表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の妻、始めました  作者: 橘花穏
PR
9/21

笑うなんて、あんまりです

中に入るべきか考えていると、アランがいきなり立ち上がり扉に近づいてきた。

覗き見していたのを怒られるかと思い、隠れようとするが生憎隠れる場所がない。



「ははは…」


重厚な扉が開ききったときアランは私の姿を見て笑った。


「笑うなんて酷いわ。」


確かに、扉の前で頭を護るようにしてしゃがんでいたら面白いかもしれない。

だけど、笑うなんてあんまりだと思う。

不満げに抗議するがにこにこと微笑みながら抱きしめてくるだけで全く取り合ってくれない。



しかし、さっきの凍てつく様な瞳では無くなったのでとりあえず良かったと思う。

七大貴族達も顔色が回復してきている。


「そういえば、どうしてここに来たんだ?」


私は、基本的には玉座の間には近寄らない。

私がいるとアランがデレデレしてしまって仕事にならないと宰相のエリックに言われたからだ。


「…お茶の時間、アランは来ないの?」


まだ会議に時間はかかりそうだしこないのかな?と思いぽつりと呟く。

元々、お茶の時間は存在しなかった。

しかし、アランが「私に会えなくて寂しい」と仕事を放棄したので宰相のエリックが考案したのだ。

エリック曰く、飴と鞭の使い分けが社畜の育成に大切だといっていた。

社畜ってなんだろう?


「会議は中断だ。1時間後に再開する!」


アランは七大貴族達に告げると私の手を取って中庭に向かって歩きだした。



⿴⿻⿸

アランと中庭に着くとお義母様がベラ達が私が育てた花達を眺めていた。

私とアランが来たのに気がついたお義母様が興奮した様子で


「この白いお花は?」


と聞いてきた。

私は人間界で育てていた花や野菜をアランに頼んで魔王城の中庭に転移してもらったのだ。

枯れてしまうかと心配していたが、枯れるどころか見たことのない品種の花まで増えていた。

もしかしたら、花達が魔界で生き抜くために自ら進化しているのかもしれない。



「それは百合という花です。花言葉は純粋や威厳です。」


「他の花言葉も分かるの?」


お義母様は見たことのない人間界の花と花言葉に興味津々だ。

私はお義母様にひとつひとつ花言葉を教えて差し上げた。



アランやメイド達は仲睦まじく喋る私とお義母様を見て微笑ましそうに眺めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ