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魔王の妻、始めました  作者: 橘花穏
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どんな貴方でも、大好きです

私が「冗談でしょう?」と言った瞬間、空気が凍った気がした。

「気がした」というのは、一瞬で和やかな雰囲気に戻ったからだ。


「どうして冗談だと思うの?」


微笑んで尋ねてくるアランの声は心做しか震えていた。


「だって…アランは恰好いいから私なんか…」


下を向いてボソボソと答える。

実際に、思っていることを口にすると、悲しくなってきて声が段々小さくなっていく。

自分で言って傷つくなんて…

ちらりとアランを見ると小刻みに震えていた。


「だ、大丈夫?」


オロオロとしていると、アランが顔をあげた。


「俺が嫌な訳じゃないんだよね?」


アランは、すごく不安そうに聞いてきた。


「勿論!アランのこと、大好きよ!」


言ったあとに、しまった、と思ったが時すでに遅し。

アランは、パァーッと擬音がつきそうな程満面の笑みを浮かべていた。


「俺と結婚してくれませんか?」


私の前で膝まづいて手を握って告げた。


「私みたいな化け物となんて…」


「大丈夫、俺は魔王だから。」


突然の魔王発言にキョトンとする。

しかし、アランは何事も無かったようにプロポーズを続けた。


「もし、何かあっても君を守る。」


「よろしくお願いします。」

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