第80話.女の子にもご奉仕
ビキニアーマー、ファンタジー物の謎装備品です。
軽量化と動きやすさを追及した結果だけでしょうか?
迷宮も浅い階層なら日帰り、それも午後の早い時間に帰って来られるけど、30階層より深くなると、泊りじゃないと無理、寝ている間に魔物が来るかもしれないから交代で見張りも必要で、それなりの大所帯になってしまうのよ。
今回の収穫はカメの角を抱えられないくらい、魔法陣が壊れないかしら?
切符を置くと転移魔法陣は不思議な光りを放って、気がつけば地上の眩しい光。
ギルドの係員が走り寄って来る。
「さすがでございますミヤビ様、タルタルーナの角をこれ程大量に集めて来るとはパープルビキニの面目躍如ですね」
“やめて、そんな言い方すると、戦闘奴隷達が違う方向に調子づくから”
戦闘奴隷の娘達は革の胸当てとピッタリしたパンツの代わりに、メタリックパープルのビキニ、二の腕に形ばかりのアーマーとショルダーパット、そしてロングブーツ。
スポーツブラみたいに締め付けている訳ではないので、戦闘中に“ポロリ”しないかとハラハラしているけど、バルンバルン揺れているのに絶対にこぼれない、異世界クオリティ。
王都の武器商人が流行の発信地、怪我をした冒険者の負傷部位の統計をとったところ。
多かったのが向こうずねと二の腕で、お腹を怪我した冒険者は殆どいなかったそうなの。
怪我をしそうな部位にのみアーマーを付けて軽量化したそうなのよ。
統計的に正しい武装ってふれこみだけど、これって何か変よね。
そうそう、お胸がまだささやかな娘はホルダーネックやワンショルダータイプよ、素材はもちろんパープルメタリックだけどね。
今まではギルドの前から馬車に乗っていたのに、ビキニアーマーになってからは、彼女達は強引に乗り場を少し離れた場所に移したのよ。
“パープルビキニ”の集団が街を練り歩くと、男達は好色な視線、女性冒険者からは憧れの視線、小さな子はとりあえず手を振って来るわ。
戦闘奴隷はドヤ顔で手を振り返す。
▽
帰りの馬車に乗るとカタリーナがわたしに耳打ちする。
「ミヤビ様、今回のお風呂はマーシャです」
「推薦理由は何なのかしら」
「食事の片づけを率先してやった、新人の荷物を持ってあげたし。
後はタルタルーナの角を運ぶ時に工夫して簡単に運べるようにしたとかです」
いつの間にか始まったご褒美制度、研修中の風俗のお姉さんから背中を流してもらうだけなんだけど、選出方法は互選。
わたしの戦闘奴隷達は戦いで活躍した娘よりも食事の片づけをしたり、みんなよりも重い荷物を担いだ子を選ぶ傾向かある。
単なる戦闘バカにならなくて本当に良かったわ、自慢の戦闘奴隷達よ。
▽▼ マーシャ ▽▼
わたしの目の前でキレイなお姉さんが三つ指をついている。
「わたくしシルキーナと申します、マーシャ様今夜はいっぱいキレイキレイ致しますね」
顔を上げてニッコリ微笑むシルキーナさん、優しい声は何でもしてあげますよ、なんて聞こえて来る、そして眩しい笑顔これには勝てない、そう感じたわ。
うながされるまま丸椅子に座らされると、シルキーナさんが服を脱ぎ出した、どうして服を脱ぐのなんて間抜けな質問をしたわたしに。
「これからお風呂に入るんですよ~」
優しく答えてくれるシルキーナさん、華奢に見えた彼女だけど、お胸は立派。
「オッパイ大きい」
「ありがとうマーシャ様、いつも牛みたいだとバカにされているのですのよ。
マーシャ様は大きいオッパイは好きかなぁ」
「好きかも」
途端に恥ずかしくなって下を向くわたし。
「それじゃマーシャ様も脱ぎ脱ぎしますよぉ、寒かったら言ってくださいね」
真っ白な細い指がボタンを外していく、気がつけば下着姿になっていたわたし。
あまりにも貧相、あまりにも違い過ぎる。
「ダメ!」
恥ずかしくなって両手で胸を多い身体を丸くする。
「あらあら、どうしてダメなのかなぁ」
「だって、わたしの胸小さいし、身体もキレイじゃない……」
後ろからフンワリと抱かれる、シルキーナさんは何にも言わないで黙ってわたしを抱き寄せるだけ。
最初はひんやりしていたオッパイだけど段々と体温が一つになって行く。
その後わたしはされるがまま、下着を脱がされ全裸になると促されるまま浴室の椅子で身体を洗ってもらう。
スリーローズ商会に来てからお風呂は毎日入っているけど、身体を洗うのと、洗ってもらうでは全然違うの。
「それじゃ次はマッサージしましょうね」
シルキーナさん、物凄く大きな物を軽々と運んで来る。
ああ、あれが空気布団ね、戦闘奴隷達の間で話題になったの、癖になる気持ち良さだとか、一度やったら病みつきになりそうな快感だとか言っていたけど。
みんな大げさに言っているだけだよね。
▽▼
ギュギュと音を立てるエアーマットとの音にマーシャの快感を通り越した苦悶の声が混ざる、遂には下腹から色々な液体をまき散らして果ててしまった戦闘奴隷マーシャ、荒い息づかいが聞こえて来るだけ。
わたしはスリットから覗いていたけど、これ以上は必要ないわね。
風俗嬢の教育係、エルネスタとアマリージョが訊いてくる。
「シルキーナはいかがですか?」
「マーシャはおぼこい田舎娘です、あの程度の娘は手玉に取れて当然でしょう。
ですが課題も見えてきました」
「課題と申しますと?」
「マーシャは自分の胸が貧相だとゴネましたよね、身体がコンプレックスな女性は多いですよ」
「なるほど、女性専門店は難しいのでしょうか、ミヤビ様」
「そうですねぇ、男性専門店みたいに、出せば終わりと言う訳にはいかないでしょう、初めにお客とキャストが距離感を詰めて、それから事に及ぶ様にする流れに持って行くのが良いでしょう」
女性専門の風俗も面白そうですけどね。




