;おまけ;(見てもみなくても、本編には大して影響はありません)
『とある精霊の一日』
精霊の中で精霊一倍、気まぐれで使役されることが苦手なタイプな猫の姿の白い土属性の精霊がふよふよと漂っている
その精霊は後にスミレという名を付けられる事になる、精霊だ
しかしこれはまだ召喚や契約されていない時のことである
精霊は契約を結ばないときに人前に出ることは少なく、また出たとしても普通魔族や人の目には映らないので、基本暢気にそこら中を漂っていたり、同種の精霊達と遊んだりして過ごすのだった
『にゃ!あっちの泉のとこに美味しい木の実があるよー』『食べるにゃー』
『にゃ!こっちの虹、舐めると甘いニャ!』『あまあまにゃー』
『みゃー!木を囓らにゃいでー!』『ごめんにゃさい><噛んじゃったニャ』
おのおのが好き勝手過ごしている精霊達だがその白い精霊は他の精霊達を眺めながらも空中に漂いながらも暇そうに寝そべっていた
『みゅふぅ・・・みんにゃおこしゃま(お子様)にゃのにゃ・・・つみゃんにゃいにゃぁ・・・』
ふよふよと漂いながら寝そべっている白い精霊は、自信で作った水を片手につけて、顔をおもむろにくいくいと洗い、ふにゃーっと大きく口を開けてあくびをした
と、そこに緑色の美しい毛並みの同じ猫の姿をした精霊がやってきた
『みゃう、そんにゃに暇にゃら一緒に虹の袂の街に行かにゃいかしら』
『ニャ・・・街に行けば暇潰しににゃるにゃね。いくにゃ』
『みゃう。』
嬉しそうに緑の猫は髭を揺らしながらも白い精霊と共に精霊達の街へとでかける事になったので二匹の精霊はさっそく精霊達の街へと飛んでいった
精霊達は契約するまで飲食不要とは言え娯楽、数多くある中の一つの楽しみとして食事を作る、食事をするというものがあった
それは大概自分の持つ属性の物が対象だったが、土属性や水属性の精霊達はこぞって葉物を好む傾向があり、葉物のやり取りや食事を作る精霊達を中心に賑わっている街が、ここ【虹の袂】と言う街だった
『にゃー、ここはいつ来ても美味しそうにゃにおいにゃねー』
『みゃぁ、良いにおいにゃぁ』
二匹が様々な店先から漂ってくる新鮮な葉物の匂いにうっとりしていると一番近い所に建っているお店の店員らしき馬の姿をした精霊が二匹の目の前で困った顔をして溜息をついた
二匹はその馬の精霊と知らない仲じゃないので話しかけてみることにした
『ふぅ・・・』
『にゃ、どうしたにゃ?』
『あぁ・・・おまえか。ブルルル・・』
『困った表情ニャね。にゃにかあったにゃ?』
『・・・まぁな』
馬の精霊は自分の店をチラッと見てから、向かいにある真新しい店を見た
そちらの方にある店は、客である精霊が多く、中々に賑わっているようだった
かたや馬の店員がいる店は客足がそれほどでもなく、店内に客自体はいる物の、隣の店舗と比べて物静かでどこかもの悲しい様な気さえする
『お客がいにゃい?』
『あぁ、そうなんだよ。』
『あのお店新しく出来たお店にゃよね?』
『あぁそうさ。家と同じ各地の草花を扱っている店さ』
馬の精霊が力なくぐったりと肩というか頭を下げて重たい溜息をついた
二匹の猫精霊達が何か助けになるかと聞くと特にないと言ったので二匹はただ買い物をして購入したばかりの草花を頬張った
その後はあちこち色んな店を出歩いて色んな草花を食べたり樹液を飲んで喉を潤したりして出歩いていたがやはり最終的には馬の精霊のお店が気になり、戻って来たのだった
『にゃー、おてつだいにゃいの?』
『何だ、手伝ってくれるのは嬉しいがそんなに思い付く事なんて無いんだよ。それにそんな余裕もないしな・・・。客がいないの、さっきも言っただろ?』
『草を取ってくるとか料理するとかニャにかにゃいのにゃ?』
『あぁ、それはまぁ・・・』
歯切れの悪い言い方で口ごもる馬の精霊に、やる気を見せる二匹の猫の精霊達は各が珍しいと思う美味しい草花をとってくるか、生み出そうとした
馬の精霊に一寸待っているように言いつけて一瞬で遠くまで行くことの出来る精霊の強みをフルに活用して移動し、ありったけの草花や木の実を集めた
猫の抱えられる以上の草花を抱えて大量に草花を持って来たので馬の精霊がソンな事をしなくても良いと言ったのに、と言う困った顔をしながらも嬉しそうな鳴き声を出して様々な草花を片手に料理をして二匹の腹を満たしたのだった
暫くして猫二匹の持って来た草花は人気のマタタビに似た草もあり、猫の姿の精霊達に大人気となり、馬の精霊のやっている店は繁盛したのだった
馬の精霊は何時でも二匹の精霊達に自分で出来ることならば協力することを約束し、更に店に会った中で美味しい木の実と草を用意してお礼をしてくれた
『『うみゃー!』』
『はは、喜んで貰って良かったよ』
『この葉っぱは、何処の奴にゃ?』
『ローエンだよ。これと木の実としずくを混ぜると薬になるとかって聞いたことがあるな』
『『へー』』
後々この情報を必要とするときが来ることを、まだこの白い猫の姿の精霊は知らなかった
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以上おまけでした
この後は昇次くん(主人公)に召喚されたりミーシェちゃんに弄ばれたりして色々と成長というか暇を感じることなくなるのだが、スミレはまだそんなことを露とも知らないのだった、と言う事でおわります




