

ちなみにスミレはなんだか呆れた表情で俺の膝上に移り、そこで丸まっている


なんで膝の上にいるのスミレと聞いてみるとあっさりした答えで


『にゃー、ショージのお膝はミャーの物にゃってアピールにゃ!』


・・・だ、そうです

う、うん…スミレがそれでいいと言うのなら、それで構わないさ

スミレを撫でるとスミレは凄く優越感を感じていると言いたそうにゴロゴロと喉を鳴らしてご機嫌そうだった

うん、いい加減俺も他の精霊達に構うとスミレのご機嫌取りが大変なのを理解してきたからね、他の精霊達には悪いけど、今日は無視させてもらうね?


『みゃーん!漸くショージもミャーとの契約した自覚でてきたにゃん?』

「…最初からスミレだけとしか契約してないでしょ?」

『にゃ、そうにゃ!でもでもショージは他の精霊にすぐ美味しいごはんとかお水とか上げるにゃ!それは駄目にゃの!食べ物上げたり撫でたりするのは契約したみゃーだけの、特権にゃのにゃ!』

「はいはい。ごめんごめん」


正直、撫でたり遊んだりするくらいなら寛大になってくれてもいい気がするが、スミレやほかの契約されている精霊達(風紀委員のリッツ君とか、テディベア―風の精霊君)もそれは駄目だと言っていたのでそういう物だろうと思うしかない訳でありまして…


と、俺がスミレと会話をしていると訝しげにこちらを見てくる人間の先輩たちが何か言いたそうにしていた

あぁ、うるさかったのかな

ならば仕方がない、スミレ、心の中だけで会話をしていようね


『にゃーい。ミャーは精霊だからどっちでもいいにゃ。』


そうだね。あぁ、でもアルト君達とはお話しできないのが残念だね

この先輩たちがいる限り、俺は何とも言えない訳だけど


『ニャ…ニャら、バンクルのお話し機能を使うと良いにゃ。』


あぁ、その手があったね。では早速そうしよう


俺はバンクルに魔力を籠めて発動した後心の中でここにいる三人(ルネア君、カフィーユ君、アルト君)にだけメッセージを送るよう、“三人だけ”指定して聞いて聞いてとメッセージワードを入れた


三人のバンクルが震えたので三人してびっくりして慌ててバンクルを見た

魔力をそれぞれが通して起動する

そして俺がぼーっとしててもあれだからバンクルの優秀な機能の一部を教えるねというとさっそく俺の方を見てきた

にっこり笑っておいたら苦笑されてしまった

何か不都合だっただろうか


『メッセージが送れるのはみんな知ってるよね。』


俺がそうバンクルに入力すると皆して頷いた

多分、やり方が余り分かってないんだろうね

教えるつもりで“聞いて 聞いて”と入力したんだからいいんだけどね


『メッセージを送るやり方は簡単。こうやって、声に出さないで皆とお話ししたい時は、名前の所を一回触って、いくつか最初に決めておいたお話しワードっていう設定があるんだけどある特定の言葉に魔術語が反応して実現してくれるものがあるの。』


皆が首を傾げる

俺はそのまま続けて教えていくことにした

だってヒマになっちゃうし、せっかくならある程度の機能を使える方がいいよね


『お話しワードはね、ひっそりと、お話ししたい時には“内緒だよ”と打ち込むか、もしくは魔術語で心の中で考えると相手にメッセージを送れるようになっているよ。やってみて。』


俺がそういうと皆してたどたどしくも俺に向けてメッセージを送ってきた


バンクルに表示されているメッセージは、誰が送ってきたのか名前が載り、そのすぐ下にメッセージがついている


『アルト君』

『こ、こんな感じでいいのかな?』

『ルネア君』

『こんなことで送れているのかな?』

『カフィーユ君』

『うーん、独特な発想しているなぁ…』


うん、ちゃんと送れているからそんなに不安にならなくていいのにね

というかこれは子供向けなんだからそんなに難しい使い方をするわけないじゃないか

俺は不安そうにしている皆にばっちりだよと言ってあげた

先輩たちが訝しげに見てくるが知らんな


『次に教えるワードはね、バングルを持っている人全員にメッセージを送るワードね。“聞いて 聞いて”って魔術語でメッセージの前に心の中で思うか、言葉でいったりすれば全員に届くよ。特定の人だけにして、“聞いて 聞いて”をしてみようか。まずこの部屋にいる人たちだけで試そう。みんなの名前の所を全員、触って、魔術語でワードの“聞いて 聞いて”を考えてみて。』


メッセージは何でもいいし、こんなことしなくてもいいんだけどね

これをした方が伝えたくないことは伝わらなくていいといわれて、付け足した機能だし


するとバングルが反応して何人かの中に自分が指定されたのが分かった


『アルト君が“ルーム”に入出しました』

『ルネア君が“ルーム”に入出しました』

『カフィーユ君が“ルーム”に入出しました』


[アルト君]

[これでいいの?]

[ルネア君]

[わ、わ!あ、アルト君のメッセージが届いてます!]

[アルト君]

[わ、ルネア君のメッセージも届いてるよ?!]


…だってそういう風にしたんだもの、そりゃそうでしょうよ…


[カフィーユ君]

[なるほど、便利な事を思いつきますね]


俺はにっこり微笑んで、皆にメッセージを送った


『俺から皆へ』

『この、ルームっていうのが、お話ししたいメンバーだけの部屋になってるようなものでね、外部…他のバンクルを持っている人には個々の会話はメッセージで見えない様になっているよ。でもって、このルームは“聞いて聞いて”と打ち込むだけだったらバンクル所持者全員を部屋に入れる事が出来るんだ。指定すればチームだけの会話、指定しなければバンクル持ってる皆が聞けるお話とそういう風に分けて使ってね。』


[ルネア君]

[はい!わかりました]

[カフィーユ君]

[なるほど…]

[アルト君]

[それは距離が開いていても使えるの?]


『俺から皆へ』

『もちろんそうだよ。聞いて聞いてワードはバンクル持っている皆と共通して持っておきたい情報を共有するための機能だからね。…どこのお店が今日安いよとか…』


[アルト君]

[あ…そっか、このバンクル庶民の皆が情報を集める時の為に使っていたんだっけ]

[ルネア君]

[そ、そういえばそうでしたね]

[カフィーユ君]

[おかげで凄い便利になってるんだから、ショージ様の地元の方々には感謝ですね]


皆して唐突にルールウド君の地元の人たちに感謝をしだしたぞ…?

ま、まぁいいけどさ

俺は次にルールウド君の様なかなり遠くへ離れている人へのメッセージ機能を教えることにした


『次はねー、何処にいるかわかんないけど、バンクルを持っていてその人個人にメッセージを送りたい時のワードを教えるね。まずメッセージを送りたい人の名前を選んで、魔術語で送ってというんだよ。この時二人の名前を触っちゃったら送れないから気を付けてね。』


[カフィーユ君]

[なるほど、単体の人専用メッセージは送って、皆に話したい時は聞いて、特定の数人だけのメッセージなら内緒で、でメッセージが相手に届くのですね。]

[アルト君]

[わかりやすくていいね。…一部重複している機能があるけど]


うぐ…俺もそれ思った

でもこうしてくれというから機能を付けて作り直した結果なんだよぉ…ハァ…


『内緒で、と聞いて聞いての全員メッセージ発送が重複しているのは仕方ないんだ…内緒で、で井戸端会議という名のお話が女性以外誰にも聞かれたくないっていう声があったから…作った物なんだ…。聞いて聞いては、子供たちがどこにいるか聞くときにも役に立つからそのままでと言われたんだ…うまく使いこなせなくていいから、こんなのあるよと、それだけ覚えててくれると良いと思うよ』


そう、消費者優先で作った機能が重複していただけなんだ…

一回で済ませろよと俺も親方も思ったさ

そんなに多機能にして使わんだろとか…

まぁ結果はこういう機能を付けて欲しいとごねられて更にお願いまでされたから仕方ない


…美味しいフルーツくれるとかじゃないからね

それにつられたからじゃないよ?!本当だよ?


『みゃー、あのフルーツまたくれるかにゃー』


あ、こらそんな事言ったら町の人達からフルーツ貰っているみたいじゃないか


『みゃ?だってもらったにゃー。沢山、お魚とかー、フルーツとかぁうまうまにゃのにゃ!』


…確かに、安くしてもらったしおまけでフルーツ色々と貰ったりドライフルーツ貰ったり美味しかったけど…俺はそれ、報酬としてもらっているわけじゃないから…(遠目)


[アルト君]

[ショージ君は凄いね。町民の言う事を聞き入れて新機能を付けていってくれるなんて]

[ルネア君]

[というか発想が独特で、それを可能にすることも、凄いです!]

[カフィーユ君・アルト君]

[確かにね!]


皆してそんな誉めると俺調子に乗りそうなんですがねぇ…(照れ)

なーんて思っていたら、シェンフ君がメッセージを送ってきた


『〈ショージ君、薬が切れちゃったので補充をお願いできるかな。後手がふさがらない灯り的な物があれば貸してくれるかな?〉』


…あー、手がふさがらない灯り………うん、アレならば手もふさがらないよね

俺はランプのような形の魔道具を出した

不思議そうな顔をしている、この場にいた全員が見てきたが無視した


俺は影にランプと共にいくつかのポーションを影に入れてシェンフ君に送った


『〈届いたよ、ありがとう。ランプみたいだけど…使い方は?〉』

『魔力を流して、どの位の明るさかを調節した後緑の魔石に触れて追従しろと魔術語でいえばいいよ。勝手に浮いて照らしたい所を照らしてくれるはずだから。緑色の魔石と青い魔石に同時に触れて魔力を流すと魔力量によって増えるよ。』

『〈ふ…増えるの?〉』


そう、このランプは魔道具として勝手に魔力10ぐらい消費して増やす事が出来るのです

だからこそ、選んだ、という経緯もあるけどね

だって生徒会メンバー結構人数いるし、一人一人の足元は照らせなくとも5人6人に一個ずつは灯りが欲しいでしょう?


『ふえるよー。赤魔石に魔力を通すと消えるよ。明るさは手に持って、魔力で調節してね。追従しろって言わないで手を放すと勝手に一番前の人についてくよ。追従してっていうとつかう人中心に明かりがついていくよ。』

『〈あ、ありがとう、わかったよ。あ、薬も助かったよ。〉』


シェンフ君が助かっているようで何よりです

ポーション(レア度2)を20本送っただけだけどねー

リポビタンみたいなそこそこの大きさの箱に5本ずつ詰めてあるものだ


[カフィーユ君]

[さっきのランプは一体…どんなものだったのですか?]

『ん?さっきのはねー、魔道具で魔石に魔力を通して明るさ調節した後緑の魔石に触れて魔術語で追従してというと使う人…魔力を流した人に、ね?その人の周辺に浮いて追従するんだ。緑と青い魔石に同時に魔力を流すと増えるよ。赤い魔石で消えるよ。』


俺がそういうと凄いなーというような顔をして俺を見てきた

先輩たち?しらんな。そわそわしてるけどどうでもいいね

俺は邪魔してないし邪魔もされないのだよ?にっこり

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