目利きの授業は何とか…何とか終わった
【勝手に魔法に名前を付けだした(ネーミングセンスは壊滅的)】
うるせえ、分ちゃんで十分だ
そもそもなんで人格あるんだよお前!
【昇次がそうなればいいと思考した。魔法は、具体的に想像すればするほど変化する】
いいえ、思ってないです
【昇次は次の様に数分前 思考した。】
【『(更にいうなれば俺が考えて出しているわけだから俺の想像しているような、いわゆる思念体とかもう一人の俺とか魔法を詳しく熟知しているサポーター的なのは出せる訳もなく…賢者さんとか、そういうのもないわけで…ふぬぬ…)』
昇次が、思念体で、サポーターで、賢者で、と想像した時自我が、別思考が誕生。】
はぁあああああああ…数分前、確かにそう思ったけれどさぁ…
それは諦めるために考えてたわけで!
【でも嬉しい?】
……………………………はい
【魔法でのサポートは任せろ、バリバリ】
止めて!バリバリはうれしくない
【昇次の脳内でも“対話”可能、昇次の世界の事も少しわかる】
じゃあもろ嫌がらせですよね、それ!
【嫌よ、嫌よも…】
スキの内ってか?馬鹿、煩い言わせんな!
あーもう、分ちゃんなんでそんな性格なの!
【昇次の友人の性格を参考にした】
…………………………………あいつかあああああああ!
あいつ見習ったのかぁ!どぉりで!通りで鬱陶しい言い回ししてくると思った!
分ちゃんせめて、せめてこっちの世界の人物の、ルールウド君辺りの性格を真似してくんないかな!真面目っこだから!
【(◎Δ◎)】
おい
おいどうした分ちゃん
【親しみやすく、適度に良好な関係だと思われた過去の友人、昇次は気に入らない?】
…いや、別に嫌いとか気に入らないとかじゃねぇし
【昇次の考えた、もう一人の昇次に性格が近い。】
嫌あいつほど俺オタクじゃないし?
あいつライブ行くたびにお手製の団扇俺に持たせてくるから…
【昇次、『わたし』はどうあって欲しいのかわからないと『そうある』事が出来ない。もっと具体的に誰に『サポート』して欲しい】
えー、あー…そうい、われちゃうとなぁ……
ぐぬぬぬ…はい、分ちゃんはそのままでいいです
あいつに性格が近くてももう文句言わないよ、多少鬱陶しいけど気の合う友人だったのは事実だし、あいつもそれなりに…うん、混乱させてごめん
【『わたし』は分析する魔法。通常時は昇次が物質や症状を知りたい時に出る魔法。資料集状態で具現化可能。混乱していない。】
あ、聞きたいことある、聞いていい?
【唐突に来た質問コーナー!】
おいさっきまでのしおらしさどこ行った、月まで吹っ飛んでったぞ!?
【こういう性格と学んでいる。】
お、おう…
【 】
あれ白紙だ
一気に文字が消えた
もしもし?ぶんちゃん?おーい??
【早く質問して欲しい。回答する事が出来ない】
質問待ちかよ!
そういうとこ、唐突なとこ!
分かりにくいわ!えーと…質問1
【デデン!】
……あー…脳内の方に勝手にSE流すのやめて貰っていいですか
【(´・ω・`)】
その顔やめい!質問行くぞ?
【デデン!】
よぉしきにしたら負けだ。レア度ってどういうふうな基準?
【低い順にいうなら次のようになっている】
【石以下<凡<普<中<良<優<秀】
【秀<数字1~20<☆1~5】
【☆1~5は、国宝級。早々に出ない更に一般的に使用される物質は大体数字だけで表されるレア度までしかない、レア度10~20はすでに稀。】
…俺の作る魔法薬はどのくらい
【もっと具体例をはっきりして欲しい】
あー…じゃあ栄養薬?
【レア度;2】
低い!…でも“凡”とかじゃないのか
そこは安心した
【昇次自身の薬剤師レベルは高い。そのため、通常の栄養薬は物にもよるが大体良~凡の間の物が、数字に置き換えられるレベルにグレードアップしている】
エリクシェルはどのくらい?
【レア度;12】
今度は高!何その高評価!
【材料自体、希少性が高く、調合も難解。だが昇次自身、エリクシェルの調合は何度もしているのでそれなりの物になる】
んんんんんん…
それなりって…この野郎…
【m(^ω^)9】
分ちゃん、解除するわよ?(にっこり)
【脅し、よくない】
へへへ、俺の魔法だもんね
【書類状態での魔法使用されないとき、『私』は昇次の思考の中にいる。つまり昇次が今まで見た、転写した本の中の一部にもいける。文字を媒体にして『私』は生きる。あとはわかるな】
…時折呼び出します分様
【魔法だからと言って舐めないこと。】
はーい…怖い、この子…
【魔法を使わないとき、基本的には頭の片隅と言われる記憶にいる。思い浮かべれば、すぐ返事する。悪口やそういうのは、『私』に筒抜け。】
分ちゃんちょこっとえげつないのね
【そう。でもあくまで『私』は解析魔法。独立思考を持たせられた、昇次のオリジナル魔法。長く気長によろしくね、しょーちゃん ≪(>v◎)】
( ^ω^)・・・その呼び方止めろ
【参考にした友人がそう呼んでいた】
あいつにもやめろと何度も言ってたが聞き届けられなかったんだよ!
【仕方ない】
仕方なくねぇよ、やめろよ
【今まで通りに昇次と呼ぶ。】
じゃ、そのままでよろしくね、分ちゃん
あぁ、またスミレが可哀そうな物を見ている眼で俺を見ている…
一寸分ちゃん、どうにかしてよ!君のせいでもあるんだからね!
【理不尽に怒りだした】
もうそれは良いよ!今はスミレだよ!
【 】
おいこら白紙になって逃げるんじゃない!
【精霊には魔法である『私』は現象の一つ。自我や自動思考は本来ない物です。】
俺のオリジナル魔法だからね、うん、それは聞いたよ?
【理解してもらえるとは、思えないのですが…(/ω\)】
言ってる事と顔文字が一致してないが感じが凄いのですがそれは
恥ずかしいと思っているのか、こいつ
【いいえ、今の感情に合う顔文字が作れないのです。昇次が知っている顔文字しかないのでいわば昇次の、ボギャラリー不そk】
止めて、言わないで、分かっているから!
ボギャラリー無いのはわかっているから言わなくていいからね!
そうこうしているうちに鐘がなり、貴重な目利きの授業が終わった
今後はきっと分ちゃんがいることで俺の目自身で本物かどうかというのは先程言った方法で、魔法を強制解除で解いてからだろう
まぁ比べるのが楽でいいな、うん
分ちゃん、頼むぜ?
【分析なら魔法から現象、精霊術、物質なんでも解析できる、任せろ☆(ゝω・)vキャピ】
…その顔文字気に入ってる?
【可愛くて好き】
…まさかの顔文字に好みがあるとか流石は俺の魔法…
えーと、次の授業ってなんだっけ?
【初級魔法の勉強(座学)、得意な魔法をみせる、精霊術初級編(座学)―昼食―目利きの練習(座学)、ここまでやりました。次は魔法の練習(練習場へ移動)、最後に乗馬(校庭へ移動)です】
お、おぉ…分ちゃん、役に立つ!スケジュール管理ばっちりじゃん!!
【昇次が忘れていることでも、『私』は昇次の記憶を見る事が出来る。昇次が知らないことも知っている。でもわからないならキューリャさんに聞いてあげた方がいい。専属執事は、役に立つのが役目。】
今度からキューリャさんに頼るよ
【そうして。】
俺が分ちゃんと会話しているとスミレがやや呆れたようにあくびをしてコロンと転がった
『にゃ…ミャ―は少しお昼寝してくるにゃ…』
あぁ、猫だもんね、お昼寝したかったのか、気付かなかった
いいよと心の中で言うとすっくと立ちあがりスゥッと消えていった
鐘がなるまでお手洗い行くようにと呼び掛けている先生に、皆して返事をして自由に新しく友人になったであろう人と話したりして一気に賑やかになった
トイレ行かないのかよと一瞬だけ思ったけれど行きたい奴はちゃんと行くだろうから問題はないよな
俺も一応行っておこうと思ってキューリャさんに教えて貰ってから移動した
おトイレに行って用を済ませた後に、教室へと戻ろうとしている時にキューリャさんが話しかけてきた
「ショージ様、少しお聞きしたいことがあるのですがよろしいですか。」
「?はい、なんですか?」
「先程の授業中、文字が勝手に会話文や記号がまるで人の表情の様に一人でに滲んだのが見えたのですが。」
分ちゃんの事キューリャさんにはばっちり見えてた!!!
いやまあそりゃあ見える角度かも知れないけれど顔文字までばっちり見えていらっしゃったとは驚きだった
「ま、魔法みたいな話で、ですねー、ハハハ」
「……左様ですね。」
…キューリャさんが半眼で俺の事を見ていらっしゃる
この目はあれだ
何度も見てきた、あれだ
誤魔化しがきかない奴だ
下手に誤魔化してもダメな奴だ…後でお尻叩かれる奴だ
ここは素直に教えとこう…
「実は、さっき目利きしてる途中で、こう…パッと見た目で違いが分かればいいなって思ったら分析魔法?っていうのかな、紙に取り扱い方の乗ってるやつと組み込まれてる魔法とかが分かる魔法が乗ってる紙、だしましたよね?」
「…はい。」
「あれが、その…に、人間みたいに思考して、教えてくれる専門の人みたいに…できないかなーって、思っちゃったのね?」
「………………それで」
キューリャさんはそこまで聞いたら少しして頭を抱えてため息をついた
そしてその後聞きたくないけれど、先を聞いておかないといけないと言わんばかりに米神に手を当てたまま続きを促した
「……か、解析や説明してくれる紙の上だけの目利きの達人さんがお友達になりました…」
【正確には『解析魔法』ですが魔法から精霊術、宝石類、更には歴史的価値のあるものか似せて作る贋作か、はたまた、食事に薬が使われているか、何でもわかります。昇次の元居た世界の事も、こちらの世界の事も把握できております。ですがあくまでも『私』は昇次の想像と魔力で生み出される現象の一つです】
白紙だった紙を差し出してキューリャさんに見せるように持っているだけで、スラスラと紙にインクが滲み、分ちゃんの言葉が、文章が書かれていく
キューリャさんは唯々目を大きく見開いて驚き言葉をなくしている
「あの、目利きとか授業では使わないようにします、ごめんなさい」
【生み出されて早々ですが、しばらくは『私』いりませんね。雑談係として役立ちます】
ちゃっかりお話しするのはやめる気がない宣言されているけれども
分ちゃんは良い性格しているけれども、キューリャさんの反応は…
「……なるほど、理解しました。そちらの…解析魔法、様でしょうか、ショージ様ご自身の魔法であれば、授業の時に使ってもいいのではないかと愚考します。」
「え、いいんですか?さすがにちょっと、狡い気が…」
「あくまでもショージ様の魔法ですから。ただし、人前では対話しない方がよいかと…。」
キューリャさんがそういうのも納得できることだ
だってスミレ自信が俺に向けてきた、あの何とも言えない可哀そうな物を見るような目を向けられかねないからね、うん。それはわかる、すごくわかる
スミレは最後まで俺を可哀そうな、友達いない子を見る目で生暖かく見ていたからね
…本当に、分ちゃんと会話してただけだもん!(ぐすん
「キューリャさん、この子分ちゃんっていうの。」
【昇次が勝手に命名した。『私』は解析魔法。名称は特にない筈である。】
「分ちゃんです」
【『私』は】「分ちゃんです」
俺は遮るように分ちゃんの文章が書かれている紙をくしゃりと握りつぶした
分ちゃんは文句ありそうな顔文字を俺の頭の中に浮かべさせた
こんな感じの顔文字だった →【ヽ(`Д´)ノプンプン】
気に食わないからと言って顔文字で頭を一杯にするのはやめてください
くしゃくしゃにした紙を広げると俺の頭の中にある顔文字が書かれていた
こういう事も出来んのかよ 分ちゃん…
俺と共に紙を見ていたキューリャさんは思わず顔を反らして肩を震わせて笑った
キューリャさんが笑うのは少ないのでよほど面白かったのかもしれない
「分ちゃんです」
【不服です、理不尽です、強制です。『私』は異議を申し立てます。】
「却下ですー。君の名前は分ちゃんです」
【(#^∀^)=〇ノз゜)☆】
…どんどん分ちゃんの顔文字がユニークになっている気がする…
何その顔文字、俺知らないんだけれど?
【顔文字、作れないか顔文字で検索した。】
何処に検索掛けたの?!?!?
なにそれ!ちょっと、なに?俺の頭の中で何が起きたの?
【<(`^´)> エッヘン】
ちょっとおおおお!狡い、顔文字のバリエーション本当に増えているのが超気になる!!
「ショージ様、そろそろ次の授業のお時間になります」
「あっはい!分ちゃん、消すよ?」
【わかった、おやすみ】
軽く魔法を解除することを教えておいてから、解除した
ちなみに分ちゃんはそんなに魔力消費がないみたいで、たったの5しか減らなかった
なんていう低コストなお友達なんだろうか
キューリャさんと一緒に教室へと行くと先生が昨日も言った闘技場みたいなところへと移動するからついてくるようにと言って、歩き出した
そして『練習場』へ行き、藁人形みたいな的をまた魔法で出した
そしてそのまま白線へと下がってそれから魔法を的へ当てるよういった
「ショージ様は鞭の練習を少し離れてしましょうか。」
「アッハイ」
先生によると今回は初心者向けの魔法練習なので俺は十分なのだそうだ
ははは、仕方ないね
散々使って色々とやっているのは皆や先生、見ているからね
ついでにと思って、先生に弓矢のひく練習をしていいかと聞いたら、矢無しの、ただの長いだけの棒を渡されて、許可が下りた
なので一人外れて危険の内容にしながらも弓を引く練習をしたり、鞭を使って木の人形の頭上にボールを置いてそのボールだけを落としたりしていたらいつの間にみられていたらしく、生徒たちに拍手されてしまった
ナズェミテイルンディスカ
思ったよりもこの世界、娯楽がないのか、少ないのか…
ムムム…俺は見世物屋じゃないぞ?
恥ずかしいじゃあないか
俺はその次に動く的を用意して鞭で叩き落してみたり、キューリャさんにお願いして木の実を持ったまま透明になったキューリャさんに当てないよう、魔力をコントロールしながら鞭でキューリャさんだけを避けて的と木の実にだけ鞭の先を当てたりした
…これだけ聞くとすごい道化師っぽい事しているな、俺…
ジャグリングしたり、鞭で的だけ当てて見せたり…次は何だ?俺は火の輪を潜ったり綱渡りや空中ブランコや猛獣と遊んで戯れて見せた方がいいのか?
できるか、そんなもの!
あ、でも綱渡りじゃあないが一輪車でジャンプしたりスケボーで遊んだことはあるよ?
もれなくキューリャさんとマトソンさんとウィルソンさんに凄く説教されて、メニーさんに一週間罰として精霊術をみっちり教わったけれど、楽しかったんだ…
ミーチェちゃんにばっちりみられて、二人で庭とか外でひっそり遊んでいたらまぁ随分とお気に召したようでミーチェちゃんが屋敷の廊下で爆走していてメイドさんたちに俺が大目玉食らった、なんてこともあったなぁ
「はいはい、皆さんはショージ様の様に魔法を使いこなせるよう頑張りましょうね。さ、見ていないで的に魔法を当てられるよう頑張ってください」
先生が手を叩き集中するようにというとわらわらと俺を見るため近寄って来ていた生徒たちが先程までいた白線の所まで戻っていった
一人一人魔力がまとまっていない、想像できてない魔法を的に向かって放つのを見ていると緑の髪の毛の、髪が逆立っているかのような髪型の子が俺の所まできた
「?どうしたの?」
俺が尋ねると恥ずかしそうにしながらも手解きをして欲しい、魔法を教えて欲しい、と言ってきた
そんなことチョイっと考えればできるじゃんと思ってしまった
手解きも、教えるのもいらない位に、火なら俺は火柱とかが的に当たるイメージしたら火が使えるし(火力調整が苦手なんだ)水ならまんま水鉄砲をイメージすれば出るし(水圧が足りず、濡らすだけになるけど)風なら扇風機を強くしたイメージで的に当てるだけだし(うまくコントロールしないと台風並みになる、火より調整ができない)土なら泥を的にぶつけるイメージすればいいし(簡単だね)闇なら的を陰で射抜けばいいし(これもおすすめ)光なら細い針を何本かイメージするだけでいいし(的が針山になるイメージでいい)無属性なんて何でもありなんだからそれこそ自由だし!
なー…んていえないよな…きっとわからないだろうから。
そうだなー…俺たとえ話苦手だしなぁ…どういっていいやら
【昇次、お手本を見せてからわかりやすく魔力動作を教えてみてはどうでしょう】
うわぉびっくりした
なんかいきなり紙の上ではなく、視界の端にゲームのウィンドウみたいな青い枠が出てきて、分ちゃんだろう言葉が浮かんで見えた
急にするのは驚くからやめてよ分ちゃん…
【なぜ?こうあれと思考したのは、昇次自身。】
…そうだけどさ
あぁ、まぁ…アドバイス、ありがと。そうやってみる
俺は少し考えていますという顔をしていながらも分ちゃんとの会話をしていた
「お手本を見せてあげるから、魔力を見ながら真似してみて。」
「魔力を見るってどうするんですか」
「え」
「え」
思わず黙ってしまったけれど、教えてくれと言ってきた子も困惑しているみたいだ
…あぁ、そうか、魔力って意識してみないから動きが分かり辛いよね?
「魔力は、分かるよね?」
「はい、勿論です。でも、他人の魔力を見るってどういうことですか」
「そっかー、じゃ、分かりやすいようにしてあげるねー」
俺は仕方なく、黒い幕を下ろすように緑の紙の子と俺の周りにだけブラックアウトを使ったが、他の人がちゃんと何しているのかわかるようになっているよ?
先生の声とかも聞こえるしね?
「それで、君は何属性が得意なんだっけ」
「あ、僕は風です。後、土を少し…でも中々…」
「風属性と土属性だね?まずは風を的に当てる方からやって見せてあげるね」
「は、はい!で、でもあの…なんで闇魔法を?」
「みていれば分かるよ?」
俺はわざと光を俺の体に纏う
分かり易くする為なので仕方がない、がこのまま光と闇とさらにここに苦手な方の魔法属性を重ねるというね、ははは
「ショージ様、お体が光って輝いていますよ!?」
「そうだよー、分かりやすくていいでしょ?魔力を光属性の属性付加を使ってわざと見えるよう発光させて巡らせたの。これが普通に魔力だとするでしょー?」
「あ、は、はい」
「んで、風属性の魔法を使う時にねー?」
俺は緑色の光に変えて、風属性と光を混ぜて雷魔法を見せる
俺の体の周りの光が、矢や緑が買った色に変化し、その次の瞬間静電気を帯びたかのようにバチバチ、と音を立てて放電し始めた
制御のしにくい苦手属性の魔法でも光や闇属性の魔法、無属性の魔法と組み合わせればどうにかコントロールがしやすくなってくれるのでやっただけなのだが・・・
「ちょっと、ショージ様さらりと上級魔法を見せないでください!」
…なぜか注意された
何故?あ、ちなみにかるーく言うと初期魔法を組み合わせて具現化、実体化させるのを中級、上級魔法と言っているだけだよ?
中級魔法は比較的に簡単に魔法同士が組み合うようなものを一緒に混ぜて一つの魔法にするし、上級は逆に相反するもの同士を組み合わせたり混ぜたりする魔法のことね
黄色魔法と他の魔法を合わせるのは上級で、とても難しい、らしい
できる物は出来るんだもの、難しくないんだもの
仕方なく俺は魔法を解除してやり直したし、先生には謝った
雷魔法じゃないように注意しながら緑色にして光の魔力を掌に集めてみせた
「この緑色の光が風属性の魔力ねー」
「は、はぁ…」
俺はそのまま的の方へ軽くその掌に集めたボール状の風魔法を、俺的にはピンポン玉を打つようにイメージして、バウンドさせずに的に当てる
的にまっすぐ飛んで行った風の球は、的のど真ん中から半径15センチくらいの大きさの風穴がぽかりと空いた
風の球は野球ボールのように回転しながら壁に突き当たり、消えた
的がぐしゃりと耐え切れなかったかのように地面に崩れる
一寸だけやりすぎた感じがするけれども、此れでも風属性の魔法の中では威力を押さえている方だ
俺が苦手としている魔法属性の風と水と火はどれもコントロールが出来ずに、うまく威力がうっかり出過ぎたり、逆に全然威力がなかったりするからなぁ…
今回は割と威力が抑えられつつもうまい事いった方だ
「こう!(よっしゃ、うまくいった!)」
「……も、申し訳ありません、僕には出来そうにないです…」
「ありゃ、分かり辛かったか…えーとねー、そうだ、俺が前に貸した、玩具あるでしょう?」
「…あ、はい。柔らかいボールを飛ばす玩具ですね」
「そうそう」
俺はパチンコを作り出して見せる
さらに、風属性を緑の光玉を見せる
遊ぶものを出したとあって、皆が俺の方を見ているので先生は苦笑してまるで授業にならないけれど、まぁ仕方ないと言いたそうにして肩をすませた
「この、真ん中の所に柔らかいボールを入れていたけれども、風属性の魔法を入れてみて」
「えと、は、はい」
俺に言われるままに風属性の魔法を掌に集めて歪な丸にして、風魔法をパチンコのゴムの部分にその球を入れたので俺は的に当てるようにと言ってあげるとすんなりとゴムを引いて魔法を的に向かって放った
まっすぐに球が向かって的に当たるのを見てちょっと嬉しそうにしている緑の子に対し俺は何回かそれを繰り返すように言った
そして言われるままにしてくれるので4回位してから風魔法も安定してきたので今度はそのまま打ち出すように想像してボール状の風を打つように言うとそのまま魔法を掌に集めてから打ち出すようになった
「そうそう、上手だね。今度は、掌じゃなくて指先に魔力を集めてみて?形はそうだなー、うん、針みたいに、細長くして風を集めて?ボール状にしたのを細長くするの。」
「細長く……針みたいに、ですか」
「そう。こんな感じに。」
俺が実際に風属性の魔法を、緑の光と共に指先に再現して見せる
人さし指の爪、先端に針の様に尖らせて出してみた
俺の指先をじっと見たまま、見よう見まねでやって、緑の子は風をコントロールしながら魔力を動かした
暫く魔力の形が定まらずに ぐね ぐねとしていたが、何とか針の形になった
そしてそのまま吹矢で飛ばすようにイメージして飛ばしてと言うと律儀に口元まで指を持って行って、吹き矢を吹くように息を吹いた
…そんな事をしなくていいのに、伝えるって難しい
「指先にある針を、そのまままっすぐに飛んでいくように想像するの。想像するだけでいいからね、本当に吹かなくてもいいんだよ」
「えと、はい!」
素直に返事するけれど、集中がすぐに切れてまとめてある指先の針風が緩んできている
何度か針風を飛ばしていると、どんどんとコツをつかんだのか、的までの距離が近くなっていき、失速したり空中に掻き消えたりしてきた
6回くらいでようやく、的に当たった
「や、やった、当たった!」
「ね、当たったところの的を見てごらん」
「?はい…うわ、針より大きい穴が開いている!なんで?そんなに強く当たってなかったのに、こんなに大きな穴が開くなんて…」
「そんなに驚くことかな…」
実は針を飛ばしている時、その針の周りの空気が若干変化しているんだよね
風針の周りが魔力に引かれて一緒になって動くから、最終的には針の大きさの4倍くらいになり風は的に当たるときに届くまでに纏った空気事一気にぶつかり、穴がその空気と風針の分空く、それだけだ
単純に風属性って周りの空気をどれだけ巻き込んで大きく動かすことが出来るかと言う事が重大だからね
針が飛んでいる間に空気を動かし、針の周りに空気の層を重ねるから結構な重量になるしそこそこな威力になる
俺は何とも思わないのだが、緑の髪の子はかなり嬉しそうにしていて、俺にお礼を何度も言って、それから自分だけで針風の練習してみると言った
努力することは良い事だから頷くと次々に俺の周りを生徒たちが取り囲み自分も魔法を的に当てたい!とかやり方を教えてください!とかといってきた
うーん…先生が苦笑しているだけで止めないのをいいことに生徒達はわやわやと思い思いに俺に教えてくれと言いまくっている
嫌俺そこまで教える事上手くないからね!
俺が困惑していると先生が面白い物を見たと言いたそうにして俺達のやり取りを見ていた
嫌先生見てないで助けてよ!この子たちを教えるのが先生の仕事でしょう?!
俺が何で教えるんですか!
そんなことを思っているのが伝わったのか先生が少ししてから手を叩いて生徒たちの声を静かにさせて呼び止めてくれた
「はい、ショージ様に教わりたいのはわかりますがまずはご自分で努力して的に当てられるようにしてみましょうね。ショージ様、ファイハルト様ご自分の事をなさって下さいね」
「「はい」」
どうやら緑の髪の子の風属性の魔法が得意属性の子は、ファイハルト君というらしい
そういえばそんな名前の子がいたような気がするな…えっと、昨日の自己紹介の時俺の5つ前位の時に確かそんな名前の子でいたような気がする
ファイハルト君は申し訳なさそうに頭を下げて先生に謝っていたが、それでもどこか少し嬉しそうだった
よほど的に魔法が当たったのが嬉しかったらしい
「そ、その土属性の魔法で的を当てるのはどうしたら…」
「土魔法なんて万能だと思うけどなぁ」
「い、いえ、その…土魔法は砂の山しかできなくて…」
「そ…それは…んんんん…っ。」
なにそれ、魔力がうまく土に伝わらないってこと?
分ちゃんどう思う?
【うまく想像ができてない。どういう形にして魔力を伝えればいいかわかってない】
だめじゃーん!
【そう、駄目。先程のように、明確に手本を見せてやらないといけない。この世界の人は、魔法に関して固定されたことしかできないと思いがち。もっと色々出来るのに、土は砂しか動かせない、水は上から下にしか流れない、大きな火は操れない、光や闇は影や些細な回復しかできない等と固定観念が凄く、うまく魔力を操作できない。】
これは これは …中々教えるのは苦労しそうですなぁ、先生は。
俺はそのまま砂だけで的を破壊できるようにしてあげればいいのかな?
【昇次は前の世界の知識があるからそこそこ魔法に反映できる。この世界の、特に子供は未熟な想像しかしてない】
うんだからなんだよね、俺が言っても理解してもらえる気がしないんだよ
俺の世界の人になら通じる事でもこっちだとわからない、知らない、だから創造できない
再現しようとしてもうまく魔力で具現か出来ない




