生徒会メンバー、なんだか俺を勘違いしてない?
遊技君が嬉しそうで何よりです
ルールウド君が嬉しそうに遊技君にまだまだ色々とある機能を教えてあげている
「この名前の所を長く押しているとその人に50文字以内の簡単なメッセージが送れるんですよ」
「チャット機能付きとか凄いじゃん!」
嫌々そんなもんじゃないよ
本当に、時計作ってくれと言っていた子供が怪我して俺を呼びに行くのが困難だったとその子の友達が言うものだから、俺にそう言うのをルールウド君が聞いていて、こうしたらいいと言って無理やり付けた機能だもの
50文字というのも簡単にどういう状況で、今血が出ているとか息ができるかとかそういうのを把握するためさらっと会話感覚で教えて貰って駆けつけている時に落ち着くようにと思った物だもの…
・・・俺は医者じゃないけどね、救急隊か何かかな?
「ここを押してから皆さんの名前を押すと、今皆さんが何をしているのかわかるんですよ」
「ふぁあ、すごーい!!」
…遊技君、大丈夫かなと心配したくなってくるほどの語彙力だな、と思っていると分ちゃんが頭の中でウィンドウを出してきたから何かと思っていたら…
【昇次に心配されるようじゃ終わってるな…可哀そうに】
なんて文字が浮き出た…
勿論、俺はにこやかに笑いながら“分ちゃん、おだまり”と思いながらもウィンドウを押さえつけるイメージでウィンドウを小さく縮めた
【 ヽ(`Д´)ノプンプン 】
分ちゃんは小さくなったウィンドウの中で怒っている顔文字を表示している
全く、此れだから分ちゃんは!まったく、全く!!
なんて考えていたらポン、と肩を叩かれた
ひょえ、と思ったら(さっきのシェンフ君に肩ポンされたから)肩に手を当てていたのは理事長先生だった
「ドラゴニア第二皇子、是非是非このバンクルの技術を私に売ってはくれないか!」
「ほぇ?売る?」
「うむ!我が塔で大量生産し、生徒達やこの都市だけの名産にしたい!」
「…こんなの、誰でも出来るから品物にならないんじゃあ…」
「いや、なる!ダンジョンや迷宮内では怪我や行方不明も多い!その時助けを求められる、このバンクルは重宝する!頼む、売らせてくれ」
ええええええええええええええええ…
なんでこんなに必死なの、理事長先生…
まぁ危険なのが軽減できる可能性や自動マッピングや場所が分かりやすくていいっていうのはあるかも知れないけどね?これ、無属性の魔法の探索魔法の方が便利だよ?
「うーん…」
俺が困っていると理事長先生が同じく困った顔になってジワリ、と涙をにじませ、困っている人の為だからと言われてしまった
なんでこの人すぐ泣くの!?でもこんな多機能時計を他の人にあげたくなるのは、分からなくもないなぁ、と少し思うからなぁ…
「いいでしょう。」
「いいのか!ありがとう!!」
「と言ってもこれ簡単にできるから、悪い人に真似されても知りませんよ?」
悪用なんてしようと思えばこれ簡単に出来るんじゃなかろうか
そして作りも簡単だから、そんなに…はやらないだろうとか思うのだけど
でも困っているのを助けにはなるのだろうか…うーん…
「最初は貸し出しをして管理をする!卒業してからどうしても欲しいと言えば売るから!」
「………いっその事、幻術魔法で裏側や魔術語を隠した方がいいんじゃないかな。」
「むむ!ぅむぅ…そうするとその分、魔術語を刻む金属の面積が必要になるな」
「いや普通に他の魔石の道具とかと一緒にするとか、個人で絶対に秘匿するよう言ったりとか、これを外でつける時には幻術魔法を使わせたりするとか…」
うーん、なんて唸ったってなんも思い浮かばなかったから俺は適当に言っている
でもそれも理事長先生的に頭を悩ませる要因だったようでうんうん唸ったままぐるぐると部屋の中を歩き回りだした
「…もういっその事、魔法で鍵をかけちゃうとか?」
「む!・・・ぅむう、カギ、とは?」
「いや、学園の部屋の扉とかみたいな、魔力認証の…鍵を、付けたり…駄目ですよね。」
ルールウド君がぽつん、といったその言葉のおかげで理事長先生と俺が思い切りテンション上がった
「鍵!魔力認証ならば認めたやつが秘密をばらそうとしてもばらせないぞ!」
「そうだ、タグ付きにすればいいんじゃない?!」
「「…?今なんて?」」
うん?なんて一瞬、理事長先生と俺が二人して固まってしまったけれども、カギは良いアイディアだと思うよ?
校長先生はにこにこしながら仲がいい友達ができて良かったね、なんて誰に向けてかはわからないけれども言いつつこっちを見ている
「たぐつき?」
「タグ付き。」
「なんだそれは」
「自分の名前を付けて盗難防止替わりなんかどうかなって?でそのタグに、他の人が使えない様に魔法が発動するようにするの。壊したり解析したりするような魔法をこれに向けて使ったら魔法が発動するように術をかけるの。どうかな」
「…面白い!そこに魔力認証を加えよう!」
「あぁいいね!それならますます盗難防止になるよ!」
わくわくしているとカフィーユ君が苦笑しながらもそれ(盗難防止策)をどこに組み込む気だと聞いてきた
「勿論、別の金属で加工してそれ自体を造ったら意味ないですよね。しかも、そんなに腕に着けてたら目立ちませんか」
「…」
俺はポン、と手を叩いて自分のお手本に作ったバンクルの、魔術語や魔石の動きに支障のない、ただの飾りの部分に小さい穴を開けてそこにフック上の金属を付けて精霊石を取り出した
『ふみゃ!?にゃにゃにゃ!!にゃーん!にゃーうにゃぁう!』
とたんにスミレがはしゃぎだしたが俺はスミレを無視して精霊石を少し削って金属を通して、バンクルとくっつけてみた
尚スミレはショックを受けてニャーニャー鳴きながら俺の足をガリガリと引っ掻いてきた
地味に痛いからそれを止めて欲しい…
「こうしてみたらどうかな?」
「精霊石をそんな雑にして…スミレちゃん、抗議してない?」
「足引っ掻いてニャーニャー鳴いてるよ」
「後で謝っておきなよ?」
スミレが全くだ、と言いたそうに鼻を鳴らす
しかしガリガリと足を引っ掻くのを止めそうになかったので俺は…
「カリカリの美味しい奴だしてあげるよ」
そう言ってカリカリの餌の中で中にソースが入っている魚味と、猫用のソース付きの餌をポン、と出してあげるとピタリと引っ掻くのを止めて目が潤んで期待した目をしだした
『ほんとにゃ!?それ、本当にくれるにゃ!?にゃら許すにゃ!』
「それで本当に許されるの?」
「許してくれたよ。」
ルールウド君が苦笑をしつつ米神に指をあててそ、そう、なんて言っているけれど、これは本当の事だから仕方ないよね?スミレの食欲に、精霊石への興味が負けただけだから、どうしようもないよね?
「このカバーの方とか、フィルムの方になら加工したい放題だし、こういう風にしてみたらどうかな。」
「なるほど!後付けの物ならば面積の心配もないな。それにその欠片部分は何でもいいわけだからな!」
「精霊石の欠片は高くて小さいけど、目立たないし邪魔にもならないと思ったんだけど」
「希少だから無理だな。この件は私の塔に帰ってから私の生徒たちと話し合ってみる!何かいいアイディアが出てくるかもしれん!!」
「そうですね、何か思いついて実行できたら是非見せてくださいね」
理事長先生は生徒会長さんと入れ違いに、出て行ってしまった
「…あ、行っちゃった…忙しい人だなぁ」
「そ、そうだね…基本的に学者性質だからとことん一つの事に夢中になっちゃう人なんだよ…それで、ショージ、理事長先生にバンクルの技術を売るって言ってたけどどうするの?」
「あー…どうしよっか。正直また泣かれたら困るから、いいよって言っちゃった」
「あぁ……」
ルールウド君も身に覚えがあるのか納得した声を出して頷いてくれた
だってまた変な慰めをしないといけなくなるのは大変じゃあないか…
人形を操って元気出させるのを誰がするんだよ
校長先生は暢気に、理事長先生は全く、いつもこうなんだから、とか、仕方ないねー、なんて言っている…
それでいいのか、校長先生…
大体、技術を売るってなんだよ
いくらくらいが相場なんだよ
【アイディアを売買する時の相場;2ユル~1ユルド位】
ふぁー、たっけぇ!?
2万~10万?!アイディア代金高いのですが
【あくまで、アイディア代。さらにそこに、技術代金が付く。大体今回の場合は3ユル~2ユルドの間位が、望ましい】
フー…よし、驚かないぞい!
俺は何も驚いてないぞい!
【一瞬呼吸が荒くなり、心拍数が乱れた。心意的ストレスかかった。驚いたでしょう?】
お黙り分ちゃん
【 】
よし分ちゃんは黙らせた
俺が脳内で分ちゃんとお話ししていると生徒会長さんが凄いね、と言ってきてくれた
凄いって言ってもそれ作ったのは生徒会長さんご自身ですが、何か
「ね、結構簡単だったでしょう」
「うん。ショージ君、本当に生徒会に入らない?」
「教頭先生が気に食わない以外は特に問題もないんですけどねー」
俺はそう言ってくそ爺の方をジトッとした目で見ながら言ったら、奴は ケロッとしながらも肩をすませてやれやれと言うような態度でなんかほざいた
「あんなに親し気にしとったのに…じいちゃん悲しいぞ…わしちゃんと助けたろうが」
「ほぼ助けてくれなかったし笑いながらほったらかしにしていたのお前だろうが」
何処が助けたんですかねぇ…
頑張れとか左側に毒虫いるぞとか具体的になんか指示してくれたと言うのかねぇ
それらをくれたの分ちゃんなんですがねぇ?
「教育上必要な物じゃ、愛の鞭だと思え」
「控えめに言って溺れてろ」
「わしは泳ぎは得意じゃ」
「しるか、じゃあ埋まっててください」
もう、本っとうに、俺はこいつ嫌い!
俺はそっぽむいた
そしたら眉間を押さえているルールウド君と苦笑しているマクスェルさんがいた
そんな顔しても俺は意見を変えないからな!
こいつ嫌い!
スミレが呆れたようにニャーと鳴いた上で、俺のバンクルについている精霊石をずっと弄っていたのだ
時折舐めるくらいの事はしているかも知れないが、そもそも舐めるもんじゃないだろ
止めなさい、ばっちい
『にゃ、にゃ、にゃぁーんにゃむ、あぐあぐ』
あこら止めろ、噛むんじゃあない!
俺はスミレから精霊石を取り上げ、影の中へとしまい込んだ
その後は精霊石の飾りの代わりに、今度はガラスを取り出し手慰み程度に金属加工のペンと共にちょちょいっとガラスを金属の枠をはめ込み、金属のフックを付けて魔法を刻み込んだ後にバンクルにくっつけた
『ミー…』
不満そうにスミレが鳴くが、知らんぷりしておくことにした
齧るなというのに齧るスミレが悪いんだからね
ウリウリとスミレの額をぐりぐりと撫でると嫌そうに鳴いて何度か顔を反らしたりしたけれど、俺はやめなかった
そしたらとうとう、ルールウド君の足元に逃げてしまった
スミレが足元にいったのでルールウド君はひょいと抱き上げそっとスミレの背中を撫でてご機嫌取りを俺に代わってしてくれた
噛んだりしているスミレが悪いんだけどな
【精霊石は精霊にとっての好物。舐めるだけで栄養豊富になり体の不調を整えてくれる。昇次の世界で言う所の塩飴のような感じで美味しい。】
いや、えぇ?!いやいや、精霊石だよ?食べ物じゃないだろ、此れ
【精霊にとっては、近くにいるだけでも安心したり体調を整えたり精霊術を使う時にエネルギーにしたり出来る、万能薬。食べてもいい。人間や魔族は口にしたら吐く】
誰が食うんだこんな高いの!!っというかだれか食ってみたことがあるのかよ(汗)
そうじゃないとそんなこと分ちゃんが言ってくる必要ないよね?!
そいつ勇気あるなぁ…(呆れ)
遊技君達が自分の作ったバンクルに夢中になっている間にそんなことを分ちゃんやスミレと繰り広げていたらぼーっとしているように見えたらしく大丈夫かと聞かれてしまった
別に脳内で分ちゃんと会話していただけで、なんもないんだけどねー?
アルト君が透明なカバーにくっつける盗難防止のための飾りを作りたいと言ってきた
金属のフックと適当な魔石の欠片をいくつか、更に瞬間接着剤をだしてあげた
そしてそのままこれは一時的な物で正式には別の物を付ける事が出来る様になっているからといったらアルト君は納得してくれた
そしてフックと金属の部分をカバーに着ける為に穴を開けて、その作業を見ていた皆も同じようにカバーやフィルムに飾りを付けられる穴とかを開けた
「この位の大きさでいいの?」
「いいと思うよー?」
「ねー、赤いこれ何―?」
「それはただのガラスだよー」
「緑色のこの石は」
「それは風属性の魔法を補助してくれる、魔石の欠片だよー」
「えー、ボクもなんか効果のある物付けたーい」
「この丸い球の中に筋が入っているように見える物は大体魔法補助があるよ。この大き目な物には魔法事態が入っているよ。鑑定魔法で見てみたら?」
「おー!!これ!これ欲しい!」
「どうぞー」
皆思い思いに好きな飾りをつけて、オリジナルの腕時計を飾り付けた
魔石に触れない、魔石に近すぎない所にならどんな飾り付けても問題ないけど、思い思いに皆飾るのでただでさえ飾られているバンクルは凄いごてごてになっているように見える
…つけても邪魔にならないようならいいのだけれど…
「ショージ君、これ自体に透過魔法を使う事は出来る?」
「影とか空間とかにしまっておいて、使う時だけだして使えばいいんじゃない?俺は今までそうしてたよ?」
「そうだね、わかった。」
生徒会長さんが頷いてくれたので俺はバンクルを外して影の中へと閉まって見せる
そうしたら何故か興味深そうにされた
ただ影の中に入れただけだけどね?
皆してバンクルに石やガラスを付けてますます自分のものとなったバンクルを大事そうに身に着けてみたり、しまってみたりしているのを見ている
カフィーユ君が俺にもっと面白い物はないのかとか聞いてきた
「面白い…って、言われてもなぁ…俺が出来るのって本当に簡単な物ばかりだし」
「ショージ様はユニークなので何かあるのではと思ってしまいます」
「…それ誉めてる?」
「勿論です」
なんだか、なぁー…俺は玩具開発の方に在籍したような記憶は一切ないんだけれどなぁ?
「そんなんじゃわからないよ。何を出して欲しいの」
「うーん…どの様な物があるのかわからないのでこれと言う事が出来ないのですが…」
二人してうーんと思わず唸ってしまった
【初心者用のキッドを使った組み立て式の物なんてどうだ?】
えー、あれ片付けが大変なんだもん
【わがままだぁ】
煩いやい、だってあれペンキとか削りカスだけですさまじい事になるんだもの
分ちゃんのアドバイスも貰ったけれどもどうしようもない
結局何が見たいのかは不明のまま、コントロル君が肉食べたいと言い出したので仕方なくお昼を俺が作ることにしたことで、その話はいったん終わりになった
うーん、面白い魔道具ってなんだろうね
とりあえず今日は肉料理ということで軽く火を通したステーキ肉を10枚(コントロル君のペットの狼用)とハンバーグやステーキを焼いてご飯も作った
その後は普通に俺が食べたかった物を作った
出来立てを影に入れて次々と魔法で食材を出して調理するのも面倒だったからカレーとハヤシライスにした
後漬物をいくつか出して、福神漬けも出した
カレーだけじゃあれかな、と思ってカツも上げといたけどいるんだろうか…
影から出さなきゃ劣化も腐りもしないので影に入れたままにしておけば万が一余ってもいいかなー、なんて思った
「できたよー」
「って言ってもお前何も持ってないじゃん」
「影にしまったんだよ。今すぐ出すよ。」
「で、今日は何作ったんだ」
コントロル君は俺を家政婦か何かかと勘違いしてない?
全く…俺は別にそんなに便利な家政婦じゃねぇっての!!
「2ユル払えよ」
「たっけ!いいけど昨日より高くね!?」
「破格だバーカ」
俺がそう言って影からステーキを出すと目を大きく見開いた
「え、ステーキ?!まじかぁ、そりゃ2ユルじゃ足りねぇくらいだわ」
「一個2ユルだからなー」
「は?これだけじゃねぇの」
「え、此れだけだったら狼たち足りないだろ」
「いや我慢させるけど」
「可哀そうだろ!ほらコッチ狼用!」
俺がレアの、軽く火を表面に通しただけの奴を次々出したら他の人たちも驚いた
「う、美味しそう…ボク達もそれ食べたくなってきた…」
遊技君がそういうけれどこれほとんど焼いてないぞ?
ほぼ生肉だぞ・・・いいのかそんなんで
ほぼステーキ、というより肉の塊を10個出し終わるとコントロル君の影が蠢いた
狼君達が騒いでいるようですな…
「食わせてやってもいいけど、スミレがいるから別の所で食わせろよ」
「お、おう…ってか本当にいいのか、こんなに大量に…」
「いいってか可哀そうだしな。あ、料金とフルーツは別だからな!フルーツはスミレの分もくれ」
「それはキキョウに直接交渉してくれよ。俺出せねぇし…金は払うけど」
「交渉位お前がしろよ。出してやったんだぞー?」
「へ~へ~、感謝してるよー」
コントロル君はそう言いながらも若干にやけるのを我慢して仕切れていないような変な顔をしている
そのまま影に、正確には影の中にいるであろう狼君達に、だろうけどステーキのレアの方を入れていった
時折聞こえる音にスミレが反応しているのか尻尾が膨らみ、警戒しているのが分かるけどまだ姿を出して食っているわけじゃないんだから、我慢してくれよな…
ルールウド君が爪を立てられているのか仕方なさそうにスミレの背中を撫でて宥めている
なんかごめんね、うちのスミレが…
『にゃー!ふしゃー!ショージ!!あんにゃやつにご飯あげるの駄目にゃ!!』
「今回だけにするから」
『ミャーと契約してるんだから、ミャーにだけうまうまご飯を上げるべきだニャ!ショージはわかってニャいにゃ!!』
「スミレ、にゃおチュールあげるから」
『み……ショージは狡いにゃぁ…ルールウド、ショージににゃんとかするよう言うニャ!!精霊達や魔獣とか契約したらご飯は他精霊とかの分を用意しちゃダメにゃのにゃ!』
あ、スミレはルールウド君に押し付けて逃げた
しかしルールウド君には聞こえていないので意味がないぞ!はっはっは!
…んーでもまぁスミレが可愛そうなので俺はスミレの為ににゃおチュールを出してあげた
すぐさまつられて俺の所へと駆け付けるスミレ
本当に、現金だよなー
ひょいと俺の膝上まで飛び乗ってにゃおチュールをくれるまで早く、早くと言う表情でじーっと見ている
封を切って一寸押し出して中のおやつを出してあげるとパクッと一気に口に入れ、袋をぺろぺろと必死に舐めだした
『にゃむ、にゃむ!にゃ、にゃむ、ぁむ』
「スミレ、今回だけだからいいよなー?」
『にゃむ、あぐあぐ!許すにゃ!あむあむ!んにゃーぁ』
はっはっは、スミレ、陥落せし
あーもううちの子可愛い
ルールウド君が少し呆れた表情でスミレにあげているのかと聞いてきた
栄養薬を上げて見えるようにしてあげた方がいいかな?と思い、俺がスミレに栄養薬を飲んでと言うと仕方なさそうに、にゃおちゅーるを舐めるのを止めた
栄養薬を飲ませるとルールウド君が栄養薬の効果が短くなっていないかと聞いてきたから少し考えて確かに若干短くなってきてはいるかも知れないと応えた
余り薬を上げすぎない様にと注意された
はーい…(しょんぼり)
「ところでショージ、僕のは?」
「は?」
「昨日の美味しいの。僕にはないの?」
「…食べたかったの?」
「うん!作って!」
「…アッハイ」
俺はキッチンに戻りわかめと豆腐の味噌汁を作ってあげた
影の中に入れてまた戻ってからルールウド君に出してあげるとすごく嬉しそうにパタパタと羽を動かしつつ口を付けた
「美味しいー!なんか、なんかじわーっとする!」
「いいなー、僕も飲みたいなー」
「こら」
シェンフ君に小突かれる遊技君だったが反省している様子はなかった
俺の方を見て、いいなーって言い続けてきているところをみると止める気はないみたいだ
でも俺今日作った物、カレーなんだよね…
俺は問答無用で影からカレーの入っている鍋を取り出し更に揚げたてのカツを取り出した
カツを乗せて、スプーンですくって食べ、ようとした
「「………(じーーーーー)」」
「…」
食べたいんだね、ルールウド君
お味噌汁飲んでいるのに、カレーまで食べてみたいんだね?
やれやれだなぁ…
皆して俺の方を見ているのはどうにかならないのかね、と思っていると生徒会長さんが少し考えるポーズをしてお金を取り出してキューリャさんに渡した
「1ユルド上げるので、譲ってくれませんか」
「ショージ様、どうなされます」
「…アッハイ。お金払ってくれるなら、どうぞ」
俺はそう言って、生徒会長さんに鍋とカツを渡した
仕方がないよね、資金は大事だし元から上げるために沢山作っておいたんだしね
「カレーだけどいい?」
「ご飯は―?」
「あるよ。ハヤシとカレー、どっちがいい?」
「ハヤシライス―」
結局皆して俺の作った物を生徒会長さんが買い、そのかったものを好きなだけ食べた
カレーは中辛位だと思うけど、大丈夫だっただろうか
まぁ皆美味しい、と言ってくれているから問題はなかったのだろうけれどもね
…え、勿論1ユルド貰いましたけど、何か?
そこはくれるって言っているんだからしっかり頂戴いたしましたよ?
え?もちろんコントロル君からもお金は貰いますよ?
当然でしょう?フルーツも貰う約束はしっかりしているよ?
「そんなにお金貰ってどうするの、ショージ」
「貯金。あのねーお金はいくらあっても困んないよ!」
「う、うん…」
「あと俺欲しい物があるんだー」
「欲しいもの?」
「うん!」
いつか行商人するなら屋台や馬は必要だものね
その時にやっぱりお金は必要だもの!今からちょこちょこ貯めとかなくちゃね
後加工技術も磨いておかなくっちゃね
「…まぁ楽しそうだからいいけど…止めないけど…」
「ところでルールウド君達は午後どうするの?」
「あぁほとんど僕達は教頭先生が言うとおりにすることが多いから…」
「…大変だね、振り回されてて!」
「そこはショージに振り回されてても同じだから問題はないよ」
「「ぶふ!」」
「「っふ、くっ、~~!!」」
ルールウド君、何気に酷い…
いやまぁ振り回していると言うのは少し、思っているけれどさ…
そんなにはっきりいう事なくない?
後噴出した遊技君とコントロル君後で覚えとけよ(ギリイ)
シェンフ君も直感さんも、笑ってんの分かっているんだからね!?
肩振るわせて顔を反らしていたら笑ってるのバレてるんだからね!!
くそう…
「俺はそんなに振り回してないよ、失礼な」
「僕としては教頭先生より振り回されているような気がするよ。だって唐突にとんでもない事したりするし、二人して行動が予想できないんだもの」
「「「くっくっく、あははは」」」
「っふ、ふふふ…っ」
ルールウド君の一言が入るたびにぴくぴくと口角が上がるのを我慢しているソルシエ君はいっそ笑ってもいいと思うぞ
あとコントロル君笑いすぎだろ影の中に放り込むぞてめぇ…
生徒会長さんが戸惑っていらっしゃるだろうが、何とかして差し上げろい
「爺よりひどくないと思う」
「だから、そんなに大差ないってば。」
遺憾の意を示したくなる、と言っても俺自身もよくわかってないんだけどさ、そう言いたくなる様な気分だぜ
俺自身は爺なんかよりずっとましだと思っているからね!
「午後は爺次第って事?」
「うんそうだね。」
「学園にいるのに勉強できないね」
「ほとんどショージが気に入られたせいでもあるけどね?」
「そんなん俺のせいじゃないよ。爺のせいだよ。」
俺がそういうと苦笑で返された
納得いかないぞ
というかいつまで笑ってるんだ生徒会の人たちは…(怒)
暫く笑っていたけれども数分俺とルールウド君が黙っているとようやく笑うのを止めた
後で絶対に、影で操ってやる、とすら思っているぞ、と文句を思い浮かべつつも俺らはご飯を食べ終えて、漬物まで奇麗に片づけた




