17. ある少女のハナシ
ここに来て、どれほど経っただろうか。
痛い。腕がズキズキする。時間経過で大分マシになったけれど、収まってくれない。
痛みが消える事はあるのだろうか。このまま、永遠に痛いままかもしれない。
言い様の無い不安が身体に広がっていく。
怖い。
ここに来てからずっと。怖くて怖くてたまらない。
お母さん、お父さん。お兄、ちゃん。会いたいよ。
だめ。
こんなことを考えてるなんて、あの子たちに知られるわけにはいかないんだ。
みんな、不安だから。怖いから。怯えてるから。
あたしが一番お姉ちゃんなんだから。しっかりしなきゃ。
小さいあの子たちを、守らなきゃなんだ。
怖がってるばあいじゃないんだよ。14さいのあたしが、お姉ちゃんのあたしが、何があっても守るんだ。
あたしが、
まもらな、きゃ・・・どうして?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
どう、し・・・て・・・・・・?
この赤いのはなに?
なに寝てるの?
赤いお水の上で寝るなんて、お洋服が赤くなっちゃうよ?
怒られちゃう。
痛いのは嫌でしょ?
ねえ、
起きて。起きてよ。
みんな、心配してる。
はやく、起きて。
小さい子たちが泣いちゃうでしょ。
お願いだから。
目を開けて。
眠いのに、っておこっていいから。
おねえちゃん、って
また、わらってよ
視界が赤く染まった。
次話は5月1日20時に投稿。
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