夢の中で新たな仲間?ペットを飼いました
3つも本棚の間を進みようやくルールウドくんを見つけて声を掛けるとすぐに足から頭まで見られた
何時もミーシェちゃんの体に合わせてドレスだったから、違和感があるのかな?でも俺自体は男だから、こっちの方がまだ少年っぽい服装の方が合ってるんだよな・・・
「ショージ?どうしたの、今日は何だか・・・何時もドレスだったのに」
「メイドさんが、クローゼットから出してくれたんだよ。何時もはミーシェちゃんに合わせてドレスだったけれど、メイドさんが出してくれたし、俺自身も男だからこっちの方が気が楽で良いんだ」
「・・・成る程。ショージは男の子だもんね。似合ってるよ」
「どーも。ルールウドくん、俺が光魔法使えるって本当にご両親に教えたんだね」
俺がそう言うと悪気の一切無い表情で頷かれた
まぁ別に言うこと自体そんなに大したことないんだけれど光魔法の使える確率があんなに低かったなんて聞いてないから驚いたと言いたいだけだし学園とかに進められるとは思わなかったと言いたいだけだけどさ
「急に奥さんに専門学園の話をされて驚いたよ」
「奥さん、じゃなくて母さん、だよ。ショージのお母さんでもあるんだからね。」
「い、否、その・・・まだそれは抵抗在るから・・・」
「・・・まぁいきなり母さんや父さんを自分の両親と思えと言われては良そうですね、とはいかないよね・・・。ショージの立場だったら、それも仕方ない。理解はするし、共感も少しだったらば、出来るよ」
ルールウドくんは仕方ないなと言い足そうにしつつも何度か頷いて見せた
理解を得られているようで何よりです、でもそれを言うならあのエルフママさんを奥さんというのは妥当だと、わかってくれないだろうか・・・
エルフママさん達はお母さんと呼んで欲しそうではあるんだけれど、何とも言えないんだよなぁ・・・ミーシェちゃんのお母さん、までがギリギリ俺が言える呼称だよ・・・
俺のお袋は地球の日本にしか居ないし・・・何より、あの美人のエルフさんを母さん呼びは、俺が出来ない・・・
と、そんなことでここに来たんじゃ無かった
ルールウドくんに食堂に行くように言わないといけないんだった
「ルールウドくん、ご両親が朝食だから、読んでくるようにといって居たよ」
「あぁ、そうか。ショージはそれを伝えに来てくれたんだね。ありがとう。・・・自分で飛べる?それとも運んで欲しい?どっちがいい?」
「ぅ・・・飛べる、と言って飛んでいきたいところだけれどまだいいきれないからお願いしても良いかな・・・不本意では在るけれど、また墜ちたりしたくないし」
「ふふ、そうだね。運んであげるよ」
ルールウドくんは笑いながらも俺のすぐそば、目の前に立ってふわりと何も苦に思っていない感じで俺を抱き上げた
ミーシェちゃん事態は体が軽いんだろうな・・・俺は体だけ借りているから、実感としてはミーシェちゃんの重さ的な物が分からないがケロッとした表情でルールウドくんもメイドさんも俺を運んで飛んでいるくらいだしきっと軽いんだろう
ちゃんと食べてるンだけどね
ミーシェちゃんは魔族だしあの液体エックスを飲んだりする事が出来るゲテモノ好きだけれど、俺は人間なのであんな劇物はもう出来るなら飲みたくない・・・
ミーシェちゃんの体を借りている今、俺がミーシェちゃんの分までしっかりと食べておかねば!と思いつつも大人しく運んで貰った
食堂にはすでにご両親がテーブルにつきメイドさんがカートを運んでいた
俺が座るとすぐに俺の目の前に蓋の被さっている皿と水の入ったグラスが運ばれてきた
水を飲むとフルーツの微かな香りと味がついていて美味しかった
今日の朝食、俺の分の食事はパンとスープ(コンソメ風の色合いの透明度が高めのスープだった)サラダにフルーツだった
全部平然と平らげられる物で安心したがその様子を皆して不思議そうに見てた
やはり俺がルールウドくん達の食事を不思議そう、不気味なものを食べているというような目で見るのと同じように見えるのだろうな、きっと
でも俺にはずっとこっちの方が良いのだから、ミーシェちゃんの体事態には良くないかも知れないが、味覚、種族の違いで仕方ない事だろう
「うーん、何度見てもやはり不思議だな。ミーシェは魔族で、好き嫌いも激しいというのに人間用の、含有魔力量の少ない食べ物を口にしても平然としているのは・・・」
「ショージは元人間だから、それにつられて魔族であるミーシェの体も耐えられるようになってるのかも・・・他にも二重人格での人格事による特製とか、その手のことも考慮する必要もあるだろうし・・・一概に、中に居る霊体が影響していると言い切れない・・・謎だね」
寧ろ俺的にはルールウドくん達が虫の姿煮や人間的にはゲテモノだと思われる物を口にしている方が違和感を憶えるよと言いたい・・・
パンはとても美味しくて、全部で4つもあったのに全部平らげてしまった
「ルーくん、この水ってどの位魔祖は入ってるの?」
「・・・ほぼ1%も入っていない、唯の液体だよ?」
「魔族的には全然うまみも無いな・・・少しならば飲んでも良いか?」
「うーん、人型のままで一口分だけだったら問題ないと思うよ。僕も少し貰ってみようかな・・・ショージが美味しそうに飲んでるし・・・気になる・・・」
「ふむ・・・メニー、小さいグラスに少し入れて持って来てくれ」
「畏まりました」
そこまでして飲んでみたいのかと思わなくも無いが、カクテルグラスのような小さめなグラスに水が3杯分注がれルールウドくん達の前に置かれた
ちびっとしかグラスに注がれていないけれど、三人とも一気に飲んで三人とも首を傾げた
多分思ってたより本当に味や魔祖と言われる物を感じにくかったんだろう
まぁ俺としてはフルーツフレーバーの水っていうだけで、充分なんだけどね
液体エックスよりは数倍マシだ
「・・・・・美味しくないね」
「これは・・・んー?・・・なんでしょうねぇ・・・」
「無味、だな」
「ちゃんと果物の味するよ?」
「・・・うん、やはり僕達にはこれはあまり・・・そう、意味のない物として・・・例えるならば空気を噛んでるような物だって認識しちゃうのに近いかな、味も感じないみたいだ。」
「・・・そっか、どうせなら味わえたら良かったのにね」
やはり色々と魔族だから、人間だから、と言う違いはあるんだろうな
うーん・・・何かこう・・・粉を入れたら味がつくような感じの物が無いかな・・・
ほら、生前の学校給食に出たような、見るメークとか粉ジュース、みたいな感じの物・・・
うーん・・・それの魔祖いりタイプの物が・・・あればなぁ、と思ったら、俺の目の前にしゅるっと音を立てて何か出てきた
驚きながらもそれを見ると俺にはなじみ深いプラスチックの小さな袋で、粉が透けて見える物だった
カラフルに薄い黄色、薄いピンク、茶色の粉が入っているのが見える
裏側には、恐らく粉の中に入って居るであろう成分を記載されている物がプリントされておりよく見てみたら魔祖・・・45%、と書かれていた
他の袋も同じで、味が違うようだが、魔祖が含まれているようだった
「ショージ、それは何を出したんだい?」
「分からない。でも俺の生前に、似たようなモノがあって、それは水に溶かしたりミルクに入れて甘くする物だったんだ。多分、これも同じく水に溶かして飲むジュースじゃ無いかと思う。」
「ショージが魔法で出したんだから、ショージの想像した物だと思うよ。」
「一寸飲んでみるね」
「うん」
俺が試しに水の中へ入れてみて、粉を溶かしてみると鮮やかな赤い色をしたジュースが出来たので軽くグラスを揺らして溶け残りの無いように粉の沈殿が無いか見てから一寸だけ様子見で飲んでみた
「・・・うん、予想したように粉ジュースだ。魔祖も入ってるって書かれてるんだけど、どう?入ってるように見える?」
「・・・・・・・うん、入ってるよ。魔祖は大体40~45%位かな、それ位入っているみたいだ」
「それ位なら私たちにでも味を感じることは出来そうだな」
「えぇ、そうですね。魔族は魔祖が含まれていない物は味を感じないからこれならば・・・」
「ショージ、それ僕達にも貰えない?」
「いいよ。粉が溶けるとジュースになるから、先に粉を入れて水を入れてね」
俺はメイドさんにカクテルグラスを貰い、粉を少しづつ入れて三等分に分けて水で溶かし、マドラーのような棒を貸して貰って粉と水をかき混ぜた
出来たジュースは苺味の物で、赤くなっているけれども人工着色料は一切入ってないし此方の世界で植物性の着色料が使われているのだと思われる、植物名が成分表に記載されていた
甘さもまぁまぁ地球の日本寄りの味で、甘ったるすぎない、ほどよいジュースだ
三人の元に運ぼうかとしたが、グラスをくれたメイドさんが態々お盆にのせて運んでくれたので俺は楽が出来た
うーん、まだメイドさんが何でもやってくれるという環境に慣れないな
でもメイドさんはこれがお仕事だし、お給金も入るんだから仕方ないよね?慣れないといけないね・・・店員さんみたいな物だと思い込んで慣れなくては・・・
三人が恐る恐るジュースを口にして、驚いた表情になったと思ったら、凄く勢いを付けてジュースを飲み干した
「「「美味しい!薄味だけど美味しい!」」」
「水で薄めたんだから、薄味なのは仕方ないですよ・・・」
「これは、薄くはあるモノの、キチンと美味しく感じるぞ。ショージ、その粉は幾つ出せるんだ?その色が違うのは同じ物か?」
「お代わりしても良いかしら、もっと欲しいわ」
「色によってついている味が違うんですよ。粉の数は・・・」
俺は5袋入りの粉ジュースを想像してみたが、その袋詰めの画像の横にネットショップおなじみの、数を選べるボタンが出てきたので、そこをクリックやタップなどの選択するようなイメージをしてみた
すると数字がずらりと1~10まででて、好きな数に選択できそうだったので今の所最大の10コと言う数字を出してみる
シュルッと再び音が出て、10も先程のイメージした小さな袋をだせた
「今の所、これくらいなら出せるみたいです」
「あ、ショージそんなに出したら魔力が」
「へ?あ、アレ・・・?」
ルールウドくんが注意してくれるのとほぼ同時くらいに軽くだがくらっと目眩がした
思わず頭を抑えて暫くくらくらするのを収まるまで待ってみた
エルフママさんが慌てて執事さんに何かをとってくるようにと言いつけて、執事さんもどこかへ慌てて駆けてった
少ししてすぐに執事さんが戻ってきて、転生し立てのころにミーシェちゃんが風邪を引いたと勘違いされた俺が飲ませられたような甘いシロップ状の薬を口に入れられた
するとスッと体中に何かがしみるような感覚がして、目眩が治まった
「大丈夫でしょうか、ショージ様」
「はい・・・もう目眩が治まりました・・・ご迷惑掛けました」
「軽度の魔力不足で何よりです。ショージ様、ご自身のステータスをご覧になって下さい」
「・・・はい?」
「良いから、頭の中に浮かんでくるステータスをみてみて」
「う、うん・・・」
俺は執事さんに言われるがままルールウドくんの言うままに、ステータスを唱えてみる
すると全開ステータスを見た時は体力は90、魔力は390だったのに今回は体力80、魔力はたったの19だけになってた
「げ、なにこれ」
「どの位低くなっていたのかは分からないけれど、結構減っているでしょ?」
「たったの19しかない」
「え、それは・・・良くそれで倒れなかったね」
ルールウドくんにもこの数字の低さは予想外だったらしく、驚かれた
先程の薬飲まなかったらどうなっていたのだろうか、体力が少し減っていることで予想もつく・・・きっと、体力が代わりに減るんだろう、恐ろしい・・・
「・・・ショージ様、違っていたら申し訳ないのですが、何かお眠りになられている間に何か魔法などをお使いになられましたか」
「・・・え、あ、はい。ミーシェちゃんを待つ間夢のような空間で何でも思い通りになる部屋があって・・・そこで、魔法の練習と、本を見ながら魔力のコントロールの練習を・・・」
「「・・・・・・・・・・それです」」
「「はぁあ・・・」」
何故か、その場に居たメイドさんと執事さんがそれ、と言い、ルールウドくんとドラゴンパパさんが呆れたような溜息をついた
それ、と言うのはきっと夢の中での魔法練習が今回少なくなっている原因だと言うことだろうけれど・・・夢は夢、と侮りすぎて馬鹿みたいに魔法の練習してたからかな?でもそんなにしてない気がするんだよな・・・
「良いかい、ショージ。」
ルールウドくんは、子供に言い聞かせるように、やや呆れながらも教えてくれた
「夢と言っても魔法を使うのには魔力が要るんだよ。霊体の状態で無防備な夢の中での魔法は、こうして起きている時にだす魔法より魔力消費が激しいんだ。起きているときは、空気中の魔祖を少しでも使いながら自分の魔力と反応させるからね、実は全く魔祖を入れずに体内の魔力だけで魔法をうみだしているワケじゃ無いんだ。でも夢の中の魔法は、純粋に自分の魔力だけ。燃費悪いんだ。」
「・・・成る程・・・」
「それでいて、魔力のコントロールするときに、少し魔力が外に漏れるだろう?」
「うん、何度も練習して抑えられるって言ってたね」
「まだショージは抑えられてないからね?それなのに夢の中で練習を一人でしたら、その減りようも分かるよ・・・」
うーん、どうやら俺は無意識に危ないことをしていたらしい?
「えっと、夢の中で魔法練習してたら、召喚術も・・・出来ちゃったんだけど、不味い?」
「うーん、召喚術事態は起きていればそんなに心配の無い魔法ではあるんだけれど・・・と言うかそれ成功したの?召喚術は魔法レベルⅣの魔法だよね。Ⅰでも出来なくは無いけれど・・・確か、その場合精霊が知能低い状態で召喚できるんじゃ無かったっけ?」
「う、うん・・・多分そんなに賢くない・・・猫に羽根のついてる精霊になってしまったんだ。俺が起きる前まではミーシェちゃんが猫みたいな精霊と遊んでた」
ルールウドくんは少し考えてから頭を抱えた
俺は相当いけないことをしてしまったのだろうか・・・
「ショージ、もう一人で勝手に魔法の練習はしちゃ駄目だからね」
「・・・はい、そうします・・・」
思わず素直にそう言うと執事さんにシロップ状の薬を飲むように言われた
先程飲んだから絶対に飲み過ぎだと思うのだが・・・
俺の思考とは別に、ドラゴンパパさんもエルフママさんも飲みなさいと言うので素直に再び甘ったるい薬を飲んだ
「ショージ様、慣れない間はせめてご自分でステータスの簡略化をするよう心がけてみては如何でしょうか。」
「簡略化?」
「左様でございます。ステータスの魔法を使うように、体力と魔力だけを脳裏に常に可視化できる魔法です。魔力消費は1しか無い上、目に見えるため減ったり増えたりなどが一目で分かります。やり方は、ご自分の利き腕の反対の腕、手首辺りに、魔法を使うのです」
「・・・?どうやるんです?」
「こうやって、簡略化と唱えるのです」
執事さんが実際にやって見せてくれた
左手首にじわり、と【HP14万/14万 MP40万/40万、異常状態無】と書かれた青白い文字が浮かび上がった
凄ぇ・・・圧倒的にMPってのが数字でかい
俺にも出来るかな、これと思いつつも執事さんがやったように教わりながらも唱えた
暫くしないうちに俺の左手首にじわりと浮かび上がったのは【HP80/90 MP29/390 『軽度』魔力不足】と言う文字だった
「あぁ・・・軽度で良かったわ。重度の魔力不足と出るとその場で気絶して寝込んでしまうから・・・良い事ショージ霊体が貴方の本体のような物だから、夢の中での魔法仕様は直に命を削る様な物よ?め!」
エルフママさんにも言われてしまった・・・
心配掛けさせてしまったので、ちゃんと謝り今日は魔法を使わないことを約束させられた
ここまで言われてポンポコと魔法を使う気になんてなる訳無いんだが、約束させられた
「話は変わるが、その粉は何時になったら消えるんだ?それとも消えない物なのか?」
「さぁ、どうなんでしょうね・・・」
「・・・消えない物みたいだよ。その粉を出すのに必要な魔力数は5だし、結構低コストだね。」
「何で分かるの?俺でも分からないのに・・・」
「僕は生まれたときから、鑑定眼という固有スキルを持っているんだ。鑑定眼って言うのは見ただけでどういう物なのか分かる目なんだって。だからショージにあったときすぐにミーシェの様子が違うって分かったんだ。」
「固有スキル・・・格好いいな」
「・・・・・・え?」
鑑定眼なんて格好良いじゃ無いか
中二病掛かってる青少年は絶対にうらやましがる方だよ
邪気眼とか目で見るだけで魔法を発動できたりとか!
とか思っていたらなぜか凄く驚かれてしまった
「・・・・・・鑑定眼だよ?勝手に、持ち物とか何が入ってるとか・・・魔祖や、毒が、入ってるとか・・・勝手に見られるし、下手すれば・・・・・・人の気持ちも、推測して分かったりすることもあるんだよ・・・?」
「?だって鑑定って凄く役に立つ能力じゃ無いか!羨ましいな・・・」
「・・・・・・・・・羨ましい、の?」
「だって、価値のある作家の絵とか壺焼きとかが偽物、本物って見分けがつくじゃ無いか。そういうのを集める趣味の人に教えてあげられるし、貴族なんだから暗殺とかから身を守れるじゃ無いか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか」
「良いなぁ、俺もそれ欲しい・・・」
ルールウドくん自身は何だか鑑定眼というのを嫌がっているようだから、そんなに邪見にする必要が無いのでは無いかと思いつつ俺なりに励ましてみた
苦笑されてしまったが、何となく明るくなったきがする
「・・・鑑定眼で、ステータスが見えてしまうんだ。それでも、欲しい?」
「益々格好いい!それ俺も欲しいな。だって冒険者になったら薬草取り放題だよ!敵のモンスターも弱点丸見え!良いなぁ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・ふふ、ショージは、変わってるんだね」
なぜか、変わり者扱いされてしまった
実際鑑定眼とか冒険者には絶対に有利だと思うのだがなぁ・・・
『鑑定』『隠匿/隠蔽』『転移』『異次元収納』『魔力/危機感察知』は俺の中で最も冒険者に必要な魔法だからな
その内の一つがすでに生まれたときから身についているなんて羨ましい・・・
「・・・ショージは、ダンジョンに行きたいの?」
「うーん、どっちかというと商人になってみたいな。」
「え?!」
「ダンジョンに潜ったりして材料を集めて、自分で加工して、売る!面白そうだと思わない?」
「・・・・・・・・・・変わってるね」
くすくすとルールウドくんは可笑しそうに笑うが、これマジでそう思ってるんだぜ?
商売はミーシェちゃんにやって貰って、俺は素材集め、加工は二人でやって、店に並べ足り、地方で売る行商人!わくわくする!
「そうだ、ルールウドくんがよければ一緒に商人になろうよ」
「えぇ?僕まで?ふふ、全く面白い事言うなぁ」
「ミーシェちゃんに売り子をして貰って、ルールウドくんが偽物じゃ無いか仕入れた品物を見て、俺が材料集めて皆で加工して店に並べるの・・・わくわくしない?」
「それは・・・面白そうだけど、どうだろう・・・色々と危険だと思うけど、それでいいの?」
「少し位刺激的で良いんじゃ無いかな?色んな所に行って地域ごとのご飯食べて・・・やってみたいなぁ」
俺がニンマリ笑うとルールウドくんはにっこり、心からの笑みだと思えるほどの笑みを浮かべて笑った
初めて見る笑い方にご両親も使用人さん達も驚いていた
ドラゴンパパさんが目を細めてあごに手を当て髭を撫でた
「ほぉ、それは面白いな。お前達の客第一号は私だぞ?」
「父さんまでそんな・・・ふふ、でも面白そうだね」
「あらら、ならばミーシェにはこれまで以上にキチンとお勉強させておきましょうか、商人と言えばお金の勘定も、品物管理も必要ですからね。後是非私たち優先で売って頂戴ね」
「旦那様、奥様・・・その前にキチンと魔法を憶えさせませんと。サバイバル術も必須でございます。すぐに選りすぐりの者を厳選いたしましょう。」
「うむ、そこはまかせる」
「そうね。お願いするわ」
ご両親が何故か本当にやる気になったので俺としては嬉しい反面まだ早い気がしてルールウドくんと共にまだ早いと言って止めた
「まだ早いと言っても幾つで始めるつもりなんだ、ショージ」
「まだ子供ですから・・・(汗)」
「成人したら、と言う事ね!ファン第一号は私たちよ?」
「ファンって・・・(汗)」
「お得意様は母さん達か・・・ふふ」
「ルーくんはしっかりしているけれど他の狡い大人達に騙されちゃ駄目よ?」
「・・・ふふ、分かったよ母さん。ショージとミーシェを飢えさせる訳にいかないしね」
取り敢えずはルールウドくんと同じように学校に行き、魔法やらを憶えつつ実績を稼ぎ経験を稼いでから商人になるという方針であわよくば生徒達の親の傾向やらを見たり趣味にどの程度金額をかけられるかを見たり色々と学園で学ぶことを目標にしていくと言うことで話が纏まった
そして錬金術に似ている変化術、サバイバル術、強盗からも身を守るため護身術として武道や剣術を習う事になった
大事な事だから、子供の頃からやっておいて損はないそうです
今日は手配して人を集めたり面接したりするそうなので今日はルールウドくんとお勉強することになった
朝食を終えたのに雑談、と言うかしたいことを話していたせいで結構遅くまで食堂にいた
食堂を出てルールウドくんと書庫に行き礼儀作法と魔法の座学をした
前回の事を踏まえて途中途中にこまめに休憩を取りながら略一日机とノートにかじりつき勉強をした
おかげで少しはスムーズに文字を書けるようになり、精霊語も復習してから再びルールウドくんに丁寧に習った
日本の学校のように決められている時間に少しずつ、色々と勉強する項目をばらばらにしながらもほぼ一時間事に勉強していく
途中の休憩時間には体を伸ばしたり、飲み物を貰ったり、二人して俺の出した粉ジュースを水に溶かして飲んだりフルーツ食べたりしながらも将来の話やこの世界の学校の話やらルールウドくんのもっている『鑑定眼』の事を聞いたりして休んだ
昼食、夕食を挟んで勉強をしてから今度は日記を四コマ漫画風に書いてその横に今日の出来事を書いた
「絵、上手だね。でも何で兎?」
「俺、人間の絵が描けないんだ。下手だから、兎とか猫に見立ててかいてみた・・・」
「フフフ、ミーシェが喜びそうだね。いいと思うよ。」
「文字だと読めないって言われてね。絵日記にしてあげるって約束したんだ」
「・・・勉強はちゃんとするよう言っとかなくちゃね・・・」
ルールウドくんは頭を抱えてふぅ、と溜息をついた
絵でリボンのお礼を描いたけれど、これで伝わるかどうかが不安だ
その後は例のごとくルールウドくんに読み返して貰って文章が可笑しいところとかが無いかチェックして貰い大丈夫と言われたのでそのままとじた
因みにミーシェちゃんの日記は子供の可愛らしい文字で『しょーじおにいちゃんにわたしのおきにいりのいろのりぼんをぷれぜんとしたいっておかあさんにいったらいっしょにりぼんをえらんだよ。きにいってくれるといいな』と書かれていた
うん、とても気に入ったよ。良い色だし、何よりミーシェちゃんが俺にくれたプレゼントだもの気に入らない訳無いよ・・・と思った
ルールウドくんが微笑ましそうに目を細めて俺と一緒にミーシェちゃんの書いた文字を見てたけれど、やっぱり実の妹だしもっと可愛がりたいだろうな・・・
あと8日で学園寮に帰らなくてはいけないんだろうし、なるべくならあと数日、ミーシェちゃんに代わってもらってしっかり遊んで貰った方が良いよね
「ショージ、ショージとミーシェは同じくらい僕の妹弟だからね?ショージが無理にミーシェに変わる必要ないんだよ?」
「いや・・・だってルールウドくんはやっぱりミーシェちゃんと遊びたいだろ?」
「そうでも無いよ?僕は、ショージともお話ししてるの楽しいよ。」
「そう?遠慮じゃ無いか?」
「ないよ。ショージは話してて面白いし、ミーシェも可愛くて愛でたくなるし、両方大事だからね。いってるでしょ、遠慮は要らないから、ね?」
「・・・ン」
ルールウドくんは俺よりしっかりしてるなぁ・・・と言っても俺はどうしても自虐風になってしまうだけだが、まぁ・・・これは仕方ないだろ、昔、生前からの性格だし・・・
どうしても自分に自信なんて持てねぇんだよなぁ・・・どっちかというと目立たない生活してたし、窓際でちまちま仕事してて居ても居なくても変わんないような生活してたし・・・
よし、切り替えよう
これ以上面倒な事考えると良くない反省会し始めるから、やめよう
俺はルールウドくんに召喚術について聞くことにした
「ルールウドくん、話は全然違うんだけれど、夢で精霊が猫の姿で出てきたンだけど、背中に羽が生えてたんだ。精霊って、羽が生えてる物なの?」
「うーん、羽根・・・か。多分恐らく精霊の属性によるよ。僕も家にある分しか本を読んでいる訳じゃ無いからはっきり断言は出来ないけれど、召喚された精霊は属性によって動物の姿に一部変わっている所があるんだって書かれてたモノがあるよ。例えるなら頭の所に角が生えてたり、胴体の辺りに宝石が浮き出ていたりするって・・・多分だけれど、ショージの言う召喚してしまった精霊は本来の動物に無い一部の変化してる部分というのが羽根だったんじゃ無いかな」
どうやらスミレの背中に羽が生えてるのは異常では無いらしいと言うことが分かった
でも猫の姿に角が生えてる姿も一寸面白かったかも知れない
本人(本猫?)に知られたら引っ掻かれそうだけれど、そんな事を考えてしまった
「羽根がついてるとどんな属性なのか分かる?」
「・・・えーと、それはまだ分からないけれど・・・」
「ルールウドくんにも分からない事があるんだね」
「君は僕を何だと思ってるのかな?まだ子供だよ?それは在るに決まってるじゃ無いか。」
ちょこっと機嫌を損ねたようで、そっぽを向いてしまったルールウドくんにそういう所はまだ子供っぽくて何だろうな、少しだけ安心出来た気がする
ちょっと精神的に大人すぎるんだよな、ルールウドくんは・・・
まだ5歳だというのに色々と知って居るし行動もまるで10歳さば読んでいるような思考をしているものだから・・・、その分俺的には頼りになるけれどね
「物知りだから、つい。はは、ゴメン、拗ねた?」
「拗ねるまではいかないよ。でも少しばかり、面白くないなぁ。物知りって言われるの自体は良い事だろうけど、僕は生まれつき鑑定眼で見たくないことも分かってしまうから、何でも口にして聞くことは良くないと本に頼ってしまったんだ。知識だけはあるんだよ。知識だけね。」
「知識だけと言うけど、そうでも無いよ。助かってる俺がこう言うんだから間違いないよ」
「・・・・・・・フフフ、そうかな」
クスクス笑ってルールウドくんはそろそろ寝る時間だから、と言って挨拶をして部屋を出て行ってしまった
俺は明日はミーシェちゃんに代わろうと思いながらも体を拭いて(濡れたタオルと洗面桶、そして温かいお湯が置いてあった。恐らくメイドさんが用意してくれたんだろう)、俺はベッドに畳まれているままになっている寝間着を着た
魔法で着替えてみたい、と思った物の、今日は魔法使わないと約束させられているのでやめておいた・・・と言うのも言い訳で、無事に想像した通りに寝間着をきた姿になるように発動してくれるかわからなかったからだ
後手動でやる方が慣れているからというのもある
今までだったらばドレスを脱ぐのに苦労する所だったが、今日は着替えやすい、ズボンだし一寸手間取る位で、寝間着に着替えるくらい手動でも出来なくは無いからな
ベッドへいき、眠りについた




