ご飯作ってたら生徒会メンバー数人が釣れた件
「んー、チョイ待って、分ちゃんにどれ位がいいか聞くから。分ちゃんどう思うー?」
俺がそういうと分ちゃんが紙を一枚ぺらッと出してきて、意見を言った(意思表示しただけ)のでそれをコントロル君に見せた
【生姜焼き定食…材料費;1200円 昇次の調理費;400円 合計;1600円】
待て、高くね!?
俺別にそんな高くする気はなかったんですけど?!
【1600円をこちらの世界の金銭に換算すると大体1リルド20リル。】
ちなみにこの世界の通貨は以下の通りだ
1ギル=日本円で言うと1円位の価値で錠剤並みに小さい銅貨が一つだ
1リル=日本円で大体30円~50円位、100円玉くらいの大きさの銀貨が一枚
1リルド=日本円で言うと千円位の価値で500円玉くらいの大きさの銀貨が一枚
1ギルがこの世界の、共通通貨で一番小さい金の単位だ
1リルド=30リル~40リル位かな
1リル=30ギル
その上が冒険者中核クラスの人たちや商人たちが持っているお金で割と大きい金額だそうです
1ユル=一万円くらいの価値で100円玉くらいの大きさの金貨だ
1ユルド=10万位の価値で500円玉くらいの大きさの金貨だ
1ユルだけで、人間や魔族は大体1年半は生活できる、らしい
1ユル=30リルド~40リルドくらいかな
商人の中でも大物や冒険者組合長、なんて言われる人達のような大物の人たちが持っている(らしい)お金の単位
1グラン=1億位の価値だと言うお金は細かいフィレチーネという花の絵柄が細工されている四角い金貨で、横2・5㎝、縦4・5cmだ
1グランド=10億位の価値だと言うお金で、四角い淵には蔦の模様でぐるりと縁取りされているし、真ん中には堂々とヒュカの花の絵柄が入っている横3㎝、縦6㎝の四角い金貨だ
1バル=1兆位の価値で国王とか大臣とかの偉い人が他国と貿易を行ったりするときに使う金貨だとかって聞いたことがある
ちなみに精霊石製の硬貨だそうだ
1バルド=10兆位のバカみたいな金。もはや一般に出回らないであろう硬貨だろjkと思わざるを得ないんだが、一応覚えておきなとルールウド君が言ったので一応覚えている
零石と呼ばれる、不純物がほぼない純粋な魔法石と精霊石が融合している石で陰陽玉みたいな感じでくっついている石だ
勾玉が二つ、くっついている感じの陰陽玉にそっくりだが、それ自体凄く貴重なので王様とか皇帝とかでもなかなかお目にかかれないものだそうです
その貴重なものがお金と言っていいのかどうかわからないのだがその石貨はとある種族が作り出せるらしいのだとか、どうとか…
と、まぁこんなかんじですけどね、はい
え、俺の作る飯そんな高くていいんでしょうかね?
【問題ない、むしろ破格。】
破格と言われましても、ほぼ俺にとっちゃただの水をペットボトルに詰めてそれを300円400円とか言っている感覚なんですけど、それは…
【昇次の作る料理は、薬剤師のレベルが高いため、調合師レベルも高い、それなりに値段付けて売れるレベルだぞ?】
いやいや、そんなこと言っても、俺の調合師レベルと薬剤師レベルは両方とも16だったんですけど?高くないよ?
【普通はそこまで高くない。平均的な病院の調合師や薬剤師は8か9くらい。】
なんで?
【光適性の稀少さが関係している。光属性の適性が希少だから多少効き目が悪い薬でも誰も文句言わないし言えないから、どんどん粗悪品が出来る】
あああああああああああああああああ…
それあかんやつじゃあああん!
大事にされるのは構わないかもしれないけど、そんなんじゃ技術ボロボロになるよ?
この世界の薬剤師さん、医者さん!もっと頑張って!
なーんて分ちゃんと会話しつつも調理する手は止めてない為もう2品出来上がった
コントロル君とキキョウさんがそわそわしっぱなしで一寸鬱陶しいが、コントロル君は即金を俺のキッチンの邪魔にならない所に置いた位は、食べたいんだろうと言うのが伝わってきた…そんなに喰いたいなら自分で作ればいいのに…
「…良い匂いだけど、ショージどれだけ食べる気なの?」
ルールウド君が大きい鍋に俺が作った肉じゃが(ちょこっとだけ、時短として魔法を使ったら割と早く作れたからラッキーだ)とわかめと豆腐のお味噌汁を見て、そういってきた
いや、俺全部食えねぇよと心の中だけで突っ込み入れつつも器と箸を作り出してご飯を魔法で精米したものをだして飯盒≪はんごう≫で炊いたものをよそった
「どれだけって、キキョウさんとかルールウド君が興味深々だったから、一応みんなで食べても問題ない分作ったよ。」
「あぁ、そうなんだ。魔祖は?」
「入ってるよ。さ、できた!」
俺がそういうと若干嬉しそうに笑顔になるシェンフ君とソルシエ君・・・
君達一番そわそわしてたもんね、きになるのかな?
皆の分をよそるとキキョウさんが食べる前からなんか涙流してたけど、色々と大丈夫なんだろうか…
「なんで肉じゃがなんだよ、生姜焼きは~?」
「そんなの、他の人がいるから変更したに決まってんだろー?生姜焼きはまた今度なー」
「チェー…ま、いいけど!」
いいのかよ、なんて思いつつもだしを取った味噌汁は結構自分で言うのもなんだけど美味しかった、やったぜ
「「美味しい!」」
「なんですか、これ、凄く不思議な味ですね」
「今まで飲んできたやつよりなんかこっちの方が美味しい!」
「ショージ、これ僕すごく好き!」
アルト君とルネア君が驚き、口を押えながらも嬉しそうにつぶやいたのを皮切りに皆が一斉に誉めてくれた
特にルールウド君が羽をパタパタさせて頬を紅くして嬉しそうに味噌汁に口を付けた
一方以外にも散々騒いでいたコントロル君は静かに味噌汁を口にして、なんかマナーモードになってしまった
…こぼしそうで怖いんですが、大丈夫なんですかねぇ…
「うめぇなぁ…、久しぶりに食ったからかわかんねぇけど…」
「美味しいわ…こんなに美味しい物なんて初めて…」
「…美味しい。なんか、しみじみするね。」
「ん。独特な、味。」
…おおむね大好評で何よりです
味噌汁は気に入って貰えたみたいだけど、俺としては大根の味噌汁推奨なんで、ちょっと微妙です
その後も和食を食べて皆口々に美味しいと誉めてくれた
キキョウさんとコントロル君、ソルシエ君は特にキュウリの浅漬けを気に入ってくれたみたいでバリバリ食べてすぐになくなる位には気に入ってくれたみたいだった
俺は生姜焼きを少しコントロル君に分けてあげて、お金貰った分はちゃんと上げた
そしたらめっちゃ感激したのか涙ながらにお礼を言われたので思わず引いた
スミレも引いて、にゃ、と短く鳴きながら数歩俺の背後の方に下がった
ご飯をみんなで食べ終えて、奇麗に食べられたのを見て少しほっこりしたころ
食器を全自動食器洗い機もどきに入れて、起動させてから戻るとルールウド君とシェンフ君が何か話していたのを、困るような表情でカフィーユ君とルネア君、アルト君が見守っている…なにがあったんだろうね
「おい昇次~、お前飯作りに生徒会室来いよ」
「やだよめんどくさい。」
「なんでだよ、お前ひとりだけ和食一人占めとかずりい!」
「うるせー、俺は家政婦か」
「ぶふ!はははは、ねぇわ!」
けたけたと笑いコントロル君がしばらく笑い転げているので後ろからどついてやった
そしたらようやく止まったのでお前は時計かと思わず心の中で突っ込んだ
「お前が変な事言うから爆笑したじゃねぇか」
「いやお前の方が変な事言うからだろ。なんだよ飯作りにこいって。」
「和食我慢してるやつら多いからさぁ、ついなー」
つい、じゃないぜ、コントロル君…
事によっちゃ俺の価値が飯作るしかないみたいじゃないか
オコだぜ?まぁ我慢してるっていうのはわかるんだけどね、言い方がね、気に食わなかったのですよ
わかるかい、コントロル君よ…
「俺は別に学園に飯を炊きに来ているわけじゃないし―、それに俺の魔力が元だしー、あ、じゃあなんか対価があるなら作ってやるよ。フルーツとか。」
「……フルーツなんかでいいのか?いくらでもやるよ、んなもん!な、キキョウ!」
コントロル君はキキョウさんの方を振り向いて人頼みをしだした
キキョウさんが苦笑して肩を棲ませる
それでいいのかと言いたくなるが、本人は仕方ないわねと言いたそうなので黙っておこう
「いいわよぉ、ブルローネちゃん達も食べたいだろうしね、フルーツ位ならいくらでも育ててあげちゃうわん」
「葡萄食べたい」
「いいわよ」
「葡萄でもね、巨峰がいいなー」
「ふふ、了解よん」
早速キキョウさんが魔力を掌に集めて土を出し、そこからひょこ、と目が出てきてスルスルと成長し、片手の乗るサイズの小さい木が出来てそこからさらに蔦が伸びて何かに当たったように真横に伸び、そして見る見るうちに、葡萄になった
葡萄も結構大きく、実が大きかったのでついまじまじと見ながら呟いてしまった
「…おいしそうだなぁ」
「もうちょっと大きくなったら食べごろよ」
呟いたらキキョウさんに苦笑交じりに言われてしまったので大人しく待って居た
スミレも俺と同じように、じーっとキキョウさんの掌の上に成っている葡萄を見ている
心なしか、うれしそうに尻尾もピンと立っている
『にゃー、みゃーもみゃーも!』
「…うん、早く食べたいね」
『みゃーん!』
スミレが犬だったら絶対に尻尾を振っているであろう顔でキキョウさんの手の中で成長している葡萄を見ている
…何だろうか、この…カップラーメンを、まだか、まだかと待って居るような待ち遠しい感じの雰囲気を醸し出している、この可愛い子は…!
撫でまくりたくなってくる…やったら怒られて引っ掻かれそうなのでやらないけれども!
そしてとうとう葡萄が食べごろになったのか、つやつやとしたいい色になってきた
「はい、いいわよ。」
「本当ですか、ありがとうございます」
『にゃーん!!!みゃーも、みゃーも!!』
スミレが催促してくるけれどもまずはキキョウさんにお礼を言って、俺が真っ先に一粒貰って食べた
ほんのり甘酸っぱい、でもしっかり甘い葡萄の味だ
種をだしつつも3粒食べていたら、スミレがお怒りになり猫パンチくらわしてきた
『みゃーにもくれにゃ!』
「いでっ」
スミレは食い意地張ってm
『ふしゃー!』
がり、と思い切り引っ掻かれ、左手に爪痕がくっきり残った
痛かった…仕方がないことかもしれないが、いてぇ…
スミレを無視して悪かったよ、と心の中でしっかり謝っておいて、キキョウさんに出して貰った葡萄の皮をむいてあげてから口元に持って行ってあげるとパクッと食べて次をねだるような目を俺に向けてきた
そんな目をしても、俺の指をがっしりと掴んでいるのはスミレの方じゃないか…
捕まれていたらどうしようもないんだよなぁ(汗)
スミレに促されるまま葡萄を剥いてあげると満足そうにぺろぺろと指を舐めてきた
そして何度か食べさせてあげていると10粒も食べて満足そうに一鳴きしてようやく催促が終わった
「あ、そういえばなんでお前いんの?」
「あ?いちゃわるいかよ」
「いや、来たからにはなんか用事があるんじゃないかと思って?」
「まぁそうだけどさ」
コントロル君がぼりぼりと浅漬けのキュウリを頬張りながらもそんな、煮え切れないような返事をしてきたから逆に気になるんだが…
しばらくお代わりした漬物を頬張り続けて、先を話さないコントロル君だった
葡萄を食べながらも何を言い出すのだろうとぼんやり思っているとソルシエ君が来た理由を言ってくれたのでお前が言わないんかい、と思ったけど
「教頭と、校長、理事長がくじびきしてた、そしたら他の先生も参加してきた。」
「あぁ、そうっぽいですね」
「だから、他の先生も参加して、くじ引いた。」
「ハァ…」
「そしたら、…ダーディ先生に、決まった。」
誰やねん
俺がそう言おうとしたらルールウド君がギョッとした顔をしているからどういう人なのか気になった
「ダーディー先生ってどんな先生?」
「あー…教頭先生のライバルと自称してて、もちろん教頭先生の狙ってる昇次の事も知ってる、ちょっと変な奴、ってことかねー…」
「爺とどっちが変?」
「あー………ノーコメント。」
「なんだそりゃ」
爺並みに変人って事でいいのでしょうかね?
一体どんな先生なんだ、そのダーディ先生って…
あの爺の自称ライバル…?
その人が目をかけているようなチームって、一体どんなチームだろう
「それで、一応明日は一日準備期間があるんだよね」
「うん。武器を作るのって結構魔力使っちゃうから」
「そうなんだ。」
「うん、さて準備そろそろ始めるかな。ルールウド君、家具を動かして広いスペース作って欲しいんだけど手伝ってくれる?」
「いいよ。」
俺がソファーの端っこを持つとルールウド君も反対側を持った
ソファーを壁の端に何とか運び出すとテーブルとかもキューリャさんとマクスェルさんがまとめて壁に避けてくれた
俺はさっそく大きな紙を開き床、カーペット一面に敷き詰めてから壁にも紙を貼った
「なんで紙なんか貼ってんだ?」
「これ防火性の紙だから一寸した失敗でボヤを出しても平気なようになっている紙なんだよ。後防音機能もあるから失敗しても大丈夫かなと思ってね」
壁にも一面に紙をペタペタ張り付けて、紙で部屋を全部覆い隠した
次に俺は土属性の魔法で“魔法窯”を作りあげてさらに魔祖含有量が多い魔祖水を15Ⅼ出した
「これは何なのですか、ショージ様」
「え、何って、え」
アルト君が魔祖水を差して聞いてきたから俺は驚いた
いや、知っている物だと思っていたから、本当に魔祖水を差しているのか疑問に思ってしまったほどだ
「魔祖水は、フロストエルフの里周辺のごく一部の地域にしか取れない、山の水の事ですよ。水の中に、魔祖が80%以上含まれている水なんです。」
「そうなんですか!凄いですね!」
ルールウド君がそう言ってくれるとアルト君は目を輝かせて驚いた
アルト君はそう言っているけれども、これ(魔祖水)はルールウド君達の町でどこでも売っているような、錬術用の水だよ?めちゃくちゃ安いし、含有魔祖量が多くって失敗しにくい錬術や武器鍛造なんかには組み入れやすい物だよ
そんなの聞くほど珍しい、なんて思ってもいなかったよ?
というか知っているものだと思っていたよ?
錬術の授業で習う物だったかな?
爺が予定変更して錬術まだ一回も授業で習ってないもんね、仕方ないね
その後俺は赤くてさらさらした、砂の塗料を出した
「それ、なんですか?」
「これはサッシャー砂っていう、魔法陣を書くときに使う砂の塗料だよ。」
「サッシャー砂?」
「そう。魔力を通しやすい砂でね、魔法道具を作る時に使うものだよ」
「魔道具ってそんなに簡単に作れるものなんですか!?」
アルト君とカフィーユ君は驚いているけれども、俺は頷いてから姿見の鏡を壁に寄りかからせた
「簡単な物、初心者用の魔法道具作成は誰でも出来るよー?」
「え、えぇ…?」
「それはショージ様基準の誰でも、とか、簡単とかではないのですか」
「俺基準って何ぞ…(汗)いや、ルールウド君とかミーシェちゃんも簡単な物は作れるから、初心者でも出来るよね?」
「うん。でもドラゴン族は応じてこういう細かい事は苦手なんだ。ショージは錬術得意だもんね?」
ふふふと笑っているルールウド君だけど、ルールウド君の魔道具作成練度は10だぞ
そこそこ俺に付き合って、鍛冶師さんに通っていたミーシェちゃんは飽きちゃうのが玉に傷で、8だというのにたまに帰ってきて俺と一緒に鍛冶師さんの所へ行くだけで大体流れを覚えて使い物になる位の物を造れてしまうルールウド君に言われても、俺凄く微妙何ですが…?
俺がそう言おうとしたがルールウド君が俺にサッシャー砂を押し付ける様にグイっと渡してきて笑顔を向けてきた
…まぁいいけどさ、俺がちょっと納得いかないだけで!
俺はサッシャー砂を袋へといれて全部を入れたら袋の先を切って均等の線が描けるようにしてから生クリームを絞って出す絞り機のようにして魔法陣を描き出した
「踏まないでねー」
「「は、はい!」」
カフィーユ君とルネア君が素直に頷いて、部屋の端の方へと移動した
邪魔にならない位置だけど、そんなに遠く離れなくても別に大丈夫なんだよなぁ…
魔法陣を描きながらも時折魔術語を唱えながらも大きい丸を一つ、その四隅に小さい丸を三つ描きだした
その4つの丸を四角く囲み、縁取るようにして魔術語で闇属性の魔祖の含んだ“影の爪”と呼ばれる草を磨り潰した粉をサーシャ砂と共に混ぜたもので呪文を描いていった
「はい今日はおーわり」
「あ、今日はそこまでにするんだね。」
「うん。“炉”も出来たし“窯”も出来たから後は明日―。冷やす冷水も用意したし、防音も大丈夫!」
「どういうのが出来るのか、楽しみだなー、ふふふ。」
「そんなにでもないんだけどなー」
そして俺が今日の作業は終わったので陰の中に一時的に空間事しまう魔法…
あ、しまった、俺の不遇属性の空魔法…だ…
あー…調子に乗って、材料が手に入ったからって魔法陣書いておいて、これやっちゃったパターンですわ…
【m9(^Д^)プギャー】
おだまり分ちゃん
【 】
「あ。このままどうしよう…」
「…そこは、考えてなかったんだ?」
「いや、いつもなら工房貸して貰ってたからそのままでいいって鍛冶師さんとか親方さんとかが言ってくれて保存してくれるからさぁ…。」
「あぁ…空間事固定して保存するには空間魔法が必要だね」
やや呆れたような表情でルールウド君が言うけど、だって俺一人で俺の調合室以外での武器鍛造するなんて初めてなんだもん!多少不備があったって仕方がないじゃないか!!
俺がそんなことを思ってムスッとしているとキキョウさんがにっこり微笑んだ
「そういう事ならシェンフ君が役に立つわよ?」
「シェンフ、おすすめ!」
ソルシエ君…おすすめされても、物じゃないんだから…(汗)
シェンフ君はにっこり微笑んで冷や汗を掻いている
…大丈夫かな?
「シェンフ先輩、お願いしても大丈夫ですか?」
「う、うん…。頑張ってみるよ」
不安だなぁ、と思っていたら分ちゃんが普通のウィンドウで、アドバイスを出してきた
【シェンフに昇次が作った、魔力増幅剤を上げて拡張してあげればいい】
そっか、それだったら安心だ
【持続力は不安だけど、2、3本あげとけば問題ない】
はーい。俺は影から魔力増幅剤を3本だしてあげて、シェンフ君にあげた
「シェンフ先輩、これ上げる~。分ちゃんが飲んでおけば大丈夫だって。」
「それは…、あぁ、魔力増幅剤か…ありがたくもらっておくよ」
「ショージの作る魔法薬とかは効果、持続性、品質どれも凄く高いんですよ!」
「へ~…え、待って、レア度高くない?何、レア度3って中級ポーション並みなんだけど」
「凄いでしょう?」
なぜにルールウド君が自慢そうに胸を張っているんですかね
そしてソルシエ君はどっちの意見にうなずいているのだろうか…
キュポン、と軽い音を立てて魔力増幅剤の入った瓶を開けてグイっと煽った、シェンフ君が驚きに目を見開いた
「苦くない…。魔力増幅剤はまずいのに…。」
「でしょう、ショージの魔法薬はすべて子供でも飲みやすいように甘くしてあるんですよ!驚きでしょう?」
「うん、ザラザラした舌触りも、ない。質の悪い魔法薬や水薬は舌に残るのに…。」
「ショージですから!」
ドヤァ!となぜかルールウド君がえばるし、嬉しそうにしている…
なんでそんなに誇らしそうにしているんだろうか
それに、俺が作る位のポーションや魔法薬はそんなに質の良いようには思えないんだよな…だってレシェルナさんや、エルフィールさんの方がめちゃくちゃ上質の物を作っているんだもの、自信なんてないっすよ
【でもその二人に教わっている昇次がレベル低いわけがない】
アッハイそこは少し自信持っていい、と?
【うむ!】
うむ!
……分ちゃんが楽しそうなので何よりです
俺に自分が凄い、なんて自覚はないけどね!
シェンフ君が魔法を使って、俺の部屋を空間固定して保存した後、魔法を使ってどこかへと一気にずるりとしまった
幕を剥すように紙に覆われた部屋が、魔法陣や窯、その他色々と出しておいた物がしまわれた
「ここまで普段なら魔力量がないからしまい込めないんだけど…これは凄いね、すっぽり奇麗にしまい込めたよ。」
「明日の朝ご飯食べ終わったらシェンフ先輩には俺の部屋に来てもらって出して貰わなくちゃいけないんですけどねー」
「それは勿論だよ。出すくらいは余裕だよ。」
「ご迷惑かけます」
「いえいえー」
シェンフ君がそういうので遠慮なくシェンフ君にしまっておいて貰った
便利だよね、空間事しまうのって
俺も似たような事は出来るけど、闇属性や、土属性の魔法では空間事しまうのは出来ないのでどうしても不便だ
ちまちま片付けなくちゃいけないのだ
「ふわぁー…」
大きなあくびが出たのでつい口を押えたけれども結局無駄なあがきだった
ルールウド君が苦笑してキューリャさんに魔力回復薬を飲ませるようにと言ってきた
キューリャさんも直ぐに頷いて、俺に魔力回復薬を渡してきた
す、少し恥ずかしい…////
ううぐ…(恥)
ちびちびと魔力回復薬を飲んで、回復させるとコントロル君がにやにやと笑っていたのが気に食わないので蹴り飛ばした
しかしあっさりと躱されたし、ぺちっと反撃なのかおでこを叩かれるというおまけ迄喰らった…痛い…
「おっまえ、本当にわかりやすいなー。」
「ウググ…」
「ますます攫われないか、不安になってきたわ…」
「俺も」
「ん。」
「失礼な!俺そこそこ戦えるんだぞ?」
俺がそういうとなんか皆(生徒会のメンバー、全員)して不安そうな顔をしていた
魔物相手で結構活躍できるとこ見せてると思うんだけどなぁ?
くそう…
スミレが可哀そうな物を見るような目で俺を見てきているのも含めて、くそう…
「魔力、大丈夫?」
「おー、大丈夫。そんなに減ってないよ?ただ魔術語と魔法陣を描くのにちょこっと多めに使っただけだから」
「そう…。今日はもう何もせずゆっくり休みなよ」
「ほーい。スミレと戯れることにするよ」
『ふみゃ?!ミャーと遊ぶにゃ?』
ルールウド君が何とも言えない表情をしているけれども、本当だよ?
俺はスミレの姿をみんなにも見えるようにするために、栄養剤を出してあげるとスミレは喜んで舐めだした
スミレが少し光って、ぺろぺろと舐めている姿が皆にも見えるようになったらしい
皆が驚いているのを見ながら俺がスミレに美味しいかどうかを聞くと嬉しそうに前足を舐めてニャーと鳴いた
「しょ、ショージ君、この子は、一体?」
「俺の契約している、精霊のスミレです。スミレ、お手!」
『ニャーは犬じゃにゃいみゃ!』
「いで」
調子に乗って、お手をさせてみようと思って右手を出したらかぷっと噛まれてしまった
スミレめ…うりうりと小さい狭い様な額をぐりぐりと撫でると嫌そうな顔をしてペシッと叩かれたのでやめてあげたけどね
スミレのためにネズミのおもちゃを出してあげて、リモコンをコントロル君にポイッと渡したらアクティブに動き出したネズミに、スミレはすぐさま翻弄され出した
『みゃ、そ、そんにゃ、そんにゃみえすいた動きにゃんかには、ミャーは騙され…にゃにゃにゃーー!』
「騙されてんじゃん」
『にゃー!にゃ!にゃふ、んにゃー!まつにゃー!』
スミレがズザーッとスライディングしながらもダッシュでネズミのおもちゃを追いかけるが、コントロル君もぎりぎりで捕まらない様に左右に動かし、逃げ回るネズミの動きに似せていた
スミレが本能のまま、ネズミのおもちゃに夢中になるので可愛いったらない
ニマニマしながらそれを見ていたらスミレが唐突に我に返り、ハッとなった後照れ隠しでくしくしと顔を拭って誤魔化しだした
「スミレちゃんネズミはもういいの?」
『ミャーはレディーにゃのにゃ!こんにゃ子供だましでいつまでも遊ばにゃいのにゃ!』
「いやさっきまで追いかけまくってたじゃん」
「だな。俺の走らせる玩具に食いついて来てたよな」
『ふしゃー!おだまり、にゃのにゃ!』
コントロル君に飛び掛かり、スミレがバリッと爪で引っ掻こうとするがひらりと躱される
スミレぇ…スミレはその後コントロル君に弄ばれました
ひょいと躱されるスミレはムキになっているのか、フシャーとか言いながらコントロル君の頬を引っ掻こうとしている(なお躱されているから無駄である)
そんなコントロル君とスミレを置いといて、俺はシェンフ君と明日の話でもしますかね
明日来て貰わないと武器を作ることができないからね
「明日何時に来ます?」
「うん、そうだな、朝食を終えてから15分後位にくるよ。家具を移動しなおしたりするだろう?」
「ですね。分かりました。朝食後、15分後くらい、ですね」
「うん。」
俺が復唱しているとスミレが哀れな泣き声で俺の足元までよろよろとやってきた
『みゃぁ、みゃぁーん』
「どうしたの、コントロル君と遊ぶのはもういいの?」
『あいつきにゃい!』
「ふふ、そっか。でも楽しそうだったよ?」
『みゃーはそんにゃことにゃいにゃ!あいつミャーを揶揄ってるにゃ!』
ぷんぷんと怒っているスミレを撫でて落ち着かせるとシェンフ君がくすくす笑い出した
思わず、スミレと二人でキョトンとしてしまった
「ショージ君そっくりだね、その精霊。」
「?そうですか」
「教頭先生に対するショージ君そっくりだよ」
シェンフ君がそういうとキキョウさんとコントロル君、ソルシエ君が噴出し笑った




