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学園生活頑張るぞ

教員はまっすぐ廊下を歩き、エスカレーターの手前の方の反対側にある、扉へと入っていったので俺たちも慌てて追いかけるとそこには魔方陣の書かれている板があった

この板はフロストエルフの里の移動するエレベーターみたいな板と似ている気がする

そしてその板はやはり移動できるものらしく、教員は全員が板に乗り込んだのを確認してから柵をしめて、柵から出ているタッチパネルみたいな物を操作した

どういう原理なのかは分からない物の、暫くすると板がスーッと動きだした


相変わらずなんだろ、このオーバーテクノロジー感・・・

魔法って本当に便利だなー(棒)


エレベーター(板)に驚いていない従者の方々と、その従者さん達の手にやや必死になりながらもつかまっている子供達

やがて板が止まり、柵が引っ込んだので教員が再び歩き出したので俺とキューリャさんが歩き出し、板から降りると俺達に続けと言わんばかりに急いで降りる子供達

廊下に足を着けると板に視線を向けて不安そうにしているのが何だか四年前のフロストエルフの里での出来事を思い出させて、あの時のミーシェちゃんみたいで可愛らしいなとか思った


教員も少し落ち着くまで待ってくれるようで少し止まって待っている


落ち着いてきたみたいだからか、教員がにこやかにもう良いかと聞いて来たので子供達全員が頷いた

そして教員に連れられてエレベーター(板)の降りた先には門のようなアーチ形の大きな扉がありその扉をくぐりぬけると、たどり着いたのはもろに学校の教室であろう名称が書かれている幾つもの金色のプレートが掛かっている扉の並ぶ、廊下だった


教員が扉から三番目の扉に入っていくのでそれに続くと中にはすでに7人くらいの子供と従者さん達が待っていた

空いている席に座るように言われたので適当に座るとそれを見た他の子供達も席に座った

そして黒板なのだろう長方形のスライド式の巨大な板の前の机の前に教員が立った


「えー、これからこの教室が貴方達の教室になります。そして私が担任のステフィム・ミリアムという者です」


教師がそう言い、数冊の本を取り出し教卓の上に置いた

ステフィム先生はその後学園内の校内地図を配った後ざっくりとどういう授業があり、どういう教室があるかを説明した

そして実際に校内を案内するからといって俺達を連れてゆっくりと歩いて色んな所を見て回った


教室は色々とあって実験をするような部屋、図書館のような部屋、机しかない、椅子がないような教室やらキャンパスのある部屋(恐らく美術室に近いところだろうな)や、壁一面に紙に書かれた魔方陣が貼ってある部屋とか精霊がそこら中に居て皆俺が入ると耳を動かして近寄ってきたりしたペット屋みたいな部屋もあった(可愛いけれどうごけないので困ったし、スミレが一気に威嚇して不機嫌になった。宥めるのが大変だから止して欲しい)


その後俺達は教室に戻りお互いに種族と得意属性の魔法を含めた自己紹介をすることになって、俺が最後自己紹介することになった

俺の隣室の子供さん(俺のことちらちら見てきていた子供)はルネア・シャーメルという名前のハーフウルフという種族だそうだ

本で前習った種族の『ハーフウルフ』は、興奮すると狼に変身する人狼的な種族で、驚いたりすると犬耳みたいな三角の獣耳と狼の尻尾が出るそうで人狼、狼男との違いは月の満ち欠けには一切関係ない所だそうです


詰まり無害な人狼、狼の耳がついているだけの、人間と同じ様な種族


ほら猫耳ついている猫人間、アレの狼バージョンだね、きっと

ルネアくんは得意属性が闇と空だそうで、暗闇の中でも昼間のように見えるそうです

更に飛べるとか、なんかもうすげぇな


そして俺の後で迎えに行った子供はカフィーユ・モンドアという子で種族はヴァンパイア

格好いいぜ、有名な種族さんだぜ!

俺でも知っている、吸血鬼だぜ

しかもなにげに伯爵だそうで、テンションが上がるね!まぁ親が、伯爵なだけでこの子自体はそうでもないと行って謙遜していたけれどさ


得意属性は闇と空、更に水だって!水って・・・確か、吸血鬼駄目なはずじゃと思ったけれどもだからはぐれ物扱いされているとうかがえるような雰囲気をしているので、少しだけ可哀想になった


最後の方で俺が自己紹介することになったけれど、種族はハーフエルフで良いのか不安になってキューリャさんに聞いたらそれで良いと言われた

人間というとややこしいことになるからハーフエルフの方がまだ良いとのことだ

成る程、それもそうだなと思ったので頷きそう自己紹介した


「えっと、昇次・ドラゴニアです(我ながら変な名前に聞こえるなぁ)種族はハーフエルフで得意属性は土、光、闇、無属性です」


俺がそう言うと何故か教室に居る全員(キューリャさんと俺とスミレ除く)が驚いて俺を見てきた

そ、そんな急に見なくても良い気がするんだけれど・・・へ、変な事言ったかな


教師が驚きながらも俺に恐る恐るともう一度得意属性の魔法を聞いてきた


「もう一度おたずねして宜しいですか?えっと、光属性、ですか」

「はい光属性です。土と闇、無も一応得意属性だけd」

「よ、ようこそ当校へ!光属性の適性があるお方が入学してくれるとは!しかも私が担当するクラスに!こ、光栄です」


ぶんぶんと俺の手を握って上下に振ってくる担任の先生

そんなに大袈裟に言うことだろうかと謎に思っているとキューリャさんがコホンと咳を態として教師を正気に戻した


正気になった教師が何故か凄く張り切りだした

なんなんだ、一体・・・そんなに騒ぐことかな?まぁ珍しいというのは知って居るけれど、キューリャさんも光属性に適性もっているから今一そんなに珍しいって感じないんだよなぁ

首を傾げるとキューリャさんがそっとメモを差し出してきたので見てみるとこの学園に居る教師で光属性に適性がある人は三人、生徒で1人だけしか居ないと書かれていた


あぁ、うん・・・うん成る程、この学園だけで何人魔族や人間が居るのか等のことは分からないけれども、えーと、少ない、と言う事で良いのかな?

俺はまぁ学園に来る前に光魔法専門の学校に通うかどうかを決めろと言われて断っては居るけれどこの学園にはルールウドくんが入学しているのだからこの学園に最初から決めていたしねぇ


教員が明日習う予定の科目とそれに使う物を教えつつ恐らく教科書と筆記用具やらノートやら必要な物を入れる鞄を配った

そしてこの後は教室から出て、魔法の実力を実技でどの程度出来るのか、剣や体術をどの位出来るかとか今の実力を見る軽いテストをするといった


実力テストするとか久し振りに聞いたよ

学生の気分になれるよ、ヤッタネ○○ちゃん

学生の気分と言ってもこっちの学生は魔法の授業があるし、魔法の実力テストもあるんだけれどねー、流石異世界!まあ俺も散々使ってきているしある程度の魔法使えるけれどね


問題は剣術ですよ


俺は弓を使うから剣は苦手なんだよなぁ

体術ならば大丈夫かとも思わなくもないけれど、俺体術もそんなに得意じゃないんだよな

体術と言ってもこの世界の体術は、短刀を使った護身術であり俺は苦手なんだよな

柔道とか合気道とかなら授業でやっていたから少しはマシなんだがなぁ

ふぅ・・・憂鬱だなぁと思いつつも担任の先生に連れられて練習場と呼ばれているらしい、魔方陣の貼られている闘技場のような閉鎖空間らしい所に移動した


室内に入るまでは他の場所と大差ないような廊下や扉だったのに、扉を開けると行き成りそこには広々とした闘技場みたいなところに藁と木で出来た人型の的がある如何にも戦うための所みたいな、かなり広大な所に出た


藁と気の人形から30メートルくらいに、一寸した段差がありその段差には安全策なのか、白い皮が角の辺りに線引きされているかのようについていた


「こっちの、段差がある線の内側に立って魔法の実力を見ます。その後剣術、体術の実力を見ます」


うー・・・どうしようもない!俺が剣術に不安を抱いているとキューリャさんがそっとメモをくれたので読んだ

キューリャさんのメモをこっそりと見てみると【どの位動けるのか体力を測定しているような物です、剣術、体術が出来なくとも笑う者など居ませんし他者の方々の実力もショージ様と同じくらいかと】と書かれている

お、おう・・・


魔法ならいくらでも大丈夫なんだけれどなぁ、と思ってキューリャさんの方をチラッと見ると微笑まれた

むぅ・・・


「不安かも知れないけれど、怪我をするようなことは無いと思いますよ?魔法を的に当てるだけですし、体術は簡単に魔法でだした人型の的に剣を当てて貰うだけですので怪我の心配もないですよ」


担任のステフィム先生がそう言うと木刀を出してきた

子供用なのか割と短めの木刀だがそれを見て俺と俺の隣の部屋の子・・・えっとルネア・シャーメルくんが肩を落とした


「き、君も自信ないの?」

「あ、う、うん。」

「僕も。剣術、苦手なんだ。素手での格闘術が得意だから・・」

「そうなんだ。僕は弓矢の方が得意なんだよ。剣術は全然だめで・・・」


お互いに剣術が苦手という共通点が出来たよ、ははは(遠目)

俺とルネアくんが苦笑しているとステフィム先生が得意の魔法属性の初級魔法を的に向かって放つように言ってきた

5人一組で等間隔に離れて魔法を使うよう言われて、思い思いの魔法を的に向かって放つけれども、魔法をちゃんと習っているような子が居ないのか、どれも的までは届かないみたいだった


それを見て少し、安心した

しかし自信があったのか、届くと思って魔法を放ったのに思っていたより届かなかったからか、魔法を使った生徒達はがっかりしたり、一寸残念そうにしていた


「・・・そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ?これから皆さんと学ぶのですからね」


あまりに生徒達が落ち込むのでステフィム先生が励まし、ルネアくんと二人して軽くだけれども苦笑した


「では次の一組、あぁショージ様」

「?はい」

「で、出来れば光魔法を見せて頂ければと思うのですが」

「(・・・光魔法の攻撃ってなんだろ。的に当てるんだよね?初級は掌にボールが出来るって本で見たし・・・そう言うことをしろと言うことか?)こうですか?」


俺が掌に光魔法で出来た掌サイズの小さいボールを出してみると何故か皆して驚いた

ステフィム先生がやれと言ったのに、何故かステフィム先生が一番驚いている


「これが光魔法の初級魔法、ライトアップですか」

「あ、違います」

「えぇ、ライトアップは暗くないと出来ない魔法です。」


キューリャさんと俺が否定すると更に驚かれた

俺がその光るボールを消して、ブラックアウトを使い周りを暗くしてからライトアップを使った

蛍のような小さな光があちこちに出る

まるで星屑の小さな灯りが瞬いているようで、周りの生徒さん達は目を輝かせて灯りを見詰めている


「俺のライトアップはこんな感じです」

「あ、な、な?!」

「此方が通常のライトアップになります」

「ふぁ?!」


キューリャさんがライトアップを使うと掌大の灯りがふわりと出てきた

しかしそこまで強力な灯りでは無く俺の出したライトアップもどき、蛍の灯りはキューリャさんの灯りの前にはかすれてしまったけれども、ふわふわと俺の周りに灯りが漂いながらも集まった


「す、凄いね、ここまで光属性の魔法を使いこなすって」

「え、そうかな。キューリャさんのライトアップに比べたら大して明るくないよ。それに暗くないと分からない位だし」

「さ、さっきの手に出したボールは?」

「あぁ、えっと・・・先生が的に当ててほしいといったから、あてないとイケないと思って。」

「あぁ、そっか、的に当てるんだっけ」

「うん」


俺がライトアップを消して、更にブラックアウトを解いた

闇のカーテンみたいな物がスッと消えると先程までの景色が目の前に現れる

そしてそこで先生が驚きながらもハッと我を取り戻してくれたようで引きつりながらも笑顔を見せた


「も、もしや、ショージ様は、多重魔法が使えるのでしょうか」

「あ、はい」

「い、幾つの魔法が同時に展開できるのでしょうか」

「・・・?一応3つ同時に・・・?」

「        」


え、どうしたんだろう

先生が固まってしまった

ナンデだ?と思っていたらキューリャさんが額に手を当てて溜息ついた


「ショージ様、よ、宜しければ多重魔法って何か教えてくれませんか」


カフィーユくんが恐る恐ると言った表情で俺に聞いて来た

俺はステフィム先生を横目に少しでも分かりやすくなるように土魔法でサンドウォールをだしてみせた


「これはサンドウォール、土属性の初級魔法です」

「?はい」

「ここに、一人で別の属性の魔法を付け足して、別の魔法にすることが、同時展開です」

「・・・ひ、一人で、ですか?」


俺はサンドウォールの壁の影から影の兎とかのぬいぐるみを作り出した

更に影から無属性の魔法で糸を生み出してみた


「影を操るのは闇属性の魔法、糸は無属性の魔法で作って見ました」

「な、え、これ一人で出来るんですか」

「していますけど、変でしょうか」

「す、すごいですね」


カフィーユくんも、先生のように頬を引きつらせつつ笑った

?レシェルナさんは、全ての属性魔法を同時に使いこなしていたからそれに驚くならばまだしも俺の3つ属性を同時に使うくらいなんてことはないと思うのだけれども・・・

なんて思っていると練習場の入り口の扉の方からダッシュで走ってくる人とびゅんっと風を切る音をしながらも飛んでくる人の気配を感じた



スタッと降りて、更に扉の前で少し身だしなみを整えていると思われる、走ってきた先生が息を整えている間に飛んできた先生らしき大人の人が制止も無視して思い切り扉を開けた


「あっちょっと」

「い、今さっき多重魔法の気配を感じたぞ!レシェルナ様か?!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・違います、一昨日来て下さい」


正気に戻ったステフィム先生がそう言うと飛んできて扉を開けた大人の人があからさまにがっかりし、そして俺を見た

な、なんなんだこの先生らしき人達は・・・

つかつかと俺の方へ来て俺を値踏みするかのようにじろじろと見てきた

本当に失礼な人だな


「この方は私の担当するクラスの一人ですよパディ」

「レシェルナ様の、孫だとか言うハーフエルフだな?」

「そうですね」

「フン、生意気な子供じゃないか。どうせ王妃に取り入って無理矢理孫にして貰ったんだろう?あの王妃はレシェルナ様よりお優しいようだからな」

「「な!?」」


・・・・・・・うん、まぁそう思われても仕方ない、のかな?

知らない人からしたらそう勘ぐるのも、俺が勝手に家族に無理矢理なったと思われても仕方・・・ないよね

街の子供達にも街の人達にも最初はやっぱりそう思われたみたいだし、急に出来た王様の子供なんてどっちかの浮気でこっそり出来た子供と思われても仕方ないかな?

この人はレシェルナさんのことを慕っているみたいだから、自然とエフィールさんに取り入って断れないことをしたとか思ったのかも知れない


でもね


俺ここまで優しくされている人達の侮辱をされて怒らないで居られるほど、人間が出来ていないんだよね?


俺は思いきり影の手を使い、まだ騒いでいる人を掴んで影へと引きずり込んだ

ボッシュートです

更に俺は影の中で混乱して居るであろう人を影の中だけで皆さんには見えないように“お仕置き”して差し上げた

ここに居るのは身なりの良い、しかもお坊ちゃまだらけだろうから酷い物を見せる訳には行かないからね、俺的に少し配慮して差し上げたのです

影の中では丸い球体の中へさっきの人を閉じ込め、そのボールをコロコロと転がしている

これやられると中に入っている人はあっちへコロコロ、こっちへコロコロして、気分が悪くなるけれど回り続けていくという物だ


実際に失礼なフロストエルフさんでもこれをしたら数分でありとあらゆる体液にまみれて泣きながら謝ってきたからね


子供達用に、ベルトと手すりのついた、数回だけ回る安全なボールもあるのだけれど今回出して上げる必要を感じなかったから仕方ないね


さて、さっきの失礼な人は何分持つかしらん


「あ、あの、ショージ様?」

「あ、はい。」


おっとやばい、やばい・・・ステフィム先生と、走ってきた人がいたのを忘れていた

他の生徒達には一応配慮して見せない影へと引き吊りこんだのにね


「あの・・・先程の同僚の失礼な物言い、大変申し訳ありませんでした。」

「良く言い聞かせておきますので彼を出しては貰えないでしょうか」


引きつる笑顔を晒しても尚走ってきた人がそう言ってきた

・・・影の中のボール事出すとアレかな?一寸怒られるかな、俺がキューリャさんに・・・

とはいえこの人すでに気絶しているんじゃないかな

さっきから悲鳴や怒号が聞こえなくなっているんだよね・・・

うーん


「キューリャさん、解放して上げた方が良いと思う?」

「もう少し、そのままで良いのでは無いでしょうか。一応成人体であるのにもかかわらず数々の侮辱を言ったのですから。それをもう許すと申せるショージ様は優しすぎます。」

「そっか。」


俺は影の中で気絶して居るであろう人をボールの中から出して今度は違うことをして遊んで貰う事にした


ゆっくり楽しんでね!(にっこり)


今度は胴体にベルトをきつく絞めて強制で人間大ジャグリング

これも実は安全にしたモノがあってそっちは街の子供達に人気なんだ

ミーシェちゃんにも人気なんだよ

ふははは、遊具って一寸間違えた使い方すると危険な物が多いんだよねぇ

決して間違った遊び方を推奨している訳ではないよ?


その次は影で出来ている、くるくる回る回転椅子のような物


ついに音を上げて謝ってきたので俺は影から吐き出すようにポン、とだしてあげた


「ううううう、う」


真っ青な顔をして、口元を抑えている先生(爆)

今にも吐き出しそうな顔をしているので俺は影に戻して上げた


「ショージ様、もう沢山なのでは?!」

「いえ、一寸気分悪そうなのですっきりして貰った方が良いのかなって。」

「・・・・・・・ショージ様、本当に、同僚が飛んだご迷惑を・・」

「俺自身のことは別に何を言っても良いですけど、両親やお世話になっている人の事悪く言われてニコニコできるほど温厚では無いんですよ」

「「申しつけておきます」」


俺がステフィム先生にそう言うと何故かもう一人の先生も畏まった

影の中で嘔吐している先生自身に何とか反省の言葉を貰いたい物だね

暫く嘔吐をしていたけれども収まったようなので影の手で引き上げて出して上げると口の周りや服が汚れていた


子供達が一斉に引いたのがわかるし俺も少し嫌だったのでスミレに頼んで水を掛けて貰って綺麗にしてあげた

スミレは後でにゃおちゅーるを請求したが却下したらションボリして肉球でペシペシと頬を叩いてきた


「おぶぶぶぶ」

「しょ、ショージ様、溺れます!おやめ下さい」

「スミレ、もういいよ」

『にゃ』


なにげにスミレも一寸苛立ったのかも知れない

スミレに頼んで水を出したとき、通常の15倍物水圧でざばああああああっと水を頭から掛けたからね・・・おかげで先生は地面に水だけで押しつぶされ突っ伏している


「急に来て、お世話になっている人の悪口言われて優しく出来るほど大人じゃないのです。ね、先生さんだって分かってくれますよ、ね?」


俺がニコニコしながら言うと先生はむくっと体を起こして震えながらも負けじとまだ俺を罵倒する言葉を吐いた

そしてその途端にキューリャさんにどこかへ連れていかれた


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ほんっっっっっっっっっっっっっっっっとうに、アイツ馬鹿で・・・同僚として恥ずかしい限りです、申し訳ありません!」


ギリリッと唇をかみ切るんじゃ無いかと思うほどにかみしめている先生はお腹を押さえている・・・胃が痛んだろうなぁ可哀想に

あんなのが同僚で居たら俺だったらぶん殴ってでもとめる

可哀想な・・・なんというか、哀れだな・・・

きっとフォローにかけずり回っているんだろうな


そんな目で見ていたのだろうか、その先生が苦笑してお腹を押さえるのを止めた


「ショージ様、多重魔法は何処でお覚えに?」

「・・・略最初から独学で。おばあさまのレシェルナさんからお手本を見せて貰い、そこから自分で少し出来そうな物を真似てやってみたら出来ただけですよ?」

「略独学で、ですか。凄いですね、多重魔法は中等部で習う事ですよ」

「レシェルナさんの教え方が上手いのです」

「左様ですか。それを実行できるショージ様の理解力や応用力も凄いと思いますが。」


等と残された先生と雑談しているとキューリャさんが戻ってきた


キューリャさんの片手には先生だった人がグッタリして伸びていた

俺本人より俺を侮辱するような事言うとキューリャさん怒るからなぁ・・・

キューリャさんが放り投げるとステフィム先生が大慌てで気絶している先生を受け止めて、そのままどこかへと運んだ

多分保健室的な部屋に運んだのだろうとおもう


ステフィム先生が戻ってくるまで何も出来ないのですが、それは・・・


残っている先生が自己紹介をしてくれて時間が少し潰れたよ


「申し遅れました、私はギヴァ・ルルオードと申します。この学園で唯一教員として光魔法を使える教員でございます。担当科目は黄色魔法と呼ばれる、無、光、闇の魔法を教える者です。ショージ様が分からない光魔法を授業で教えていく所存でございます。他の方も怪我があれば何時でも私を尋ねて貰っても構いません。どうぞお見知りおきを。」


なんだ、この先生光魔法を使えるのか

キューリャさんといい、この先生といい何だか光魔法そんなに珍しい物じゃないんじゃないかとさえ思えてくるンだが・・・

そして先程の失礼な人はレシェルナさんの元教え子でレシェルナさんの事になると発狂しそうな位しつこくなるそうだ

ストーカーとかヤンデレ候補なのかな、何それ怖い


ステフィム先生が戻ってきた

そしてギヴァ先生に何か小声で言ってギヴァ先生が俺の方を見て驚きながら何かを言った

その後ギヴァ先生が頭を下げて出て行った


・・・?何かあったのだろうか

なんて思いつつも、ステフィム先生がコホンと咳払いを一つして注目を集め出した



そしてまだやっていなかった子達に的に魔法を当てるよう言った

だが皆何故か俺を見て、俯いた

・・・・・・・あぁ、自信がないのか

行き成り先生が言われたからと行って光魔法を使って見せたから自信をすっかりなくしてしまったのかも知れない

うーんどうしようか


ステフィム先生もそれに思い当たったのか、自信がなくても魔法がどの程度使えるのかを見ておきたいだけだと丁寧に言い聞かせてやってくれるように頼んだ

俺は何もしないよ?イイコに待っていることにしていよう


渋々ステフィム先生に従うように魔法を的に向かって出そうとしている子供達だったが、やはり的まで届かない火種くらいの火とか水鉄砲みたいな水とかそんな物ばかりだった

ルールウドくんとの魔法の勉強やキューリャさんとの勉強や他の家庭教師の方々との勉強でその辺はしっかりと出来るようにしてあるからね


魔法を的に当てることが出来たのは、ヴァンパイアの子供の、カフィーユくんだけだった

最後に俺も的に向かって光のボールを投げるとヒョイと飛んでいって的が・・・消えた

的の当たる色がついている丸いところが透明になって消えた


「ショージ様、的を消さないで下さい」

「ゴメンナサイ」

「いえいえ、いいんですよ?唯これまだ他の方が使うので戻せますかね」

「あ、はい」


俺が魔法を解除するとフッと的の色ついている丸いところが戻った

いやぁ、まさか光属性の魔法を球体にしただけなのに、透明化させる球体になってしまったとは・・・俺にも予想外でした

ステフィム先生はある程度俺達の魔法がどの程度出来るのかについては理解したようで、次の体術、剣術がどの位出来るのかを見るために魔法で人型を作り出した


魔法の次は人型の人形を前に立って剣術をするとか言う公開羞恥プレイをさせられると言うね・・・ははは(遠目)


人型の人形に向かって思い思いに剣を振るう子供達にステフィム先生はにこやかに笑いながら手元の紙に何かを書いていた

うわぁ、やだなぁ・・・アレきっと手元の紙にどの子が何点、とか短所とか長所とかが書かれているに違いないよ

動きがどうとか人型に当たってないこととか書かれている奴だよ・・・

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