所変わって、ドラゴニア王城では・・・
所変わって、ルールウド達が屋敷を抜け出した、数時間後の屋敷では・・・
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ドラゴニア王城、とある一室にて
ドラゴニア王城の主人であり王国の王でもあるランドローク国王は執務室にて業務に当たっていた
「・・・旦那様」
「うむ、どうした?改まった言い方をしおって」
忠実な臣下でありランドローク国王の幼なじみであり親友でもある執事のアルクエドと同じくランドローク国王の臣下であり親友、幼なじみでもあるマトソンは二人して顔を見合わせた
執事長でもあるマトソンが渋るように顔をしかめる
「ご子息がツインズリードへと向かわれてしまいました」
「む、どっちがだ?ショージは病院の筈だが?」
「そのショージ様でございます。普段からキューリャが見張っておりますが、どうやら透明になる魔法を独自に習得し、病院を抜け出したとのこと。一応キューリャ自身もショージ様に張り付き、本人には分からぬよう護衛をしているようですが・・・」
マトソンのその言葉に、ランドロークは驚き、目を見開いた
そして暫くしてから大きく口を開き、がはははっと夜中にかかわらず大笑いしだした
本来ならば頭を抱えているような事だと思うし、事実マトソンとアルクエドはキューリャからの伝言を見た時頭を抱えた
主人が大笑いしている部屋にまた一人訪問者が会ったらしく、ノックを響かせ女性の声がした
「旦那様、今お時間を頂けないでしょうか」
「構わん、入れ」
「失礼いたします」
入出してきたのはメニーで、困惑した表情でそこに立っている
その様子を見ただけで嫌な予感がしてくる、執事二人の感は合っているだろう
「・・・・・・・・・・・・ミーシェお嬢様が居りません」
「そちらもですか」
「そちらも、と言う事は・・・?」
「ショージ様が病院より抜け出されたとキューリャが・・・」
「「・・・・・・・・・・・・」」
メニーとアルクエドがお互いに黙り、頭を抱える
マトソンが何かに気付いたように顔を上げ、急いで一礼し、どこかに駆け出す
数分後、意気消沈しながら足取り重たく再び訪れるマトソンだった
「ルールウドお坊ちゃまもいらっしゃりません・・・」
「ははははは、三人して悪戯に出掛けたか!しかも使用人達の目を欺けたとはな!」
「「笑い事ではありません!」」
「・・・・・・・はぁ。こんな所まで似ていないで欲しかった」
「まったくです・・・はぁ」
昔なじみでもあるマトソンとアルクエドは大きい溜息をつきそれぞれが頭と腹を押さえた
しかし、彼らの主君であり親である筈のランドローグは笑っているばかりで真剣に考えていないようだ
これでは埒があかない、しかもヘタすれば山を住処としているフロストエルフの里へと迷い込み彼らといざこざが出来て仕舞いかねない、とマトソンが溜息をつきつつも捜索する人数を急いで見繕おうとしているとランドローグが何故か止めた
「まぁまて」
「「陛下?!何を言っていらっしゃるのです!」」
「ははは、子供とは言え、俺とエフィの子供だぞ?」
「「「だから心配なんですが!!!!!!!」」」
臣下三人につっこまれ、面白そうにはははと他人事のように笑って退けるランドローグ
メニーが急ぎこのことをランドローグの妻であり王妃であるエフィールに伝えに行く
エフィールはこのことを聞いたら、子供達を危険な夜の山などから連れ戻す命を下してくれるだろうと三人の臣下がそれぞれ思っていたのだが・・・
「まぁ・・・暗いから山道は大変ね。ちゃんと灯りをもったかしら・・・」
などと、暢気にいい、窓の外を見ただけだった
「何を悠長なことを!」
「そうです奥様!夜の山は危険が多く、三歳と五歳のお子様方には到底・・・優しいなんて思えません!今すぐ連れ戻す命を!」
「急ぎ闇馬を用意します」
しかし三人の臣下が焦っているというのに、親であり普段なら周りの臣下や従者達が呆れるくらいに親ばかを発揮するはずなのに何故か二人して落ち着いているのだった
エフィールが微笑みを浮かべ、その必要はないと言い張った
「なぜです!」
「それはあの子達が、フロストエルフの里がある山へと行くからですよ」
エフィールが手紙を片手にひらりと左右に振った
よく見るとその手紙はルールウドに宛てた、ショージの手紙だった
フロストエルフは確かにエフィールの一族であり、彼女にとっては里のある山の麓から殆ど山全体が実家のような物だが、エフィールが余裕そうにしている割に臣下の三人が心配している理由として、子供達三人とも、フロストエルフの里になど足を踏み入れたことが一度もないと言うことだ
警戒心が高く、また一族の物以外排他的なフロストエルフ達
一方唯のドラゴンの子供に見える三歳と五歳の子供が山に行く
そんなこと、幾ら子供だからといえども彼らが配慮して唯でこの屋敷付近にまで送り届けられるかなど、火を見るより明らかだ
凄く危ないのだ
しかも今は夜
何が起こっても可笑しくは無いのだ
こうしておられないと言わんばかりにパニックになりかけている自分の部下や屋敷中の者達に装備と灯りを揃えさせるのだった
その様子をのほほんとしたまま、エフィールが呟いているのを誰も聞いていなかった
「優秀なゆうびんやさんがママにお手紙届けてくれているはずだから、そこまで心配しなくても良いのにねェ・・・せっかちなんだから。」
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