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ブックマーク等本当にありがとうございます!!
もう少しで終わりの予定です。
宜しくお願いします!
俺はドレスのまま帰宅した。
着替えなんて持ってきてなかったからね。
短髪にドレス。それでも様になる俺。
屋敷に入ると執事とメイドに泣かれた。何故?
「只今帰りまし…」
両親がいるであろう広間の扉を開けるとイケメンに抱きつかれた。俺は男に抱きつかれる趣味はないんだが。
「我が息子よ!!お帰りぃぃい!!」
……イケメンさんは号泣していた父上だった。
「ち、父上?ど、どうなされたのです」
思わず令嬢言葉で返したら更に泣かれた。
「むすこじゃなぁぁぁぁああいぃ!!」
「…………父上。耳元で喚かないでください。煩いから。只今帰りました。僕は、貴方の、息子です」
「おぉお…息子…10年ぶりの息子だぁ」
父上はそう笑うと俺から離れていった。
息子、娘の判断基準とは。
10年…。
俺は生まれて8年で令嬢になる事を許容されて現在18歳。…令嬢歴の方が長い。
まぁ、そういう修行だったと思えばいい。あったよね?男が女として幼少時代過ごす文化。無かったけ?
父上の方を見ると、その奥にそれはそれはステキな笑顔を浮かべた母上がいた。
「おかえりなさい。ジュリア」
その、笑顔がとても怖いです。母上。
「貴方が無事に帰ってきた事、母は嬉しく思います。我ながら綺麗に育てすぎて、いつ獣に食われてしまうかと思い心配でした」
母上はいつも斜め上のことを言う。
「大丈夫です。食われる前に男だとバレるので、食われるまではいかないです」
「あらそう?」
「はい。そうです」
俺も男に食われる趣味はないから食われる前に息の根を止める。あ、それじゃ罪に問われて俺の息の根も止まるか。
「ま、何はともあれってやつかしら。おかえりなさい。私の可愛い息子ちゃん」
「……はい。まぁ、息子が10年も娘に変わっていたのは半分以上母上の所為なんですけどね?」
「あら?そうだったかしら。でも、王太子からの申し入れは断れないじゃない?最悪の形で断ったみたいだけど?貴方自分のウィッグはどうしたの」
「ちょっとイラっとしたので王太子様に投げつけてきました。それに断ったのは僕ではなく王太子様からです。他に好きな女ができた…と」
「あらぁ。楽しそうね…じゃなかった。何してるのよ。婚約破棄出来たようで良かったのだけれど」
「いいじゃないですか。おかげで王太子様の間抜け面を拝むことが出来ました。悔いはありません。終わりよければ全て良し、ですよ」
「…それもそうね。終わっていないけれど」
母上の言った「終わっていない」は聞かなかった事にした。
やっぱり俺の母上は何かがおかしい気がする。王族に対する敬いがない(俺にもない)し、言動が貴族っぽくなくて、面白い事なら息子を渦中に放り込むことも厭わない。
…すごい母親だな。まぁ、いいけど。
俺は自分にかけていた魔法を全て解除して近日中にでも少しは男らしく成長できるだろうと期待して、寝た。
主人公が心の声では"俺"。
喋る時は"僕"。になりました。
可愛い見た目で俺っていうのも可愛いんですけどね。




