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君が為  作者: ムメイ
女子会
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28/30

褒めて

皆様方々、ごきげんよう。

早速だが私の正体が気になる


以前、諸君達は言ってたね。

なにも私は些細な存在だ。


だがそろそろ分かる時期かも

しれないね。


おや?

時間だね。「褒めて」はじまりはじまり



グゴーーー!!


ウガーーー!!!


______バタン!!


___バタンバタン。


次から次へと現れる。

刀で切る。


うっとおしいな


雪原ベアー、すまない。

今、加減なんて出来ない。


私の胸に残るのは

焦燥感と自責の念だけ。


あと少しで下山なんだ。

動物達よ邪魔するな。


分かるよ


白龍が来た事により

動物達が逃げ集まったのだろうね。


....だが私も余裕がない。


主

「......退け。

退かぬなら容赦はしない。」


___睨み合った。


_____ノシンノシン


......去ったか。


しばらく歩くと

アトラスの入口看板が見えた。


......ようやくか。


今回はやけに足取りが重いな。


なぜだか、

私は立ち止まってしまった。


雪は吹雪に近かった。

まるで白龍が倒れた事に呼応するかの

ように感じた。


少し寒いな。


頭や肩に雪が積もる。


足が動かない。


鮮明に浮かぶ。


涙を浮かべ意識を落とす待雪。

顔は血で濡れ

皆の為、死力を尽くした。


_____あっ。盛大に殺意湧いてきた。


体が熱いな。


___ス!


____ボ__ス!!


_________ボス!!!


主

「びっくりした。」


鳳仙

「何突っ立てんですか?」


主

「あ、いや。なんでもない」


鳳仙が私に積もった雪を払ってくれた

長い時間ぼーっとしてたみたい。

私に積もった雪が証拠だろう。


鳳仙

「はい!どーぞ!!!」


ふわりと被せてくれた。


鳳仙

「私のモコモコジャケットです」


主

「鳳仙がさむ」


鳳仙

「くないです!だから着てください」


鳳仙の体温を感じた。

暖かい。


どこか安心出来た。


鳳仙

「私、一度待雪ちゃんを運び帰ったんですよ」


主

「そっか」


鳳仙

「私は私が出来る事しました。

だからボスも間違ってませんよ。」


主

「...鳳仙」


鳳仙

「ですので。灯に帰ろ?

私達みんなパーフェクトですよ!」


私の手はがっちりと

鳳仙に握られた。


鳳仙

「ボス。あのね、ボスが護衛頼むって

言ってくれなかったら待雪ちゃん助かってませんでしたよ?あと、嬉しかったです」


____ボスも待雪ちゃんも迎えに行けたから



主

「.........」


しばらく引っ張っられながら歩いた

何も話せなかった。


見覚えのある場所までようやく

着いた。


鳳仙

「_____?!」ふふ。



鳳仙

「ボス。

よく頑張りましたね。おかえりなさい」


私は握り返していた。

後に聞いて判明した話だった。


少し照れ恥ずかしい。


_______________

(語り手 鳳仙)


あの時

私は瀕死の待雪ちゃんを見て

思いました。


____「失う」

って。


直感が警鐘を鳴らしていました。


だから、

ボスの命令外でしたが自分の服を破り

止血しました。


寒かったですよ

肌を刺すような痛みでした。


サラシ1枚だからなんだ。


待雪ちゃんに比べたら

痛くも痒くもなかった。


止血が終わって

主に借りた羽織に包み

全力で抱え、医療チームに引渡しました。


竜胆

「鳳仙。よく頑張った。」


鳳仙

「主が今も頑張ってます」


竜胆

「No.2の私からの命令だ。

一度帰還しろ。他言無用だ。」


鳳仙

「断ります」


竜胆

「待雪殿は責任持ち預かる」


鳳仙

「ボスが1人で白龍と交戦

私だってまだやれる!私はボスの護衛です!」


竜胆

「冷静に考えなさい。鳳仙サラシ一枚で

どうする?低体温症を舐めるな。だから

一度帰還し、湯を沸かしなさい。」


鳳仙

「ん?どういう事です?」


竜胆

「一度体を温めて戻ってきなさい

その頃には分かるだろう。ボスが心配なら

まずは己を理解し次に周りを理解する。」


鳳仙

「わかりました!鳳仙!一度帰還します!」


私には意味が少ししか理解

出来なかったです。


ただ、

私が信用してる仲間だから

信じる以外選択肢はなかったから。


灯について

私はボスに借りた羽織を見ました


待雪ちゃんはきちんと

ふかふか毛布が4枚重なってました。


羽織、

血まみれですね。


_____あっ!!


思い出しました


ボスが言ってました!!


「柊っていう女性が居る。困ったらその人を

頼りな。私の名前を使ってね。」


竜胆さんは待雪ちゃんの簡易的な

補助で手一杯。


なら、私が!


確かボスの部屋の引き出しに番号が


あった!!!


___もしもし!


次は風呂を沸かして。

沸かしてるうちに私もサッと流して

桶に湯を入れて羽織をいれて。


出る前に....


___よし!!


__________________


鳳仙

「おかえりなさい。ボス。」


灯に入った。

凄く暖かい。


暖房がついてた。

部屋の明かりもついてる


メーターをみたらお風呂も湧いてた。


ほっぺが暖かい

あれ?涙??


なんで?


鳳仙

「ボス安心した?私ねボス。

馬鹿だから難しいの苦手だから、自分が

されて嬉しい事、全てしてみた。」


主

「....」


____ガバッ


鳳仙

「ボス?!ちょ///」


鳳仙に抱きついてしまった。


涙は一通しか出なかった。

だけど、感情の出し方が分からなかった

鳳仙も怖かったと思う


待雪の事。

私の事。

護衛の責務。


_____今は抱きしめたかった。


____________________


鴉

「なるほどね」


竜胆

「待雪殿、主を狙う輩がいると」


ウルフィーナ

「あぁ、確定ではないですが」


桜花

「異名者が云々は正解ですよ」


竜胆

「情報共有助かります」


ウルフィーナ

「いえ、白龍から助けて下さり

感謝致します。村の方も無事ですし。」


竜胆

「では、一度宿へ?」


桜花

「はい!」


鴉

「そうか!気をつけてくださいね」


2人

「はい!」


竜胆

「待雪殿が一命を取り留めた事を

伝えた時の顔...」


鴉

「閉じてた花が開いたみたいな、満面の笑みでしたね。」


竜胆

「2人も行った。

我々は村の人のケアをして帰るぞ」


鴉

「了解っす」


竜胆

「.....鴉」


鴉

「なんですか?」


竜胆

「終わったら飲みに行かないか?」


鴉

「まじっすか?了解っす」


竜胆さんが直々に

誘う事自体が珍し過ぎる。


ははっ

これは帰れないな。



__________________


鴉

「えっ?

それ度数めちゃくちゃ強い蒸留酒ですよ?」


竜胆

「今日くらい酔っても主は許してくれる」


鴉

「んなもんですかね?」


竜胆

「俺の奢りだ。飲め食え」


鴉

「命令すか?」


竜胆

「......そうだ」


鴉

「ちなみに断ったら?」


竜胆

「俺が少し悲しくなる。無理は言わん」


この人、可愛いとこあるんだよね。

嫌な訳ないけど


鴉

「じゃあたくさん頂きます!竜胆さん

全額負担頼んます!!

俺、酒強いので付き合いますよ」


竜胆さんは一人称変わる時

心境を知れるからな


鴉

「主大丈夫ですかね。」


竜胆

「単刀直入に言うと。分からない。」


鴉

「....といいますと?」


竜胆

「ファミリー結成前。灯開設前の話」


鴉

「8.9年、約10年前ですね」


竜胆

「あぁ、主は大切な人を亡くした後

暴走した。本能のまま悪を滅した。」


鴉

「知ってます。うちの部隊でも有名でした。」


_____忌み子が訪れたらお死舞いだ。


_____あいつと関わるな


_____災害に刃向かうな



鴉

「当たり前ですよ。だって殆どは

やましい、隠したい事をしてるから。

薬の投与や売り捌き、女性を飛ばす、種族狩り」


竜胆

「だから、皆主を恐れた

次は自分に来るのかもと自殺したやつもいたとか」


鴉

「今回の謎と懸念点。なぜ白龍が

アトラスに襲来したのか。主の警戒度を上げましょう。」


竜胆

「警戒より、いつも通り接してあげればいい。特別扱いを嫌うからな。」


鴉

「っすね。それより今頃、主は

感極まって鳳仙ちゃんに包容してたりして。」


竜胆

「否定はしない。」


鴉

「警戒ってあれですよ?気にかけとき

ましょうね?ってやつですよ」


竜胆

「理解している。」


_________________


わわわわわ


どーーーーーしましょう!!


ボスがぎゅーしてきました。


嬉しい...じゃなくて


鳳仙

「ボス?」


純粋に心配です。

数年一緒にいたけど


こんな切羽詰まったお顔

初めてみます。


鳳仙

「ねぇ、ボス話さなくていいので

聞いてくれませんか?」


あ。

頷いてくれた。


有難いです。


鳳仙

「待雪ちゃんが無事で良かったです」


主

「....」


鳳仙

「覚えてます?昔さ

私を拾ってくれた時、私は主に泣き喚いて

八つ当たりして怒って。でもボスが優しく受け止めてくれた。」


主

「......」


鳳仙

「私は気づいた時には主に抱きついてました」


だからね、ボス。

私は今、嬉しいんですよ。


昔のボスなら多分

弱さを見せなかったと思います


私でもいい。竜胆さんでも鴉さんでも

誰でもいいです。


ボスが私に居場所を与えてくれたように

私もボスに与えたいんです。


血相が変わるくらい追い込まれた

で、きちんと爆発出来た。


凄いですよ。


ボス

私はどんなボスでも........好...


受け止めますよ!!


主

「鳳仙.....ありがとう。」


危なかったです


今サラッと言うところでした。


焦ったーーーーー!!!!


言うなら堂々とって決めてるので!

漬け込むみたいにはしたくないです!!!

っぶねーーーー!!!


____リリリリリ


あれ?


_____?!


着信です!


鳳仙

「ボス、ちょっと体勢変えます」


もしもし


___「ヤホ」


鳳仙

「まゆぎぢゃああん。」

訳、まゆきちゃん


待雪

「待雪だよ。」


鳳仙

「無事だったんでずねぇぇ」

訳、無事だったんですね


待雪

「おにいちゃんに電話しても出なかった」


鳳仙

「何がだべれまじゅかぁ?」

訳、何か食べれますか?


待雪

「鳳仙。落ち着いて。私は元気

だけど、片耳。聞こえにくい。」


鳳仙

「むぢゃじすぎなんですよぉぉ」

訳、無茶しすぎなんですよ


待雪

「大丈夫。ありがとうね。

おにいちゃんに変わって?ね?」


鳳仙

「了解です」


待雪

「ありがとう。」


鳳仙

「ボス、待雪ちゃんがらでつ」

噛んだ。


待雪

「ヤホ。待雪だよ。」


主

「......」


待雪

「おにいちゃん、少し当てるのズレてるよ

ビデオ通話になってる。」


主

「.....」


待雪

「待雪、生きた。待雪。頑張った。だから。

ありがとう。待雪を助けに来てくれて。」


主

「.......良かった。待.......雪」


待雪

「頭や肋は大丈夫だって。

指も治せる種族いる。鼓膜は時間かかる」


主

「今は....」


待雪

「少し。眠たい。薬の点滴沢山。」


主

「待雪」


待雪

「ん?」


待雪

「よく頑張ったね」


待雪

「ふふん。待雪偉い。」


主

「偉いよ。待雪は強い子だ」


待雪

「あと、」


____ビデオを覗く


待雪

「鳳仙。私を運んでくれて。ありがとう。

ずっと大丈夫大丈夫って言ってくれてた

待雪、安心してた。」


鳳仙

「よがったでじゅよぉぉぉ」


待雪

「泣きすぎだって.....

さて、異名者にしてひとぉつ。

豪雪の白姫、待雪は頑張り疲れた。

だから。少し寝ます。おやすみ」


___ツーツーツーツー


「鳳仙、おにいちゃん大好き。おやすみ。」


鳳仙

「大好きですってボス!」


主

「あぁ。みんな無事。本当に良かった。」


私はボスに抱きつき返してました。

待雪ちゃんの電話の時、離れたけど

今だけなら、許してくれると思ったから


鳳仙

「.....ボス。」


_____カシャ


______カシャカシャ


鴉

「ご馳走様です」


竜胆

「保存用。焼く用。飾る用。」


///////


鳳仙

「コラーーーーーー!!

消せーーーーーーーーーー!!!!」



さて、

今回は物語を締めさせて頂く。


どうだったかな?

結果はどうであれ、きちんと

みんなが役割を全うした。


命があるからこそ

伝えれる。顔や声を見れる。

言葉に耳を傾けれる


きっとそうなんだろう。

諸君達は何を感じた?


決して弱さを見せるのは悪い事ではない。

それはきちんと成長に繋がるからね。


おや?

時間だね。

次回「日常6」


諸君達に幸あれ


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