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自分の家の裏のお山で遊んでいたらこうなった、反省はしてない

先生が手元の何かに書き込んでいるけれど動きがどうと色々と…人型に当たってないこととか書かれている奴だよ・・・


そんなことを思っていると俺達が人型に剣を降るう順番が来てしまった


やはり俺には剣は不向きなようで思い切り降って斬りかかろうとしたのに避けられて頭にコツンと逆に手で小突れてしまった


「うー、やっぱり剣術や体術は苦手だぁ」

「うぅ、僕も・・・」


同じく頭を軽く小突かれて抑えている、ルネアくんに少しだけ近親感を抱く

二人してクスクス笑っているとステフィム先生が今度は自分の得意な武器を見つけるため、剣以外の物を使って良いから人型に傷を付けましょうと言われた


武器は自前があるならそれで良いし、ないなら貸し出すと言うことで様々な武器が並べられた一寸物騒なカートががらがらと音を立てながらやって来た

わぉ、トンファーに似ている奴からブラックジャックみたいな物、果てには円刀なんてモノもある・・・種類豊富だなぁまるで玩具みたいだ


まぁ俺には自前の弓(土魔法)があるから関係ないんだけれどね!


ルネアくんとカフィーユくんは俺と一緒にぼうっと突っ立っているだけで皆がわいわい賑わいながらも従者さんと相談しながらカートの方に行くのを見ていた


「カフィーユくんとルネアくんは、とりに行かなくて良いのですか?」

「僕は、自前で・・・と言うか、自分自身の手が武器なので・・・」

「僕の武器は特殊ですから。血液を使うので。」

「「へぇー」」


血液を使うとは何ともヴァンパイアならではで良いですねぇ

格好良いなぁ、なんて思っているとカフィーユくんが俺に武器は良いのかと聞いて来た


「そう言うショージ様は、良いのですか」

「僕は自前で。と言うか影を操ったりして分かると思うのですが僕魔法で些細なことなら出来ますし、魔法で作り上げるから武器無しでもいけるので」

「「・・・・・・・・・・・・・な、なるほど」」


選び終わった人達がカートから遠ざかり、全員に武器が行き届くのをステフィム先生が確認して俺達三人の前で止まった


「おや、お三方は自前の武器と言うことで良いのですか?」

「はい」

「あ、は、はい!」

「何時でも作れるので」

「(作れる・・・?)そうですか、では人型の的に攻撃して下さいねー。でも他の人に攻撃が当たらないよう隣の人とは1M離れて下さい。まずは4人前に出てやりましょう。」


ステフィム先生がそう言って人型を等間隔で整列させ、1Mづつ離れるように並べた

そして子供達がそれにならうように並び、それぞれ攻撃をした

最初の一人は小刀みたいな小さい剣で、その隣の二人目は槍で三人目は見たこともない変な武器で、三叉に近い奴だった

4人目は遠くて見えなかったけれど、多分ブラックジャックかな?何か音がそれっぽい鈍器で叩いたような音だった


そんなに言うのもアレだけど、槍の子と三叉の子以外は外れていたけれど

しかも言うならばブラックジャック使った子は的に当たりそうで当たらなかった


次の4人はそれぞれ変わった武器で、円刀、長い棒(尚先に金属対や刀、剣先はない)に、笛のような、ラッパのような何か(それでどう戦うというのかは不明)そしてカフィーユくんがその三人のグループに入って4人だ


カフィーユくんが懐からとりだしたのは血液らしき液体の入っている赤い瓶で、キュポンと音を立てて開けてから、何かを呟くと血液が長くのびて棒状になり、お坊さんが持つじゃらじゃら鳴る棒になった

なんだっけ、あの・・・棒の先に輪がついていて、その輪に小さい輪がくくりつけてある奴・・・えーと・・・まぁいいや


棒になって、輪があるやつになったらそれをやり投げのように投げた

投げンのかよ!と思ったけれど、的に当たっているから凄いよね・・・

しかも、投げたというのにカフィーユくんの手元にはまた新しい棒があった

それ連続で出来るのかよ凄ぇな・・・


因みに的には当たったけれど傷がついたのはカフィーユくんと笛のようなラッパのような武器を使った子だった

どう使ったのかというと笛みたいなラッパみたいな物を思い切り砲丸投げのように遠心力を付けて振り回すと穴が空いているところから水が出てきて的に当たった

・・・・・・まぁ周りのまとも水でびちゃびちゃになり、ステフィム先生が困っていたけれど


そして最後俺とルネアくんが呼ばれた


俺とルネアくんが人型の前に立つと武器を持っていそうにないので不思議そうにされた

ルネアくんがステフィム先生に自分の武器の間合いに入って良いかと聞いたので先生は頷いてくれた


じゃ、俺もと思って離れるとステフィム先生だけじゃなく、他の子供達も驚いた


「しょ、ショージ様?何故離れるのです?」

「もう一寸遠くないと砕けちゃうので~」

「くだ・・・・・・・・・・あ、は、はい、そうでしたか、ならどうぞ・・・?」


俺がさっそく離れに離れて20Mくらいに離れるとステフィム先生が大声で離れすぎだと言ってきた

俺は分かったと伝えて、攻撃するから斜線上に入らないようにと伝えた


そして俺は張り切ってパチンコを土魔法と無魔法で作り上げ、石をセットしてから撃った


ひゅん、ドスッと音がした後、やや遅れてドシャッと魔法で出来た的であろう何かが崩れた音がした

うむ、満足だぜ

そう、俺はこの4年間という時間を無駄にしている訳じゃないのだ


俺は弓の他に、クロスボウ、銃、アーチェリー、それと今使ったパチンコ(ゴムを使って石とか飛ばすやつね)などを出来るようになったのだ!

さらにフックショットを改良してみたり色々と出来るんだぜ!身軽で居て隠れながら攻撃も出来ます!すっごく頑張って練習して、一人でハネオイビトやハーピーくらいなら倒せるようになったんだ!


前提条件で、気付かれないうちになら、とつくのだけれど・・・


だって卑怯なんだよ、彼ら。俺が気付かないうちからきゅるる、きゅるると、鳴いて俺の居場所を仲間に教えるんだからね!だからもっと遠くから狙うしかないじゃないか!

遠くから狙うなら弓のような子供の体格で引き絞れるような、比較的近くしか届かない物じゃない様な物じゃないと駄目だしじゃどうするかと色々と試した結果、いろいろとできるし使いこなすため何十回と色んな弦を弾く練習をしたよ


結果攻撃手段が増えたよ

ハネオイビトが楽に狩れるようになったよ

因みにミーシェちゃん達子供にパチンコは大人気だった

石や果物の種を飛ばしまくる物だから、親に拳骨を貰っている子供の姿もチラホラ見かけて、俺は街の子供達から面白い物を生み出す子供と思われているそうだ(何故そうなったと言えば自業自得か・・・)


学園に行くと言ったら子供達が物凄く残念そうだったので俺はいくつかの遊具を作ったままで学園に来たが、それでもがっかりされた

と、いう風にパチンコは大人気なのだ、それを作った俺が使いこなせないのはみっともないし何より勿体ないからこれもかなり練習して飛んでいるハーピーにあてられる位にはなっている


唯・・・・・・・今のような、通常の、単純に動きが見たいって時は不便だよね

だって俺森の中で足場も不安定で、遠くから敵を狙う練習してきていたから・・・

俺、明らかに今回の過剰だよねと理解はしている


とてとてと歩いて戻るとそれだけで離れる子供達に、従者の方々も主人の前に立つ

おい、俺は怖くないぞと言いたいけれども今の威力を見たらそうなるよな・・・

だから加減して一番威力ないパチンコにしたのになー

あ、俺も他の子達と同じように借りれば良かったか

でも今一ピンとくる武器がなかったんだよねー・・・はぁ


「お、お見事ですショージ様・・・」


ステフィム先生がそう言って引きつっていながら笑い、拍手した

とても怯えているのが分かる

的のあった所を見てみると4体あった人形が粉々になっていた

あー・・・・・・・


「的、粉砕しちゃってゴメンナサイ」

「い、いえ、いいんですよ?えぇ、ただ、的に近かった為ルネア様には謝って下されば・・・」

「えええ?!ルネアくんゴメン!大丈夫?!怪我は?!」


仕舞った、ルネアくんは近距離タイプの戦闘スタイルなんだった!

俺が慌ててルネアくんに安全確認するとルネアくんはポカンと口を開けて目を見開き従者さんに抱っこされていた


「・・・ドラゴニア第二皇子、当家の子を殺す気ですか」

「ご、ゴメンナサイ!ッ俺が今作れる武器の中で一番威力のない奴を選んだんですけど・・・あの、怪我とか大丈夫ですか?」

「外傷は特に見られませんが、今後は絶対に!気を付けて頂きたい」

「本当にゴメンナサイ。一応、薬要りますか?それとも魔法で治療する?」

「ふ、ふふふ。」


慌てているのが可笑しいのか、ルネアくんが笑い出した

キョトンとしているとルネアくんがさも可笑しいと言わんばかりにケタケタ笑い転げて怪我はないと言ってきた

そ、それならよかった、でも、と思って念のためスカーフから薬を取りだしてルネアくんにあげるとキョトンとされて、また笑われた


ステフィム先生に苦々しそうな表情をさせてしまっている

・・・また俺なんかやらかしたのだろうか・・・


「ショージ様、一応お聞き致しますが先程の物は何をなされたのかお聞かせ下さい」

「これ使って石を飛ばしました」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんで石だけで4つも人形が粉砕されるんですかッッッ!」

「これ、玩具みたいな物なんですけどねぇ。」


パチンコを見せてみるとステフィム先生が胃の辺りを抑えて唇をかみしめた

本当に申し訳ない

こうなるなら借りた武器を振って遊べば良かった

幸いにも俺にも知って居るような物がいくつかあったのにね


「それ、玩具なのですか?」

「凄い威力ですよ?玩具とは思えなかったです」


そう聞いてきたのは目を輝かせて従者さんの腕から飛び降りるルネアくんと近くで見たかったのかカフィーユくんが従者さんの止める声を無視して俺の近くへパチンコを見に来た


するとそれに触発されたのか次々に怯えていた子供が見に来た

掌サイズのパチンコを見て驚いて、俺が石をゴムの真ん中において引っ張らなければ安全だと教えると誰かがやってみたいというので致傷性の無い、ゴム玉を出してあげた


「これなら大丈夫、柔らかい物だから」

「それで粉砕しませんよね」

「しませんよ・・・これ柔らかい物ですから。先生も触ってみて下さい」

「・・・・・・・・・・柔らかくてふにふにしていますね。これならまぁ良いですけど」


先生が良いと認めたことで、子供達は嬉しそうに自分がやってみたいと言い出した

・・・従者さん達が警戒していらっしゃるので少しは気にしてあげて下さい

俺が3つパチンコを出してあげるとすぐさま子供達が取り合いになり、仲良くゴム玉を引っ張り、魔法の時に使った的に向かって宛てて遊びだした

そしてその内ルネアくんとカフィーユくんも混ざって遊びだして、初めは警戒していたのに次第に警戒心が薄れていく従者さん達だった


「・・・・・ここまで皆様方が遊んでいられる安全な玩具と、言うことはショージ様自身があのような威力を出せると言う事で良いのでしょうか」

「はい、ごめんなさい。屋敷の近くの山に住んでいるおばあさま達に会いに行くのにどうしても魔物の居る所を通る物ですから・・・」

「そ、そうですか・・・あの、一応お聞きしますが、まだショージ様の得意な武器はおありなのでしょうか」

「弓矢が得意です。」

「ならば当学園内での弓矢使用はお控え頂きたい」


・・・・・・・・・・・・・・・・解せぬ


ステフィム先生直々に弓矢使用が禁止されてしまった

従者の方々は、激しく同意している

俺はションボリしながら頷いた


「ショージ様は魔法を多重展開が出来る様子。それだけで、一先ず初等部は乗り切って頂けませんか?時折ならば、私の監督下での武器使用は許可しますから」

「あ、そうですかー、じゃ、それでお願いします」

「畏まりました。」


大人と生徒達の何人かがホッとした表情と雰囲気を出した

まぁこんな威力のある所を見せつけられたらパチンコは遊びに使えても怖いよね、うん

そしてさっきより威力のあるかも知れない武器を使用禁止にしたんだ、安心するよね

分かるんだけどなんか微妙・・


「でも、あの・・・弓を引かないとなまってしまいそうで怖いので、矢なしで引く練習をしたいのですが駄目ですかね」

「矢無しで、唯の棒で代用して私が居る所で練習するので良いのでしたら許可しますよ」

「因みに弓はこれです。」

「・・・唯の曲がっている、棒ですね」


俺が魔法で弓にする

今回は矢を作らないで先生の反応を見てみると今回はそんなに驚かれていないようだった

良かった、今回はセーフな事だったみたいだ


「そうですか・・・もう先生は、何があっても驚きませんよ」

「これ、大丈夫ですかね?セーフですか?」

「大丈夫ですよー?今どこをどう見ても一寸曲っただけの棒が魔法の糸を勝手に通して持つであろう所が独りでに皮が剥けて中の柔らかい部分がまるで布らしき物で包まれて弓になったとしても、先生驚きませんよ」


・・・・・・・先生は何だか遠くを見ている

セウト(限りなくセーフに近いアウト)だったらしい

俺は弓を先生に預けるようにしてあげた方がいいかと提案した

そしたら意味がないのだろうからそれはしなくて良いと言われた

実際無意味ではあるけれど(だって弓は俺の魔法で作った物だし、幾つでも作れる)先生の心の支えに少しでもなるかと思ったのになぁ・・・

危ないから弓の本体をもっていて、いざというときに与えるという風にした方が平穏になれるのでは、と俺なりに先生の心境をおもんばかった結果だというのに・・・まぁ何時でも作れるし確かに意味はない行為だけれども


俺のせいで攻撃する的を壊してしまったのでルネアくんは新たに的を作って貰い、その人形にルネアくんが拳で殴るような動きをすると的がその部分だけへっこんだ

良く魔力の動きを見てみるとルネアくんの拳にナックルのような、グローブのような手を包み込むような感じの分厚い膜のようなモノがあった

そしてその上からかぎ爪のような三本の尖った物が出ていて、それが的に触れると的がその部分だけへこんだ


成る程、ルネアくんは諸格闘タイプなんだね

ある意味俺が気を付けないといけないタイプだ等と思いつつも見ていた


その後は先生の指示の元、俺以外の全員が人型に攻撃をあてられるようにそのまま色んな武器を試した

俺は剣を問答無用で渡された

選ぶ余地無しと無言で語っているかのようだった


剣以外が良いなと思っていたら違う物で万が一先程のようなとこが起こったら困るので投げる、弾く物以外でお願いしますと言われてしまった・・・・・・


解せぬ


結局カートの方から選ばせてくれたけれど、俺には近距離系の武器しか先生が許可してくれなかったのでメイスを選んでみた

メイスを使って人型を攻撃してみたが、手応え的に気にくわなかったしメイスを振りかぶっただけで重くて俺がふらついてしまったので却下して違う武器を選んだ


唯、先生は俺が大して攻撃力を持っていなかったのを見て安心したようだった

嫌俺はさぁ、弓とか銃とか一寸した中距離を担当するだけで十分だからさぁ

スナイパーライフルとか作れるよ?ショットガンやハンドガンなんかだって作れるもん!

その分近距離は無理って事だし?悔しくなんかないよ!


ないんだからね!


別に短距離や剣術出来なくても悔しくないやい

目だって良いし、透明になれるんだから遠くから狙撃すれば問題ないもん


『にゃー、負け惜しみにゃよ』


うるさいやい、煮干しにするぞ?いいのか


『ニャ・・・すぐ煮干し、煮干しって意地悪言うにゃ!酷いニャ!』


ぺしぺしと肉球のプニプニしている前足で俺の頬を叩いているスミレの首の所を掻くようにしてくすぐると忽ち大人しくごろごろと鳴いて伸びた

そうそう、そこで大人しく襟巻きになってなさい


結局カートの中から選んだ武器で俺的にも先生的にも納得いく様な武器は鞭だった

投擲もせず、弾くようなこともない武器の中で、俺はやはり中距離安定だった


近距離の武器は悉く手応えが悪く、相性も良くないので鞭に落ち着いたのだった

一寸手が滑って隣に居たカフィーユくんの的に武器が飛んでいったときは冷や汗が出た

鞭ならまぁヨシとされたので今後メインウェポンは鞭と言うことになりそうだ

先生がそれでお願いしますと言ってきたし、俺的にも面白かったのでこれに決定した


武器としてパチンコを使いたいと言う子も居たけれど先生が却下した

パチンコくらいは自分で作れるんだけれどなと思っていると先生が絶対に玩具としてだけ扱うようにと言ってきた

先程の威力を見ていたからかも知れないが、人には向けるなと思い切り注意されて、的にゴム玉を当てるだけなら良いと言われた


子供達がどうしてパチンコを武器として使いたいというので可哀想だから別の物を作り、子供達の意識を逸らすことにした

俺は安全だけど楽しい、ブーメランを作り出して先生が真っ先にそれ以上作り出すのは禁止と言われてしまった


「それはどんな物ですか」

「これは投げて使う物なんですよ。こう!」

「「わああ!」」

「戻って来た!」

「すごおおおおおおおおい!」

「やりたい!」


ふふ、皆貴族のご子息だというのに、目を輝かせて興奮しながらブーメランをやってみたい、投げてみたいと俺の周りに集まってきたので一人一人順番に遊ばせてあげた

はらはらしているのだろう、従者さん達はそわそわしているし、困惑している表情だった

先生は遠い目になりつつもお腹を押さえている


そしてどこからか大きな鐘の音がしたのでステフィム先生がコホンと大きく、そしてわざとらしい咳を一つして子供達の注目を集めた

それでも子供達の大半は俺の方、特にブーメランを見ていたので俺が先生の話を聞こうねと言い聞かせると漸く全員がステフィム先生に向き直ったのだった


「珍しい物に引かれる気持ちも分かりますが、もう少し人の話を聞きましょうね。皆様は立場のあるお方なのですから」

「「「はい」」」


幼稚園児の集まりを纏める先生という感じに見えてきたが7歳ってまだまだ子供だし人の言うことを聞きづらいのは仕方ないね

遊具を出した本人が言うことじゃないけれどさ


「本日の授業はここで終了ですが、ショージ様が作って下さる玩具で何時までも遊んではいけませんよ。」


名指しで否定されてしまったのですが。解せぬ

俺が一人で勝手にもやもやしているとステフィム先生がもう一回鐘が鳴るとここの練習場を上級生が使う授業があるのでそれまでにこの練習場から自分の部屋へと戻っておくようにと言われてしまった


詰まり移動時間がありつつ、本日はもう終わりと言うことで自由時間だそうだ


「自分の部屋までの道をちゃんと憶え切れているか自信ないのですけど」

「教室からここまでの道はまっすぐですし、教室からご自身の部屋までは従者の方々に教わると良いですよ。従者の方々は数日当学園に住み込みで道を憶えて頂いておりますから。」

「鐘が鳴るまでショージ様の玩具で遊んで良いですか」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・怪我のないよう気を付けて下さいね」


一寸不安そうに俺を見た先生は、大丈夫と判断したのか苦笑をしながらも許可した

先程は中止したというのに、仕方ないかという表情で許可を出した先生は、優しい先生なのだろう


「でもいいですか?鐘が鳴る前には自室に戻るのですよ。ショージ様、従者の方が止めるよう進言したら遊びをおやめになり、皆様を教室へ先導して下さい・・・済みませンが、お頼みできますでしょうか」

「いいですよ。玩具は俺の魔法で作っているのですぐに消せますし」

「私も少々明日の用意があるので、本来なら教室に戻るよう先導したいのですが」


そこまでステフィム先生が言って畏まっているとブツッと何かの大きな音がして【ステフィム先生、ステフィム先生至急教職員会議室にお越し下さい】と呼び出しが掛かった

うわ、異世界にも放送する機械的な何かがあるのか・・・と言うか教職員会議室とか嫌な予感しかしないな


ステフィム先生が困惑した表情で俺に頭を下げて入り口の方へと走っていった


それを見届けると一斉に子供達がパチンコとブーメランを遊びたがったので俺が数を増やして両方共5つずつ出してあげた

嬉々としてブーメランとパチンコで遊ぶ子供達を尻目に的がなくては楽しくないだろうと俺は思いきって板を作り、その板に赤と黒いマジックペンを使って丸を書いて的を作ってあげた

しかもその板を態と動かして、皆が夢中になりその動く的を狙ってゴム玉やブーメランを投げたりして遊んだ


従者さん達は最初こそ板とマジックを出した俺を警戒して不安そうに見たけれど何も無い唯の遊び道具を出しただけと判断したのか何も言ってこなかった


暫く遊んでいたらキューリャさんが手を叩いて遊びはおしまいと言った


子供達は皆渋々とだったけれども俺にブーメランやパチンコを返した

流石は良いところのお坊ちゃん達だ、少しは言うことを聞くらしい

街の子供達は親に取り上げられるまで、ず~~~っと遊びたがっていて俺が親御さん達に魔法を解除してあげるまで遊びたがっていたからなぁ・・・


俺は返して貰った道具を全部解除して土に戻すと皆して目を輝かせていた

自分もやってみたい、と書かれているかのようだった

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